華月麟の幻想記   作:華月麟

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襲撃される霊長園

時を同じくして

 

 

~畜生界~

 

 

スタスタ…

 

ザッ…

 

 

八千慧

「レーヴァテイン様」

 

レーヴァテイン

「八千慧か…何か用か?」

 

八千慧

「いえ…貴方様は『3日後に霊長園を襲撃する』と仰られたのに…未だに行動へ出られないので如何なされたのかと思いまして…」

 

レーヴァテイン

「ああ…もうあの宣言から3日経ったのか。まったく…時が流れるのは相変わらず早いものだな。では…早鬼を呼んでこい」

 

八千慧

「はっ…。ん…?お、お待ちください…早鬼以外の者には招集はかけないおつもりで…?」

 

レーヴァテイン

「霊長園を陥落させるくらい…お前も八千慧だけで十分だと思うのだがな?それともなにか?たかだか霊長園を陥落させるのに、畜生界の全勢力をあげるつもりか?」

 

八千慧

「い、いえ…!しかし…私と早鬼だけであの霊長園を陥落させられますでしょうか…?」

 

レーヴァテイン

「心配するな、俺も霊長園へ赴くつもりだ。お前達と共にな」

 

八千慧

「あ、貴方様も自ら…!?」

 

レーヴァテイン

「支配者たるもの…ただ玉座に鎮座しているだけが仕事ではない。自ら戦場に赴き、部下達が如何なる働きを見せてくれるのかをこの目で直接確かめるのも仕事だ」

 

八千慧

「は、はぁ…」

 

レーヴァテイン

「ほれ、ボサっとするな。さっさと早鬼を呼んでこい」

 

八千慧

「はっ…!」

 

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

早鬼

「お呼びですか?レーヴァテイン様」 ズカズカ

 

レーヴァテイン

「来たか、早鬼」

 

八千慧

「早鬼…貴女はもう少しお淑やかに入室出来ないのか…?レーヴァテインの前だぞ?」

 

早鬼

「オシトヤカ…?なんだそりゃ」

 

八千慧

「…は?(ドン引き)」

 

レーヴァテイン

「ふっ…構わん構わん。むしろお淑やかに俺の前に立つ早鬼は、気持ち悪くて叶わん」

 

八千慧

「ああ…言われてみればそうですね…」

 

早鬼

「あれ…なんかいきなりバカにされた?まあいいや…で?なんか私だけ呼ばれましたけど、何か御用ですか?レーヴァテイン様」

 

レーヴァテイン

「時は来た、今こそ霊長園を襲撃するぞ」

 

早鬼

「おお!ようやく行動開始ですか!?待ちくたびれましたよ〜♪」 ウッキウキ

 

八千慧

「まるで遠足気分だな…」

 

レーヴァテイン

「ちなみに、早鬼と八千慧だけで霊長園は陥落させてもらう。お前達2人のお手並みを拝見してもらう」

 

早鬼

「おっ?レーヴァテイン様が直々に私達の実力をご覧になりたいと!こりゃ腕がなるな?八千慧!」

 

八千慧

「どうしてそう楽観的に捉えられるのですか貴女は…?そもそも、霊長園がそんなあっさり陥落出来ると思ったら大間違いですよ」

 

早鬼

「な〜に言ってんだ?霊長園にいる奴らは全員ただの埴輪だろ?埴輪は土で出来たただの人形、力さえあれば皆木っ端微塵さ!」

 

八千慧

「はぁ…これだから脳筋天馬は…なんでもかんでも力でどうにかしようとする。力だけでは事を成し遂げる事は出来ませんよ?」

 

早鬼

「地上侵攻は結構頭を使うかもしれないが、霊長園を攻め落とすくらいは力だけで案外なんとかなるだろ?♪」

 

八千慧

「知りませんよそんな事…」

 

レーヴァテイン

「無駄話はそこまでだ、さっさと霊長園へ向かうぞ」

 

早鬼・八千慧

「「はっ!」」 ビシッ!

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