ヤロカ水の正体を突き止め、ヤロカ水が特に害をなすものではなかったという事が判明した翌日
~天狗の里~
麟
「着いた、天狗の里」
麟は1人で天狗の里へ訪れていた。
シュタッ
椛「麟さん、おはようございます!」 パタパタ♡
麟「おはよう、椛」
着いて早々、白狼天狗の犬走椛がお出迎え。
椛「今日は何用で来たんですか?」 パタパタ♡
麟「ちょっとした私用でな(ドスンッ)はい、ネムノさんお手製と干し肉をどうぞ」
椛「い、良いんですか…!?」 キラキラァ☆
麟「毎回すんごい量貰うから、食い切れないのよ」
椛「ありがとうございます!」 スリスリ♡
麟「…椛、お前もグイグイタイプだっけ?」
椛「…はっ!?///す、すみません!///」
麟「珍しいな…お前がグイグイ来るの」
椛「す、すみません…///」
麟「まあ嬉しいけどね」
ギュアァーンッ…
ブアッ…スタッ
はたて
「あら麟、今回はその格好で里に来たの?」
椛「あ、はたてさん」
麟「よ、はたて♪」
は「おはよう。それで?今日は何しに来たのよ」
麟「ちょいと気になる事があって」
は「気になる事?」
ギュアァーンッ…!!
文「あややぁぁぁっ!!!」 ザザァッ!!
ブワァッ!!
・巻き上がる砂埃
は「きゃあ!?」
椛「文さん!その勢いで着地しないで!」
麟「相変わらずか…」
モクモク…
文「いやはや♪すみませんすみません♪あ、麟さん、昨日は素晴らしいネタ提供をありがとうございます♪」
麟「別に…お前にネタ提供するためにやったわけじゃないのよ」
文「ですよね〜♪で、今日は何用で来たんですか?」
は「なんか、里に用があって来たらしいわよ」
文「おや、何用でしょうか?」
麟「単刀直入に言わせてもらう」
「「お前ら、俺に何か隠し事してるだろ」」
文・椛・は
『か、隠し事!?』
麟「ああ、隠し事だ」
文「い、いきなり何を言い出すかと思ったら…何を言ってるんですか?」
は「私達があんたに何を隠すっていうのよ」
椛「わ、私達は特に何も隠し事はしてないですよ?」
麟「動物霊を匿ってる」
文・椛・は
『っ…!?』
麟「…と、言えば心当たりがあるんじゃないか?」
文「な、なんの事か見当も…」
麟「正直に言え、別に怒るわけじゃねぇから」
は「ほ、本当に…?」
麟「本当に」
椛「あ、文さん…」
文「分かりました…正直に言わせてもらいます。ここ天狗の里は、2匹の動物霊を匿っています」
麟「だと思ったよ」
は「だ、だけど…よく分かったわね…?ここが動物霊を匿ってるって…」
麟「昨日のヤロカ水、あれの正体を突き止める為に玄武の沢へ行ったらな…動物霊の残党の1人、カワウソ霊と会ったんだよ。そっちでは、にとり達河童がカワウソ霊を匿っていた」
椛「に、にとりも私達と同じ事を…」
麟「で、俺と霊夢は気づいたんだ『もしかしたら、まだ残りの残党が地上のどこかにいる』ってな」
文「でも、どうしてここだってすぐに分かったんですか?」
麟「狼霊と鷲霊の気をここから感じるだよ」
は「野生の勘ってこと?」
麟「まあ、霊夢の鋭い勘みたいなもんだよな」
は「あんたと霊夢って…似た者同士よねぇ…」
麟「褒めんな。で?お前らはなんで動物霊を匿ってるんだ?」
椛「狼霊と鷲霊の2匹が『畜生界には戻りたくない、なんでもするから匿って欲しい』と…ここへ来たんです」
麟「カワウソ霊と同じ事を言ってらァ…どんだけ畜生界での生活が酷だったんだよ…」
文「まあ…畜生界はこの世の地獄を詰め込んだ場所ってあの2匹が言ってましたからね…」
麟「なるほどな…で、あいつらはここで何してんだ?」
は「狼霊は椛達白狼天狗と山の監視。鷲霊は私や文、烏天狗と空の監視ってところかしらね」
麟「あいつらにも新しい役割が出来てよかった…と言うべきなんだろうかなぁ…?」
文「今まで奪う側だった者が、何かを守る側になれただけで…良い変化と言えるのではないでしょうか?」
麟「それもそうか。…よし、2人に会わせてくれ」
椛「りょ、了解です。こちらへどうぞ」
ザッ…!!
狼・鷲
『『ん?』』
麟(魔法使い形態)
「久しぶりだな、狼霊、鷲霊」
狼・鷲
『『…どちら様?』』
麟「…」 オォォォォォォォォォォォッ…
・オーラを放つ
狼『(ピクッ…)このオーラ…まさかあんた…!?』
鷲『華月…麟!?』
麟「久しぶりだな、お前ら」
狼・鷲
『『その格好は何…!?』』
麟「気分によって変わる服装です」
鷲『ア、ソスカ…(汗)』
狼『そんな事はどうだっていい…!あんた、一体何しに来たんだ…!?』
麟「別に…ただただお前らの様子見をしに来ただけだ」
狼『…は?』
麟「お前ら2人共、随分と元気そうだな?変わりないようでよかった」
狼『あんた…本当に俺達の様子を見に来ただけなのか…?』
麟「だからそう言ってんだろ?」
鷲『…てっきり、俺達を畜生界に送り返すために来たかと思ってたんだが…』
麟「地上で生き生きと生活してるお前らを、わざわざあんな地獄に送り返す必要があるのか?」
狼・鷲
『『…!』』
麟「カワウソ霊もそうだったけど、お前ら2人も特に害を与える雰囲気は微塵も感じないからな、別にこのまま地上で余生を過ごしても良いんじゃないか?」
狼『あんた…それ本気で言ってるのか?』
鷲『俺達、まだあんた達を騙してる可能性だってあるんですよ?』
麟「他人を騙してたら、今頃この里で生き生きとしてないだろ」
狼・鷲
『『こりゃ1本取られた…』』
麟「まあそういうこった、これからも地上での生活を謳歌してくれたまえ」 ザッザッザッ
狼『ど、どこへ行くんだ?』
麟「え、博麗神社に帰る。お疲れ様」
鷲『お、お疲れ様したー…』
麟(ザッザッザッ…)
狼『…なんというか、組長と戦ってた人間とは思えないくらい優しかったな…』
鷲『しかも、めっちゃあっさりと俺達の事を受け入れてくれたしな…あの人には感謝しかないよ』
狼『ふっ…それもそうだな…』
残りの残党にも顔合わせを済ませた麟は、霊夢に
『残りの動物霊にも会ってきたけど、カワウソ霊と同じくめちゃくちゃ人生を謳歌してるから、心配する要素は1つもないよ』
とだけ報告した。それを聞いた霊夢は
『まあ…カワウソ霊があんなだったら、他の動物霊も同じよね』
と、麟がそういう報告をするのを見抜いていたような返事をした。
こうして無事に畜生界に関する案件は全て片付いたので、いつも通りの日常が戻ってくると誰もが思っていたが
ボコッ…ボコッ…
ゴポゴポ…
・地面から溢れ出る黒いナニか
貴様らに休息の時は与えんと言わんばかりに、とある"液体"が地面から染み出始め…新たな異変を生み出し始めている事を…麟や霊夢、幻想郷中の人々は…まだ気づいていない。
?「(ゴクッゴクッ…)っはぁぁぁっ…やはり美味い!こいつを飲めば飲むほど…身体中の力が満ち溢れるようだ…!ふふふふ…あははははははははははっ!!」