カオス・ウォーズ   作:ダス・ライヒ

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混沌(カオス)は永遠さ…!

「おいおい、今年の夏は俺ちゃんの映画が公開されるっていうのに、何なんだこの扱いは!?」

 

 無惨に敗北し、首だけとなったデッドブールであったが、醜くなった上にいりもしない不死となったおかげか、まだ生きていた。再生を待てば戦闘に復帰できるが、あの相手では、幾ら不老不死でも、敗北し続けるのは確実であった。

 今だ戦闘は継続されているが、ゴッド・カオスの軍勢の前に倒れる戦士が続出するばかりであり、このままでは敗北は必然だろう。それでも、戦士たちは諦めずに戦い続ける。

 

「ゴッド・カオス! オメェ、一人で楽しむならまだしも、無関係な奴や周りを巻き込んで何が楽しいんだ!?」

 

 そんな苦戦の中で、一人ゴッド・カオスの元へ辿り着き、対峙している戦士が居た。それは、アクエリオンに乗っていたはずの孫悟空である。

 目前に居るとても渾沌の神とは思えない美青年に向け、悟空はその身勝手極まりない欲望の為に、無感怪な者や周りを巻き込んで何が楽しいのかと、我流の構えを見せながら問い詰めた。

 構える悟空に対し、ゴッド・カオスは構えることなく薄ら笑いを浮かべ、ふざけた態度ながらも、嘘偽りなくありのまま答えた。

 

「何って、それが楽しいからさ。理由も何も、僕が楽しいからさ。予想外の出来事に右往左往し、それから逃れようと各々が身勝手な行動を取って混乱が生じ、更に極まれば混沌となる。僕は想像するのさ、そこにどんなスパイスを加えれば、どういう混沌(カオス)になるのかって」

 

「で、それに巻き込まれる奴らのことは考えてんのか?」

 

 嬉しそうに混沌に陥って行く状況が好きだと語るゴッド・カオスに、悟空はそれに巻き込まれる人々のことを考えているのかと聞けば、目前の青年は呆れた表情を浮かべてから答えた。

 

「巻き込まれる人たちのこと? あぁ、考えもしなかったよ。ぶっちゃけ、どうでも良いし。一人だけじゃつまらないからね。だって、何も知らない人々じゃないと楽しくないじゃないか。何も知らず、予想外だからこそ良いのさ。君も強い敵と戦うのが好きだろ? それと同じ、君と同類さ」

 

 巻き込まれる人々の事など考えるどころか、罪悪感すら抱いておらず、自身の欲求の為に人々を混乱と恐怖へ陥れていたのだ。嘘偽りも無く答えるゴッド・カオスであるが、その表情は自分の一番の楽しみを語る子供のようで無邪気だ。

 

「二回も死んで、チチに迷惑ばかりかけちまってるオラが言うのもなんだが、全く大迷惑な神様だ! それにオラがオメェと同じだと? 手前勝手なオメェと一緒にすんじゃねぇ!」

 

 自分と同類だとも宣ったゴッド・カオスに悟空は激怒した。

 悟空も身勝手であるが、自覚しており、妻や仲間を含めて迷惑を掛けて来たことに申しわけなく思っている。だが、目前の渾沌の神は周りの事など全く気にもしていない。否、全く見えているどころか、命など物とと思っているだろう。

 そんな身勝手極まりない神に怒りを燃やす悟空は絶対に倒すべく、スーパーサイヤ人ブルーとなって攻撃を始める。

 

「おいおい、僕は嘘をついてないぜ? 自分の欲求に忠実な正直者だ。どうして君がそんなに怒るのか、僕には理解できないな。君も自分に正直だろ?」

 

「オメェ、とことん自分勝手な奴だな! そういう奴は、許せねぇんだ!」

 

 常人では決して捉えられぬ速度で迫った悟空は拳を繰り出すが、ゴッド・カオスはそれが見えているかの如く避け、何故そんなに怒っているのか煽るように問うてくる。これに悟空は拳を光の速さで連続して繰り出しながら答え、不意打ちの蹴りを叩き込んだ。

 

「なるほど、許せないと。僕も自分の楽しみを邪魔する奴は許せないから理解できるよ。だからこそ、僕も邪魔をしてくる君が許せないなぁ!」

 

 不意打ちの蹴りを両腕で防いだゴッド・カオスは、許せない気持ちを理解したというが、それは自分の楽しみを邪魔されたことである。光の速さで追撃してくる悟空に、ゴッド・カオスは許せないと言いながら反撃してきたが、ふざけた態度は崩しておらず、逆に楽しんでいた。

 

「(こいつ、ふざけてる割に()ぇ! ビルス様以上だ!)」

 

 ふざけた態度を取りながらこちらの攻撃に応戦するゴッド・カオスの実力は、数多の敵と戦ってきた悟空を戦慄させるほどであった。

 これまで戦ってきた敵の中で、比類するのは破壊神ビルスだ。悟空もこの破壊を司る神には、勝ったことがないし、勝てる実力もない。混沌を司るとはいえ、流石は神と言ったところか。

 

「ちっ、ムカつくが強ぇ。身勝手な極意を使っても、勝てるかどうか分からねぇな…!」

 

「お褒めの言葉、ありがとね!」

 

「褒めてねぇよ!」

 

 少し拳を交え、ゴッド・カオスの実力が分かったところで、勝てるかどうか自信がなくなってきた悟空であるが、たとえ勝てなくとも、ここで止めなければ更なる混沌が訪れる事だろう。

 

「こいつで、どうだ! かめはめ波!!」

 

 この身が滅びようとも、ゴッド・カオスを止める他ないと覚悟した悟空はいったん距離を取り、亀仙人直伝で修行で更に強化されたかめはめ波を放った。追撃しようとしたゴッド・カオスにかめはめ波は直撃したが、全く無傷であった。

 

「やっぱ、神様っちゅうことか…!」

 

「まぁ、カオスの神だからね! 名前だけに!!」

 

 スーパーサイヤ人ブルーのかめはめ波を全く受け付けないゴッド・カオスに、悟空は額に汗浸らせつつ、向かってくる混沌の神に応戦した。

 

 

 

「このまま。我々は敗北するのか…!」

 

 ゴッド・カオスの軍勢に苦戦しながらも奮戦するポーラとセレスティアルズの連合軍であったが、多勢に無勢であり、敗北は時間の問題であった。

 

「まだだ! まだ終わらんよ!」

 

 だが、素直に敗北を認める戦士たちではない。闘志や勇気、戦意がある限り戦い続ける。たとえ負けると理解していても、混沌を少しでも食い止めるために戦い続けるのだ。

 

「お前たちうるさいから、木っ端みじん子!」

 

『ジョイトロン、まだ何もしてないのに退場させられたーッ!』

 

 それでも、形勢は変わらず、連合軍は押されるばかりであった。

 

 あぁ、私はただ見ているしか出来ないのか…!

 できるなら私も戦いたいが、このウォッチャー、誓いゆえに必死に戦い続ける戦士たちに手助けはできん。誓いを一度破ったことはあるが、あれは敵が私を認識したからであって、その自衛手段に過ぎない。

 このもどかしい思い、どうして晴らそうか。

 

『なら、仮の姿で行けば良いんじゃないか?』

 

 誰だ、この私に語り掛けるのは?

 いや、分かるぞ。ルイス・スミスか。ブレイバーンとなってから、この私を認識できるようになったのか。

 

『あんたの存在に気付いたのは、昨日のことだがな。どう話し掛けて良いか迷っていたが、助けてくれるかと思って声を掛けたのさ』

 

 なるほど、私に助けを求めて声を掛けたのか。しかし、私は誓いにより、諸君らに手を貸すことはできん。自衛や多数の宇宙(ユニバース)を守るためとは言え、一度誓いを破っている。この私に二度目はないのだ。済まない。

 

『そうだったのか…済まない。どうやら、賭けは失敗のようだ…』

 

 断りの言葉を継げる私に、ルイス・スミスは謝罪しながらも失望していた。

 

 あぁ、一か八かで賭けに出るこの男を私は助けたい。が、傍観者のままで良いのだろうか。

 いや待て。仮の姿であれば…!

 どうやら、この私も勇気を爆発させる時が来たようだな。

 

『その姿は…どういう風の吹き回しだ!?』

 

 仮の姿へと早変わりした私に、ルイス・スミスは驚愕する。

 無理もない。何せ今の私の姿は、クロノス族の戦士にして天空宙心拳伝承者、ロム・ストールなのだから。

 

『まさか、誓いを…!?』

 

 否、姿がウォッチャーでなければ、問題はない。

 こうして、このウォッチャー、否、ロム・ストールはゴッド・カオスの手勢が優勢の戦場へと、ルイス・スミスの精神体と共に赴いた。

 

 

 

『待てぃ!!』

 

「おぉッ、何者だ!?」

 

 巨大なロボットと合体し、先頭に立って進軍するグリーヴァス将軍の一団に向け、何者かが挑もうとしていた。この声を聞いたグリーヴァスは驚き、自分の軍勢に挑まんとする人物を探す。

 

『勇気。それは、普通の人が恐怖に不安、躊躇、あるいは羞恥心を恐れず、積極的に向かっていく心意気のこと。勇ましい強い心とも言い、様々な類義語もある! 時にそれは相手を励まし、奮い立たせる言葉でもある!』

 

「アッ、アソコニ居マス!」

 

「貴様、たった一人で我が軍に挑むとは! その無謀な勇気に免じ、名前だけは憶えておいてやろう! 名乗るがいい!!」

 

 その人物は説教をしており、かなり目立つ場所にいるため、発見するには数秒も掛からなかった。見付けた将軍は一人で自分の軍勢に挑まんとする無謀さを面白く思い、名前だけは憶えておいてやろうと思って名乗らせる。

 

「ウォッチャー、否! クロノス族族長キライ・ストールの遺子にして戦士、ロム・ストール!!」

 

 たった一人でゴッド・カオスの軍勢に挑まんとする青年、ロム・ストールはグリーヴァスに向けて名乗り、混沌の支配から世を守るため、正義の鉄槌を下すと宣言する。

 

「混沌の支配からこの世を守れとの命により、貴様ら混沌の軍勢に正義の鉄槌を下す!」

 

「ほざけっ! 鉄槌などと大層なことを口にしおって! 叩き潰してくれるわ!!」

 

「貴様らに倒されるこの私ではない!」

 

 その宣言に激怒したグリーヴァスが配下の軍勢に攻撃を命じる中、ロム・ストールはマスクを展開し、一斉者を避けるために空中高く飛翔した。

 

「奴を八つ裂きにしろ!」

 

 グリーヴァスの命により、専用の配下にして護衛のマグナガードと呼ばれるバトル・ドロイド六体を差し向ける。エレクトロスタッフと呼ばれる左右の柄から高圧電流を放つ武器を持った六体の高性能バトル・ドロイドは、その指示のもとにロム・ストールを討ち取りに向かう。

 向かってくるマグナガードに対し、ロム・ストールは剣狼(けんろう)と呼ばれる父キライより受け継いだ刀を素早く抜き、エレクトロスタッフを叩き込もうとした一体を雄叫びを上げながら真っ二つに切り裂いた。

 

「たーッ!!」

 

 一体が左右二つに切り裂かれる中、残る五体は機械ゆえにか全く恐れず、対ジェダイ戦術による連携攻撃を仕掛けてくる。これにロム・ストールは天空宙心拳の技で躱しつつ、一体、また一体とマグナガードを仕留めていく。

 残り半数、三体となったマグナガードはこのままでは勝てないと判断し、ロム・ストールを包囲する形の陣形を取り、身に着けているマントを一斉に投げた。

 

「むっ!?」

 

 三つのマントを投げつけられ、視界と見動きを封じられたロム・ストールはそれを引き剝がそうともがき始める。その隙に仕留めるべく、三体のマグナガードは一糸乱れぬ動きでエレクトロスタッフを突き刺す。

 

「やったか!?」

 

 三位一体の動きでロム・ストールを突き刺し、確実に仕留めたと思われていたが、マントを被せた場所に標的はいなかった。どうやら、既にロム・ストールは脱出していたようだ。

 

「ここだ!」

 

「う、上だ! 貴様ら!!」

 

 自分を探す三体のマグナガードに対し、空高く飛翔したロム・ストールが空襲を仕掛ける。気付いたグリーヴァスが知らせるも、既にロム・ストールは斬撃を光の速さで放ち、瞬く間に三体のマグナガードを斬り捨てた。

 

「おぉ、なんという剣術! ジェダイマスター以上の実力があると見える! だが、それもここまでよ!」

 

 六体のマグナガードを倒したロム・ストールを認めつつも、自分には勝てないとグリーヴァスは宣言する。これにロム・ストールは嘲笑うように高笑いを始める。

 

「フハハハハ!」

 

「何がおかしい!?」

 

「愚か者め! 駆け付けてきたのが、俺一人だけだと思ったか! それは大間違いだ! あれを見るがいい!!」

 

「うぉぉっ! な、なんだあれは!?」

 

 この高笑いに激怒するグリーヴァスが問えば、ロム・ストールは戦士たちの援軍に駆け付けたのが自分一人ではないと告げ、戦士たちがやってきた方向へ指差した。それに釣られ、敵一同がその方向を見れば、自分たちにとって驚くべき光景が広がっていた。

 ロム・ストールに続き、別々の世界の者たちが、ポーラとセレスティアルズの連合軍の援軍として駆け付けてきたのだ。

 殲滅は時間の問題と思われていたゴッド・カオスの軍勢は、予想外の敵の増援に驚く余り攻撃の手を止めてしまう。

 

「こ、ここで増援だと!?」

 

「混沌の支配に立ち向かう勇者たちは、ここにいる我々だけではない。ありとあらゆる多元宇宙(マルチバース)の者たちが、貴様たち混沌の支配を拒んでいる! そんな貴様たちに鉄槌を下すべく、勇者たちはここへ集結しにきたのだ!!」

 

 敵の増援に狼狽えるゴッド・カオスの軍勢に向け、ロム・ストールはあらゆる世界の者たちが混沌の支配を阻止するべく、集結してきたと宣言する。

 だが、当の様々な世界から増援として駆け付けてきた者たちは、ゴッド・カオスを引き寄せるほどのカオスな者たちであった。

 

 

 

「ほな祭りにしゃれ込むで! アメリカのマフィアはん!!」

 

「まさにセインツに相応しいカーニヴァルだ! 存分に楽しむぞ、日本のヤクザ!」

 

 先行して攻撃を仕掛けたのは、日本一危険なヤクザである真島五郎とアメリカ一カオスなマフィアであるセインツの顔、ジョニー・ギャットであった。

 日米の危険なはみ出し者が揃えばどうなるか?

 その答えは簡単、渾沌(カオス)になること間違いなしである。この危険な二人に襲われたゴッド・カオスの軍勢は、次々と打倒されていく。真島は悪魔のような笑い声を上げて散弾銃を乱射し、ジョニーはクールに二丁拳銃で踊るように乱射する。

 数秒もしないうちに、あたりは屍で溢れかえっていた。これをやったのは、当然ながら真島とジョニーの二人である。

 

「行くぞ! 混沌の軍勢め!」

 

 援軍の中には、アイアンマンのサポートキャラクターであるハッピー・ホーガンも含まれていた。

 彼はアイアンマンことトニー・スタークの運転手兼セキュリティー担当で、何の能力も武器も持ち合わせていない。だが、それはその世界(アース)のハッピーであり、このハッピーはある超人的な人型生物に変身する。

 

「な、なんだこいつは!?」

 

「勇気爆発! スマッシュ!!」

 

 それは、ハルクに似た紫色の怪人フリークだ。フリークに変身したハッピーはブレイバーンに倣って勇気を爆発させ、強烈な拳による強打撃(スマッシュ)を敵の軍勢に向けて行い、一度に数十名を吹き飛ばす。その威力は凄まじく、フリークことハッピーはそれを続け、瞬く間に数百人がスマッシュで吹き飛んでいた。

 他にも岩鬼将造(いわき・しょうぞう)やエージェント47、プロフェット、リコ・ロドリゲスと言った者たちも援軍として来ていたが、後に活躍する者たちのため、割愛させてもらう。

 

「ほぉぉぉっ!? か、カオスだァァァッ!!」

 

 過去最高の混沌を感じ取ったゴッド・カオスは絶叫し、戦闘の最中にも関わらずその動きを止めてしまう。

 このカオスな援軍で形勢は逆転し、ゴッド・カオスの敗北は確定しているが、当の本人には全く気にしていない。ただ混沌、カオスであれば良いのだ。勝敗のことなど、カオスを体感できればどうでも良く、周りがどう思うが、ゴッド・カオスにとって自分さえ良ければそれでいいのだ。

 

「こ、これは…! 私は、私はゲキ・ガンガー3の最終回でも見ているのか…!?」

 

 乗機が遥かに劣る夜天光でありながら、ブレイバーンに乗るイサミ・アオを追い詰め、発狂させて戦闘力を奪った北辰であったが、このカオスな援軍を見て敗北を悟る余り、かつて子供の頃に見ていたスーパーロボットアニメの最終回を思い出していた。

 

「おぉ、スペルビア!」

 

「ブレイバーン! まだ我と推して参っておらぬぞ!!」

 

 そんなブレイバーンの援軍として現れたのは、デスドライヴズの傲慢のスぺリビアであった。即座に北辰は回避行動を取り、スペルビアの得物である飛燕雷牙(ひえいらいが)の一撃を躱し、即座に構える。

 

「こんなところで、あのような雑魚相手に何をてこずっている!?」

 

「いや、奴は侮れない。私がついていながら、イサミの精神を追い詰め、このような状態にしてしまった」

 

 自分らからすれば、蚊ほどでもない夜天光相手に手こずっていることをスペルビアが問えば、ブレイバーンはそれに乗る北辰は侮れない敵であると返す。

 

「超機が二体も…! 増援の二体目、小細工は一切通じぬと見える。この夜天光では分が悪過ぎる…! ここは退くべき…!」

 

 乗機の性能では敵うどころか、増援のスペルビアに小細工が通じないと判断した北辰は撤退を開始する。無理もない、性能が違い過ぎる敵機が二体もいるのだ。撤退するのが妥当であろう。だが、イサミはこのカオスな援軍で正気、否、勇気を取り戻しており、雄たけびを上げながら北辰の夜天光を追撃する。

 

「うぉぉぉっ! 勇気、爆発!!」

 

 操縦桿を強く動かし、逃げる夜天光に追いつけば、ブレイバーンが持つバーンソードを振り下ろす。追撃してくるブレイバーンに、北辰はカウンターを仕掛けようとしたが、バーンソードの方が速く、その刃は乗機を切り裂いた。

 

「こ、この増援で、正気を取り戻したというか…!?」

 

 切り裂かれた乗機の中で、北辰は血反吐を吐きながら、あの状態でイサミが正気を取り戻したことに驚く。脱出しようにも、機体は既に爆発寸前で、北辰も重傷を負っており、身体も動かない。切り裂かれた装甲の隙間越しから見えるブレイバーンを見て、己が死を悟った北斎はある幻影を見た。

 

「あれは紛れもなく、ゲキ・ガンガー3…! そうか、私は討たれる悪であったのか…! 見事なり…」

 

 その後、夜天光は爆発し、北辰は自身に勝利したブレイバーンとイサミを称えながら機体と運命を共にした。

 

「こいつ、あんな機体で俺をこうも追い詰めるなんて…!」

 

『あぁ、我ながら敬意に値する敵だ。性能が遥かに劣る機体にも関わらず、私とイサミ相手に臆することなく、小細工で私たちを追い詰めた』

 

 遥かに劣る機体で自分らを追い詰めた北辰に対し、イサミとブレイバーンは小細工ながらも臆することなく挑んだ相手に敬意を表す。

 

「ブレイバーン、感傷に浸っているところ悪いが、この好機、逃すことはあるまい?」

 

「そうだな。今こそ勇気を爆発させる時! バーンドラゴン!!」

 

 だが、戦いはまだ続いている。感傷に浸っている暇がないとスペルビアが告げれば、ブレイバーンは一気に敵を殲滅するべく、自分のサポートメカであるバーンドラゴンを呼び寄せる。

 青と金色が特徴的なド派手な戦闘機が現れ、呼び出したブレイバーンの方へと向かっていく。どうやら、ブレイバーンと合体するためのサポートメカであるようだ。

 

『合体だ! そのレバーを今こそ使う時!!』

 

「あっ!? 合体!!」

 

 イサミは少し戸惑ったが、直ぐに持ち直して今まで引くなと言われていたレバーを引き、ブレイバーンとバーンドラゴンを合体させる。

 

「見えない未来、掴むなら!」

 

『不屈の勇気に勝るもの無し!』

 

「爆発する勇気! バーン! バーン!!」

 

『さらにバーン!!』

 

 ブレイバーンとバーンドラゴンが合体し、ブレイバーンは新しい姿へと変える。尚、イサミはモニターに表示された自分専用の台詞を読んで叫んでいた。

 

『勇気合体! バーンブレイバーン!!』

 

 その名も勇気合体バーンブレイバーン。イサミが内に秘めた勇気を爆発させ、ブレイバーンと共に世界を救うことを決意したことにより、ブレイバーンとイサミの勇気がシンクロしたことにより、この姿へと合体できたのだ。

 イサミとブレイバーンのシンクロした勇気は、倒れていた戦士たちを呼び起こして奮い立たせ、その勇気を爆発させた。

 

 

 

「勇気爆発!」

 

『正義を遂行したいところだが、私も勇気を爆発させるか!』

 

 バーンブレイバーンの勇気で奮い立った仮面ライダージャスティスエボルは、その勇気を爆発させた。

 

「うぉぉぉっ! グッドタイミングだ! 勇気爆発!!」

 

 ジャスティスエボルに続き、仮面ライダーグッドも勇気を爆発させる。

 

「まだ立つというか! しぶとい奴らめ! 今度こそ完全に消去してくれる!!」

 

 立ち上がって勇気を爆発させた仮面ライダーらに、仮面ライダーゴルドドライブはとどめを刺すため、ゴルドコンバーションによる強力な技を繰り出した。

 

「な、なにっ! バリアだと!?」

 

 ゴルドコンバーションの攻撃は強力であったが、ジャスティスエボルとグッドは無傷であった。二人の仮面ライダーを守ったのは勇気のバリア、即ちブレイバリアでゴルドコンバーションを防いだのだ。これにゴルドドライブは激しく狼狽え、攻撃を連発するが、ブレイバリアで防がれるばかりだ。

 

『奴に正義の鉄槌を下せ!』

 

「うん! ジャスティスエボルテックフィニッシュ!!」

 

「タクティカルレイジング!!」

 

 狼狽え、攻撃を乱発するゴルドドライブに対し、二人の仮面ライダーは必殺技であるライダーキックを行うべく、必殺技の発動シークエンスに入った。

 

「や、止めろ! この私を誰だと思っている!? 私を殺すということは、人類にとって大変な損失なんだぞ! それを理解しているのか、この愚か者どもがァーッ!!」

 

 命乞いにも関わらず、その態度は相変わらず上から目線であった。当然、そんな命乞いが聞き入られるはずもなく、二人の仮面ライダーによるライダーキックが、ゴルドドライブの体に炸裂する。

 

「ハァァァッ!」

 

「てめぇはバッドだ!!」

 

「ヌァァァッ!? 私が、この私が! また、また倒れるなど…!」

 

 ジャスティスエボル、グッドのライダーキックを受け、ゴルドドライブは失意の断末魔を上げながら爆散した。

 

「勇気招来! チェスト!!」

 

 イナズマンには、勇気の電が落雷していた。勇気の雷を浴びたイナズマンは立ち上がり、とどめを刺そうとして近付いてきた大蛇丸に鋭い眼光を浴びせる。

 

「この死にぞこないめが! 今度こそ叩き切ってくれるわ! コーブラ!!」

 

 鋭い視線を浴びせ、構えを取るイナズマンに対し、大蛇丸は一瞬だけ恐れを抱いたが、掛け声を上げて己を奮い立たせ、大太刀で斬りかかる。

 間合いに迫ったところで、大蛇丸はイナズマンに向け、その長くて殆どの物を切り裂いてしまう刃を振り下ろした。重さで更に切れ味が増す巨大な刃が自身に向けて迫る中、イナズマンは全く微動だにせず、刃に向けて拳を突き出す。

 

「ミラクルパンチ!」

 

「馬鹿め! これで貴様の右腕はお終いだ!!」

 

 この大蛇丸の叫び通り、普通なら右腕は鋭い刃に切り裂かれてしまうところだが、そればかりか、イナズマンの右拳は大太刀の刃を粉砕してしまった。

 

「な、なにっ!?」

 

「マフラーコンクリート固め!」

 

「う、うぉぉぉっ!? う、動けん!? こ、コンクリートだと!?」

 

 大太刀の刃を粉砕したイナズマンは、空かさずマフラーを噴射口に変形させ、コンクリートを射出して大蛇丸の両足を固めた。

 そこから自身の最大の必殺技であるゼーバー・イナズマンフラッシュを叩き込む。ベルトの右腰のケースからゼーバーと呼ばれる装置を取り出し、稲妻状のアンテナを立て、増幅された電撃を動けない大蛇丸に向けて放った。

 

「ゼーバー・イナズマンフラッシュ!!」

 

「グワァァァッ! こ、コブラァーッ!!」

 

 放たれた電撃は大蛇丸の全身を駆け巡り、それに耐え切れなくなった身体は大爆発を起こす。爆発の間際、大蛇丸は断末魔の叫びを上げて爆散した。

 

「この力は…!? なら、私も勇気爆発!」

 

 次々と戦士たちが勇気を爆発させ、敵を打倒していく中、他の者たちもバーンブレイバーンの勇気で復活し、その勇気を爆発させていた。

 スパイダー・クモノスことグウェン・イドモナラク・ネ・ステイシーは、乗機のタランチュラナイトの右手が持つタランチュラ・バスターを、眼前の邪悪な巨大ロボ、ビック・カオスに向けて発射する。勇気を爆発させたクモノスのタランチュラナイトのバスターは、ビック・カオスの巨体を覆い被せてしまうほどのクモの巣となり、被ってその動きを拘束してしまった。

 ビック・カオスが動けなくなったところで、勇気を爆発させた者たちによる総攻撃が始まる。

 

「血塗れて、擦り減り、朽ち果てた 聖者の路の果ての地で 我らは今聖約を果たす」

 

 リベル・レギスを駆るマスターセリオンは、シャイニング・トラペゾヘドロンを発動すべく、始動の詠唱を始めた。そこから発動を詠唱を開始する。

 

「深き昏き恩讐を胸に。埋葬の華に誓って。我は世界を紡ぐ者なり!」

 

 その詠唱の後、シャイニング・トラペゾヘドロンは発動され、光剣の刀身がビック・カオスの胴体に炸裂し、大爆発を起こす。

 

「砕け散って光となるが良い!! ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォー…!」

 

 五名のセレスティアルズが合体しているガオガイガーも、究極の必殺技であるヘルアンドヘブンを発動し、それをビック・カオスに向けて叩き込んだ。

 原点は暴発したエネルギーで自壊してしまうほどの諸刃の剣であったが、セレスティアルズの力によって連発できる必殺技となっている。なので、セレスティアルズは全く気にせず、ヘルアンドヘブンをビック・カオスに叩き込んで攻防一体のエネルギーを流し込んで大爆発を起こした。

 

「か、め…は、め…波ァァァッ!!」

 

 勇気によって更に元気になった亀仙人は、気で身体を大きくし、数百年は生きている老人とは思えないほどの大柄な姿となる。その力を使い、亀仙人は亀仙流扇であるかめはめ波を放ち、ビック・カオスに命中させた。

 

「全弾発射! フォイヤー!!」

 

 ヴィルヘルミーナ・フォン・ホーエンツォレルンのフリードリヒ・グローセは、手兵装のパンツァー・グローセを含める固定武装の背中の長距離砲二門とミサイル発射口五十基から一斉に発射し、ビック・カオスに凄まじい火力をぶつけた。

 

「全弾命中したか! ならば俺も!」

 

 フリードリヒのミサイルを全弾命中させたのは、トモヤ・シウンのラフトクランズ・カロクアラの電子装備のおかげであった。彼もその攻撃に参加すべく、オルゴン・ライフルを構え、オルゴン・ライフルバスカーモードと呼ばれる必殺技を行う。

 

「ロックオン! ファイヤー!!」

 

 照準がビック・カオスの胸部に合わされば、直ぐに引き金を引いて貫通力が優れるビームを発射し、敵巨大ロボの胸部を貫く。

 

「こちらも負けません! 勇気爆発!! 大地の叫び! 晶石の弾奏! 金剛の弾道!!」

 

 ロサ・ニュムパの機神エザフォスも勇気を爆発させ、ビック・カオスに大量の土石流を浴びせた後、全身からミサイルを乱発し、銃剣を叩き込んだ。

 

「今こそ我等グランポリスの魂を、そして勇気を爆発させる時!」

 

「何を訳のわからんことを! 今度こそ木っ端微塵にしてくれるわ! 死ねぃ!!」

 

 一方でガルバトロンと対峙しているスサノオコンボイは、バーンブレイバーンの勇気を浴びて復活していた。これにガルバトロンは右腕の融合カノン砲を撃ち込むも、ブレイバリアによって弾かれる。

 

「な、なんだ! バリアだというのか!?」

 

「フォースチップ、ムラクモブレード!」

 

 ブレイバリアでガルバトロンが動揺する中、スサノオコンボイはフォースチップと呼ばれる装置をブレードに挿入し、自身の装甲の一部をブレードに合体させ、七支刀のような形にして、雷のエネルギーを纏わせて振るい降ろす。

 

「うぉぉぉっ!!」

 

「おっ!? ぬ、ヌァァァッ!!」

 

 ムラクモブレードが振るい降ろされれば、刀身が叩き込まれた地面は大爆発を起こし、その上に立っていたガルバトロンを遥か彼方まで吹き飛ばしていった。

 

「巨大な渾沌め! 正義の鉄槌を受けてみるが良い! マックスノバ!!」

 

 ビック・カオス総攻撃をする戦士たちに視点を戻せば、安守ミノリことタイタニアムレンジャーは、搭乗機であるマックスビクトリーロボの必殺技「マックスノバ」を発動し、ロボ全身のパネルでエネルギーを吸収。それを自身のエネルギーに変換して、展開したマキシマムキャノンと全身の火器をビック・カオスにぶつけた。

 

「傲慢のスペルビア、推して参る!」

 

 眼が眩むほどの大爆発が巻き起こり、タランチュラナイトの糸で拘束されていたビック・カオスは思わず倒れる。そんなビック・カオスであるが、まだ戦士たちの攻撃は止まない。援軍のスペルビアが傲慢にも追撃を行い、得物を叩き込んで更なるダメージを与える。

 

「俺ちゃんの映画、公開まであと二か月ってところか! 宣伝代わりに行くぜ! ソードビッカー! でみ、レオパルドンは出て来ねぇけどな!」

 

 どさくさに紛れ、いつの間にか再生していたデッドプールはレオパルドンに搭乗し、情け無用の必殺技であるソードビッカーをビック・カオスに叩き込んでいた。

 

『皆の勇気を感じるぞ! 今こそ、勇気の一斉射を叩き込む時だ!!』

 

「あぁ! 目標、十二時方向のビック・カオス! 照準固定、良し!!」

 

『ブレイ、フルバーストォ!!』

 

 最後にとどめを刺すのは、バーンブレイバーンだ。両腕にいつの間にか制作していたブレイランチャーと呼ばれる強力な手持ちカノン砲を持ち、背部のキャノン砲と共に一斉に発射する。

 イサミとブレイバーン、勇気を爆発させた二人の叫びと共に放たれた一斉射は、青と赤の螺旋状のビームとなってビック・カオスに吸い込まれるように命中。勇気を爆発させた戦士たちの一斉攻撃を受けたビック・カオスは大爆発を起こし、跡形もなく吹き飛んだ。

 

 

 

「ゴットハンドスマッシュ!」

 

 ビック・カオスが勇気を爆発させた戦士たちの一斉攻撃で粉砕された後、いつの間にかパイカンフーに合体、合身(がっしん)していたロム・ストールは、グリーヴァスが組み込まれている巨大ロボットに向け、天空宙心拳奥義であるゴットハンドスマッシュを叩き込んでいた。宙に舞い、相手目掛けて蹴りを喰らわせ、拳を連打して右腕でグリーヴァスの搭乗機を砕いた。

 

「成敗!」

 

「ぬぉ!? だが、まだ終わらんわ!」

 

「それはこちらの台詞だ!」

 

「何っ!?」

 

 破壊される直前、脱出に成功したグリーヴァスであったが、ロム・ストールはまだ終わらないと指差しながら告げる。彼の言葉通り、攻撃は続いていた。

 

「トァーッ!!」

 

 ジェダイマスターのメイス・ウィンドゥが進路上のバトルドロイドを粉砕しながら凄まじい速さで迫り、紫色のライトセーバーをグリーヴァスの胴体に一太刀を浴びせる。

 

「うぉぉぉ…!?」

 

「追撃する…!」

 

 胸の装甲が切り裂かれ、隠されていた生身の部分が露出する。そこを一気に突くため、緑のマンダロリアン・アーマーを纏うボバ・フェットが、ガダッフィ・スタッフを巧みに振るい、更に弱点を露出させる。

 

「こ、このままでは…!」

 

「まだ終わらせない!」

 

「何ぃ!? グァ…!?」

 

 予期せぬボバ・フェットの追撃により、グリーヴァスは撤退しようとするが、追撃はまだ続いていた。即座に下がったボバの背後から、柄の部分から余剰エネルギーを放出するタイプのライトセーバーを持つカイロ・レン、否、ベン・ソロがグリーヴァスの心臓に向けて青い刃を突き出す。

 

「グォォォ…! 今度はライトセーバーで、敗北するとは…!?」

 

 心臓をライトセーバーの青い刃で貫かれたグリーヴァスは、断末魔を上げて硬い地面の上に倒れた。

 

「光を取り戻した者の剣は、どんな敵でも斬ることができ、貫くことができるのだ!」

 

 いつの間にかベン・ソロの隣に立っていたロム・ストールは、倒れて躯となったグリーヴァスに向け、光を取り戻した者の剣は、どのような敵を斬ることもでき、貫くことができると告げる。

 

「あはははっ! 最高だァ!!」

 

 もはやゴッド・カオスの軍勢は崩壊していた。なのにゴッド・カオスはこの状況がカオスであることに喜びを感じ、むしろ楽しんでいるようだ。

 

「ヌァァァッ!」

 

 そんなゴッド・カオスに、マイティ・ソーはムジョルニアを力一杯に叩き込んで吹き飛ばす。ムジョルニアを叩き込まれたにも関わらず、ゴッド・カオスは笑みを崩さず、この戦いを楽しんでいる。

 普通、負けが来ているなら焦るか、退却を考えるところだが、ゴッド・カオスは勝敗や周りのことを気にせず楽しんでおり、笑いながら反撃してくる。逆にこちらが恐怖を覚えるくらいだ。

 

「勇気爆発! ストームブレイカー!!」

 

 だが、そんなソーも勇気を爆発させ、恐怖を克服している。即座に二つ目の得物であるストームブレイカーを呼び出して手に取り、その斧刃をゴッド・カオスに叩き込んだ。

 

「これで、終ぇだ!」

 

 一気にケリをつけるべく、身勝手の極意を発動させていた悟空は、とどめの一撃をゴッド・カオスに向けて叩き込んだ。スーパーサイヤ人ブルーを超える速さと威力を兼ねた右拳はゴッド・カオスの身体を貫き、その一撃で彼の表情から笑顔を奪った。

 

「あははは、もう終わりか…! 今回の混沌は楽しかったな…!」

 

 悟空の一撃を受けた瀕死のゴッド・カオスは自らの敗北を受け入れ、笑っていた。そんなゴッド・カオスから離れた悟空は完全にとどめを刺さず、彼を睨み付ける。

 

「オメェの言う通り、オラも楽しいと思っちまったよ。オラもどうしようもねぇってことが、嫌になっちまう」

 

「ははは、やっぱりそうだったんだ…! もうお開きだけど、次もまたやろうよ…!」

 

「まただと? どういう意味だ?」

 

 ゴッド・カオスのいう通り、悟空はこの戦いを楽しんでいた。そんな自己嫌悪を明かす悟空に、ゴッド・カオスは思っていた通りだと喜んだ後、また戦おうと約束を持ち掛ける。悟空がその意味を問えば、ゴッド・カオスは自身が永遠の存在であることを明かした。

 

「あぁ、君たちは知らないんだね。混沌(カオス)は永遠さ…! 人と文明、物質と細胞がある限りね…! つまり、君たちは不滅の存在と戦っていたことになるのさ…!」

 

 ゴッド・カオスは永遠で不滅であり、混沌そのものであった。この世に人に文明、更に掘り下げれば物質と細胞、生命自体が存在する限りゴッド・カオスは消えない。混沌を引き起こす可能性がある限り、ゴッド・カオスは何度でも蘇ることが出来るのだ。

 このゴッド・カオスを倒すには、世界を無にせねばならないが、それを行えば、己らの消滅を意味している。つまり、ゴッド・カオスとは永遠に戦い続ける他に、生き残る術はない。

 

「だが、秩序もまた永遠。貴様が混沌を引き起こそうとするなら、我々もまた立ち上がる。何度でも!」

 

「フフフっ、それは良い! 永遠に楽しめるってことだ…! じゃあ、また何処かで会おう! 今度は、感じたこともないカオスを味合わせてくれよ! それまで大人しく楽しみに待ってるよ!」

 

 永遠にゴットハンドと戦い続けるしかない宿命に一同は絶望するが、ロム・ストールはその宿命に動じず、止めるために戦い続けると言えば、ゴッド・カオスはまた楽しめると喜び、再び合間みえることを楽しみながら消滅した。

 

 かくして、混沌との戦いは終わった。

 だが、それは永遠に終わらぬ戦いの序曲に過ぎなった。

 それでも戦士たちは平和と己の信念、野望に欲望、幸せというそれぞれの目標の戦い続ける。例え、永遠に戦い続ける宿命であろうとも…!

 

「さらばだ戦士たちよ! 我々は諸君らと同じく元の世界に帰るが、いずれまたゴッド・カオスが蘇り、世界にカオスをもたらさんとするときは、また肩を並べて戦おう! 無論、その時が来ない日を願っているがな! では、平和な時に再開できる日を願って! また会おう、戦士たちよ!!」

 

 戦士と英霊、セレスティアルズたちの勇気を爆発させたブレイバーンは別れの挨拶をした後、イサミとスペルビアと共に元の世界へ帰っていった。




新PC購入と執筆で、最終回が六月になっちまったよ。

皆さま、お待たせしてどうもすいませんでした(汗)。

取り合えず、勇気を爆発させてどうにか終わらすことが出来ました。

まだもうちょっとだけ続く予定ですが、俺の気分次第となりますので、それまで首を長くしてお待ちください。

それとしばしの休息の後、新しい応募企画を始めるかも。

では、さらばだー!!
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