華月麟の幻想記   作:華月麟

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最終章・照焔
減少し始める霊と魂達


~旧血の池地獄~

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

?『さぁ…俺が復活する為の生贄となるがいい…!』

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

人間霊・動物霊達

『『…』』

 

 

 

 

 

 

 

 

~是非曲直庁~

 

 

パチ…パチパチ…パチッ

 

 

映姫

「うーん…おかしいわね、何度計算しても合わないわ…」

 

四季映姫・ヤマザナドゥ、ただいま是非曲直庁にて管理している人間霊やら動物霊やらの人数確認の為、そろばんを使用しながら計算中。しかし何度計算しても数が合わないらしく…?

 

ガチャ

 

小町

「失礼します映姫様」

 

久侘歌

「失礼します〜」

 

映「おや…小町に久侘歌、ちょうどいい所に来てくれましたね」

 

小町

「ん?ちょうどいい所に?」

 

久「私達に、何かご用でも…?」

 

映「ええ…かなり厄介な問題が発生していましてね」

 

小町・久

「「厄介な問題?」」

 

映「是非曲直庁内にて判決待ちの魂達の数が、どうしても合わないのですよ」

 

久「魂の数が…合わない?」

 

映「はい」

 

小町

「どれどれ?(ペラッ…ペラッ…)…ありゃ?この前より、魂と数がだいぶ減っているような…そうでもないような…」

 

映「私も何度も計算をして確認しました…ですが、それでも魂の数が全く合わないのです」

 

久「一体…消えた魂達は何処へ…」

 

小町

「そういや…この前映姫様があたいに渡してくれた魂達のリストの人数と、桟橋で待機していた魂の数が合わなかったような…」

 

映「な、なんですって!?そんな話…私は聞いていませんよ!」

 

小町

「…あ、あれ?もしかしてあたい…映姫様に報告してませんでしたっけ?」

 

映「ええ、全くもって初耳ですね?」

 

小町

「…え」

 

久「こ、小町さん…貴女もしかして…?」

 

映「小町…?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

小町

「…許してクレメンス♪」

 

 

「「小町ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」」

ガオォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!

 

 

小町

「「申し訳ありませぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!!?」」

 

久「はぁ…(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

~白玉楼(冥界)~

 

 

幽々子

「あらあら…これはちょっと問題有かしら?」

 

妖夢

「幽々子様、どうかされましたか?」

 

幽々

「あら妖夢、実はちょっと気になる事があるのよ」

 

妖「気になる事ですか?」

 

幽々

「転生待ちの魂数が減ってるのよ」

 

妖「…魂の数がですか?」

 

幽々

「ええ、いつ頃からかしら?大体2週間前くらいから…かしらね?」

 

妖「地上か地底辺りにいるのでは?」

 

幽々

「それだったら勇儀か小町ちゃん辺りが、毎回脱走した魂達を連れて来てくれるでしょう〜?」

 

妖「あ…言われてみれば、そうですね?でも、その2人が来ないということは…何処かで成仏してしまったとか?」

 

幽々

「その可能性は無きにしも非ずね。とにかく…この件はすぐにでも映姫に報告すべきかもしれないわ。妖夢、私はすぐに伝書を書くから映姫の所にまで持っていってちょうだい」

 

妖「御意」

 

白玉楼 兼 冥界では転生待ちの魂数が明らかに減少

 

 

 

 

 

 

 

 

~旧都~

 

 

ガヤガヤ

 

ザワザワ

 

 

勇儀

「…う~む、なんかいつもと違うんだよな」

 

萃香

「(ゴクゴク)ん?いきなりどうした勇儀?」

 

勇「いや…少し気になる事があってな…」

 

萃「気になる事?」

 

勇「…いつもより旧都が静かに感じないかい?」

 

萃「そうか?私はいつも通りの旧都に感じるが?」

 

勇「やっぱりあたしの勘違いなのかなぁ…?」

 

萃「そうだって!ほら、考え事なんかしてないで飲むぞ!」

 

勇「お、おう…」

 

 

~地霊殿~

 

 

さとり

「…おかしいわね」

 

スタスタ

 

お燐

「さとり様、お茶が入りましたよ」

 

コトッ

 

さ「ありがとうお燐」

 

お燐

「いえいえ♪で、なんか今『おかしいわね』って呟いていましたけど、何がおかしいんですか?」

 

さ「私は、いつも怨霊達の声を聴いて怨霊達の管理をしているのだけれど…どうも怨霊達の声が少なく感じているのよね。お燐、貴女は仕事をしていて何か違和感を感じた事は無かった?」

 

お燐

「違和感ですか?あ、そういえばこの前…いつも灼熱地獄の安全弁を管理していた怨霊が、その日を境に姿を一度も見ていないような…」

 

さ「…やはり、地底の怨霊が減っているのかしら?」

 

 

トテトテ

 

こいし

「お姉ちゃ~ん」

 

お燐

「あ、こいし様」

 

さ「あらこいし、どうしたの?」

 

こ「さっき小野塚小町って死神が、お姉ちゃんに手紙を渡しに地霊殿(うち)へ来てたよ。代わりに私が受け取っといたよ」 スッ

 

さ「あら、そうだったの?ありがとうこいし(ペラッ)一体、是非曲直庁所属の死神がどうして…」

 

さとり、手紙を拝読中

 

さ「…お燐、私は今から白玉楼へ行ってくるわ」

 

お燐

「んにゃっ!?い、今からですか!?」

 

こ「手紙になんて書かれてたの?」

 

さ「『地底の管理者、星熊勇儀と古明地さとりは白玉楼に参上されたし』ですってよ」

 

お燐

「そ、それまたいきなりですね?」

 

さ「とりあえず、私が居ない間は任せたわよ」

 

お燐

「分かりました!」

 

こ「気を付けてね~」

 

旧都、地霊殿でも微々たる違和感が

 

 

 

 

 

 

 

 

~畜生界~

 

 

饕餮

「おうおう八千慧、来てやったぞ」

 

早鬼

「いきなり私達を呼びつけるなんて、何用だ?」

 

八千慧

「最近…我が鬼傑組のカワウソ霊の数が少し減っているように感じているのですが…貴女方の組はどうかと思いまして…」

 

饕餮

「あ~…言われてみりゃ、うちの方も減っているような…」

 

早鬼

「私はそんなの感じないが…実は減っていたりするのかな?」

 

饕餮

「私が感じてんだ、お前の組も例外じゃないだろ」

 

早鬼

「そうなのか?」

 

八千慧

「私が思うに、我々の組織に新たな部下が1人ずつ入籍してから…部下の数が徐々に減少し始めているように感じているのですよ」

 

早鬼

「また脱走し始めてるんじゃねぇの?」

 

八千慧

「ここ最近の我々は大した活動もしていないのに、部下達が脱走する理由がどこにあると言うのです?」

 

早鬼

「んなの知るか」

 

八千慧

「まったく…」

 

饕餮

「まあ、大した問題じゃないと思うがな私は」

 

早鬼

「私もそう思うぞ?」

 

八千慧

「貴女達はどうしてそうも楽観的なのか…」

 

畜生界でも、部下の動物霊が少しずつ姿を消すという事態が…。

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