畜生界との全面戦争終結から2週間後…
映姫
「まったく貴方と来たら…閻魔との約束すら守れないんですか!?」
麟「あ、あはは…すみません…」
現在進行形で、麟は四季映姫・ヤマザナドゥ様からの説教を受けていた。なんでも畜生界の件らしい。
小町
「まあまあ映姫様、逆に麟達が畜生界へ行ってなかったら、被害は拡大してたかもしれないんですよ?」
映「小町、麟を甘やかすのはやめてください!麟や他の者達が大暴れしたせいで、私達是非曲直庁がどれだけ大変な目にあったか!」
霊「そんなに大変だったの?」
映「本来、もう少し後で裁かれるはずだった動物霊達が、そのタイミングを待たずして三途の川を渡ってしまったのです!これが原因で是非曲直庁は大混乱だったんですよ!」
小町
「でも、映姫様だって麟達が自分の言う事を絶対に聞かないって分かってたから、久侘歌に命令を送ったんでしょう?まあ…魔理沙の奴に負けちゃって、それどころじゃなかったらしいけど」
霊「あー…あの鶏か、あの魔理沙に負けるのは驚きだったわ」
小町
「こっちとしても想定外なんだよ」
霊「うっそ…?」
映「オッホン!!///と、とにかくですね…私は貴方に死なれては困るのです!」
霊・小町
「「自分のお気に入りだから?」」
映「外野はお黙り!」 クワッ!
霊・小町
「「はいは〜い♪」」
麟「…(汗)」
映「いいですか?麟、貴方が死なれると…冗談抜きで困るんです」
麟「その心は?」
映「貴方、去年辺りに水鬼達から手紙を貰いましたね?」
麟「手紙?うん、貰いました」
映「内容…覚えてますか?」
麟「俺に何かあったら、すぐ駆け付けるって」
映「そうです!貴方に何かあったら水鬼達総出で畜生界に乗り込んで、もっと酷い事が起きる可能性が無きにしも非ずなんですよ!」
麟「…あーね?」
映「あと…貴方は私の弟みたいなものですから…///」 ボソッ
麟「…なんて?」
映「な、なんでもありません!///」
霊・小町
(やっぱり麟の事、気に入ってんじゃねーかこの閻魔…)
※何故ここまで麟を気に入っているのか?それが気になるお方は367話を要チェックだ!
~数分後~
映「…と、いうわけです!分かりましたね?」
麟「出来る範囲で肝に銘じとく」
映「出来る範囲では困るのです!」
麟「はぁ…俺から言わせてみれば、あんたは慎重過ぎるんだよ映姫さん。そんなんだから、暗闇から近づいてくる脅威を未然に防げないんだろ」
映「ウグッ…わ、私は公平な立場を…」
麟「あの畜生共に、公平なんて言葉は存在しない。あるのは地上という広大な世界を我が物にする、それだけしか存在しない世界だ。映姫さんみたいな慎重派は、真っ先にやられるだろうな」
映「貴方の言い分は一理あります…ですが、これは霊夢の為でもあるのです」
麟「霊夢の為?なんでよ」
映「貴方が活躍しすぎると、彼女がだらけきってしまうからです!」
麟「にっしっし♪そこは同意する」
霊「おいコラ」
映「とにかく!…貴方が無事で良かったですよ」 ナデナデ
麟「[ナデナデ]ご心配おかけしました?」
映「本当ですよ…まったく」 ナデナデ
小町
(なんだかんだ言いつつ…映姫様は麟の事を思ってるんだね〜♪くっくっく、まさかあの四季映姫・ヤマザナドゥ様にこんな一面があるだなんてね♪) ニヤニヤ♪
映「小町…随分とニヤけていますが、何か面白い事でも?」 ギロリ…
小町
「い、いえ!ナンデモゴザイマセン!」 ビシッ!
麟「あそうだ、映姫さん」
映「なんですか?」
麟「1つ、頼まれてもいい?」
映「聞ける範囲でしたら、1つと言わずに2つでも3つでも聞きますよ」
麟「そんなにお願い事はないかな」
映「そうですか。それで?頼み事とは何でしょう」
麟「賽の河原に居る、戎瓔花って水子の霊…知ってるか?」
映「戎瓔花…名前だけは聞いた事がありますね。その子がなにか?」
麟「あいつ、いっつも1人で沢山の水子霊達を束ねてるんだけど…少しその重荷から解放してあげたくてね」
映「と言いますと?」
麟「たまに映姫さん達が会いに行って、あいつに気分転換をさせてやってくれないかな?」
小町
「おっ!それならあたいが引き受けるよ♪」
映「貴女はサボる口実が欲しいだけでしょう!」 スパァンッ!!!
小町
「いったぁあぁああぁぁあぁっ!!?(泣)」 ヒリヒリ
麟「…(汗)」
映「うちの部下がすみません(ペコリ)それで…たまにでいいから戎瓔花の様子を見に行ってというお願いでしたね?」
麟「お、おう」 コクコク
映「(ニコッ)その程度のお願い、私にとっては造作もない事ですよ」
麟「やった…!これであいつとの約束も守れそうだよ」
映「約束?」
麟「異変解決が終わったら、賽の河原を騒がしくしてやるって約束したんだ♪」
映「なるほどそうですか…貴方らしい」 ニッ…
その後
~賽の河原~
瓔花
「ふっふふ〜ん♪」 スッ…
コトッ
グラグラ…
瓔花
「うん!今日も私の能力は絶好調!今日はいつもよりも高く石を積めそうだな〜♪」
ザッザッザッ…
「ほう?では貴女がどこまで石を高く積められるか、見物してもよろしいですか?」
「おっほっほぉ!?あっちこっちに石を積んでんのかい!」
瓔花
「ん?」
ザッ…
映「初めまして、戎瓔花さん」
小町
「初めまして〜♪」
瓔花
「…どちら様?」
映「おや、自己紹介がまだでしたね。私は四季映姫・ヤマザナドゥ、是非曲直庁で閻魔をやっている者です。そしてこちらが私の部下」
小町
「死神の小野塚小町だよ〜♪」
瓔花
「え、戎瓔花です(ペコリ)ふ、2人は何しにここは来たの?」
映「ある人物から、貴女に気分転換をさせてやって欲しいと頼まれましてね」
瓔花
「ある人物から頼まれた…?」
小町
「ほら、お前さんに優しく接してくれた奴がいただろう?」
瓔花
「優しく接して…あっ!?」
麟『閻魔様に、たまに賽の河原まで足を運んでやってくれって頼んどいてやるよ♪』
瓔花
(お兄さん…本当に約束を守ってくれたんだ…)
映「さあ、貴女の腕前を私に見せてください」
小町
「お前さんの石積みは、すんごくハラハラするって聞いてるよ!それが本当かどうか、この目で確かめてやる♪」
瓔花
「ふふっ!そんなに私の石積みが見たいなら、閻魔様と死神様に見せてあげる!」
小町
「こいつは大きく出たね?実に楽しみだ♪」
映「ふふっ♪確かに楽しみですね」
映姫は麟との約束を守り、戎瓔花の居る賽の河原まで足を運んで彼女の石積み見学をしたり、瓔花に教えてもらいながら石積みを体験したりと、普段とは違った1日を過ごし、互いに特別な1日を過ごす事が出来た。
そして戎瓔花の石積みが様々な場所で話題となり、多くの見物人が賽の河原に押し寄せる事態になるのは…これまた別のお話。