華月麟の幻想記   作:華月麟

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組長達の視察・3

~博麗神社階段前~

 

 

デェェェェェェェェェェェェェェェェェンッ…!!

・なっがい階段

 

 

早鬼

「おお…!」 キラキラ☆

 

八千慧

「うっわぁ…」 ズーンッ…

 

博麗神社前に到着した早鬼と八千慧。だが、そんな2人を前に最後の関門〖クソ長階段〗が立ちはだかる。

 

そんな関門を前に、早鬼は"目を輝かせて"、八千慧は"絶望の目"を見せていた。

 

早鬼

「素晴らしい…!強靭な足腰を作るに相応しい階段じゃないか!」

 

八千慧

「食後の運動にしては、少し重すぎではありませんか…?」

 

早鬼

「普段から自分の事務所に籠っているだけのお前には、うってつけの運動になると思うが?」

 

八千慧

「黙れ筋肉バカ!…まあ確かに、身体を動かすには悪くないでしょうけど…」

 

早鬼

「だろ~?」

 

八千慧

「ですが…それにしても頂上までクソ長い階段ですね…」

 

早鬼

「これしか道がないんだ、仕方ないだろ?さあ、はりきって登るぞ!」 ズンズン!

 

八千慧

「やれやれ…病院から脱走した結果、こんなバチが当たるだなんて…」

 

 

早鬼

「おーいっ!早く行くぞ~!?」

 

 

八千慧

「分かっています!まったく…相変わらずせっかちな筋肉ホースだ…」 スタスタ

 

早鬼は意気揚々と階段を登り、八千慧は渋々目的の為に階段をゆっくりと登っていく。

 

 

 

~博麗神社~

 

 

ザッ…!!

 

早鬼・八千慧

「「ゼェ…ゼェ…ゼェ…きっっっっつ…!」」

 

それなりに時間はかかったが、2人は無事に博麗神社。だが…

 

早鬼

「(ガクガクガク…)ふ、普段から身体を鍛えている私の脚が…限界を迎えているだと…!?」

 

八千慧

「(ガクガクガク…)か、回復をしてからまだ1週間程度…流石に応える…!」

 

2人共博麗神社までの長い階段に脚がやられ、脚が生まれたての小鹿のようにガタガタガタガタと震えていた。普段から自身の肉体を鍛えてる早鬼でさえ、ギブアップ寸前状態だ。

 

 

に「そんじゃ盟友、私はもう帰るよ!」

 

麟「おう!ありがとうなにとり!」

 

 

早鬼・八千慧

(ビクゥッ!?)

 

 

ザッザッザッ…

 

 

八千慧

(隠れなければ…!こっちに来なさい驪駒!) グィィッ!!

 

早鬼

「[グィィッ!]おうふ!?」

 

 

に「うん?今、誰かの声が聞こえたような…」 キョロキョロ…

 

早鬼・八千慧

(ドキドキドキ…)

 

 

に「…気のせいかな?」 スタスタ

 

 

早鬼・八千慧

「「ふぃぃぃぃぃ…危なかった…」」

 

間一髪で、にとりにバレずに済んだ2人。

 

 

ザワザワ…

 

 

八千慧

「神社にしては随分と騒がしい…一体どれだけの人間が…?」 チラッ

 

早鬼

「さあな?」 チラッ

 

2人が神社の様子を鳥居下の物陰から盗み見すると…

 

 

フラン

「にとり帰っちゃった…わたあめ美味しかったのに」

 

レミィ

「まだ甘い物が食べたいわね…麟、貴方料理得意でしょう?何かスイーツを作ってよ」

 

麟「はぁ!?いくらなんでもそれは無理過ぎるだろ!?」

 

レミィ

「簡単な物でもいいから」

 

麟「出資者は無理難題をおっしゃる…。ったく…なあ霊夢」

 

霊「何?」

 

麟「みりんってあるか?」

 

霊「あー…どうだったかしら?あうん!みりんってある?」

 

あ「(ヒョコッ)ありますよ~!」

 

麟「なら…それで作りますかね、美味しいスイーツというか簡単な甘味を」

 

咲「麟、私も手伝うわ」

 

麟「なら、咲夜は牛乳で生クリーム作って」 スタスタ

・台所へ

 

咲「任せなさい♪」 スタスタ

・台所へ

 

鈴仙

「…麟さん、みりんと牛乳を使って何を作るんだろう?」

 

早「分かりませんけど…とりあえず麟さんなら凄い物を作ってくれそうな気がします!」

 

蘇「それは私も同意するな♪あいつはちょっとの材料だけですんごいのを作ったりするからな」

 

マミ「あやつの水キムチじゃったかな?あれは今まで食べてきた漬物の中でダントツに美味じゃったな♪」

 

魔「あいつ…そういう知識をどこから仕入れてるんだ?」

 

妖「それは知らないけど…麟さんの料理は勉強になるから私も手伝おう!」 ドタドタ

・台所へ

 

 

八千慧

「なっ…!?きゅ、吸血鬼が2人も居るだと…!?」

 

早鬼

「しかも、あいつは…妖怪兎じゃないか?吸血鬼に妖怪兎も居るのか、この神社は」

 

八千慧

「あの人間達は只者ではないと思っていたが、まさか吸血鬼までも従えているとは…!しかも2人だと…!?」

 

神社に居る者達全員を、麟達の傘下or配下と勘違いしたようだ。

 

早鬼

「あ、よく見たら化け狸も居るぞ?」

 

八千慧

「あの容姿…もしや化け狸達の棟梁、二ツ岩マミゾウでは…?」

 

早鬼

「あー…結構畜生界でも話題になってる、あの有名な?」

 

八千慧

「奴もあの人間達の配下なのか…?あの人間達…あんな大妖怪をも従えているとでもいうのか…!?」

 

早鬼

「あいつ…畜生界で戦った時も只者じゃないとは薄々思ってたが…まさかここまでとは想定外だな?八千慧」

 

八千慧

「ここは博麗の巫女が生活をしているだけの神社だと思っていたが…まさかここが華月麟の活動拠点とでもいうのか?そうなると…博麗の巫女は、奴の配下…?」

 

早鬼

「まっさかぁ?幻想郷の均衡を維持する為に存在する博麗の巫女が、あんな人間1人の配下だって言うのか?」

 

八千慧

「そうでなければ…何故博麗の巫女は、あの男の命令に従う?私のティーガーII戦車を破壊した時だって、博麗の巫女は奴の命令に従っていた…もし配下ではないというのなら、奴と博麗の巫女はどんな関係性なんだ…?!」

 

早鬼

「う~ん…どんな関係なんだろうな?でも、それは博麗の巫女だけに言えた事じゃない、周りの奴等全員にも言える事だ。何故、吸血鬼はここに居る?どうして妖怪兎が、化け狸の棟梁がここへ集結している?よくよく考えてみれば、この神社には不可思議な点が多すぎる」

 

八千慧

「くっ…!ティーガー戦車等を地上侵攻作戦の際に投入したところで、地上に居る吸血鬼に破壊される運命は目に見えていたとでも言うのか…!?」

 

早鬼

「かもな~?」

 

互いの勘違いが更なる勘違いを呼び、どんどん麟が巨大な組織を束ねている大物説が2人の想像内にて出来上がってしまっていた。

 

 

カツ…カツ…カツ…

 

 

早鬼・八千慧

(また足音!?) バッ!

 

 

そんな勘違いによる絶望を味わっているタイミングで、また誰かが博麗神社へやって来た。

 

八千慧

(こ、今度は誰だ…?) ソォ~ッ…

 

八千慧はゆっくりと鳥居の陰から相手が誰かを確認すると…

 

 

幽香

「あら…霊夢に魔理沙、それに妖夢も居るわね。どうやら麟達が畜生界とやらから戻ってきていた情報は本当のようね」

 

 

八千慧

(か、風見幽香だとぉぉぉぉっ!?)

 

花束を抱えながら、幽香が博麗神社に赴いていた。

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