~紅魔館~
ブ・ン…
スタッ
麟「到着だ…!」 ダッ!!
紫「久しぶりに来るわねぇ…紅魔館」 スタスタ…
魔「さてと、急いで図書館に行かないとか」 スタスタ
霊「そうね、急ぎましょう」 スタスタ
~紅魔館門前~
ザザァッ…!!
麟「はぁ…相変わらずこいつは…」
美鈴
「くかー…♪」
霊「…相変わらず寝てるのね」
紫「立ちながら居眠り…凄いわね」
魔「美鈴の十八番ってやつだな♪」
麟「悪いけど…(ギリッ…!)今は急を要するんでな…!」 グォォッ…!
バギャァッ!!
美鈴
「「ぎゃあぁあぁぁあぁぁあぁぁあぁっ!!?」」
霊・魔・紫
『おー、パワープレイ』 パチパチパチ
麟「美鈴起きろ!」
美鈴
「おはようございます!?(泣)」 シュウゥゥゥゥゥ…
麟「ったく…なんでお前はいつも居眠りを…」
美鈴
「す、すみません…イテテ。あ、今日はどんな御用で?(チラッ)あらま…随分と珍しい組み合わせというかなんというか…」
麟「パチェの奴はいるか!?」
美鈴
「え、ええ…居ると思いますよ?ど、どうしたんですか?、そんな切羽詰まった感じで…」
麟「かなりヤバめの異変が発生したとだけ認知しといてくれ」 ヒソヒソ
美鈴
「わ、分かりました。どうぞ中へお進み下さい」
ギィィ…
麟「3人とも行くぞー」
紫「はいは〜い♪」 ルンルン♪
霊「なんで紫はあんなルンルンなのかしら…?」
魔「麟と一緒に居られるのが嬉しいんだろ」
霊「あー…そゆこと?」
~大図書館~
パチェ
「はぁっ!?人里が吹き飛ぶくらいの爆破エネルギーを抑えきれるレベルの防壁魔法を知らないかですってぇっ!?いきなり珍しい面々が図書館に来たかと思えば、何よその無理難題すぎる注文は!?」
紫「まあ…そんな反応するわよね(汗)」
魔「パチュリーでも難問なのか…」
霊「なんとなく分かりきってた事よ」
麟「あはは…(汗)」
図書館にやってきた麟達は、様々な魔法を熟知しているパチュリーに、今、自分達がどうしても必要としている防壁系魔法の事を話してみたが…さすがのパチュリーもいきなりの事過ぎて声を荒らげていた。
パチェ
「はぁぁぁぁ…いきなりここへ来てそんな事を言うって事は、何かとんでもなくマズい事が起きてるって認識を取らせてもらうけど…良いのね?」
霊「ええ、紫が少し慌てるくらいにはね」
パチェ
「はぁ…事情は分かったけど、どうしてそんな防壁魔法を必要としているのか教えてくれないかしら?そこの賢者さん」
紫「そうね…なんて説明すればいいのかしら?」
パチェ
「なに?口では説明するのが難しいのかしら?」
麟「まあ…今回の事象は、外の世界の物絡みだから…」
パチェ
「…それじゃあ、私ですら知らない可能性がある物が絡んでるね?私達紅魔館メンバーも、元は外の世界からやってきた側だけど…物によっては…」
紫「パチュリー、貴女は石油というものをご存知?」
パチェ
「石油…?ああ…確か香霖堂の店主が、ストーブを使用する際に使っている液体燃料だったかしら?」
麟「…それは灯油」
パチェ
「どっちでもいいわよ。それで?その石油がどうかしたの?」
紫「その石油が、幻想郷中の地面からかなりの量が吹き出ているの。それを破壊した時の爆破エネルギーを抑え込むために…」
パチェ
「…強力な防壁魔法が必要と?」
紫「あちこちに吹き出ている石油の穴を、1箇所にまとめるの。それで、そのまとまった石油を破壊すると…確実にとんでもないエネルギーが発生するだろうから」
パチェ
「確かに…それは相当強力な防壁魔法が必要になるわね…」
紫「だから貴女の協力を仰いだ次第よ」
パチェ
「…その石油を破壊する任務は誰がやるのかしら?」
麟「俺がやるよ、どこから吹き出てるのかの目処も立ってる」
霊・紫
「「そうなの!?」」
パチェ
「流石ね…」
魔「ど、どこから石油は吹き出てるんだ…?」
麟「恐らくは…地底か、それよりもっと下かもな…」
魔「マ、マジか…でも、なんで地底辺りから吹き出始めてるって分かったんだ?」
麟「この石油からは、地獄特有の生臭い死の匂いがする。だから地底辺りから吹き出てるって分かったんだ」
魔「な、なるほどなぁ…」
パチェ
「でも…麟が石油を破壊するとなると、かなり強力な防壁魔法が必要になるわね」
麟「どういう意味だコノヤロウ」
パチェ
「クスッ♪貴方のやる事はいつもド派手だから♪」
麟「はぁ…?」
霊・魔
「「うんうん、それは言えてる」」
紫「それでこそ私の可愛い息子だもの♪」
麟「褒められてんだか貶されてんだか…」
パチェ
「褒めてるつもりよ。こあ!ゴブ!話は聞いていたわね?今すぐ図書館にある全ての魔導書をかき集めるわよ!」
ヒョコッ
こあ・ゴブ
「『了解しました!』」
カツカツカツ…
咲夜
「話は聞きました。私も協力します、パチュリー様」
美鈴
「私も協力しますよ〜!」
レミィ
「一刻を争うというのなら、この私も手伝うわ」
フラン
「私も〜!♪」
パチェ
「貴女達…ふふっ、とても助かるわ♪」
麟「とりあえず皆で手分けしよう」
パチェ
「そうね…よし、咲夜達は上の階をお願い。こあ、ゴブ、貴女達は西側を。私達は東側をかき集めてくるわ」
咲夜
「かしこまりました」 ドゥッ!!
美鈴
「さーて…頑張りますかね!」 ドゥッ!!
レミィ
「フラン、どちらが多く魔導書を運べるか勝負よ!♪」 ギュアァーンッ…!!
フラン
「お姉様には負けないわ!♪」 ギュアァーンッ
こあ
「張り切っていきますよゴブ!」 ダッ!
ゴブ
『了解です!』 ダッ!
魔「よし、んじゃ私達も行くぜ!」
霊「しっかし…こんなだだっ広い空間から、1つの針を見つけるなんて…どれだけ時間が掛かることやら…」
麟「確かに…こうやって探してる間にも、石油は…」
紫「それは私に任せてちょうだい。各方面に協力を仰いで、地上に石油が吹き出るのをなんとか食い止めてみせるわ。…あまり長時間は持たないけど」
パチェ
「それまでになんとか見つけてみせるわ」
霊「見つけたらすぐ連絡するわ」
紫「頼んだわよ。麟!」
麟「へい?」
紫「貴方がいつ地底へ行くか知らないけど…気をつけてちょうだい?」
麟「ふっ…俺が、今まで帰ってこなかった事が1度でもあった?」
紫「…!ふふ…そうね」 chu…♡
麟「しっしっし♪」
紫「じゃあ、あとは頼むわね」
麟「おうさ!」
こうして紅魔館メンバーと麟、霊夢、魔理沙による、強力な防壁魔法が記載されている魔導書を探し出す為の大捜索が開始された。
そして八雲紫は皆が魔導書を探している間、地上に吹き出る石油を少しでも食い止める為に、各方面への協力要請を発しに紅魔館を後にした。
~後戸の国~
里乃
「お師匠様」
隠岐奈
「なんだ?里乃」
里「石油の件で、八雲紫様達が動き始めたようです」
隠「おやおや…意外にも動くのが少し早いな?」
舞「(ヒョコッ)それともう1つご報告が」
隠「なんだ?聞かせてくれ」
舞「麟さんが石油の出処をある程度突き止めたそうです。まだ完全に分かったわけではなさそうですが」
隠「…つまり、地下から石油が吹き出ているという事だけは分かったというわけか…流石は麟君だ」
里「どうするんですかお師匠様?そろそろお師匠様の計画は発動させるんですか?」
隠「いや…まだだ、まだその時ではないよ」
舞「それではいつ頃に?」
隠「ふふふ…まだその時ではないとだけ言っておこう」
里・舞
「「???」」
隠「ふっふっふ…」
「「まだだ…まだもう少しだけ、彼等を利用させてもらおう」」