~人里~
ザッザッザッ…
麟「うーん…人里にあいつらの気配は無いか…な?」
隠「ああ…あの姉妹から放たれる特有のオーラは、特に感じないから人里には居ないかもしれないな」
霊「じゃあどこに居るのかしら…」
饕餮
「他に考えられるのは…旧都か?」
麟「うーん…なーんか近くにあいつらが居そうな気がするんだけどなぁ…」
隠「うーむ…では、こうするか?私と饕餮が旧都へ行き探索、麟君と霊夢で人里を探索というのは」
霊・饕餮
「「賛成」」
麟「それが一番の作戦かもね」
饕餮
「だが…ただ目的地に行って闇雲に探すんじゃ時間が馬鹿みたいにかかる。どうしたものか…」
麟「…良い方法が1つある」
隠「なにっ!?本当か麟君!」
麟「…問題は、紫苑は絶対に食いつくけど…女苑が食いつくかどうかってところだな」 ゴソゴソ
霊「それはどういう意味?それに何を取り出そうと…」
麟(スッ…)
キラキラァ…
饕餮
「ま、眩しい…っ!」
霊「そ、それってもしかして…!」
麟「金貨です、しかもとびきりピカピカの」
霊「私にちょうだい!☆」 (¥▽¥)
麟「やだよ!?」
饕餮
(そこら辺の人間や妖怪より強欲だなこいつ…)
隠「その金貨を使って、依神紫苑と依神女苑を誘い出そうというのかい?」
麟「そういうこと」
隠「なるほど…金にがめついあいつらなら、食いつく可能性は十分にあるな。しかし…どこでそんな価値のある物を手に入れたんだい?」
麟「え?いや…マミゾウさんから『貢ぎ物じゃ』ってくれた」
霊・隠
「「は?」」
饕餮
「み、貢ぎ物で金貨…!?」
ザッザッザッ…
マミゾウ(人間擬態姿)
「なんじゃ?今、わしのことを呼んだかの?」 ポワァ…
麟「あ、マミゾウさん♪」 フリフリ
マミ
「ふぉっふぉっふぉっ♡お主は相変わらず、愛おしい笑顔を見せてくれるのぉ?♡」 オォォォォォォォォォォ…
饕餮
「(ピクッ…)ん…?」
(こいつ…見た目は普通の人間だが、身体から放たれているオーラは妖怪そのものだ…。もしや…人間に擬態出来る妖怪なのか…?)
霊・隠
「「二ッ岩マミゾウっ!!」」 ギュンッ!!
マミ
「のわっ!?(ビクゥ!?)な、なんじゃお主ら、揃いも揃っていきなり詰め寄りおって!?」
隠「貴様…!一体どういうつもりで麟にあんな高価な金貨を渡した!?」 ヒソヒソ
霊「いくら麟が好きだからって金貨はやり過ぎでしょう!?」 ヒソヒソ
マミ
「な、なんでお主らがその事を知っとる…?」
隠「説明すると長くはなるんだがな…」
~秘神、説明中~
マミ
「んじゃと!?依神姉妹を捕まえる為に、わしがあげたアレを使おうとしとるんか!?」
霊「そういう事よ!」
マミ
「おい麟!お主!?」 ズンズン!
麟「ん?」
マミ
「あの厄災姉妹を捕まえる為に、わしがあげた金貨を使おうとしとるんか!?」
麟「他に方法があるか?」
マミ
「女苑はともかく…紫苑はそんな命懸けな事をせんでも、簡単に食いつく方法があると思うぞ?」
麟「…その方法は?」
マミ
「焼き味噌おにぎりを作ればいいんじゃよ」
麟「え?」
霊「は?なんでそんな物をわざわざ作るのよ」
マミ
「この前鯢呑亭で美宵ちゃんが作ってくれた焼き味噌おにぎりを食べてた時なんじゃが、焼き味噌の匂いに釣られて彼奴が鯢呑亭に現れてのぉ?」
麟「…えぇ?マジか…そんな方法があったのか(汗)」
饕餮
「くっくっく♪随分と面白い釣り方だな?」
隠「ん?待てよ…焼き味噌おにぎりで依神紫苑を捕まえ、そのまま時間が経てば…自ずと依神女苑も自分から現れるのでは?」
麟「姉である紫苑と連絡がつかなくなるから、探しに現れるかもだからか?」
隠「その通り!」
霊「なら、わざわざ二手に別れる必要も無いわね。じゃあ早速鯢呑亭にでも行って、始めちゃいましょうか?美宵ちゃんにも協力してもらわなくちゃだし」
麟「賛成」
饕餮
「ちなみに、鯢呑亭ってどんな場所なんだ?」
マミ
「飲み屋じゃよ♪わし行きつけの。っとその前に…お主とは初めましてじゃな?わしは二ッ岩マミゾウ、今は人間に擬態しておるが、実際は化け狸の棟梁じゃ」
饕餮
「なるほど…お前から人間らしからぬオーラを感じたのはそれが理由か。私は饕餮尤魔、畜生界の一組織・剛欲同盟の長だ。それにしても…鯢呑亭という飲み屋、実に心が踊るな♪」
マミ
「ふぉっふぉっふぉっ♪きっと畜生界から来たお主ですら、虜になってしまうような場所じゃろうよ♪」
饕餮
「くくく♪期待しておこう♪」
隠「よし…では、鯢呑亭に向かうとしよう」
麟「そうだな、早く向かうとしよう」
霊「さっさと捕まえて、神社でのんびりしていたいわ…」
果たして…マミゾウ発案の
〖焼き味噌おにぎりで依神紫苑を捕まえよう作戦〗
は、上手くいくのだろうか?