~大図書館~
ギィィィィ…
咲「ここが、紅魔館の大図書館ですわ」
ズラァァァァァァァァァァ…!!
八千慧
「ち、地上にこれ程の書物が並ぶ場所があるなんて…!?」
早鬼
「全部で何冊あるんだ?」
パチェ
「数十万以上から数えてはないわ」
麟「あ、そんなにあるんだ?」
こあ
「ここの図書館の整理整頓はいつも重労働ですよね〜」
八千慧
「まさか…貴女1人でここの本を整頓しているのですか?」
こあ
「いえいえ、もう1人いますよ?ねえパチュリー様♪」
パチェ
「ええ、そうね(スー…)ゴブ!」
ゴブ
『(ヒョコッ)は〜い?』
早鬼
「お!おい八千慧、明らかに屋敷のホブゴブリンより異質なホブゴブリンだぞ!」
八千慧
「他のホブゴブリンよりも、かなり強い力を感じますね…」
スタスタ
ゴブ
『お呼びでしょうか?パチュリー様』
パチェ
「ええ。ゴブ、こちらは畜生界という場所からやってきたお客の」
早鬼
「驪駒早鬼だ」
八千慧
「吉弔八千慧と言います」
ゴブ
『初めまして、俺の名前はゴブです。見ての通り、ただのホブゴブリンです』
早鬼
「ただのホブゴブリンにしちゃあ…だいぶガタイがいいな?」
八千慧
「貴方はホブゴブリンのリーダー的存在だから…それほどの容姿をしているのですか?」
ゴブ
『いえいえ、俺は他のゴブリンと違って名前を持っているっていうのと、他のゴブリン達より長くここで働いてるからっていうのが関係しているんですよ』
八千慧
「名前を持っている…?それはつまり、屋敷にいるホブゴブリン達は名前を持っていないと…そういう意味ですか?」
ゴブ
『ええ、名前を持っているホブゴブリンは俺以外いなかったと思いますよ?』
早鬼
「ホブゴブリンって名前を貰うとどうなるんだ?」
ゴブ
『さぁ?俺以外のネームドがいないから、そこはどうなのかさっぱりですよ』
パチェ
「他のホブゴブリンも名前を貰えば、一応進化するらしいわよ」
ゴブ
『あ、そうなんですか?』
パチェ
「ええ。でも貴方みたいな進化を遂げられるのは極稀って、何かの書物に書かれていたわ」
ゴブ
『…実は俺って、結構貴重な存在だったり?』
パチェ
「するんじゃないかしら?」
麟「(ヒョコッ)俺がゴブの秘めたる実力を見抜いてここへ連れて来たんだ、当然だろ?」
パチェ
「ふふっ♪それもそうね」
ゴブ
『麟さん!いらしてたんですね?』
麟「よっ!元気してっか〜?」
ゴブ
『ここ最近、本の虫食いが少し酷かったりするので管理が大変ですよ(汗)』
麟「マジで!?」
こあ
「パチュリー様特製防虫剤を図書館全体に吹きかけてますけど、それでも被害を完全には抑えられないですね…」
パチェ
「忌々しい食本虫共めぇ…!」
麟「虫…ね、それならリグルにでも頼めばいいのに」
パチェ
「え?」
こあ
「リグルって…あの妖蟲の?」
麟「あいつの能力は…虫を自由自在操れるんだぜ?」
パチェ
「…は!?つ、つまり…その子に頼めば食本虫も!?」
麟「そゆこと。でも俺が思うに…たまには本の断捨離はすべきだと思う」
ゴブ
『い、一応ちょくちょく捨ててはいるんですよ(汗)』
麟「それでこの始末か(汗)」
パチェ
「今度…また本の断捨離でもしようかしら?」
八千慧
「おっと、もしいらない本があれば我が鬼傑組に譲渡してはもらえませんか?」
パチェ
「…何に使う気かしら?」
八千慧
「ここにある書物は、地上の文化等を知るにはちょうどいい。もしいらぬ本があるというなら、その本で地上に対する知識を深めたいのです」
パチェ
「変な策略を立てないなら、別に持っていっても構わないわよ」
八千慧
「ありがとうございます」
早鬼
「…(汗)」
(絶対に地上へ侵攻する為の情報を集める為に欲しいだけだろ…)
麟「…」
(八千慧がどんな策略を思いついたとしても、俺や霊夢達で潰せばいいだけの話だから…別に問題は無いか)