華月麟の幻想記   作:華月麟

965 / 1036
あの時助けていただいた山犬です

5人

『ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…』

 

麟「コヒュ…」 チーン…

 

慧ノ子

「わぅぅぅ…」 ショボーン

 

 

やっとの思いで慧ノ子を引き剥がした5人。動物霊探しとは関係の無い事で謎に体力を消耗していた。そして慧ノ子に襲われた麟は魂が飛びかけている。

 

 

早鬼

「このバカ!」 ペチッ!

 

慧ノ子

「あいたぁっ!?」

 

早鬼

「いきなり麟に飛びつくとは何事だ!?」 プンスカ!!

 

霊「しかも『旦那様』呼びだし…」

 

慧ノ子

「だってその方…山犬時代だった私の恩人だったので…」

 

早鬼・霊

「「なにぃっ!?」」

 

魔「おい麟!?お前も前に会ってんじゃねーか!」

 

麟「き、記憶に()ぇ…」

 

慧ノ子

「ガーンッ!?(泣)」

 

饕餮

「マジかよ…まさかの麟とも顔見知りかよ」

 

八千慧

「華月麟の顔の広さは相変わらず驚きしかない…」

 

流石、スケールの大きさが桁外れな華月麟。初対面であるはずの三頭慧ノ子とも実は顔見知りという驚愕の事実。

 

慧ノ子

「ほ、本当に私を覚えてないんですか旦那様!?」

 

麟「どちら様ですか!?」

 

慧ノ子

「あの時助けていただいた山犬です!」

 

麟「どの時!?」

 

慧ノ子

「えーっと確かあの時…山姥と小さくなってた旦那様が一緒になって私が引っかかってた罠を壊してくれて…」

 

麟「お前が引っかかってた罠を山姥と破壊…んあ!?ま、まさかお前…」

 

 

「「あの時ネムノさんと一緒に助けた山犬ぅ!?」」

 

 

慧ノ子

「(パァァァ…!!)思い出してくれました!?」

 

麟「あ、あの時の山犬が…随分と立派な美人になりやがって…」

 

慧ノ子

「旦那様〜っ!♡」 ダキッ!

 

麟「そ、そうか…だから俺に遠吠えをやらせたのか…!?」

 

慧ノ子

「はいっ!♡」 スリスリ♡

 

<キャッキャッ♡

 

魔「か、かつて麟が助けた山犬だとぉ…!?」

 

霊「まさか早鬼の部下と麟にそんな繋がりが…」

 

早鬼

「だから慧ノ子の奴…たまにその恩人とやらの話をよく私に話してたのか…」

 

饕餮

「まっ、それが麟の奴だなんて想像は流石につかないな」

 

八千慧

「組織の組員が地上の人間に助けられていた過去を持つ…普通なら想像はつきませんね」

 

麟「にしてもお前…どうやって獣姿から人獣姿に変身したんだ…?なんかそういう魔法とかでも…」

 

慧ノ子

「いえいえ!もう寿命が尽きかけそうだった私に、とあるお方が私に自分自身の血肉をくださったのです。それで私はそのお方の血肉によって人獣へと進化したのです!」

 

麟「…とあるお方?そのお方って人はどんな人なんだ?」

 

慧ノ子

「うーん…見捨てられそうな人達に救済の手を差し伸べてくれるお方…とでも言えば良いんでしょうか?」

 

麟「我が身を与えてまでの救済か…凄い度胸だな」

 

早鬼

「あ、あの〜…」

 

麟・慧ノ子

「「ん?」」

 

早鬼

「そろそろ…捜索の続きをしようよ…?」

 

八千慧

「それと、次は私の部下の紹介もしなければならないので」

 

麟「…あ、そうだな。そろそろ動かないと」

 

慧ノ子

「すみません…感動のあまり、本筋を忘れてました(汗)」

 

霊・魔・饕餮

『やれやれ…(汗)』

 

 

さあ、捜索再開と、次は吉弔八千慧の新メンバー紹介だ。

慧ノ子があの時助けた山犬だと思わなかった奴いるぅ!?

  • いねぇよなぁ!!
  • 思わなかったわぁっ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。