~旧灼熱地獄~
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…
麟「滝エリアが終わってから、かれこれ数分くらい落下し続けてるけど…」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…
「「この穴…あとどこまで続くんだよぉっ!?」」
華月麟、現在旧灼熱地獄を自由落下中。
ヒュゥゥゥゥ…ピチャッ…
麟「よ、ようやく到着し…(スンスン…)うぐっ…!?こ、この刺激臭と死の臭い…まさかここが!?」
オォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…
・大量の石油
周りを見渡すと、辺り一面呪われた液体〖石油〗で満たされていた。そうこの場所こそが…
〖石油の海〗
である。
~石油の海~
麟「確か旧灼熱地獄を通過したら、その先に待っているのは旧血の池地獄のはず…。なのに旧灼熱地獄を通過したら、待っていたのは石油の海…どういうことだ…?」
ピチャッ…ピチャッ…ピチャッ…
麟「うん…?」
?「一つ掘っては金のため、二つ掘っては国のため、三つ掘っては憎しみのため…くっくっく!」 ゴクッゴクッゴクッ…
麟(せ、石油を飲んでやがる…!?) オロッ…
ピチャッ…
?「(ピクッ…)誰だ!」
麟「やべっバレたァっ!?」
?「に、人間…?こんな地獄の最深部みたいな場所に…生身の人間が、しかも五体満足ときたか…なかなかに見所のある人間だが…貴様、何者だ?」
麟「俺は華月麟。今、地上で発生している異変を解決しにきた。で?お前は…」
饕餮
「ふっふっふ…こんな得体の知れない妖怪にちゃんと自己紹介するとは面白い。私の名は〖
麟「ふーん…」 ジーッ
饕餮
「…あ?なんだ、私をジロジロ見て。そんなに私、珍しい見た目をしてるか?」
麟「いや…でっけぇスプーン持ってんなって」
饕餮
「ん?ああこれか、欲しいのか?」
麟「ちょっと興味はそそられるかな」
饕餮
「…今度、予備をお前にやるよ」
麟「わーい♪」
饕餮
(こいつ…面白い性格をしてるな?しかし…)
「なあお前、普通…初対面の相手が持ってる所持品が気になる奴、なかなかにいないと思うんだが?あと、見知らぬ奴からよく物を貰えるな」
麟「俺をそんじゃそこらの奴と一緒にされちゃ困る」 ドヤァン☆
饕餮
「ふっ…大した度胸を持った人間だ、嫌いではない。それで?お前は何しにここまで来た」
麟「地上に噴き出る、この呪われた液体を破壊しに来た」
饕餮
「(ピクッ…)つまり、お前の目的は石油か…?」
麟「そうと言えばそうなのかもな?まあ…俺は石油が欲しいんじゃなくて破壊しに来ただけだが…」
饕餮
「ふ…ふふふ…そうかそうか…」 オォォォォォォォォォォォォォッ…
麟「…ん?」
(なんだ…?このザラザラした感触は…)
饕餮
「この石油は我が剛欲同盟の切り札となるんだ、勝手に破壊されちゃ困るなぁ?」
麟「だったら、今すぐ地上に噴き出る石油を止めて欲しいんだがな」
饕餮
「地上の奴に…この石油は一滴たりともやらんぞ!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!
麟「ちっ…こいつ、話が通じない?(バッ!)だったら実力行使か…!」 キィィィンッ…ガウゥゥンッ!!
ギュウゥゥゥゥゥンッ…!!
饕餮
「(ガパッ)あー…」
バクンッ!!
麟「なっ…!?だ、弾幕を食いやがった…!」
饕餮
「(ゴクンッ…)くっくっく…無駄だ!私の能力は
〖何でも吸収する程度の能力〗
いくらお前が弾幕を放とうが、全て私の食事になっちまうのさ!しかも、食った弾幕は私の血肉となる!」
麟「弾幕を撃てば撃つほどこっちが不利になる…か、随分とダルい能力だな?ちょっと羨ましいぜ…」
饕餮
「くっくっく…お前も食って、私の一部にしてやる!お前の弾幕はなかなかに美味い…つまりは本体も相当美味いんだろうなぁ!?」 オォォォォォォォォォォォォォォッ…
麟「こ、こいつ…まさかこの石油を食い続けてたら、石油に混ざっている狂気に呑み込まれたのか…?いくらなんでも話は通じないし、若干支離滅裂だぞ…?」
饕餮
「さあ…お前も食わせろ!」 グォッ!!
麟「あっぶねぇ!?」 ガシッ!
「「鬼人柔術・一本背負い!」」 グィッ!
饕餮
「うぉぉっ!?」
麟「せいっ!」 ブォンッ!!
バゴォンッ!!
饕餮
「ごはぁっ…!?」
麟「あっぶねぇなこいつ…!?」
饕餮
「(ムクリ)いきなりの不意打ちに対応するか…面白い…!」
麟「ちっ…こいつに弾幕を撃てば俺が不利…かといってファータモガーナかミラージュに変身すれば、下手をすればこの石油に引火する…今までの異変で1番戦いづらいかもしれないな…。なら…!」 グアッ…!!
ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
バチバチッ…!!
饕餮
「ほぅ…?随分とパワーが跳ね上がったな…だが、それでも私には勝てないぞ?」
麟(今は…勝機が見出せるまでフルパワーで戦うしかないな…!)
饕餮
「くっくっく…石油に纏わる喜悦も利便も呪詛も憎悪も欲望も全て…!」 ブアッ…!!
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
「「一滴残らず全て私のもんだ!誰にもくれてやるものか!」」
※ちょい豆知識
・麟の技の1つ〖グレイズ〗について
実は…麟のグレイズは饕餮の能力とほぼ同じで、大体の弾幕を吸収する事が出来る。
(ただ、饕餮の場合は石油等の物質も自身の力として吸収出来る為、麟のグレイズは饕餮の下位互換に近しい)