ウォーヘッド・アンド・バスターキャノン-TS金髪オレ娘エースは美少女クラスメイト達と宇宙を駆け無双する- 作:ザンザザン!
妖精小隊の狩人、火狩は料理上手でもある。夕食は海鮮中心の豪勢なもの。目で見て楽しみながら味わう美食を皆で堪能させてもらった。
「ベルカもチェルシーも良く食べてくれたな。口に合ったようで嬉しい」
狩人らしく、しなやかなで野性味のある肢体の金髪シルフが言った。ミエリから見ても二人の食欲は旺盛で、見ていて気持ちが良かった。
広いテーブルを埋め尽くした皿は綺麗さっぱり空になっており、火狩とじゃんけんで負けた八坂に負けた葉隠の二人で片付けている。
「よーし、お茶は私が淹れるぞ。いやぁ腕が鳴るなぁ」
妖精小隊の隊長で、将来は母の後継としてエルフの氏族を統べる立場になるらしい久遠が直々にお茶を淹れてくれた。
万事頼りにならない感じの姫様だが、意外と何事も卒なくこなす。
相変わらず巫女装束姿の久遠が淹れてくれたお茶を頂き、のんびり過ごすミエリ。
制服から私服に着替えている。ノースリーブでぴったりとした黒ニットに白のショートパンツ。
サイハイソックスで脚線をくっきり出している。
銀髪の戦闘美少女にして三姉妹の長女でもある灰音は突撃小隊長の金髪ロング陽気JK、ハレと一緒に神社の周りを散歩している。インドア派だが灰音は夜の散歩が好きなのである。
褐色寡黙な実直JK、エキゾチックな美貌のククリスは久遠とお喋り。
銀髪赤眼の双子は八坂と一緒にゲームで対戦している。
「拙の勝ちですな、いえーい」
大人びた褐色の侍風サムライJKは涼やかな調子で大人げなく年下に勝利宣言。相変わらずジーンズを脱いで、ハイレグカットの深いボディースーツだけの恰好で、胡坐を掻いている。
「強すぎるよ八坂~」
「はっはっはっ、真剣勝負と申したではないですか」
言いながらボーイッシュな末っ子のチェルシーが八坂の腰に抱き着いてじゃれつく。
引き締まったウエストや鍛え抜かれた美麗な腹筋の感触が心地良く、チェルシーは甘えている。八坂は銀髪を優しく撫でていた。
「はしたないですわよ、チェルシー」
次女のベルカが妹を注意するが、飄々としてカッコいいお姉さんに素直に甘えられるのが羨ましい様子。
「ミエリも混じりますかな?」
空いているコントローラーを差し出して、誘ってくる白髪ポニテに褐色のサムライシルフ。重力を易々と受け流して突き出る豊かな双丘はあからさまに挑発していた。
「ミエ姉様」
「ミエ姉」
見つめてくる銀髪姉妹。一緒に遊びたくて仕方がない様子。こうなっては動かないわけにはいかない。
立ち上がり、ミエリはコントローラーを八坂から受け取る。ベルカとチェルシーが赤い瞳を輝かせる。
「望むところだぜ」
意気揚々とコントローラーを握る金髪のオレ娘であった。結果は――――
「またまた勝たせていただきました。いえーい」
「少しは初心者に加減しろ~」
「そうだそうだー」
惨敗である。対戦アクションゲームをプレイして、三人がかりで八坂に挑んだが返り討ちにされてしまった。
余談だが、不良小隊の三下ダウナーギャル、クーリエはさらに強いらしい。ゲーム全般が得意だという。
ミエリは立ち上がり、拳を握って気炎を上げる。
「こうなったらリアルアタックだ。ベルカ、チェルシー、オレに続け!」
「ミエ姉様、何をなさるですか?」
「なになに!? ミエ姉の言うことならなんでも聞くよ!」
銀髪赤眼のお淑やかな次女は物騒な物言いにちょっと心配顔。
「こうする! 二人は左右からだ!」
ミエリは背後から八坂に抱き着く。八坂と比べ物にならない可愛らしい胸をニット越しに押し付ける。
頷き合って姉妹も動いた。
チェルシーは右から褐色の太股を枕替わりに。ベルカも「失礼します」と断ってかから左の太股に頭を乗せて寝転んだ。
肉感的で色っぽい太股は心地よく、黒くてテカテカのハイレグスーツに覆われたバストを見上げれば大迫力。いつかはこうなりたい、と願うベルカとチェルシーであった。
「どうだ八坂。動けないだろ?」
ぎゅーと八坂を抱き締めるミエリ。滑らかな髪の香りは華やか。金髪のオレ娘JKと銀髪のJCによる三位一体の攻撃がサムライシルフを襲う。
「おお。これは恐ろしい攻撃ですな。拙は怖くて腰が抜けてしまいましたぞ」
「ふっふっふ泣いても許してやらないぜ。許して欲しければ、そこの寝てる二人を撫でて満足させるんだな。甘えたいざかりだから、手を抜いてたらいつまでもこのままだぞ!」
「ふっ畏まりました――――どうか、ご容赦を。平らに平らにー」
三人の美少女の体温を快く感じながら、寝転んで甘える銀髪を撫でる褐色のサムライシルフ。完全にお姉さんモードの手付きだ。
(流石です、ミエリ)
見守ってる黒髪褐色のククリスはミエリの意図を察している。ベルカとチェルシーが甘えやすいよう、率先して動いてみせたのである。
「なんか盛り上がってるね。楽しそう」
「うむ、賑やかだな」
台所から戻ってきた片目隠れのボーイッシュ気儘シルフ、葉隠と狩人な御目付役、火狩が言う。
「いいなー私もやる!」
背丈のデカい姫様はじゃれ合うミエリ達に混ざろうとするが、すっと強い力で火狩が久遠の手首を掴む。
「久遠はダメだ」
「なんでだよ火狩~」
抗議する久遠。身長は火狩より高く、体格も良いのが情けなさを高めている。
「どうしてもというのなら私にしろ」
「えっいいのか!?」
ちょっと恥ずかしそうに狩人シルフは体を許した。
厳しい火狩だが、幼馴染でもある久遠とは大親友だし、スキンシップも好きだ。
(これは面白いことになったぞ)
長身なメンバーの中にあって一人だけ小柄な葉隠は腕を組み、高みの見物に入る。
そんな感じで夕食後のひと時は過ぎた。散歩からハレと灰音が戻ってくると突撃小隊は銀髪双子を連れてお風呂へ。
お湯の心地よさに檜の香り。癒される。ミエリは極楽気分だった。
「ああ気持いい……」
「ずっとこうしていたいなぁ」
左右でお湯に肩まで浸かっている、銀髪赤眼の姉妹もとっても気持ち良さそう。
チェルシーが言った通り、いつまでも入っていられそうだ。
檜造りのお風呂はとても広い。胸とお尻がでっかい女子校生が過半数を占める十人がいっぺんに入浴しても少し狭いと感じる程度。入るには良いが、きっと掃除は大変だろう。
帰宅早々入浴した久遠も、もう一度入浴していた。
「気に入ってくれたか、よーしよーし」
そんな金髪のシルフ姫様はミエリや双子の様子に満足気に頷いていた。
湯舟の縁に身を預けるミエリの目の前に、細身で胸の薄い小柄な裸体が飛び込んでくる。胸の先端や局部を隠そうともせず、真っ裸で堂々と歩み、お湯に浸かる葉隠。
「ふぅ」と息を吐き、天を仰ぐボーイッシュなシルフ。
葉隠だけではない。全員、髪がお湯に浸からないよう纏めてあるのみで、身体を隠すバスタオルを巻いていない。
入浴時にバスタオルを巻いて隠す文化は《袰月》では主流ではないのだ。
不特定多数との混浴であっても裸体を隠さないで、むしろ誇るようにしている女性が多いほどである。
ミエリはそこまで明け透けになれず、異性がいる際は腰だけはタオルを巻いて、局部を隠すことにしている――もうすっかり女性としての意識が強くなっていた。
「皆でお風呂に入ると楽しいね、やっぱ♪」
「ですね」
片膝を抱えた金髪の猟犬風突撃JKが言い、黒髪褐色の実直なJKが同意する。
ざぼーとお湯の中から立ち上がる音。銀髪赤眼の無機質な美少女の白い裸身が姿を現す。
「先に離脱する。ベルカ、チェルシー、二人は平気か?」
「平気です」という元気な声に安心して灰音はお風呂から上がる。
「そろそろ出ようかな」
「私も上がろう」
久遠と火狩の主従も灰音に付き添うようにして湯舟から出た。
それからしばらくして、
「それじゃ私たちも出るね」
「のぼせには気を付けてくださいね」
「先に行くよ」
「どうぞ、ごゆっくり」
ハレ、ククリス、葉隠、八坂が連れ立ってお風呂から出た。白いお尻と褐色のお尻が交互にミエリの目の前を横切った。
脱衣所で姦しい女子高生たちの笑い声がしばし、響いた。
広いお風呂に三人でいると少し心細い。申し合わせるでもなく、ベルカとチェルシーはもう一人の姉と仰ぐ金髪オレ娘に近寄ってきた。ミエリは少女達の手を握った。
差し出された手を取るベルカとチェルシーは揃って、心から嬉し気。
「こんなに幸せでいいのかな?」と何気なくチェルシーが口にする。
「いいんだよ」とミエリも何気なく呟く。
ベルカはただ黙って、陶然とミエリの横顔を見つめている。
双子の様子に気を配りながら、ミエリは自分ものぼせてしまわないよう注意した。ここで倒れてしまったら、恥ずかしい。
湯舟から上がる際は「せーの」で声を揃えて、手を繋いだまま三人仲良く立ち上がった。