「何?サハク家から?」
オーブでの戦いが終わってから少し。
執務室でとりあえずの後始末をしていたカガリに、言伝が届いた。
元オーブ氏族のサハク家からという。
そことはカガリも繋がりがあり、前大戦の後には世話になったところもあったが、最近は関わりも薄かったのだが。
「…で、内容は?」
「これと…。」
差し出されたのは、書類…というよりは手紙だ。
「何…?」内容を読むと、そこには少し驚く内容が記述されていた。
「そちらで保護している強化人間」と、読み取れることが。
こちらで保護している強化人間…。
…思い当たる節は一つしかない。
彼女ーステラの様態は、特別急激に悪化することはなかったが、それでも回復には向かわず、とても順調とは言えなかった。
それが…
『こちらのデータを、私の協力の意思に代えさせてもらいたい。』と、綴られていた。
カガリはがっつくように付属のデータを見る。
そこには、サハク家が過去の連合との裏取引で得た、またはそれを独自に研究した、連合コーディネイターや、それと関連するブーステッドマン、エクステンデッドに関する、詳細なデータだった。
「よろしいのですか?サハク様」
オーブとは現在独立した関係にある宇宙施設、アメノミハシラ。そこに佇むミナは、地球のオーブの方を眺めているようだった。
問われたミナは静かに答える。
「あの、キラ・ヤマトが保護した…そしてカガリ・ユラ・アスハが救いたいと思っている少女だ。…この程度の救いがあっても、バチは当たるまい。」
「おいおい、何だってんだ一体。ステラを宇宙に連れて行くぅ?」ネオ・ロアノークは幾度目かの怪訝な声をあげた。
「何も宇宙に連れて行かなくたっていいだろ…旅行じゃないんだぜ?」
「それが、オーブの方も先の戦いでの被害が小さくなくてな…。無論、アークエンジェルと戦いについていかさせる気はない。宇宙に上がったら、すぐにターミナルに引き渡し…治療はそこに任せる。」とカガリはネオにステラの今後について説明していた。
「…そうか。ま、俺はアイツに対して何もしてやれなかったしな…。そういう所に任せたほうが、安心はできるな。」
キャスターの付いた担架に乗せられ、ステラは運ばれて行く。
その傍らには、ネオとキラがいた。
「大丈夫だステラ。もう怖いことはないぞ。宇宙に上がったらしばらく離れ離れになっちまうが、すぐに戻って来るから、安心しろよ。」
「うん、分かった。ステラ、我慢する!」
キラはその顔を少し悲しそうに眺めた。
こうして見ていれば周りと何も変わらない普通の女の子なのだ。
こんな子が無理矢理強化され、あんなMSに乗せられていたのだ。そんな事実を、オーブの為だけに戦っていた自分に突きつけられたようで心が痛んだ。
そして、丁度そこに、アスランが通りがかった。
「あ、キラ、ここにいたのか――」
そして、そこにいた、キラ、ネオ―そしてステラを見て、動きが止まった
FREEDOM配信早い…早くない?