ザッ…!!
早鬼
「ようやく見つけたぞお前達!」
八千慧
「まったく…手間をかけないでもらいたいものです」
饕餮
「おら、さっさと畜生界に帰るぞ」
動物霊達
『…』
八千慧
「…お、お前達?」
早鬼
「な、なんとか言えよ…!?」
動物霊
『…』 ザッ…ザッ…ザッ…
饕餮
「お、おい!?そっちは血の池の方だぞ!?」
チャプ…
ザッ…ザッ…ザッ…
早鬼
「なっ…!?」
八千慧
「な、何を考えて…!?」
組長達の呼び掛けに反応することなく、動物霊達や人間霊達は血の池へと身を沈めていく…。
魔「な、なんの躊躇いもなく入水していきやがった…!?」
霊「まるで…自分達の意識がどこかへ引きずり込まれているようね…」
麟「意識がどこかへ引きずり込まれてる…(バッ…!!)つまりあいつらの向かう先に答えが…!」
霊夢の発言からヒントを得た麟は、すぐさま動物霊達の向かう方向へ視線を向けた。動物霊達の向かう先には…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟「んん…?な、なんだあの穴…」
全てを吸い込んでしまいそうな程の巨大な穴が開いており、動物霊や人間霊達はその穴先へと落下していく。
麟「おい霊夢…!あの穴、なんだと思う?」
霊「え、穴?」
麟「あそこあそこ」
霊「(ジーッ…)な、何あの穴…!?」
麟「あそこに魂達が吸い込まれてる…って事は、あそこに何かしらがあるんじゃないか?」
霊「可能性は…高いわね」
魔「なんだなんだ?麟がなんか見つけたのか?」
霊「ま、まあそんなとこね」
早鬼
「むっ!本当か!?」
麟「あそこにデカい穴が開いてるのが見えるか?」
八千慧
「穴…?(ジーッ…)ほ、本当だ…!?しかも部下達があの穴に吸い込まれるかのように…!」
饕餮
「あの穴を早く塞がないとって事か!?」
麟「そうすれば動物霊達の意識が戻るはずだ!魔理沙、少し俺に付き合え!」 ドゥッ!
魔「おうよ!」 ドゥッ!
ギュアァーンッ…!!
霊「ちょっと2人共!?手立ては考えてるの!?」
麟「一応な〜っ!!」
饕餮
「…あいつ、何する気だろうな?」
八千慧
「…少なからず穏便には済まなそうな気がします」
早鬼
「私達はあいつらに託すだけだ!」
ブアッ…!!
魔「うっへぇ…結構デカい穴だな!?」
麟「ああ…この先に何が待ってるか知らねぇけど…やるしかない!」
魔「や、やるったって…何をしようってんだよ?」
麟「単純明快!あの穴に向かって1発かます!」
魔「うーん、圧倒的脳筋で言葉が出ないぜ私」
麟「ならよ、お前はあの穴の中に入りたい?」
魔「…ヤダ」
麟「それなら、方法はこれしかないだろ?」
魔「…んじゃかますしかないかぁ」 ゴソゴソ…
麟「だろ?」
魔「(スチャッ)よし、やろうぜ麟!」
麟「(バッ!!)ああ!」
キィィィィィィィィィィィィィィィンッ…!!
早鬼
「ん?なあ、あいつら2人共何する気だ?」
饕餮
「…なんか、エネルギーを溜めてないか?」
八千慧
「ま、まさかあの穴に向けて放つ気では…!?」
霊「は、はぁ!?」
カッ…!!
麟「行くぞ…魔理沙!」
魔「いつでもOKだぜ!」
麟・魔
(キッ…!!)
「「恋符〖マスタースパーク〗!!」」
ズッ…ズァォッ!!!
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
動物霊達の意識を取り戻す為、麟と魔理沙は謎の大穴へ向けてマスタースパークをぶちかます。そこに居る動物霊達の事はお構い無しだ。
カッ…!!
ドグァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!
饕餮
「のわーっ!?本気であの穴にぶちかましやがったぞあいつらぁぁぁぁぁぁっ!!!」
早鬼
「部下達諸共穴を吹き飛ばすとか、あの2人は何を考えているんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
八千慧
「ぐうぅぅぅぅっ…!?や、やはり穏便では済まなかったかっ…!!」
霊「バカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
流石は脳筋、予想の斜め上のやり方で行動に出る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
魔「…ちいとばかし、派手にやり過ぎたかな?」
麟「これであいつらの目が覚めるなら安いもんだろ」
動物霊達
『『はっ…!?こ、ここはどこだ…!?』』 キョロキョロ
人間霊・怨霊
『『ど、どこだここ…!?』』 キョロキョロ
しかし手荒な方法ではあったが、動物霊達の意識は戻ったようだ。
オオカミ霊
『こ、ここって…旧血の池地獄か?』
カワウソ霊
『い、いや…この感じは…あのお方が支配する新地獄では…!?』
オオワシ霊
『な、なんで俺達はこんな場所に…?』
人間霊
『あ、あれ…?確か自分は…冥界に居たはずでは…?』
怨霊
『こ、ここは新地獄…!?なんで俺はこんな所に…』
早鬼
「お、お前達…意識が戻ったのか!?」
オオカミ霊
『あ、組長…!?』
八千慧
「まったく…面倒をかけないでください」
饕餮
「そもそもお前ら、なんでこんなとこに来てたんだ?」
カワウソ霊
『そ、それが…』
オオワシ霊
『俺達もよく分かってなくて…気がついたらここに居たとしか…』
饕餮
「…は?」
霊「貴方達、どうやってここに来たか覚えてる?」
人間霊
『い、いや…気がついたらここに…』
怨霊
『何かに誘われるかのように…気がついたらここに居た気がする…』
皆は口々に
『そもそもどうやってここまで来たか知らない』
『気がついたらここに』
『何かに誘われるかのようにここに居た』
と同じ事を話していた。
霊「と、とにかく全員ここから離れて!それもかなり遠くへ!いいわね!?」
皆
『『は、はいーっ!!』』 ドタドタドタ!!
全員霊夢の命令に従い、慌ただしく新地獄からの避難を開始した。しかしかなりの人数がこの新地獄へやって来ていた為、全員が避難を完了するにはかなりの時間を要していた。
八千慧
「それにしても…どうして全員でまったく同じ事を…」
早鬼
「誰かに誘われた…みたいなことを言ってたよな?」
饕餮
「だとしたら誰にだ?」
霊「考えられるとしたら…あの穴の先に答えは…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!
早鬼
「うわわわわっ!?」
八千慧
「な、なんだこの凄まじい揺れは…!?」
饕餮
「こ、この感じ…下から何か来るぞ!」
霊「下って…あの穴からってこと!?」
動物霊達が意識を取り戻し、避難を開始した直後に凄まじい揺れが新地獄全体に発生。
魔「な、なんだ…この地響きみたいな音…!?」
麟「それだけじゃない…下から何か、ドス黒いものが来るぞ…!」
魔「マ、マジで言ってるのか!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
ザバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…!!
?
『ふはははははははははははははははっ!!!』
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
早鬼
「なっ…!?」
八千慧
「なんだこいつ…!?」
饕餮
「デ、デカい…!いや…デカすぎる…!?」
霊「こ、こいつってもしかして…!?」
?『かっはっはっはっはっはっは!!』 ケタケタケタケタケタ
魔「お、おい麟!?なんだよこいつ!?」
麟「こ、こいつは…まさか…!?」
「「