EP3 プロのヒーロー、その名はオールマイト
「はぁ!?出久の力、個性じゃねえのかよ!?」
時はさらに進み、中学3年。
強くなりたいという勝己のために俺と出久が組み手をしていた。
その際、厄介な個性だと言った勝己に出久は苦笑いをしていた。
「・・・あはは、うん。これは人間の力を極限まで鍛え上げたからできる超人技、なんだって。理屈的にはかっちゃんもできると思うんだけど・・・」
「できるかボケェ!!成長スピードが早すぎんだろォ!というか、さらに敗北感感じまったわァ!!」
「・・・いやぁ、出久のやつすごいよな。鍛錬によくついてくるんだよ。こいつ努力の天才だぜ」
「っつーかよォ、だとしたら操太、てめぇチートにも程があんだろォ。身体能力高ェし、個性だってバグってんじゃねーのか・・・」
「あぁ、属性な。確かに使ってる俺もこれチートだ思うわ。
けど、勝己のようなすげえ爆発は出せるかわかんねえんだよな。
しかも汗出てる限りお前連続だろ?どうしてもお前に勝とうとしたら複数の属性を扱ったりして小手先を鍛えないといけないんだよ。
ほんと、お前こそ力おかしいだろ」
「うんうん!ほんとかっちゃんすごいよね!!組み手でもすぐに飲み込むし!トップヒーローも夢じゃない!」
「・・・うっせーよバカどもが」
ちょっと顔が赤くなった勝己。うん、ツンデレっぽくてかわいいね。
「・・・んでよォ。やっぱり雄英、受けんだよな?」
「うん!・・・ヒーローになりたいからさ」
「あぁ、せっかくなら個性を活かしたいしな」
「・・・・・出久、前までのお前じゃ無理だったかもしれねえが、今のお前なら可能な気がする。六式、っつーやつを扱えんのは多分お前らくらいしかいねえだろ・・・・・・ってゴラァァ!何ニヤニヤしてんだクソナードがァ!!」
顔を赤くして殴りかかってくる勝己。うん、やっぱりかわいいね。
そして勝己はそのまま帰ってった。
「最近ツンデレが増えたよね。かっちゃん」
「やめとけ出久。思ったけどあいつ爆発するぞ」
その後ろ姿を見ては、2人で笑い合ったとかどうとか。
登下校の道、ヒーロー活動の観察をしながら登校をしている。出久の横で聞く解説は暴走癖があるがわかりやすく、頼りになるのだ。
「・・・っつーかさ、デビューしたMt.レディいたじゃん?」
「あぁ、シンリンカムイの手柄を横取りした・・・」
「やめたれその言い方。・・・あの人すげぇ綺麗だったな」
「まあ、確かにそうだねぇ。なんかキタコレキタコレって色んな人が写真撮ってた」
「ありゃオタク受け良さそうだもんなー」
そんな話をしながら登校をする。こういうヒーローの話し合いも案外楽しいものなのだ。
教室に着くと、俺たちは普通にクラスメートから話しかけられた。
「よっ、属性!緑谷!おはよう!」
「2人ともおはよう!」
「おはよう!」
「おう、おはよーさん」
「お、おはよう・・・」
俺は個性あり、出久は個性なし。
普通は出久は差別をされてしまうものだが、六式を使いこなしているからか、無個性だと信じられていない。
「おはようお前たち!早速だが、うちの中学から模試の判定がA!しかも3人だ!爆豪!緑谷!属性!流石だぞ!」
「すげえよなぁ!さすが3人だぜ!」
「緑谷!やったなお前!」
「さすがだぜ属性!」
「・・・ちなみに出久、無個性だぞ」
勝己がなんとなく暴露した。
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ冗談じゃなかったのかよぉぉ!?!?!?!?」」」」
「いや本当に無個性だったのか!?!?」
先生まで驚いてました。
「もぉ、かっちゃん!みんなびっくりしてたよ!というか先生までびっくりしてたよ!!」
出久が焦っていた、まあ変に目立ってしまうもんね。
「あぁ?俺だってびっくりしたわボケェ」
「緑谷マジで無個性だったのか!?いやお前の運動神経もはや個性みたいなもんだろ!!」
「だよなー。確かに属性と似てるとは思ってたけどよぉ。
ってことはまさか!?」
「知ってんだろ、俺は個性あるわ。俺と出久の動きは人間の限界の動きを超えたんだ。鍛錬に鍛錬を重ねたらできるぞ」
「「人間やめてんじゃねえかッ!!」」
勝己の付き添いからびっくりされました。
しかし、無個性でもここまで動ければ流石に馬鹿にもできない。普通に感動すらしていた。
「頑張れよ!お前ならなんとなくいけそうな気がするわ」
「雄英を驚かせてこいよー!」
そう言いながら外に出た。どうやら3人はゲームセンターに行くようだ。
「なんか、慣れないよね」
「まあ、無個性差別主義だしな今。その中で目に見える行動をしてんだし認めるだろうさ。まああいつら俺らのこと応援してくれてるっぽいしいいんじゃねーの?
・・・・・・ま、気にしないでさ。とりあえず帰ろうぜ」
帰る最中、ヴィランに遭遇しました。
ほんと治安悪いなこの街
「っ・・・ゴボッ・・・!」
「あ・・・が・・・・・・!!」
口にヘドロが入り込んだ。
乗っ取ろうとしているのだろう。
苦しい、息ができない。俺たちはこのまま・・・!!
「シット!2人が巻き込まれている!今助けに・・・」
「「剃<ソル>ッ!!からの指銃<シガン>ッ!!」
瞬時に抜け出すと、指を複数撃ち続ける。
「あばばばばばばばばばば!?」
格闘の効かないヴィラン。しかし速さと鋭さを鍛え上げ続けると関係がない。
ヘドロヴィランは穴だらけになった。
「えっ・・・・・・なにこれ」
その姿を見て、戸惑うオールマイトだった。
「・・・いやぁ、まさか助けてもらってしまったな。退治を任せてしまった」
「あ、いえ・・・命が危なかったので」
「だな。・・・あれ格闘相性悪かったろうけど、速さと鋭さでカバーできたな」
「2人ともおかしいけどね・・・指の動きじゃなかったよ。
ハッハッハ!まあいい、助けられたしな!」
「あ、じゃあ出久!お前サインもらっとけよ。せっかくヒーローノート持ってんだし」
「あ、うん!お、オールマイト!よければサインを」
「あぁ、構わないぞ!よし!これでいいかな?
隣の少年は・・・」
「いや、俺は大丈夫です。・・・こいつが嬉しそうな顔を見るだけでも気分いいですし」
「そうか!ならば2人とも!また液晶でな!私はこれを警察に届ける!」
そういうと、跳躍したオールマイト
「ちょっとまって!まだ聞きたいことが・・・月歩!!」
「あ、ちょっこらまて!月歩!!」
「ワォ!!2人とも執念がすごいな!?」
びっくりしたオールマイト。出久は足にしがみついていた。
「こら出久!待って!」
そしてその後ろに引っ付いた。
「仕方がない!降りるか・・・」
そう言いながら、ビルに降りるオールマイトだった。
「全く執念がすぎるぞ2人とも!」
「ご、ごめんなさい!どうしても聞きたくて!!
無個性でも!ヒーローになれますか!?」
「無個性か・・・現実的には難しいかもしれないな。ヒーローは危険が伴う。だからこそ、現実を見ておかなきゃならない。
・・・君の友人が無個性なのかい?」
「いえ・・・僕は、無個性なんです」
「・・・oh・・・really?」
すっごい情けない声を出していた。