たぬきの子 作:ーー
ヘブンバーンズレッド第5章前編をプレイしてたらあっという間に2週間経ってました。
ワートリって設定読み込むほど、書きづらくなってくる気がします。情報量やばい上にまだ明かされてない過去とか設定とかあるし。この漫画、読者の疑問のなにもかもが「作者の人そこまで考えてると思うよ」って言われてますよね。あしせんは神。
今日3/3は結束夏凛ちゃんの誕生日ですって。おめでとうございます。
──本編開始より2年くらい前
僕はボーダー内の事は色々と手を出し、足を踏み入れ、首を突っ込んできた。防衛任務以外でも学校をサボる……もとい、ラボでの仕事のために
親父の手伝い以外でも頼まれたことを嬉々として引き受けた。僕は底なしに優しい善人だから……という訳ではない。
7割は好きでやっていたが、残り3割は打算だ。
情報収集、貸しを作る、人脈を広げる、などなど。主にこの3つが、僕の求める未来には必要だったのだ。
そしてついに辿りついた。
「玲さん、どうだい。換装した感想は」
激うまギャグを交えつつ目の前の美少女に問いかける。
「すごいわこれ……! とても身体が軽いの!」
「それはよかった」
ありがとう、この世界。
僕は何度目か分からないが、この世界に転生できたことと、ボーダーに入れた事を感謝していた。
なぜなら目の前にいる那須玲さん(15歳)が非常にかわいらしいからだ。笑顔を僕に向け、飛び跳ねてみたり、ぐるぐると回ってみたりして、身軽になれるトリオン体を手に入れた喜びを全身で表していた。かわいい。
こっちまで嬉しくなるよな。かわいい。
もうありがとうございますと言う他ない。唇の端の吊り上がりを抑えるのが大変だ。
那須さんはトリオン体と健康をテーマにした研究に協力する形で入隊した……みたいなことが書かれてたはず。
だからそれになんとかして関わりたい……と、ずっと思っていたのだ。
今までトリガー開発をはじめ色んなことを手伝いまくった甲斐があったな。
「じゃあ、やりたい運動ある?」
「えっと……鬼ごっこ、とか」
一瞬、息が止まった。
目を伏せて、もじもじと控えめに主張する彼女の顔を全世界にシェアしたい。
那須さんなんて可愛いんだ。
「じゃあ、僕と研究員さんと看護師さんが逃げるから、玲さんが全員捕まえてね。僕らみんな生身だから気をつけて」
「うん!」
はいかわいい。普段運動しなさそうな研究員さんが視界の端でぎょっとした表情になり、看護師さんは「え、私も?」といいたげに自分を指さしてこちらを凝視してきた。
いいでしょ、美少女が捕まえようと追いかけてくるんだから絶対楽しいって。あとでアイス奢るから許して。
──この後めちゃくちゃ運動した。
トリオン体の視界のログはちゃーんと取っておいた。これは研究ですからね。
▽
「出水公平く〜ん……待ってたよ〜」
「なんだそのねっとりした言い方。気色悪いぞ」
「でも君の顔にも楽しみにしてたって書いてあるぜ」
「そりゃな」
「じゃあ早速やるか」
今日は弾バカ呼ばわりされているが誰もが認める天才射手、出水に合成弾のテストのため来てもらった。
「テッテレー。弧月の達人雷蔵さんが作ってしまった新しい弾トリガー、
指をパチンと鳴らしてかっこつけて、出したキューブを2×2×2の8分割。散らして撃つ。
着弾するとその地点を中心に、広範囲に破壊力を持つ爆風を発生させた。
「おおいいな! オレもやる!」
トリオンの調節で爆発の範囲を変えられる。
まあ原典のと同じだな。
既に自分でメテオラ単品のテストを済ませてある。
出水は訓練室の機能でトリオン切れが無いのをいいことに好きなだけ試し撃ちしまくった。
「目くらましにも使える」
「ああ。色々と便利に使えそうだ。アステロイドと合成するよりそれぞれ単品で使った方がよさそう」
そうだね。わざわざ合成するより普通の
「一応データとるから試してみて。メテオラどうしのも」
「うっし」
ドォォォォォン!!!!
メテオラの合成弾は密集させて置いてあった的を粉々に吹き飛ばした。
「おお、でっか! ……けどやっぱ、これのためにメテオラ2つは入れないかな」
「だよね。じゃあ次行こう。クローニンさんが改良した
視線誘導と探知誘導の精度がアップした。
「これはメテオラと合うと思うんだ。やってみて」
「おし」
出水が弾をこねる。6秒で完成した。
「ほいっと…………やっぱ爆発と追尾にトリオン使う分、割るほど射程と弾速は落ちるが、これは使う価値あるな」
「
「じゃあ遠慮なく」
出水のトリガーをセットして距離をとる。出水が弾をこねる。4秒で完成した。
さっきより早いじゃん。動く的撃つ方がやる気出るのはわかるけどさ。
「そらっ」
「引き付けて……」
逆方向に、グラスホッパージャンプ。これやりたかったんだ。
しかしやはり、単品の
「シールド」
ガガガガガガ──ドッ
「あ?」
『お? 当たった? 当たったよな?』
被弾した。
時間差つけて最後だけ追尾性能を最高にしたやつか。いきなりガチになって使いこなすじゃん。天才め。
訓練室の機能ですぐに被弾箇所の穴は塞がったが、ちょっぴりイラッときたな。
『当たったね。お返しにトマホークをどうぞ』
『え?』
「よし確定。
弾をこねる。11秒で完成。思ったより時間かかるんだよな、これ。まあいい。
「くらえ、トマホーク」
『マジかよ!? お前もできたのか──フルガード!』
残念、鳥籠と見せかけて一点集中砲火でした。
「どわーーーっ!!?」
出水、ダウン。
「よし、じゃあ最後はバイパーとバイパーの合成弾だな」
「意味あんのかよそれ」
ツーンとした表情の出水。ちょっとやりすぎちゃったかな。
「意味はあんまないけどロマン技ではある。まあ見てて」
最初はただの威力上昇しか起こらないものだったがそれじゃ面白くないと思い、クローニンさんと話し合って面白い合成弾ができるように寝る間も惜しんで改良したのだ。
「
弾をこねる……10秒で完成。
「
大玉を放つ。15メートル進んだところで
「おお……確かにロマン技だな。わざわざ弾こねて複雑な設定してるくらいなら普通の
「そうだね。普通のバイパーでもまだ上手く扱える人全然いないし、そもそも2つ持ちがいない。もっと難しいこれを教えたところで使いたいって人はいないかな。今のところは」
トリオン高くない奴ほど分裂数を増やせば威力低下が大きくなる欠点もある。
「だな。オレも
でも作ったことは後悔してない。かっこいいし、時間が経てばいつか使いこなせるやつが出てくるかもしれないからね。
それにそのうち、
仮にそうするならば一発のコストはかなり上がるが合成の手間がなくなる上に、1発打つだけで鳥籠ができるし、分裂させなければ高威力の、使いこなせれば強いトライデント銃が作れる……と思う。そうなって欲しい。
……うーん。自分で作るか。いや、でもな。今やったら軌道修正が大分キツくなるよって言うように
作るとしてもスコーピオンのオプションと同様少なくとも大規模侵攻後まで公表せず温めておかないとダメっぽいな……。
今の時期だと早すぎて僕の知る
しょうがない。これ出来ないかって自分で気づいて言ってくる変わり者の銃手が自然に出てくるのを気長に待つとしよう。
▽
「B級昇格と那須隊の結成、おめでとう玲さん、熊谷隊員、日浦隊員、志岐隊員」
「ありがとう、
「お堅い呼び方ね……あたしも同い年だからもっと楽にしていいんだけど」
「じゃあ友子」
「いきなり下の名前で呼び捨て!?」
B級になった玲さんはトリガーのセットを僕に頼むためにラボに来た。他の隊員も一緒にだ。
改めて見ればこの子ときたらC級の隊服でもめちゃくちゃ可愛いではないか。いや、何を着てもかわいいのだろう。
換装を解いた彼女のトリガーを受け取る。……ワンピか。ほらな。かわいい。
「はい椅子。座って」
「ありがとう」
生身の玲さんを立たせたまま仕事なんてできないからな。
「バイパーとシールドが両方でメインにアステロイド、あとサブにバッグワーム。とりあえずこれでいい?」
「うん。ありがとう」
「友子は弧月だったな。旋空は知ってる?」
「伸ばすやつでしょ?」
「そ。斬撃を拡張する弧月の専用オプショントリガー。孤月使いはだいたいこれ持ってるよ。変形できる幻踊ってのもある。こっちの方は2人しか使ってる人いないけど。欲しい?」
「変形はいいかな。旋空とシールドだけお願い」
「りょーかい」
じゃあ、入れるね。伸びるやつ。あ、
「で、日浦隊員」
「はい! わたしの名前は知ってますか?」
「茜ちゃんだよね。スナイパー用全種いれとくよ」
「ありがとうございます!」
「それで……」
視線を向けるとビクッ! とかなりの勢いで肩を跳ねさせて冷や汗をかく女、志岐小夜子。
「どうしたのビクビクして」
「ごめんなさい
知ってる。けど初対面だからな。知らないフリしなきゃ。
「へ〜、そうなんだ。何を持ってるのか聞こうと思ったんだけど」
「隊服のデザイン案なんだけど……小夜ちゃん、見せてあげて」
「はひ……」
震える手で書類を渡してくる。これほど重症とはな。
「ふむ……これは」
知ってた。けどやっぱいいなこの隊服。えっちだ。
「えっ、SFちっくでかっこいいじゃん。これは君がつくったの?」
「そ……ソゥデス」
「すごいね。ユニークなアイデアだ。スタイリッシュでベリーグッド。じゃあこれ預かるね」
デザイナーさんと一緒に仕上げさせてもらおう。
「あとこれ。支給の端末、と……隊室の案内は蓮さんにお願いしておこう。隊服のデータは後で送るね」
「ありがとね。何から何まで」
「いいよ仕事だし。なにより……」
「なにより?」
首を傾げてじっと見つめてくる玲さん。やばいな。無性に旋空弧月したくなる。
「いんや、なんでもない。それより、早速試し撃ちしてみるかい? 模擬戦しようか?」
自分のトリガーを懐から取りだして手のひらで回して見せ、誘うようにきいてみる。
「もしかして
「うん。僕はこのボーダー基地が完成する前からいて、戦闘員もやってるんだ。今は戦力になる隊員が増えて出番は大分へってるけど、腕は落ちてないと思う。個人戦もやってるしね」
「ブースにあんたがいるの見た事ないんだけど」
「トリガーオン……この姿は見覚えある?」
「なっ……!?」
換装した僕は今の身長(166)より20センチほど小さい姿になった。
「2年前の僕だよ。普通は感覚が狂うからみんな背格好はいじらないで生身のままなんだけど、僕はこっちのが戦えるんだ」
「かわいい……」
は? いやいやいや。玲さんのが可愛いだろ。
なんだろう撫でるのやめてもらっていいですか。友子も混ざってくるな。茜ちゃん君もか。おい、ちょっと。止めてくれ志岐隊員。
「……で、どうする?」
くちゃくちゃにされた頭を撫でつけて直す。
「私、やってみたいわ」
「玲……そういえばこの子、アタッカーの上位陣とまともに斬り合ってたんだけど……」
この子呼ばわりされたんだが。
「あら、そうなの? でも、それなら尚更やらないと損だわ。そんなに強い子がせっかく相手してくれるって言ってるんだもの」
「確かに」
「……なんなら3対1でもいいよ」
別に、
ちょっと分からせちゃおうかな。実力差。
オリ主に主人公意識もってほしくないので、「原作」って言葉はアニメ化や二次創作、その他メディア展開に言及する時以外使わないようにしてます。
1話のアンケートは那須さんがトップ。まあそうなりますよね。その他に入れた人はどの子が推しなんでしょうか。
2話のアンケートでは、予想を裏切ってネタ走り票が集まるであろう下2つの選択肢の得票を足しても、幼馴染カプのオサチカがダブルスコアで勝ってましたね。ハーメルンでこんなことあるんだ。
私はこなおさ派なので涙目敗走です。ナスオサより下だなんて……。
もう1回
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オサチカの勝利だ
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ユマオサだ
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ユマチカ派
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玉狛第2の信頼関係に恋愛感情は絡まない
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どれでもいい。那須さんが見たい