受験と積みプラめ…
今回は今までの回(ご都合・箇条書き)よりはマトモに話になったんで満足してます。
ステラは一足早くオーブの国営病院へと素性を隠し連れてこられていた。
ネオは変わらずアークエンジェルの中だが、別れ際にしっかり言い聞かせられていたので、ネオがいないことはしっかり理会している。
「君のことはカガリ様から聞いているよ。辛い思いをしてきたのだろう…。」と、その院長は声を掛けた。
彼もアスハ派である為、セイラン政権の下では形見の狭い思いをしている。
「おいしゃ…さん?せんせい?」
「ああ、私が君の先生だ。」
そこから、ステラの療養生活は始まった。
しかし、普通の人とは違う彼女は、様態が極端に悪化することはなかったが、回復に向かう兆しもなかった。
ある日のことだった。
ステラはふと、なんとも言い表せない感覚を味わい、呟いた。
「スティング…?」
この感覚は、前もいつか感じたことがあった。
…そういえば、アウルはどこにいったのだろう。
ある日、建物に振動を感じた。
それと同時に、建物の中の人々が慌ただしく動いている。
窓から空を見ると、いくつものMSが空を飛んでいるのに気づいた。
あれはザフトのMSだ。
あまり詳しくはないが、オーブは連合の仲間だった。ザフトから攻撃を受けているのだろう。
…シンも、来てる…?
「何だ?どういうことだよ」
ネオ・ロアノークは散々今まで色んなとこを連れ回されてきたが、今回は戦闘機と思われる機の前で、手錠を解かれた。
「もう、怪我も完治したでしょ?もうすぐ、アークエンジェルはまた戦闘になるわ。スカイグラスパー。戦闘機だけど、用意したから。」
「おいおい…散々連れ回した挙げ句無罪釈放だって……待てよ。ステラは?」
ネオは怪訝な顔で言葉を続け、疑問を口にした。
「彼女は…連合には返せないわ。まだ完治してないし、連合に戻したら、また戦いに使われるんでしょう?」
その言葉に、ネオは返す言葉もなかった。
戦争に関係ないところに送ると約束をしておきながら、このザマだ。
確かに間違えなく戦いにまた駆り出されるだけだ…。
しかし、この艦は何故か放っておけないのだ…。何故か…
「貴方はムウじゃない…。ムウじゃないんでしょ!?」
マリューの顔を覗き込むと、彼女はそう叫んだ。
ーー
出港するアークエンジェル。
ミネルバと、戦艦同士のドックファイトを演じていた。
そこを掩護したのは、つい先程、別れを済ませたばかりの、スカイグラスパーだった。
「スカイグラスパー…!?どうして…!?」
「はっは、すまんな余計なことして。でも俺、あのミネルバって艦、嫌いでね。それに、ステラを置いて帰っても、気になって眠れないからな。」と軽口を叩いた。
「え…」とマリューは困惑し言葉を漏らすが…
「大丈夫、あんたらは勝てるさ。なんたって俺は不可能を可能にする男だからな。」と軽口を続けた。
かつて愛した人…しかしその記憶を失くしてしまった彼が、かつてと同じ言葉を喋ることにーしかもその言葉を果たして彼は帰って来なかったーマリューはまた、目に涙を浮かべた。
避難勧告がようやく出された。
ステラには普通の街で暮らした記憶もないが、最初にザフトのMSが飛んできてから、やけに時間がかかった気がする。
気だるげな身体は、やはり上手く動かず、担架でシェルターに運ばれた。病院のシェルターなのか、他にも入口で患者のような人が渋滞だ。
空を見上げると、まだMSは戦っている。
…シンのMSを探してみるも、それっぽい機体は……、
いた。
島の外れの海の上にいた。
前のMSと形は違うが、色と動きが似ている。
しかし、あの動きは…
まるで、デストロイに乗せられていた時の自分のように荒々しかった。
うーん、本当ご都合主義に頼っちゃったのが気になる…