カオス・ウォーズ   作:ダス・ライヒ

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劇場版SEED見て来たわ。

アスラン、お前って…なんて、なんて良い奴なんだァ!

誤字報告、ありがとうございます。


決戦の地へ

 秩序の神であるポーラの軍団が出撃した頃、ガオーマシンとなった天人(セレスティアルズ)に率いられた軍団が先にゴッド・カオスの元へ到達した。

 

「ポーラの軍団が居ないようだが?」

 

「フン、セレスティアルズが五人も居るのだ。それに勝手について来た者共も居る。来る前に殲滅できるだろう」

 

「左様。我らが出向いた時点で既に勝利は確定している」

 

「ここは一気に合体して殲滅するか?」

 

「せっかくガオガイガーで来たのだ。個々で戦うよりも強い」

 

 ポーラの軍団が到達していないことに、天人たちは疑問を抱くが、自分等と勝手について来た者たちが居るので、慢心して自分たちだけでゴッド・カオスを殲滅しようとしていた。

 せっかくガオガイガーに合体できるガオーマシンで来たので、合体して殲滅するのかと問えば、ガイに擬態している代表格である天人は、分かれて戦うよりも合体した方が強いと告げる。

 

「良かろう。だが、合体の間際に攻撃されるのは癪だ。先について来る者共に攻撃させ、時間を稼がせよう」

 

「追い払わなくて良かったな」

 

 合体の間際に攻撃されるのを嫌ってか、天人らは勝手について来た者たちに先制攻撃を行わせるべく、ワザと速度を落として後方へと下がった。それからか、攻撃させるべく、随伴する者たちに無線連絡を行う。

 

『聞こえるか、勝手について来る者共。勝手について来たのなら、我々の指示に従ってもらおう』

 

「何を偉そうに」

 

『うん、偉そう!』

 

 上から目線で命令してくるガイに擬態した天人に、マスターセリオンはぬいぐるみの声真似をしながら眉をひそめる。

 

『先に攻撃せよ。我らはその間、ガオガイガーへの合体を行う。合体が完了するまでの露払いと時間稼ぎ、貴様たちで行え。これは、セレスティアルズの命である。貴様たちに拒否権は存在しない』

 

「我々をあごで使おうというのか。まぁ、こちらも勝手にさせてもらうがな」

 

 フリードリヒ・グローセを駆るヴィルヘルミーナも、天人からの一方的な命令を聞いており、その傲慢で見下したような態度に苛立つが、勝手にするつもりなので、命令に応じる形で迎え撃とうと群がって来るゴッド・カオスの軍勢に攻撃を仕掛ける。

 

「一気に殲滅してやる! フォイヤー!!」

 

 先に攻撃を行ったのは、ヴィルヘルミーナのフリードリヒだ。背部の三百ミリキャノン砲二門を撃ち込み、数十機の敵を仕留めた後、五十基はある発射口からミサイルを連射し、更なる損害を与える。

 

「敵戦艦には、これだ! パンツァー・グローセ!」

 

 装甲の厚い敵戦艦に対しては、フリードリヒの手兵装であるパンツァー・グローセと呼ばれるランチャーを撃ち込んだ。発射の際、巨体でも余り抑えきれない反動と共に放たれた強力なエネルギーは、敵戦艦の分厚い前面装甲を容易く貫通し、一撃で敵戦艦を仕留めた。

 

「ほぅ、中々の火力だな。ならばこのマスターセリオンとリベル・レギスの力、見せてやる!」

 

 フリードリヒの火力を見たセリオンは、搭乗機であるリベル・レギスの力を見せるべく、黄金の弓を召還し、その弓を引いて矢を放つ。複数本同時に発射して敵機を連続で撃破した他、上空に向けて放てば、無数の矢の雨となって、多数の敵を撃破する。

 

「アブラハダブラ!」

 

 リベル・レギスと同等サイズの巨大ロボに対しては、掌から電撃を放ってダメージを負わせた。大型サイズで装甲が厚かったのか、撃破には至らなかったので、十字架型の金色の剣を召還し、その刀身を大型の敵機に向けて振り下ろす。

 

「どうだ。黄金の剣の味は? まぁ、切り裂かれては、何も言えんがな」

 

 切り裂いた相手に、金色の剣の切れ味を問うが、当の相手は切り裂かれて撃破されていたため、応えは聞けず仕舞いであった。

 

「どうやら、この黄金の剣を味わいたい者共が群がってるようだな」

 

『丁重に提供しないとね、マスター!』

 

「そうだな、エセル。一人ずつ、丁重にな!」

 

 そんなセリオンのリベル・レギスに、続々と先と同様の大型機が襲い掛かって来る。これにセリオンは抱えているぬいぐるみの声真似をしつつ、次々と敵機を金色の剣で切り裂いていった。

 

「凄まじい攻撃力だ! だが、狙いに粗が見える。正確になるように、こちらでサポートしてやるか」

 

 ラフトクランズ・カロクアラに乗るトモヤは、味方の活躍ぶりに舌を巻くが、その力任せの狙いの粗さに気付き、狙いを更に正確にすべく、機体に搭載されている電子戦装備を使ってサポートを行う。

 

「狙いが正確になった! あの機体、電子戦機だったのか!」

 

 他のスーパーロボットは受け付けなかったが、ラフトクランズの電子装備による恩恵を受けたのは、ヴィルヘルミーナのフリードリヒであった。照準を自力で合わせ、当てるしか無かったが、電子戦で狙いを合わせやすくなったのか、正確に攻撃が当たる。

 流石に敵も馬鹿ではないのか、ラフトクランズが電子戦機であることに気付いた元新大日本帝国空軍の現ドレッドノック所属の戦闘機と空中フリゲートが襲い掛かって来る。

 

「ちっ、気付かれたか! だが、ラフトクランズの火力、甘く見るなよ!」

 

 襲い掛かる敵軍に、トモヤは電子戦を一時中断し、ラフトクランズのオルゴン・キャノンとオルゴン・ライフルで応戦。数機の戦闘機と一隻の空中フリゲートを破壊する。

 

「味方を囮に、接近戦を仕掛けるとは!」

 

 自軍に攻撃したドレッドノックの戦闘機数機とフリゲート一隻を囮に、近接武器で接近戦を仕掛けて来た敵機に対し、トモヤは激怒した。その怒りをぶつけるべく、ラフトクランズの左手で抜いたオルゴン・ソードで素早く振るい、怒りの斬撃でその敵機を切り裂いた。

 

「無限、(パンチ)!!」

 

 ベクターソルを何故か操縦している孫悟空は、機体を二機のベクターマシンと合体させ、三位一体のソーラーアクエリオンにしていた。

 それから強過ぎる力を抑え込みつつ、慣れない手つきでアクエリオンの必殺技である無限拳を放ち、無限に敵を追尾する拳で敵戦艦を貫く。

 

「ふぅ、ぶっ壊れてねぇよな?」

 

 操縦桿が折れていないことを確認すれば、直ぐに合体を解除させ、慣れている勇者ダイが担当するアクエリオンマーズの形態へ合体させる。

 

「ギガスラッシュ!!」

 

 アクエリオンマーズとなり、メインパイロットがベクターマーズ担当のダイとなれば、彼は全てを超える究極の必殺剣「ギガスラッシュ」を放つ。天より呼び寄せた稲妻をベクターマーズの剣に纏わせ、渾身の力で振るえば、その剣閃は想像を絶する衝撃波を伴って無数の敵を切り裂いて見せた。

 振るった方向でギガスラッシュの衝撃波による爆発の連鎖が巻き起こる中、アクエリオンマーズは合体を解除し、再び三機のベクターマシンに戻る。

 

「敵の旗艦を射抜けば…!」

 

 今度のメインはベクタールナに乗るガス山本であった。ガスのベクタールナをメインにした合体形態、アクエリオンルナへ合体し、ガスは詠唱を唱える。

 

「ジーク・ガイ・フリーズ!」

 

 左手に弓を召還して持ち、右手に超エネルギー体の矢を召還して敵に向けて構え、弓の弦を引く。狙いを敵艦隊を指揮している旗艦に定めれば、技名と共に矢を放った。

 

「シュトルムカイザー!」

 

 ガスの叫びと共に矢が放たれれば、矢は敵旗艦に向けて飛んで行き、その船体を貫いた。一矢で射抜かれただけで、敵旗艦は轟沈する。

 これで敵艦隊の指揮系統は乱れ、少数の天人の軍勢に更なる損害を拡大させる一方であった。

 

 

 

「何、合体に許可が必要だと!? 我はセレスティアルズであるぞ!」

 

 ガオガイガーに合体しようとしていた五名の天人たちであったが、その合体には防衛組織「GGG(すりーじー)」の許可が必要であった。それは、ガオガイガーへの合体がかなりの危険を伴う物であり、深刻な状況を打破する為の最終手段と言う物であるからだ。

 そんなもの、森羅万象を司り、全ての生命に対する生殺与奪の権利を持ち、神の存在をも決める全権を持つ天人が従うはずが無い。

 

「貴様が許可を出すのではない! 我らが決めるのだ! ファイナルフュージョン発動!!」

 

 天人の権限により、ガオガイガーの合体シークエンス、ファイナルフュージョンが発動された。

 ガオガイガーの合体の成功率は低く、下手をすれば全ガイガーがバラバラに砕けてしまうのだが、ガイを含め、全ガイガーは天人である。

 敵による妨害もあるが、セリオンらが敵を圧倒している為、合体中のガイガー全機には攻撃は届いていておらず、そのおかげで合体は難なく成功。神を上回る全権を持つ天人の権限により、真の勇者、勇者王ガオガイガーが誕生した。

 

『勇者王ガオガイガー!』

 

 ガオガイガーへ合体した五人の天人は、一斉にその名を叫んだ後、自分らも含める絶対的な力を試すべく、ゴッド・カオスの軍勢に突っ込んで行った。

 

「おい、何をするんだ!?」

 

 合体までの間、露払いと護衛をやらせていた随伴機らを、天人らは用済みと言わんばかりに押し退け、敵陣へと突撃していった。これに随伴者等は不満を覚えるが、下々の者たちに天人らは意にも返さず、ただガオガイガーの力を振るうだけだ。

 

「流石は我らが選んだことはある。中々の戦闘力だ」

 

 一撃で敵を砕くガオガイガーのパンチに天人らは感心し、この勇者王の異名を持つスーパーロボットを選択したことを正解であったと確信する。全高三十メートルと重量六百三十トンはある巨大ロボから繰り出されるパンチやキックが強力なのは、確実であろう。だが、現時点でガオガイガーは必殺技をまだ使っていない。

 

「そろそろ技を使うとするか。ブロウクンマグナム!!」

 

 ガイに擬態した天人の叫びと共に、ガオガイガーの高速回転した右腕が放たれる。その名もブロウクンマグナム。簡単に言えば、ロケットパンチである。

 回転している為、貫通力は高く、回転しながら発射された右腕は敵を引き裂き、無数の敵機を破壊する。数秒後、多数の敵機を破壊した右腕は、自動的にガオガイガー本体へ戻れば、その回転を止めて元の右腕に戻る。

 

「おっ、プロテクトシェード!」

 

 ロケットパンチを行ったガオガイガーを仕留めようと、敵艦隊は一斉射撃を行った。この一斉射に、ガオガイガーは左腕のバリア、プロテクトシェードを展開して防ぎ切る。

 

「小癪な! 粉砕してくれる!!」

 

 自身を攻撃した敵艦隊を排除すべく、ガオガイガーはスラスターを吹かせ、その巨体を敵艦隊に向けて突貫する。凄まじい勢いで迫る巨体に、敵艦隊は猛烈な迎撃を行うが、ガオガイガーの機動力は巨体に反して高く、躱し切って敵艦の一隻をドリルによる膝蹴りで粉砕する。

 

「ドリルニー!」

 

 続けて技名を叫びながらドリルを回転させ、付近の敵戦艦の船体に叩き込み、一撃で粉砕する。ガオガイガーはそれを更に繰り返し、目に見える敵艦を徒手や大きな足で叩き割って行く。

 

「デカいな。なれば、その核を抉り出す!」

 

 敵艦隊をベニヤ板の如く叩き割り、その全てを粉砕したガオガイガーの前に、巨体を上回る更に巨大な敵ロボットが現れた。これにガイに擬態した天人は、ガオガイガーの必殺技を行うべく、両腕の攻撃と防御のパワーを合わせ始める。

 

「ヘル・アンド・ヘブン! ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…!」

 

 攻撃と防御のパワーを融合させれば、技名を叫んで敵巨大ロボに向かって飛んで行く。

 ヘル・アンド・ヘブン。それは攻撃と防御のエネルギーを一つに合わせたガオガイガー最強の必殺技。

 オリジナルのガオガイガーとガイにとっては欠点であり、諸刃の剣。それを克服するために、かなりの時間を要した。が、天人にとっては何の問題も無い。彼らの神を超える全能と全権が、その欠点を平凡な攻防一体にして破壊力の高い技としたのだ。

 ヘル・アンド・ヘブンを叩き付けんと迫るガオガイガーに、更に巨大な敵ロボは搭載火器と巨大な手で阻もうとするが、攻防一体の技の前に全く受け付けず、接近を許してしまう。

 

「フンッ!!」

 

 敵巨大ロボの心臓部の付近に接近したところで、攻撃の右腕を叩き込んだ。叩き込まれた右腕は分厚い装甲を容易く貫き、心臓部まで届いて動力源となる核を掴み取り、それを敵巨大ロボから引き抜く。

 

「機界昇華終結! そんな木偶の棒で、このセレスティアルズとガオガイガーの組み合わせを、止められると思っていたか!?」

 

 核を抉り出して握り潰したガオガイガーは、先の巨大ロボで止められるのかとゴッド・カオスの軍勢に向けて告げ、それを投げ捨ててから戦闘を継続した。

 

 戦いは尚も続く!




またバッテリーが不調だ…。

そろそろ買い替え時かな?

次回もこのカオス・ウォーズに、ファイナルフュージョン承認!
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