華月麟の幻想記   作:華月麟

87 / 1036
不死鳥

スタスタスタ…

 

麟「Oh…また迷子だよ」

 

もうここどこだよ!?なんて叫びたくなるくらいにはかなり奥へと進んだはずなのに一向に景色は変わらない、小屋は見つからない、誰とも会わない。泣いちゃうなぁ。

 

麟「とりあえず水分補給と小腹満たしだな…」

 

 

収納魔法から水筒と会場で買った肉を取り出して、軽い食事の時間を取った。あ、ちなみにこの水筒は香霖堂で買ったサー〇スっていう保温もしてくれる万能水筒らしい。

 

モグモグ 

 

ゴクゴク

 

麟「くっそぉ…気を探っても全然反応は無いんだよなぁ…会場の方の気は感じられるのに…どっかで暴れてる人とかいねぇかなぁ…」

 

次々とあふれ出て来る愚痴…止まんねぇぜ!!

それに、今回のこの肝試しは戦闘系は、よほどのことが無い限り発生なんてしないからこの竹林で戦闘なんて起きるはずは…

 

 

 

ドガァァァァァンッ‼

 

 

 

麟「はい!?」 ビクッ!!!

 

おっとぉ?言った傍から戦闘が行われている場所があるじゃねぇか!?

 

麟「…この肝試しが異変とか言わないよね?」

 

ちょっと嫌な事を考えてしまった。そんなホイホイと異変を起こされても困るし。…とりあえずは音の方向へ向かうことにした。

 

麟「…行きますか」 ダッ!!!

 

 

 

 

 

~竹林の奥~

 

レ「さすがは不老不死の怪物と言ったところかしら?」

 

?「黙って通り過ぎていれば見逃したものを…。馬鹿な吸血鬼だ」

 

竹林の奥では、レミリアともう一人が戦闘寸前に入っていた。

 

タッタッタッ…

 

?「誰かもう一人来る…」 ザッ!

 

レ「…」 バッ‼

 

2人は後方に警戒を強める。

 

バサッ‼

 

麟「うっへぇ!やっと着いたぁ!!つっかれたわ!!」 ゼェ…ゼェ…

 

レ「麟!?」 スッ…

・警戒を解く

 

?「麟…?聞いた事があるような…」

 

麟「レミリア!?お前だったのか、さっきの爆発音は。それに後ろのそいつは…」

 

レミリアの後ろには白銀に近い髪の色をした人物がいた。

 

レ「この不老不死は私の獲物よ!相手が麟でも譲らないわよ?」

 

おうおう…話が見えてこないぞ。

 

麟「とりあえず落ち着け?えっと…そこのあんた?」

 

?「なんだ?」 ジッ…

・警戒の顔

 

かなり警戒してるな…レミリアの仲間だと思われてんのかな?

 

麟「えっと…とりあえず自己紹介を。俺は華月麟、人間だ」

 

妹「…え?あ、ああ、自己紹介か。私の名前は藤原妹紅(ふじわらのもこう)…」

 

ふじわらのもこう…名前的に平安時代の名前っぽいな。

 

麟「それで?レミリア、その妹紅ってのが不老不死なのか?そうには見えないけど」

 

レ「あら?知らないの?こいつは不老不死でもあり、不死鳥の怪物なのよ?」

 

麟「…何っ!?」

 

こんな見た目の女性が不老不死で不死鳥の怪物!?

 

妹「ちっ…その顔…お前も肝が目的か…」

 

麟「肝…?ああ、確か蓬莱の薬は飲むと肝に溜まるんだったっけか?だからレミリアが狙ってんのか」

 

レ「あら…知ってたの?」

 

妹「蓬莱の薬を知ってる…だと?何故貴様は蓬莱の薬を知っているんだ!?」 ボウッ‼

・手のひらから炎が

 

麟(手のひらから炎が!?こいつが俺の探していた不死鳥なのか!?意外だなぁ、もっと神々しい鳥のイメージだったのに)

「なんで知ってるって…蓬莱の薬の書物を永遠亭で読んだからだが…。それに俺はお前の肝なんてどうでもいいんだ…」

 

妹「何…?そこの吸血鬼と同じ目的ではないのか?なら…何が目的だ!」

 

目的…それはただ一つ!

 

麟「不死鳥と手合わせしてみたい…それだけだ!」

 

妹・レ「「は…?」」

 

え…?なんか変な空気になったんですけど?

 

レ「なら私が先に肝を取ってからにしなさいよ!」

 

麟「やだよ!?俺が先だい!」

 

レ「はぁ!?生意気ね!!」

 

麟「いいじゃねぇか別に!それに生き肝取った後に妹紅が全力出せなかったらどうしてくれるんだよ!?」

 

レ「知るかぁっ!」

 

 

<ワーワーギャーギャー!!

 

レミリアとどっちが先に戦うかで大喧嘩を始めた。

 

 

 

妹「ふふふ…ふはははははははっ!!」

 

レ・麟「「ん??」」

 

急に妹紅が笑い出した。何がそんなにおかしいんだろうか?

 

妹「不死鳥と手合わせしたいだと…?面白い人間が居るもんだ…。それに肝が取られたら不調になるなんて私の身体まで心配されるとはな…。思い上がるな!人間!!」 ボウッ‼ ギュォォォォッ‼

 

妹紅は急に激情するといきなり、こちらに強力な炎の攻撃を放ってきた。

 

麟「何!?レミリア!危ない!!」 ドンッ‼

・体当たりでレミリアを飛ばす

 

レ「きゃっ!?(ドサッ)麟!?貴方何して…!?」

 

ギュォォォォッ…‼

 

レ「麟!避けて!!」

 

麟「っ…!!」

 

ダメだ…いきなりすぎて身体が膠着して動けない…!

 

 

ドガァァァァァンッ‼

 

 

麟「うぁぁぁぁっ!!?…かはっ」 フラフラ…

 

 

ドサッ…

 

 

攻撃を食らった麟は…火だるまになってその場に倒れてしまった…。私を庇う為に。

 

妹「ほう?自分より吸血鬼を守るとは…」

 

レ「貴様…よくも麟を…!」 ザッ…‼

 

妹「まだ戦意は衰えていないのか…。吸血鬼ごときが…!」 ボウッ‼

 

2人は臨戦態勢に入った。

 

レ「麟の敵討ち…そして貴様の肝を手に入れてやる!!」

 

妹「やれるものならやってみ「いててて…」…何!?」

 

麟「いってぇ…急に攻撃するもんだから庇うのに必死だったわ…」ムクリ… 

 

メラメラ…

 

レ「麟!?貴方…どうして生きて…」

 

妹「馬鹿な…!?あれを食らっておきながら…!」

 

…おかしな事が起きた。火だるまになって死んだはずの麟が…火だるまになったまま立ち上がったのだ…。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。