華月麟の幻想記   作:華月麟

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藁にもすがる思い

~博麗神社~

 

 

麟(サッサッサッ…)

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

麟「(ブルルッ…)お〜さみぃさみぃ…」

 

 

数多の場所で様々な異変が発生している中、まさか身の回りでそんな事が起こっているなんて知りもしない華月麟は、冷たい冬の風が吹く中、博麗神社の掃除に勤しんでいた。

 

 

ザッザッザッザッ…

 

 

麟「(ピクッ)何人か博麗神社(うち)に来る音がするな。うーむ…大体、3人くらいの足音だな」

 

 

ザッ…!!

 

 

早鬼

「着いたぞ、博麗神社だ!しかし…相変わらず博麗神社(ここ)の階段は、足腰を鍛えるのにはもってこいの場所だ!」

 

八千慧

「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…か、身体はとっくにあの怪我から回復しているというのに…相変わらず足腰にクる階段だ…!」 ガクガクガク…

 

饕餮

「普段から組の事務所に籠ってばっかだから、私と早鬼より力が弱いんだよ八千慧」

 

八千慧

「そ、その分、私は貴女達より知略と策略を得意としているのですよ…!」

 

饕餮

「ほざけ、自分の頭の良さを過信し過ぎないこったな」

 

八千慧

「私から言わせてみれば、自分の能力を過信し過ぎない事ですね。またあの時みたいに、華月麟に殺されますよ?」

 

饕餮

「あ?この私とやろうってのか?」

 

八千慧

「ふっ…今は遠慮しときます」

 

早鬼

「お前ら…到着早々なんで喧嘩してるんだよ…?」

 

 

博麗神社へやってきた畜生界組長3人。何故か勁牙組組長と剛欲同盟組長は到着早々、喧嘩をおっ始めそうな空気であら不思議。

 

麟「あれは…組長トリオか。何しに来たんだか」

 

早鬼

「ん?おお!ちょうどいい所に目的の人物がいるじゃないか!」

 

麟「あ?俺に用があるから、3人共わざわざ博麗神社まで来たのか?」

 

八千慧

「貴方だけに…というよりは、貴方と博麗の巫女に用がありまして」

 

麟「畜生界の組長が…わざわざ俺と霊夢に?」

 

饕餮

「畜生界の組長でもある私達が…地上の人間の力を借りようなんて、恥知らずもいい所だがな…(汗)」

 

麟「まあまあ、話は聞いてやるから上がってけよ」

 

早鬼・八千慧・饕餮

『お邪魔しま〜す』

 

 

組長トリオの話を聞く為、3人を優しく出迎えて上がらせる事に。

 

 

~組長達、説明中~

 

 

早鬼

「…と、いう厄介な事が発生していてだな…」

 

霊夢

「で?私と麟に、その失踪した部下を見つけるのを協力しろって言うのかしら?」

 

八千慧

「まあ…そういったとこですね」

 

霊「嫌に決まってるでしょう」 キッパリ

 

早鬼

「え〜っ!?」

 

八千慧

「まあ…十中八九そう言うと思っていましたよ」

 

霊「大体…あんたらは地上を付け狙う畜生共、私はそんな奴等から地上を守る守護者、お互い相反する存在だって分かってるでしょうが」

 

早鬼

「そこをなんとか頼むよぉ!?私達は自分の部下が心配で…」

 

霊「その部下達が見つかって戻ったら最後、あんたらは地上侵攻の為の計画を練るのがオチでしょうが!?」

 

八千慧

「まあ…否定は出来ませんね。あ、話を続ける前にちょっと…(チラ)華月麟、ちょっといいですか?」

 

麟「ん?どした八っちゃん」

 

八千慧

「誰が八っちゃんだ…。えっとですね…さっきから物凄く気になってしょうがなかったのですが…」

 

麟「???」

 

八千慧

「貴方…どうして饕餮の頭に顎を乗せてるんですか」

 

 

饕餮

「…(汗)」

 

麟「え?」 チョコン

 

 

実を言うと、早鬼と八千慧が博麗神社に訪れた理由を説明している間、彼はずっと饕餮の頭に顎を乗せながら話を聞いていた。

 

で、逆に饕餮は彼の膝上にずっと座りながら話を聞いていた。

 

 

早鬼

「やれやれ…(汗)」

 

霊「むーっ…ウラヤマシイ…」

 

麟「…何か問題でも?」

 

八千慧

「問題しかないですよ!さっきから貴方が饕餮の頭で遊んでいる光景がチラチラ視界に入って鬱陶しい!」

 

麟「え〜?」 ワシャワシャ

 

饕餮

「ぬわぁぁぁぁぁぁ…♪」

 

八千慧

「饕餮!お前もお前だ!少しは抵抗をしなさい!?」

 

饕餮

「こいつの手は…退かせないな♪」

 

八千慧

「はぁ!?」

 

麟「ほれほれ」 ワシャワシャ

 

饕餮

「[ワシャワシャ]くっくっく♪」

 

八千慧

「はぁぁぁ…相変わらず、貴方には付き合ってられませんよ華月麟!」

 

麟「だってさ、饕餮」 モフモフモフ

 

饕餮

「くっくっく♪八千慧みたいな掟に縛られた奴は頭が固いからな、そんなに気張っていても状況は好転しないぞ?」

 

八千慧

「少しは真面目に話を聞けと言っているんですよ私は!」

 

饕餮

「私は真面目にちゃんと話をしたいさ?でも麟が構って欲しそうにしてるからそうもいかないだろ?」

 

麟「うぇ〜い♪」

 

八千慧

「お前は華月麟の姉か!」

 

饕餮

「麟の姉か…悪くはない響きだ」

 

麟「でも俺、甘えるなら早鬼くらいの身長の女性がいいなぁ」

 

早鬼

「え、私くらい?」

 

饕餮

「くくく♪そんなの容易いさ、私の能力で何かしらに宿る欲望さえ食っちまえば早鬼くらいの身長になれるさ」

 

麟「さすが〜♪でも俺は今の饕餮が好きだから、別にデカくならなくていいよ?」

 

饕餮

「そうか?ならこのままの姿でいいか」

 

麟「うんうん♪」

 

<キャッキャッ♪

 

八千慧

「はぁぁぁぁぁぁ…これじゃ話が全く進まない…!」

 

 

果たして、八千慧達は霊夢と麟の協力を得る事が出来るのか?

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