スタスタスタ…
肝試しがスタートしたので、迷いの竹林の中を適当に進んでいた。
麟「ううむ…本当にこの竹林は迷いやすいな。やっぱり人里の人たちが永遠亭に通う為にはこの竹林の案内役が必要になるよな。でもこの竹林のを隅から隅まで知ってる奴なんているのかな?」
ガサガサッ‼
麟「ん?」 スッ…
竹林の中から物音がしたので少し身構えた。
?(ガサッ‼)
「がおー!弱き人間よ食べちゃうぞー!」
麟「…はあ?」
出て来たのは…獣人?
赤・白・黒、3色のドレスっぽい服を着た獣人が出て来た。
…なんで獣人だと決めつけるのかって?ケモ耳が生えてっからだよ!
?「あれ…?全然驚いてない…」
麟「…俺の名前は麟」
影「私は影狼、
麟「うん。俺の名前は麟って言ったけど」
影「ひぃっ!?お命だけは勘弁を!?」 ズサーッ‼ ペコペコ
…急に怯えられたかと思ったら、美しい土下座まで披露されてしまった。俺って案外有名人?
麟「なんで俺の事を知ってるの?初対面だろ、お互いに」
影「あ、貴方の事は天狗の新聞で色々と見たから、どのくらいの実力者だか分かるのよ…」 ビクビク…
麟「ああ…納得」
(あの野郎…ここにまで新聞をばらまいてやがるのか…。でも、無駄な体力を消耗しなくて済むな)
俺の目的は不死鳥と戦いたいだけだからな。
麟「と、とりあえずこれでも食べなよ」 ゴソゴソ
・収納魔法を使う
スッ…
影「そ、それは!?」
<おーにくー!
小腹を満たす為に永遠亭の会場で買った肉を取り出した。本当は食いたかったけど…まだあるからいいか。それにこういう妖怪とも友好関係は作っておいて損は無いし。
影「食べてもいいの!?」 ダラダラ…
麟「食べていいからよだれを拭け!」
~狼女食事中~
ガツガツガツ‼
まるでシャバに出たての元囚人みたいな食い方だな。
麟「お前って飯食ってないの?」
影「ん?もがもがもご~!」
麟「なんて!?w 口の中のもん飲み込んでから喋れや!」
影「(ゴクンッ)食べてはいるんだけど…常にたくさん食事を取れるわけじゃないから…」
麟「まあ…そういうのは妖怪の運命だよな…。人間と友好関係を築けば人里で食事とかできるんじゃない?」
やっぱり妖怪と人間ってそういう関係性が難しいんだろうな…。妖怪ウェルカムな人間もいれば、妖怪は滅す!ってタイプの人間もいるし…。そこもこれからの課題だろうな。
影「人間と仲良くしたいけど…やっぱり狼女っていうのが原因で恐れられちゃうのよ…」
麟「なら、俺みたいな人間と人里で一緒に仲良くしてるところ見てもらえれば、影狼の見る目というか、妖怪にも友好関係を築ける子がいるんだって理解してもらえるんかな」
影「天狗さんの新聞通りのお人よしね」
麟「ああ!?そんな事も書いてんのかよ!」 ナデナデ
(あの野郎…また余計な事書きやがって…)
影「あのぉ…麟さん?」
麟「タメでいいよ。というかどした影狼?」 ナデナデ
影「なんで頭撫でてるの…?///」 尻尾フリフリ
麟「あ、すまん。いつもの癖が…」
影「麟には妹とかがいるの?」
麟「ああ、吸血鬼の義妹1人と覚妖怪の義妹が2人…。3人義妹がいるね」
影「吸血鬼!?覚妖怪!?貴方の交友関係、どうなってるの!?」
麟「まあ…気にすんな。さてと…そろそろ進むとしますかね」 スクッ
奥に進んで目的の不死鳥探しと行こうか。
影「あ、お肉ありがとう!!」
麟「気にすんな。あ、また今度永遠亭に来るからそん時にまた会えるかな」
影「その時はまた何かお話聞きたいわ!」
麟「おうさ!そんじゃあな」 スタスタスタ…
影「頑張ってね~!」 ブンブン
狼女・影狼とのちょっとした雑談を終えて、竹林のさらなる奥地へと俺は進んでいった。