聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜   作:ムササ

32 / 122
ユートピア作戦開始!基本的に一人称が変わる時は書きます


#29 思い出の手袋

さあ、ユートピア作戦の開始だ!!

 

『それじゃあこれからはあんま連絡取れないと思うから、各員自分の判断を疑わないこと!以上!全員思う存分やれ!!』

『分かった!アキト!!』

『ラジャー!』

『了解』

 

『さあ、俺たちもいくぞリラ』

『りょーかい』

 

今アキト達は切り立った崖の上にいる

アキト達率いる第一班の構える下には血に飢えた魔獣がいた

 

『じゃあ皆、俺たちはハル率いる第三班の奇襲攻撃を合図に、してこの作戦開始だ、俺たちは魔獣を最前線で叩き潰す、取りこぼしはユイ率いる第二班が殲滅してくれるから、後ろは気にすんな』

 

ここで、遠くから魔獣との交戦音が聞こえてきた

 

『あっ、始まったよ』

『それじゃあ行きますか、狂乱と絶望のその先へ!』

 

 

 

 

 

アキト達は戦場に降り立った

既に奇襲攻撃は終わっている

 

『よし、各自散開バディを組んで孤立はするな!』

『いくよ、アキト』

 

(指揮してる姿もかっこいい)

 

『おっけー、先ずは力の出し惜しみしながら魔力の節約ね』

『りょーかい、王の器は使わないんだね』

『そうだ、リラこれ持っとけ』

 

そう言ってアキトがリラに渡したものはいつもアキトが付けていた手袋だった

 

『俺の魔力を込めた手袋だ、魔力を込めた人の場所が分かる練器だ、片方やる』

『ありがとう!』

 

(一生大切にしよ!)

 

『で、俺のにもリラの魔力を込めてくれ』

『はーい』

『それじゃあ行くぞ!』

 

 

 

 

 

アキト達は蝶型の魔獣チャルチャの群れと対峙した

 

『アトミック ブレイザー!!』

 

アキトは両手に魔力を収縮させ、巨大な熱線としてチャルチャに放出した

チャルチャは小型だが、毒の魔力を混ぜた鱗粉を飛ばしてくる厄介な魔獣である

チャルチャの群れの真ん中に放った熱線は数は減らしたもののまだ沢山残っている

 

『アトミック ゲイザー!!』

 

アキトは今度は両手を左右に開き右手と左手から熱線を放ちながら左右から熱線でチャルチャを焼いていった

 

『アキト上!!』

 

リラのその言葉に反応して、アキトは後ろへ飛んだ

その瞬間、アキトがいた所に魔獣が降ってきた

 

『こいつは、ゾアークか?だが普通の個体と体の色が違うな、ゾアーク亜種か』

『こんなのまで従えるなんて相当強いテイクオーバーね』

『ああ、どう見てもこいつはリーダーじゃねえ、手強そうだな』

 

通常亜種は通常種に比べて強いことが多い

亜種は環境の変化に適応して、魔獣の体に突然変異が起こった種である、よって体が強靭な事が多いのだ

 

『よし、取り敢えず全部ぶっ潰すぞ、皆周りの雑魚は頼んだ』

『『『了解!!』』』

『よし、いくよアキト!』

 

そう言うとリラはファンタジアを発動四つの属性の精霊を呼び出した

 

『ウォーター ハリケーン!!』

 

リラは水の精霊と風の精霊、ウォータとフータの力で水を纏った突風をゾアーク亜種に向かって打ち出した

が、ゾアークは口から岩を吐き出してそれを相殺した

 

『岩!?』

 

通常のゾアークは岩は使わない、亜種は魔法も違う物を使う事があるのだ

 

『ブラスト インパクト!!』

 

ゾアーク亜種がリラのウォーター ハリケーンに気を取られている間アキトはゾアーク亜種の後ろに回り込み、焔の魔力を纏った手でゾアーク亜種に賞底を突き出した

 

『グガァァァァォォォォォォオ!』

 

ゾアーク亜種のバランスが崩れた

立て続けに追撃を放とうとするが、ゾアーク亜種はそのまま体を半回転させ、尻尾をアキトに向かって振り抜いた

アキトはシルガを張ったが後ろに仰け反った

その気を逃さんとゾアーク亜種が追撃してくる

 

『そうはさせない!』

 

リラが横からそう叫んで魔法を放った

 

『メテオ フレイム!』

 

炎を纏った岩を火の精霊 ヒータと大地の精霊 ランダの力でゾアーク亜種に向かって打ち出した

 

『グルガァァァァァァァ!!』

 

突然の痛みに悲鳴を上げるゾアーク亜種

それによってアキトへの追撃は止んだ

その間に体制を整えるアキト

 

『ありがとうリラ、助かった』

『頼むよ、アキト!!』

 

ゾアーク亜種は傷つけられた事に怒った

と、凄い魔力を溜めた

 

『まずい、何かしてくる!!』

 

ゾアーク亜種はまさに土の竜巻と呼べるものを口から吐き出した

 

『皆、避けろーー!!!!』

 

アキトのそんな声も虚しく仲間が巻き込まれた

 

『クソッ!!』

 

その竜巻は魔獣も人間も関係無く直線上にいた物を根こそぎ吹き飛ばした

そして、ゾアーク亜種は自身の体に岩を纏い始めた

 

『こりゃ、立派な事で』

 

それはまさに岩の鎧と呼ぶに相応しいものだった

 

『よくも仲間を!』

『許せない!!』

 

アキトとリラは仲間の無念を心に、ゾアーク亜種への怒りを露わにした

 

『俺が奴の鎧を砕く、リラは体に攻撃を!』

『分かった!』

 

『くらえ、ブラスト ストライク インパクト!!』

 

アキトはサファイアを纏い、そのままの勢いでゾアーク亜種にブラスト インパクトを放った

 

『鎧が割れた!今だ!!』

『メテオ ストーム!!!』

 

リラは三属性の精霊の力で火を纏った石の竜巻を繰り出した

 

『グリギャャャャャャャャ⁉︎』

『よし、効いてる!一気にいくぞ!リラ!!』

『うん!』

 

 




ユートピア作戦、長くなりそうです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。