華月麟の幻想記   作:華月麟

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聖徳王の天馬

蘇「驪駒…驪駒…うーん?」

 

マミ「屠自古、お主は何をそんなに考え込んどるんじゃ?」

 

蘇「いや…驪駒って名前、どっかで聞いた事がある気がしてな…」

 

マミ「驪駒の名前をか?おい早苗」

 

早「(ヒョコッ)はい?なんですかマミゾウさん」

 

マミ「お主、元々は外の学生じゃろ?日本の歴史系の授業は受け取ったか?」

 

早「日本史ですか?」

 

マミ「うむ。もちろんお主の事じゃ、ちゃんと受け取るじゃろ?」

 

早「…てへ?」

 

マミ「おい…まさかその顔は…」

 

蘇「…その顔は、ダメそうだな?」

 

早「ワタシ、レキシノジュギョウダイキライ」

 

マミ「ダメじゃこりゃ…仕方ないのぉ?」 ザッ

 

蘇「おいマミゾウ、どこ行くんだ?」

 

マミ「(スー…ポワァ)麟に聞いてみる事にする、あやつならそこら辺も博識じゃろうて」 ザッザッザッ

 

蘇「あー、納得」

 

 

ザッザッザッ

 

マミ「おーい」

 

 

勇「ん?どうしたマミゾウ」

 

マミ「麟に聞きたいことがあるんじゃ」

 

麟「あ、俺?」

 

マミ「そうじゃ♪」

 

 

八千慧

(あれが化け狸達の棟梁…二ツ岩マミゾウ。こいつは外の世界からやってきたとされる大妖怪…一体どれほどの力を隠しているのか…)

 

 

麟「で、俺に聞きたい事って?」

 

マミ「お主、日本史は出来るか?」

 

麟「日本史?まあ…霖之助さんの店にある日本史の教科書でちょこちょこ勉強してたくらいだよ?」

 

マミ「ふぉっふぉっふぉっ!お主は勤勉な奴じゃの♪」 ナデナデ

 

麟「???」

 

 

八千慧

「んん…!?」

(あの大妖怪が、1人の人間に対してあんな好意を…!?二ツ岩マミゾウもそうだが…華月麟、やはりこちらもまだまだ底がしれない…)

 

 

マミ「っと、そろそろ本題に移ろう。お主、驪駒早鬼という名前を聞いて、何かピンと来たことはないか?」

 

早鬼

「え、私の名前?」

 

麟「早鬼の名前を聞いてピンと来たこと…?ごめん、質問の意図が分からないんだけど」

 

マミ「屠自古の奴、そこの黒馬の名前を耳にしてからずーっと頭を抱えながら考え込んどるんじゃ。どこかで聞いた事のある名前だとか言っての」

 

早鬼

「(ピクッ…)屠自古…?」

 

麟「屠自古さんが早鬼の名前を聞いて考え込む…その考え込む理由が早鬼にあるとすると…」

 

マミ「…お主でも分からぬなら、それで良いんじゃが」

 

麟「あ、思い出した!」

 

マミ「おっ!?進展がありそうじゃ!」

 

麟「早鬼!」

 

早鬼

「は、はいっ!?」

 

麟「お前」

 

 

「「聖徳太子を覚えているか?」」

 

 

早鬼

「聖徳太子…?」

 

麟「そうだ」

 

早鬼

「聖徳太子…はっ!?ま、まさかお前…太子様をご存知なのか!?」

 

麟「ああ」

 

マミ(なんじゃ…?聖徳太子の名前を聞いた途端、こやつの目付きが変わりおったぞ…)

 

勇・萃・八千慧

『???』

 

早鬼

「(ガシッ!)教えてくれ!太子様は…太子様はこの幻想郷におられるのか…!?」

 

麟「安心しろ早鬼、お前の主は〖神霊廟〗って場所で道場を開いてる。そこで人々の悩みを聞いたりしながら、皆を導いてるよ」

 

早鬼

「…!そうか…太子様はご存命なのか…!」 ポタッ…ポタッ…

 

八千慧

「はぁ…!?」

(あの驪駒が大粒の涙を流している…!?)

 

マミ「麟、どういうことなのか説明しておくれ」

 

麟「いいよ?面倒だから簡単に説明するね」

 

マミ「うむ」

 

 

麟「こちらは驪駒早鬼。前世では〖聖徳王の馬〗、まあ幻想郷でいう〖豊聡耳神子の馬〗だった存在だね」

 

 

マミ「ふぉっ!?こやつがあの聖徳王の馬!?」

 

麟「屠自古さんが早鬼の名前を聞いて何かに引っかかってたとするなら、それが理由だと思うよ」

 

マミ「それならあやつも呼ぶか!おーい屠自古!ちょっと来んかい!」

 

 

<コッチコーイ!

 

 

蘇「あ?私も行かなくちゃか」 スタスタ

 

 

 

ザッ

 

蘇「来たぞ」

 

 

麟「わざわざありがとう屠自古さん。早鬼!」

 

早鬼

「…ん?」

 

麟「こちらは蘇我屠自古。この名前に覚えは?」

 

早鬼

「…蘇我!?」

 

蘇「お前が驪駒早鬼か…」

 

早鬼

「蘇我殿…私です!太子様の馬、驪駒です!」

 

蘇「…はぁ!?お前があの驪駒!?」

 

早鬼

「お久しぶりです!」 ペコリ

 

蘇「ひ、久しぶり。それにしても…ま、まさか異変を起こした奴が、まさか太子の馬〖驪駒〗張本人だったなんて…」

 

早鬼

「げ、幻滅しましたか…?」

 

蘇「ああ…太子様は人を導き、お前は人間霊を虐げる…太子がこの事を聞いたら泣くぞ?」

 

早鬼

「で、ですよね…」

 

 

八千慧

「ブッフ!w」 クスクス…

(あ、あんな低姿勢な驪駒を見るのは初めてだ…w)

 

 

蘇「まあ…久しぶりにお前に会えて嬉しいよ驪駒」

 

早鬼

「あ、ありがとうございます…!私もとても嬉しいです…!」

 

蘇「どうする?この後、うちに来て太子の奴と顔を合わせるか?」

 

早鬼

「わ、私みたいな他人を虐げる奴が…太子様を前にしてどんな顔をしろって言うんですか…♪」 ポリポリ

 

蘇「でも…太子の奴もお前に会えたら嬉しいと思うぞ?」

 

早鬼

「…!じゃ、じゃあ…今度そちらに赴いても…?とりあえず今はまだ療養中なので…」

 

蘇「そうか、じゃあ療養期間が終わったら麟にうちまで連れてきてもらえ。麟ならうちまでの道のりを知ってるからな」

 

麟「えー…俺がそれ担当するの?」

 

蘇「ダメなのか?」

 

麟「支払いは屠自古さんの手料理ね」

 

蘇「…任せとけ♪」 パチッ♡

・ウィンク

 

早鬼

「華月麟…」

 

麟「ん?」

 

早鬼

「お前に出会った結果、私の野望は粉々に打ち砕かれた。…だが、お前に出会えた事で、私はもう一度太子様に会う事が出来る…感謝するよ」

 

麟「恨み節と感謝が入り交じるってなんだ?」

 

マミ「ふぉっふぉっふぉっ♪」

豊聡耳は今の驪駒を受け入れる?

  • 快く受け入れる
  • 幻滅して受け入れない
  • 早鬼の背中に乗って大暴走(?)
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