聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜   作:ムササ

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なんか長くなりそうです


#67 動かざること亀の如し

 

 

『よう、ありがとうなみんな』

『お陰で魔力も全回復です!』

『『アキト!リラ!』』

『後は俺たちが引き受ける、お前たちは早く撤退してもし俺たちがやばくなっても良いように魔力を回復しといてくれ』

『そうならない様に祈っとくぜアキト!』

『ああ、任せとけケイ!』

 

二人はお互いに右拳をぶつけ合った

 

『さあ、いこうかリラ』

『うんっ!』

 

二人はこれから戦いに行くとは思えない雰囲気でソルドギルワーカへ向かっていった

 

『大丈夫ですか?あいつら本当はそんな強く無いんじゃ』

 

一般の兵士がそう思うのも無理はない、アキト達はアンタレスに来た時には神器をもっていなかったし、ブレスを防いだところは見ていない

 

『あいつらを信じろ、あいつらがダメだったら俺らじゃもう無理だ』

『よっく分かってんじゃないかよアンタレスの隊長さん!』

『伊達に一ヶ月一緒に居ないからな、全く二つの支部を合同に出来たらいいな』

『そりゃあいいな!うまいもんが沢山あんだろ?』

『ああ、これが終わったらもてなすよ』

『よっしゃ!頑張れよなアキト、リラ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜akito〜

 

『先ずはあいつの足を止めようか』

『定石だね!じゃあ取り敢えず私があいつの気を逸らすから一気にブリューナクでお願いね』

『ああ、いくぞリラ!!』

 

二人は神器を取り出し詠唱を終えると、解放の詠唱を始めた。

 

『古の王より我に仕えし聖焔剣ブリューナクよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、神器解放 聖焔剣ブリューナク!!』

 

『古の王より我に仕えし光弓ヴァルキュリアよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、神器解放 光弓ヴァルキュリア!!』

 

赤い光と青白い光を纏い二人はソルドギルワーカとの最終決戦を始めた。

 

『いくぜブラストインパクト!』

 

アキトはサファイアを足に発動し、ソルドギルワーカの足元へと凄まじい速さで跳んだ。

アキトの放ったブラストインパクトはソルドギルワーカの足へ直撃したものの、それはまるで普通の人間が壁に向かって全力で殴っている様なもの。

 

作用反作用の法則というものがある、物体があるものに運動エネルギーをぶつけるとそれは自分にも帰ってくるという方則である、手押し相撲が一番分かりやすい例であろう。

 

アキトはソルドギルワーカに与えた、いや与えようとした分の威力だけ後ろへ吹き飛ばされた。

 

『くっ、流石に硬いな、だけど!!』

 

だが、アキトの持つブリューナクに切れないものは無いと言われている。

 

『聖焔七式 二之太刀 二ツ牙!!』

 

アキトはもう一度ソルドギルワーカの足へと攻撃を仕掛けた、右から一回、左から返すように振り抜き一回、合計二回の斬撃がソルドギルワーカの足を襲う。

だが、それも浅く表皮を傷つけただけに終わる。

 

『こいつ、足にダイヤモンドをかけてるのか』

 

ダイヤモンドとは自身の筋肉を硬化させる魔法である、アルビレオではトーンが使っていて、それとよく似ていたのだ。

 

だが傷つけられた事は認識したらしい、ソルドギルワーカがイラついた様に声をあげる。

恐らくこの戦いが始まるまで傷を付けられた事など無かったのだろう、かなり怒っている。

たがそれによりソルドギルワーカには隙が生まれる、自身が怒り狂う事で隙が生まれる事をソルドギルワーカは知らない。

 

『聖焔七式 迅之太刀 覇タル龍ノ轟キ!!』

 

アキトが眼に向かい一直線に切り裂く、ソルドギルワーカの甲殻とブリューナクがぶつかり合う、金属が重なり合う様な耳障りな音を立て、陸の皇帝の眼が一つ失われた

ソルドギルワーカは今まで聞いたことのない程の大地を吹き飛ばさんばかりの激怒の咆哮を上げる。今まで傷を受けた事の無いものにとっていきなり視界が半分になったことと、身を貫く様な痛みによる衝撃はとても大きかった。

 

ソルドギルワーカは残った左眼を血走らせる、だがその視界に飛び込んで来たのは、光の矢であった。それを反射で避けようとする、だが彼は気づいていないその先には潰れた眼がある事を。リラの放った矢は的確にアキトが潰した左眼を貫く。陸の皇帝はもう一度怒りと痛みの混ざった咆哮を上げた。

一度アキトは態勢を整える為にソルドギルワーカから距離を置いた

 

『よし、手応えはある左眼も潰した、けど上手く入らないとブリューナクの斬撃も入らないか……』

 

隙を突いた奇襲は大きな成果を上げ、敵に大きな傷を付けた。だが、手負いの動物程手強いものはいない。甲羅は硬く攻撃は論外、足もダイヤモンドのお陰でかなりの強度、リラのヴァルキュリアは通らない、残るは顔だがブレスが怖い、まさに完璧な装甲である。

 

『だけどどんな装甲にも覆えない所はある!』

 

主に膝の後ろである。そこを覆ってしまうと足が曲がらず歩行が出来ない

リラもそれが分かっているのだろう、ヴァルキュリアを膝裏へと放つ。

相手が動いているのならばそれでいい、だが今のソルドギルワーカは動く必要が無い、ならば弱点となる膝裏を弱点にしなければいい、今のソルドギルワーカは全く移動が出来ない代わりに膝裏もダイヤモンドで硬化させ、ほぼ無敵となっている一つの塊である。

リラのヴァルキュリアは弾かれた。

 

だが、突破口はある、それは簡単にはいかないし今やっても殆ど効果は無いだろう。この戦い持久戦になるのは誰の目にも明らかであった

 




有名な風林火山って本当は風林火陰山雷で知りがたきこと陰の如くと、動く事雷霆の如しが意味的に重なってるので割愛されたらしいですね
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