華月麟の幻想記   作:華月麟

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さらば紅魔館

ドス…ドス…ドス…

 

 

パチェ

「(パンパンッ…)とりあえず、いらなそうな本はこのくらいかしら?」

 

八千慧

「1.2.3.4…大体20冊ほどありますが、全部貰ってもいいのですか?」

 

パチェ

「さっきも言ったけど、変な計画とか立てないのなら持っていっていいわよ」

 

八千慧

「ありがとうございます」 ペコリ

 

パチェ

(この八千慧って妖怪、見た目こそ礼儀正しい妖怪だけど…どうしてもお腹の奥底では何を考えてるか分からないって感じがするのよね…)

 

八千慧

「ふふふ…」

 

 

ペラッ…ペラッ…

 

 

八千慧

(この書物が…地上をより詳細に知る事が出来る。これが…地上侵攻の足枷の一部となるのだ…)

 

早鬼

「はぁ…」

(こいつ…ぜってぇろくな事考えてねぇな…)

 

麟「八千慧、変な事企んでたら絞めあげるからな?」

 

八千慧

「(ギク!?)コ、ココロエテイマスヨ(棒)」

 

麟・早鬼

「「おい、図星だろそのギクシャク感」」

 

パチェ

「…やっぱり、本を譲渡するのやめようかしら」

 

八千慧

「えぇぇっ!?」

 

パチェ

「嫌なら、変な事を考えるのを控えなさい」

 

八千慧

「ハ、ハイ」

 

麟「やれやれ…」

 

早鬼

「お前さ…自分で『余計な事をしないように、面倒事を引き起こすな』って言うくせに、お前が面倒事を引き起こしてるじゃねーか…」

 

八千慧

「屈辱だ…!私が驪駒より面倒事を引き起こしかけているだと!?」 ズーンッ…

 

麟「なあ早鬼、八千慧って意外とドジっ子タイプ?」 ヒソヒソ

 

早鬼

「ああ…普段はカリスマぶってるけど、それがよく空回りする事が多々…」 ヒソヒソ

 

麟「あー…八千慧もレミィと同じタイプの人物か…」

 

八千慧

「く、驪駒!」 クワッ!

 

早鬼

「ん?どした八千慧」

 

八千慧

「そ、そろそろ畜生界に戻りましょうか…!」 ソサクサー

 

早鬼

「お、おう…?ど、どしたんだあいつ…急に慌てるように出て行きやがって」

 

麟「本を奪われたくないから逃げたな…?」

 

パチェ

「ふふっ…まだまだ彼女も、二流の長ってわけね?」

 

麟「あのぐらいの詰めが甘い方が、俺は好きだけどな?まあ…俺的には勁牙組くらいの方が好きだけど、勁牙組の方が自由にやれそうだし」

 

早鬼

「我が勁牙組入籍を希望するか!?♪」

 

麟「あー…でも剛欲同盟も捨て難いな?」

 

早鬼

「なぬぅ!?」

 

麟「実は剛欲同盟からも誘われてんだよね♪」

 

早鬼

「おのれ饕餮め…!いつの間に私の麟を口説いていたのか!?」

 

麟「あいつが俺を口説いたというよりかは…俺があいつを料理で口説いってところかなぁ?あと、俺はお前の物でもないし誰の物でもない」

 

早鬼

「なるほど…飯で饕餮を口説いたわけか。確かに私も、お前の料理とコーヒーに胃袋も心も奪われたな♪また今度食わせてもらうとしよう」

 

麟「デートのお誘いなら、ならいつでも歓迎してやるよ?ただ…誰にも迷惑をかけないって約束してくれるならな」

 

早鬼

「約束するとも!」 クワッ!

 

麟「…お前、やっぱりチョロいな?」

 

早鬼

「えぇ!?どこがチョロいと!?」

 

麟「普通…一組織のリーダーが人間との口約束なんてしないだろ」

 

早鬼

「私にとっては強者だけが真理!勝者だけが正義であり友情!」

 

麟「…俺がお前より強いから、お前は俺の言う事を全部聞くって言うのか?」

 

早鬼

「そゆこと♪」

 

麟「(ズコッ!?)な、なぁパチェ…お前はどう思う…?」

 

 

パチェ

「(ジトー…)麟、貴方って本当に罪作りな男ね…?」

 

こあ

「(ヒョコッ)よっ!天然女たらし!♪」

 

 

麟「(ガックシ…)ひ、ひでぇ言いよう…」

 

早鬼

「???」

 

パチェ

「石油異変の時も思っていたけど…貴方、畜生界で起こった異変はちゃんと解決して来たのよね?」

 

麟「俺は畜生界での異変の時も石油異変の時も、別に遊んで帰ってきたわけじゃないんだよ!(汗)」

 

パチェ

「なら…どうしてその組長は貴方にベタベタなのよ?」

 

麟「俺が知るか!?」

 

早鬼

「はっはっは!答えは簡単、こいつが私より遥かに強いからだ!」

 

パチェ

「自分より強いから…言う事を聞くってわけね?貴女…どうやら星熊勇儀に近い性格してるわね」

 

早鬼

「私が…あの鬼と?」

 

こあ

「勇儀さんも麟さんに2度負けてるから、今じゃ彼にゾッコンなんですよ〜♪」

 

早鬼

「元・鬼の四天王星熊勇儀を倒す程の実力…ますます欲しくなるな…!」

 

麟「やめとけやめとけ、俺に手を出そうとすると各方面から殺意の手が飛んでくるぞ」

 

早鬼

「ふんっ!♪私は畜生界最速の天馬(ペガサス)だぞ?その程度の殺意、逃げ切ってみせるさ」

 

麟「逃げ切れると思わないけどなぁ…」

 

 

八千慧

「驪駒!いつまでイチャついているんですか!早く帰りますよ!」

 

 

早鬼

「わーったわーった!今行くから!てことでお前ら、また会おう!」 ダッ!

 

ドタドタドタ!!!

 

麟「き、気をつけてな〜?」

 

こあ

「またのお越しを〜♪」 フリフリ

 

パチェ

「まあ…迷惑をかけないなら、いつでも待ってるわ」

 

 

 

 

 

ザッザッザッザッ

 

 

 

 

 

八千慧

「まったく…!まさかこの私が驪駒より出過ぎた真似をするとは思いませんでしたよ!」 イライラ

 

早鬼

「イライラしてるところ悪いが、お前が勝手に本性を晒け出したのがいけないんだろ?」

 

八千慧

「こればっかりは何も言い返せません!(汗)」

 

早鬼

「しっかし、本当にこの本が地上侵攻の役に立つのか?」

 

八千慧

「我々は地上の事に関しては無知同然、少しくらいは役に立つでしょう。それに、もしかしたら役に立つ攻撃方法の類も記載されているかもしれないですからね」

 

早鬼

「物は言いようだな」

 

八千慧

「貴女も…少しは地上について学ぼうとか、そういう姿勢や意識は無いのですか?」

 

早鬼

「力があれば無問題!」

 

八千慧

「もし、畜生界の組織が滅びるとしたら…1番は勁牙組でしょうね」

 

早鬼

「んだとぉ!?」

 

八千慧

「まあいいです…早く畜生界へ戻りましょう。部下達が待っていますからね」

 

早鬼

「…おう!」

 

 

こうして、早鬼と八千慧の紅魔館視察は無事に終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその裏で…

 

 

 

 

 

 

~旧血の池地獄~

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォ…

 

 

カッ…!!

 

 

 

?「くっくっく…遂に、奴が蘇りおったか」 スクッ

 

 

 

ザッザッザッザッ…

 

 

 

?「儂の血によって封印が解かれた今、お主を止められる者は誰もいない。そう…それが博麗の巫女であってもじゃ!さあ…儂の計画の為に思う存分暴れるがいい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「餓者髑髏(がしゃどくろ)よ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて先代の巫女が強固な封印術を張って封じ込めていた怨念が、とある"人鬼"の血によって…その封印から解放されてしまった。




次回、最終章突入!
お楽しみに
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