ウォーヘッド・アンド・バスターキャノン-TS金髪オレ娘エースは美少女クラスメイト達と宇宙を駆け無双する- 作:ザンザザン!
大戦のエースであり、オレ娘な金髪美少女となったミエリは、初めての休日を過ごしていた。
「ミエリ様がクラスに馴染めたようで、コノハは安心しました」
「ああ、皆本当に良い奴らだ。身体のあちこち触ったり、当たり前みたいに額とか頬にキスしてくれるのはまだ慣れないけど」
背の高いメイドの言葉は無機質だが、温かい感情を感じさせる不思議なものだった。このメイドは《袰月》艦長、袰月コノハの有機端末だ。
経歴と能力の都合上ミエリはVIPとして扱われており、最初の数日間はメイド服を纏った《袰月》管制AIの分体達の世話になっていた。
コノハが身に着けているメイド服は和風の意匠が取り入れられ、脇腹が見えるほどのサイドスリットが入っている。新雪で造られた女神像のような肉体の下肢を大胆に露わにしているのは、機動力の確保と民を偽らないという決意を示すためだ。
明らかに"穿いていない"腰回りだが、インナーとしてハイレグレオタードを着けているので、捲れても問題ない。
クラスの一員となってからミエリは小隊が共同生活している寮に移り住み、そこにコノハがシュークリーム持参で訪ねてきたのだ。
「訓練の度にミエリってすっごいなって思い知らされます! 灰音と互角の勝負ができる人がいるなんて!」
「鍛錬にも熱心でこちらも身が入ります。ククリスはミエリにマニューバや戦術の教えを乞いましたが、丁寧に指導してくださいました」
「うん、ミエリは強い。本当の全力でぶつかり合いたいと思うくらいに」
一緒にテーブルを囲んでいるハレ達は新しいクラスメイトを褒めちぎる。それが恥ずかしくて頬を掻くミエリだった。
「オレは戦うことしかできなくて、ずっとそれをやってきただけだ。好きに生きられるのに戦場を選べるお前らのほうが立派だぜ」
ミエリが生まれた惑星は人類連合拡散派の勢力圏にあり、異能者は即時の殺処分を受けないものの、兵士として徴用され激戦区に投じられる立場だった。
生き抜くためには常に己を鍛え続けなければならない、そんな日々に安らぎと呼べるものは殆どなく、ミエリはクラスメイト達から余暇の過ごし方や趣味というものを学んでいる最中だった。
「そっそうかな~立派なんてあんまり言われたことないし、ミエリに褒められて嬉しいな」
猟犬の鋭さを隠し持つ陽気な女子高生は素直に喜び、
「ククリスが貴女と同じ境遇であったのなら、きっと生き延びることはできなかったでしょう」
神秘的な黒髪褐色の女子高生はミエリの境遇を悲しみ、さらなる敬意を向け、
「ミエリ」
銀髪赤眼の最強女子高生はただ静かにその名を呼んで、金髪碧眼のオレ娘をじっと見つめる。
「悪りぃ、辛気臭い感じを出しちまったな……そろそろこのシュークリームってやつを食おうぜ」
「ではコノハが開けますよ」
コノハが持ってきた紙の箱を開けようとしたその時、各自の携帯端末に召集がかかった。緊急事態だ。
「申し訳ありませんが、シュークリームは任務の後ということで」
手を止めたメイド艦長がAI特有の無機質な声音で心から詫びた。
ミエリ達はすぐさま特務巡洋艦フェンリルが係留されているドックへ向かった。
今回はドッグに併設されているロッカーで着替える。休日なので全員私服からナノシェルスーツに着替えるわけだ。
「あっごめんなさいハレ! 先に行ってます!」
「うわっと! ゼフィリス、流石早いね!」
ハレが開ける前にドアが内側から開き、慌てて飛び退く。
ナノシェルスーツ姿にヘルメットまで着用した美少女が中から飛び出してきて走り去った。
胸とお尻を激しく揺らしながらフェンリルの元に駆ける彼女は艦長のゼフィリスだ。
「さてさて、急がないと」
「手伝いましょうか、ミエリ?」
「大丈夫だ」
「足音がする。不良小隊だ」
ハレ小隊が服を脱ぎ始めた直後に、召集を受けたもう一つの小隊が入ってきた。
物騒な雰囲気と荒っぽさから不良小隊の綽名で皆が呼ぶ、ラヴィ小隊だ。
意外にも、この不良娘どもは母艦であるフェンリルの直掩を担当している。
「ちっハレ達に遅れたか!」
小隊長、灰髪の凶狼娘ラヴィは悔し気に笑っていた。純粋な女子としての魂魄を持つが、一人称"俺"の狂暴系美少女。その背中がハイヒールで蹴り飛ばされる。
「邪魔よ、ラヴィ。とっとと奥に入りなさい」
「邪魔だからって蹴るな!」
小隊長の背中を蹴り飛ばし、ピンク髪の女王様が更衣室に降臨する。
メティスはサイハイブーツのヒール音をかつかつと鳴らして、胸と腰回りしか隠していない私服をあっという間に脱ぐ。
メティスのインナーはGストリングで、紐がヒップを割り込んでいた。
不意にミエリはメティスの脱衣する姿に凝視してしまうが、慌てて己の任務に立ち返る。
「あーあ、せっかくハイスコア狙えたのに、嫌になっちまうッスよ」
くすんだ金髪に気怠い雰囲気。小隊長には絶対服従な三下系不良娘クーリエはゲーセンで散財している最中に召集を食らった。
スカジャンを脱ぎ去り、ローライズのホットパンツをその下のハイレグインナーごと脱ぎ捨てる。羞恥心なんか持ってないっス、とでも主張するような所作だ。剥き出しの下半身は山猫を連想させる、俊敏な筋肉を持っていた。
「あらあら、いけませんわよ皆さん。淑女たるもの余裕をもって事に当たらねば」
大急ぎで衣服を脱ぎ捨てていくクラスメイトに言い放つ、ラヴィ小隊最後のメンバーは
艶やかな黒髪に酷薄な笑みの淑女。名前通りの色合いのゴシックドレスで着飾っている。身長は小隊で一番低いが158cm。狙撃担当であり、安全圏から一方的に必殺を叩き込むことを好む。
「ちょっと待ってね、汗でお尻にショーツが張り付いちゃった――――よいしょっと!」
金髪の長身JK小隊長は少し焦りながら、強引にショーツを引き摺り下ろして、ロッカーに放り込んだ。
甘やかな香りを発散するスポーティーなカットの逆三角形が衣服の上にぱらりと落ちる。
競い合うように脱衣した二つの小隊の女子高生達が全裸になったのはほぼ同時だった。
ナノシェルスーツを取り出し、首穴に足先を突っ込み、引っ張り上げて顎から頬を保護するプロテクターで仮固定。
「んっ……!」
意を決してミエリが首元のスイッチを押すと、スーツが蠢くような音を立てる。
サランラップのようなナノマシンが素肌に完全密着して、全身を引き締める。
金髪碧眼オレ娘の可愛らしいサイズの胸の形に沿って被膜が張り付き、お尻のラインも容赦なく模られる。
I字に股間から伸びた、トイレパックを兼ねた装甲板が尻の間にぴったりと食らいつき、敏感な部分に圧力を感じさせた。
任務中、全兵士が装着するナノシェルスーツは装甲部分を除けば、0.01mmという極薄さだが、完全な耐環境性により着用者を保護する超高性能ぴっちりスーツだ。
アロウライダーのナノシェルスーツは青色のナノ被膜と黒色の装甲の組み合わせだが、灰音のみ生命維持機能を強化した専用スーツを着る。それは銀髪の美少女を黒紫色の被膜と漆黒の重装甲で包む。
今回は乗艦時に真空に飛び出すため、女子高生たちはヘルメットを装着するために長い髪を纏めてあった。
「ミエリの髪のまとめ方は丁寧ですわね」
金髪のオレ娘の後ろ姿を見て、黒髪の酷薄な淑女が感心する。
「へへーん! 結構、練習したんだぜ」
「わたくしとして普段のストレートより好みですわ」
「そうか。なら、ちょっと髪型も考えてみるか」
ミエリに言ってから、紅黒はヘルメットを展開した。背面装甲の一部が変形して、頬と顎の装甲部と接続、スマートなデザインの頭部装甲が出来上がる。
「接触回線チェック」
ハレが宣言して、ククリスとバイザー同士を触れさせ、通信を入れる。陽気な白い美貌と静かな褐色の美貌が視線を交わし合う。
「ミエリは私と」
「おう」
灰音に招かれ、ミエリは彼女のバイザーと額を合わせた。こつんという音がして、「テストテスト」という灰音の声が通信越しに聞こえ、ミエリも返事をする。回線の調子はばっちりだ。
不良小隊はラヴィとメティス、クーリエと紅黒の組み合わせで接触回線チェックをしていた。
振り返った時、ミエリはラヴィとメティスがバイザーを触れ合わせるどころか、抱き合っているのを見てしまった。
「股のアーマーくっつける時に衝撃がきたぜ。がっつくじゃねえか」
「ラヴィのほうこそ結構強く押し付けてきたじゃない」
しかも、灰色の凶狼娘とピンク髪の女王様は巨乳同士を押し付け、お腹から装甲が張り付いた股間までぴったり合わせている。
誰にも邪魔できない空気が二人の間から漂っており、ミエリが硬直していると、灰音に後ろからつつかれた。
「二人みたいに、私としてみる?」
「ばっ馬鹿! そういうのはもっとお互いをよく知ってからだろ!」
「分かった。けど、ミエリの最初は私が貰うから」
真っ赤になったミエリの脇を通り、灰音は更衣室を出る。
悪戯っぽく左右に揺れる銀髪美少女のお尻。金髪のオレ娘の赤面はしばらく続いた。
これで乗艦準備は完了だ。
エアロックから戦闘艦ドックに身を躍らせ、装甲部内蔵のスラスターを噴射してフェンリルのハッチを目指す。
「なあ気のせいかもしれないんだが、この恰好結構恥ずかしくないか? 身体のライン丸出しなのに頭だけしっかり覆ってあるって」
白亜の巡洋艦に向かって空間を流れている最中、暇になり、自分のヘルメットとお尻に触れながらミエリが言った。
裸に着色したようなぴっちりハイテクスーツで、美貌隠して、お尻隠さず状態の女子高生らは揃って身を強張らせる反応で、ミエリに同意した。
実際、かなりマニアックなフェチズムに満ちた格好なのである。
「やはりそう思われますか」
「そこはえーとほら、機能性重視ってことで納得してるよ」
「カッコいいとは思ってる」
羞恥心がないような振る舞いをすることが多い、女子高生達がそれを持ち合わせていて、妙な安心を覚えるミエリだった。
通信越しに他愛のない会話をする女子高生達だが、白いナノシェルスーツ姿で、女性特有のラインをくっきり出した整備員達が敬礼していることに気付くと、背筋を正して返礼した。