~新地獄~
オォォォォォォォォォォォッ…
ザッザッザッ…
麟「ここが…新地獄?」
早鬼
「ああ、ここがそうだ」
魔「な〜んだ、旧血の池地獄と何も変わんないじゃんかよ」
霊「ただ管理する奴が違うだけなのに、名称も変わるものなのね」
饕餮
「というか、残無の奴が勝手に宣言しただけだ。誰も新地獄の存在は認めちゃいない」
麟「地獄側の妖怪からしてみれば、迷惑極まりないってか?」
八千慧
「ええ、迷惑極まりないですよ。しかし…それでも妖怪や怨霊を導くカリスマ性は地獄一と言えるでしょう。現にあの方に着いていく者達も多いですからね」
麟「意外と地獄って一枚岩で出来てないんだなぁ…」
魔「でもよ?麟が地獄の元締めをやったら、意外と一枚岩になったりしてな♪」
霊「やめなさい魔理沙。そういう事を言うと、後ろの畜生達が反応するでしょ」
魔「…あ」
早鬼
「やっぱり…
八千慧
「あの星熊勇儀ですら彼にゾッコンです…可能性は大いにありますよ」 ヒソヒソ
饕餮
「確かに…あいつが地獄を支配してくれるなら、私は喜んであいつの下につくな」 ヒソヒソ
魔「しまった…余計な事喋ったな私」
霊「ほら見なさい…言わんこっちゃない」
麟「やれやれ…さっさと捜索を再開しようぜ?」
ヒュゥゥゥゥ…
?「あらあら…ただの人間達が、残無様の支配する新地獄に土足で踏み入ろうと言うのかしら?」
麟「っ!?」 バッ!!
霊「…誰あれ?」
魔「さ、さあ…?」
早鬼
「げぇっ!?」
八千慧
「く、くそっ!?このなんてタイミングの悪い…!」
饕餮
「あ、あいつは…!」
捜索を再開しようとした瞬間、新地獄の番人らしき人物が参上。ロベリアと思われる花に、ラベンダー色の布がついた
※ロベリアの花言葉=「いつも愛らしい」「謙遜」「貞淑」「悪意」
霊「あら…その反応だとあんたら全員、あいつの事知ってるの?」
饕餮
「あいつは
早鬼
「残無様の右腕であり…」
八千慧
「残無様のストーカーでもあります」
麟・霊・魔
『…はぁ?』
日狭美
「初めまして人間の皆様。私は豫母都日狭美、残無様が支配するこの新地獄の番人ですわ♪そして
霊「私は博麗霊夢…」
魔「霧雨魔理沙だぜ…」
麟「か、華月麟だ…」
日「うふふ♪ちゃんと自己紹介を返してくれる人間は大好きですわ♪」
魔「そ、そいつはどうも…」
麟「黄泉醜女かぁ…だいぶ厄介な相手が新地獄の番人をやってるな?」
八千慧
「おや、貴方は黄泉醜女という種族をご存じで?」
麟「黄泉醜女は黄泉の国に住む鬼女(諸説)、一飛びで千里(4000㎞)走るっていう健脚を持つヤバい女性らしいぞ?1度目を付けられたら絶対に逃げきれないとか」
日「あら、そこの人間は初対面だというのになかなかの博識ですわね?私の能力は〖絶対に逃がさない程度の能力〗1度狙った獲物は逃がしませんわ♪」
麟「ほらな?」
霊「よ、よりにもよってとんでもない奴が新地獄の番人やってるわね…」
魔「麟の言う通り、本当に厄介な奴だな…」
麟「でも、確か黄泉醜女は山葡萄と筍に目がないんだっけな?」
日(ピクッ)
霊「え、そうなの?」
麟「昔話で、黄泉醜女から逃げる時に山葡萄と筍を投げつけたら逃げ切れたって逸話もあるくらいだし。誰か持ってたりする?」
霊「え、えぇ…?いきなりそんな事言われても…」
八千慧
「そんな物…都合よく持っているわけ…」
魔「(ゴソゴソ スッ)魔法の研究用に採ってた筍なら持ってるぜ!」
霊「…え?」
饕餮
「(スッ)山葡萄なら私が持ってるぞ?この前、秋姉妹とかいう神の所で貰ったのがな」
八千慧
「…は?」
早鬼
「私も…おやつに食べようと思ってた桃なら持ってるが?」 スッ
霊・八千慧
「「遠足気分かお前ら!?」」
魔・饕餮・早鬼
『え?』
霊「なんで3人共都合よく何かしら食べ物を持ってるのよ!?」
魔「だって…」
饕餮
「偶然持ってたから…」
早鬼
「仕方ないだろ?」
八千慧
「事務所に置いてこいそんな物!(汗)」
麟「まあまあ…結果的に持っててくれてちょうどよかったんだから良いじゃん?」
霊「あのねぇ…私達、異変解決をしに来てるのよ?」
八千慧
「それなのにおやつ持参だなんて…緊張感に欠けますよ!」
麟「俺も飴ちゃんなら普段から持ってるけど?」 コロッ
霊・八千慧
(ズコッ!!)
麟「てことで日狭美さん、これらを貴女にあげるからそこを通して?」
魔・饕餮・早鬼
『はいどーぞ』
日「(ジュルリ…)あらあらぁ…わざわざこの私に貢物をくれると言うのですわね?なんて献身的なんでしょう♪まあ…それとこれとは話が全く持って別ですが」
麟「えーっ!?通してくれないの!?」
魔「ケチ!」
饕餮・早鬼
「「Boo! Boo!」」
日「お黙り!私の質問にちゃんと答えたら通してあげない事もありませんわ?」
霊「はぁ?あんたの質問?」
日「ええ(コクリ)質問内容は至ってシンプル、どういう風の吹き回しで…畜生界の組長3人が人間達とつるんでいるのでしょうか?」
八千慧
「別に…好きでつるんでいるわけではないです。背に腹は代えられない状況にまで追い詰められたから今に至るのです」
日「あら、何か問題でも?」
早鬼
「部下の動物霊達が見当たらなくて、彼らにも部下を見つけるのを手伝ってもらっているのです」
日「あらあら、それは大変ですわね~。でも…何故残無様の支配する
饕餮
「麟曰く『新地獄から死の匂いがする』らしいから」
日「…人間のくせに、死の匂いが分かるんですの?」
八千慧
「分かるらしいから、ここまで来たんですよ」
日「ふ〜ん…そうですの…」 ジーッ…
麟「…な、なんだよ?」
日「貴方(ズィィィ…)本当に人間ですの?」
麟「人間ですけど?あと顔が近い…」
日「まあ…あらゆる場所を探した上で新地獄まで来たのでしょうから、通してあげても…良いかしら?」
早鬼
「おお…!そいつはありがたい!」
日「ただし、ここは残無様が支配する新地獄…大きな面倒事だけは起こさないでくださいまし?」
饕餮
「そこら辺は一応弁えてるつもりさ。お前ら、さっさと奥に進もうぜ」
八千慧
「ええ、そうですね」
早鬼
「ここで部下が見つかるといいが…」
霊「行くわよ魔理沙、麟」
魔「おう!」
麟「ああ」
新地獄の番人・豫母都日狭美からの許可を得た早鬼達は、残無の支配する新地獄へと足を踏み入れた。
そして、その後ろ姿を見送っていた日狭美は…
日「あれが残無様が話していた、例の人間…?残無様に目をかけてもらえるなんて羨ましい…!あんな人間…本来ならば私の手で始末したいところだけど…残無様はあの人間を欲しているから手出し出来ない…あぁん残無様!どうして貴女はあのような人間を欲するのですが!?この豫母都日狭美では不十分というのですか!?」
「「残無様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
豫母都日狭美は残夢の
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ストーカー
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通い妻
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右腕
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上記3つ全部