聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜   作:ムササ

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なんか最近方向性がズレてる気がする……


#89 愛と魅惑の喫茶店

 

 

来たる星誕祭当日、アルビレオにはコルノスティ王国全土から沢山の来訪者がやってきた。

メインイベントである魔法演舞の前には各部隊による出し物や市民による露店などが模様され読んで字のごとく祭り一色となっている。

 

『なっている。なってるのは良いんですが。どうにかならなかったんですか⁉︎これ!!』

『いいじゃない、似合ってるわよアキト君』

 

今アキトが着ているのは燕尾服、そしてケイトが着ているのはメイド服。

ケイトが去年一番受けた出し物をやろう!と言った所までは良かった。

たが事態はアキトの想像以上に早く進み、あれよあれよと言う間にこの様な事態に陥ったのだ。

 

そう、アキト達はメイド喫茶をやることとなった。

 

『それはどうも…じゃなくって!なんでメイド喫茶なんですか⁉︎』

『簡単よ、うち(アマリリス)はアキト君はかっこいいし、ケイ君も黙ってればかっこいいし、エンドリアもノリノリだし、私もやってみたかったし。なにより、リラが最高に可愛いからね!』

『そういう問題じゃなくって!俺達の意見は⁉︎』

『何かー?リラのとっても可愛いメイド服は自分が独り占めしたかったと?』

『ーーーっ!!!』

『どう?似合ってる?』

 

そう言ってリラが奥から着替え終わったのか出てくる。

その姿を一言で言うとケイトの言った通り最高であった。

リラの綺麗なストレートのロングの銀髪をメイド服の黒が引き立て、フリフリのスカートからは純白の綺麗な足がのびており、その姿は例え同姓でも見惚れる可愛さであった。

そんな物を見せつけられたアキト(恋人)としてはもう言葉も出ない訳で。

ぽけ〜、という音が見えそうなほどリラを見つめることしかできなかった。

 

『あ、アキト?そんな見られると恥ずかしい……』

『ああ!ごめんごめん……つい……』

 

それを見てケイトが新しいイタズラを思いついた子供の様に笑う。

 

『さあ、アキト君!感想を!』

『え?』

『だーかーらー、感想よ!か・ん・そ・う!!恋人としてなんかかっこいい事言ってみなさい!』

『なんかって……』

 

そしてもう一度リラの方へ向き直る。

改めて見て初めに思うことは可愛い、次は可愛い、その次も可愛い、またその次も……

 

『へ、変かな?』

 

思考停止しかけた脳をリラの言葉が引き戻す。

リラはケイト胸元の方をチラッと見て自分の胸元を見直しはあっ、とため息をつく。

 

『もっと胸がおっきければ良かったかな………』

『いやいや!そんな事ない!!可愛い!凄い可愛いよ!!!』

『ほ、本当??』

 

アキトはもう壊れかけの赤べこの如くぶるんぶるん顔を縦に振る。

 

『そっかあ、良かった!』

 

そう言って微笑むリラにアキトはついついまた見惚れてしまい…

ギュウッ!とケイトに頬をつねられた。

 

『はいはい、夫婦の時間は後でね、ほらもうすぐ始まるから準備、準備!』

『ふ、夫婦、アキトと夫婦………うふふふふふふ』

 

ああ、またリラが自分の世界に……

 

そうして波乱の星誕祭は幕を開けた。

 

 

『はーい、注文!』

『こっちも注文!!』

『パフェまだー?』

『こっち届けて!!』

『お会計!』

 

『はーい只今!!』

 

星誕祭開始から5分と経たない内にアマリリスのメイド喫茶喫茶には夥しい量の客がやって来た。

メイド喫茶、それも世界を救ったアルビレオ支部のエース部隊がである。

ケイトとケイが料理を作り、リラ、エンドリア、アキトがウエイターである。

たがそれではとても手が回らず、他の部隊から増援を募り、料理を作って貰っているが回転数は中々上がらない。

 

『よう、やってるな』

 

やって来たのはジントである。

 

『ジントさん、いいところに来てくれた!手伝って下さい!』

『ああー、すまん俺もこれから出し物があんだよ』

『何やるんですか?』

『お茶だ』

『お茶?』

『ああ、なんでも極東の方にお茶を飲んで和菓子を食うやつがあんだと、それがオルガさんがやろうと言い出して、俺とミサトが巻き込まれたってわけだ』

『なるほど、じゃあ帰って下さい』

『いやいや!それは酷いだろ、まあ紅茶一杯でも飲んだら帰るからよ』

『はい、じゃあメニューです』

 

アキトがジントのテーブルにメニューを置く。

それを見たジントの顔が変わる。

 

『なんだこの値段は!!この【メイド手作りご主人様の為だけの初恋味レモンティー☆隠し味は魔法のkiss☆】一杯350円だと⁉︎』

『はい、そうでこざいますが?ご主人様』

『しかもこれが一番安いじゃねえか、よくこんな人来るな。まあいいやそれ一杯』

『はい、かしこまりました』

 

少ししてエンドリアがジントのテーブルへメイド手作り以下略をテーブルへ運ぶ。

 

『お待たせしました、メイド手作りご主人様の為だけの初恋味レモンティー☆隠し味は魔法のkiss☆でございます』

『ああ、どうも』

 

そう言ってジントが飲もうとするのをエンドリアが止める。

 

『お待ちくださいお客様、その……最後の仕上げが残っております』

 

止めたは良いものの、エンドリアはその最後の仕上げとやらをやらない。

 

『どうした?もう飲んでいいか?』

『い、いえ!今やります』

 

やがて意を決した様にエンドリアが顔を上げる。

 

『笑わないで下さいね?』

『?』

『魔法のkissで貴方のハートを鷲掴み☆』

 

両手でハートを作るエンドリアの顔は真っ赤である。

 

『……』

『……』

『……災難だったな』

『……はい』

 

発案者は言うまでもなく、ケイトである。

 

 

 

 

 

 

 

そして波乱に満ちた1日目が終わり、2日目は待ちに待った星誕祭のメインイベント、魔法演舞の開始である。

 

 




はい、なんかやりすぎました感満載です。
どうもムササです。

因みにリラには一回もメイドの以下略は注文来てません。
横で焔の番犬が恐ろしい程の殺意を放ってましたから
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