ゴロ~ン
治療台の上にうつ伏せに寝転んだ俺は極度の緊張に襲われていた。
麟(ドキッドキッドキッ…)
永「本当に麻酔はいらないのね…?」
永琳さんが最後の忠告をしてくれた。
麟「いらないよ…覚悟は出来てるから…」
永「分かったわ…念のために噛む用のタオルを持ってきたわ。痛みに耐える時に噛みなさい」
おお…まさに至れり尽くせりだね…。
麟「質問なんだけどさ、この治療が終わったら、もしかして…入院生活?」
永「当たり前でしょう?治療してすぐにサヨナラなんてありえないでしょう?」
そりゃそうだ。手術をして何日かは安静にしていないとダメなのは当たり前だよねぇ…?
麟「だよねぇ…ちなみにどのくらい?」
永「分からないわ…姫様に知られたら、一週間は引き留められるかしら?」
あれ?ここは紅魔館でしたっけ?デジャヴを感じますよ?
麟「あはは…覚悟しておくよそっちも」
永「それじゃあ…治療を始めるわよ…」
こうして、俺の背中の傷を抹消する治療が始まった。
~少年、治療開始~
ヌリヌリ…
俺の背中に、永琳さんが調合してくれた治療薬がゆっくりと塗られていった。…冷てえですね。
麟「まだ痛みは来ないね…」
永「そんなすぐには来ないわ…。でも後からゆっくり来るわよ」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
ん?なんか焼けてるような音がしてるな?
麟「え…どんな治療薬を作ったの?」
永「文字通り、〖傷を抹消〗する治療薬を」
うわぁ…月の博識人こわぁい。そんな治療薬を作れるんですねぇ。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
ん…?だんだん痛みが…
麟「っ…!?うぁあぁぁあぁあっ!!!!」 グググッ…‼
あまりの激痛に拳に思い切り力が入っていた…
ツー…
あまりの強さに血がにじみ出るほど。
~診察室~
「「うあぁぁぁあぁあぁぁっ!!!」」
霊「…麟!?」
魔「ついに始まったか…」
メディ「…」 ガタガタ
叫び声は、まず診察室へと届き
~永遠亭門前~
「「うあぁぁぁあぁあぁぁっ!!!」」
妹「今の声は…麟!?」
輝「診察室の方から聞こえて来たわ!妹紅!いったん休戦よ!麟に何かあったみたいだから!」 ダッ‼
妹「ああ!」 ダッ‼
永遠亭の外にまで届き
~迷いの竹林~
「「うあぁぁぁあぁぁあぁぁっ!!!」」
てゐ「な、なんの叫び声!?」
鈴仙「今の声は麟さん!?永遠亭の方から聞こえて来たわ!?」
影「な、何かあったのかしら…!?」
鈴仙「と、とにかく急ごう!!」 ダッ‼
てゐ「あ、待ってよ!」 ダッ‼
影「あ!?置いてかないで!?」 ダッ‼
迷いの竹林まで届いていた…。