華月麟の幻想記   作:華月麟

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驪駒、吉弔、再び地上へ

石油騒動からしばらく経ったある日…

 

 

~旧血の池地獄~

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…

 

?「まさか…ほぼ無敵に等しいまで言われていたあの饕餮尤魔が、一方的にやられて敗北するとは思わなかったのぉ?」

 

?『くっはっはっはっは…むしろそのレベルでなければ、我が後継者は務まらん!』

 

?「だろうの…で?お主の見立てはどうじゃ?」

 

?『あの人間…やはり我が後継者に相応しい…!このまま我々の計画を実行するに値する、素晴らしい存在だ…』

 

?「そう言うと思ったわい。では…そろそろ、儂らの計画を始めるとしようかの」 スッ…

 

 

ビッ…!

 

ポタッ…ポタッ…ポタッ…

 

 

カッ…!!

 

 

?『おお、早速反応ありか』

 

 

ドックン…! ドックン…! ドックン…!

 

 

?「儂の血を数滴与えただけなのに、もう奴の封印が解けたか。奴の活動音が静かに聞こえ始めておるぞ」

 

?『お前の血液が、"先代の巫女の封印"をも上回る程強力だったのか…はたまた、長い年月が経っていたから…封印が弱まっていたのか』

 

?「そんなもんどちらでも良いわい。それにしても…このまま放置しておけば、2週間ほどで復活するのではないかのぉ?」

 

?『恐らく…そうであろうな』

 

 

ドクンッ…! ドクンッ…! ドクンッ…!

 

 

?・?

「『ふふふふふふふふふふ…』」 オォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

謎の人物が自身の手を切り、旧血の池地獄に自分自身の血を垂らした。その人物の血液が旧血の池地獄に滴り落ちた瞬間…血液内の何かがその血液に反応し、静かに活動を開始した…。

 

 

 

 

 

 

この2人による野望が、2つの結末をもたらすという事を…まだ誰も知る由は無い…。

 

 

 

 

 

 

~畜生界~

 

 

一方、畜生界では

 

 

八千慧

「なにっ!?そんな大きな拠点が、地上にはあるというのですか!?」

 

饕餮

「ああ、私は直接この目で見たからな。それは大きな屋敷だった…」

 

早鬼

「ふ~ん…地上にも、私達みたいなヤクザがいるのか?」

 

饕餮

「いや…あの屋敷には、それなりに強い実力を持った者達が住んでいるって感じだったな。ただ一つ気になるとすれば…華月麟という人間は、博麗神社を拠点として活動しているって話を聞いていたのに私がその屋敷に行った時は、何故かあいつはあの屋敷に居たな…」

 

八千慧

「なに…!?つまり貴女が行った屋敷は…華月麟の第二活動拠点とでもいうのだろうか…」

 

早鬼

「それとも…単なる偶然かだな」

 

饕餮

「ま…どちらにせよ、なかなかに素晴らしい地上視察だったぞ♪」

 

八千慧

「貴女という奴は…なかなかどうして侮れませんね?」

 

饕餮

「ふっ…そんなに悔しいか?」

 

八千慧

「ええ、かなり屈辱ですよ」

 

饕餮

「そんなに悔しいなら見に行けばいいだろ」

 

早鬼

「(バンッ!)んじゃ早速私は地上視察に行く!饕餮が見たという屋敷がどれほどのものか、この目で直接確かめてやろうじゃないか!」

 

八千慧

「抜け駆けする気か貴様!?」

 

早鬼

「んだよ?文句があるならお前も着いて来いよ」

 

八千慧

「そのつもりですよ!」

 

饕餮

「んじゃ私は旧血の池地獄の仕事があるから、適当に場所だけ教えてやるよ」

 

 

饕餮がこの前お邪魔した紅魔館を、早鬼と八千慧も視察する事に決定したらしい。

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