修正前→修正後
・動け守護者→動ける守護者
冥咲梓様誤字報告ありがとうございます!
・ブエナ村→カルネ村
Side:フレア
…ふぅ、初依頼完了っと!
カルネ村からエランテルへと帰還したフレア達はハムスケの登録の為に冒険者協会へと立ち寄っていた。
漆黒の皆は、先にンフィーレアを家まで送り届けに行っている。
つまり、先輩が私たちのために率先して働いてくれてる状況だ…
優しいなぁ〜あ、でもみんなも依頼の完了を報告するんだよね、あんまりゆっくりしてたらどんどん帰るの遅くなっちゃうよね?
それは流石に申し訳ないし、早く戻ってあげないと!
「モモンさん!早く行きましょう!」と登録が終わったモモンさんを急かすと
「ふふ、ほんとに彼らのことを気に入ったんですね」と微笑ましいものを見た時のように笑われてしまった。
「はい、彼らを見てるとなんだか皆のことを思い出せて…」
「そうですね、私も同じです。それに"仲間"ですからね」
私はモモンが言った"仲間"という単語に喜びを覚えた。
…モモンガさん、ずっとみんなに固執してたからなぁ〜分からなくはないし私も同じだから理解できるけど、モモンガさんには幸せになって欲しいから…だからできればこの冒険でだれでもいいから、友達と呼べる存在を作って欲しかったのだ!
…まぁ、私がいるから?最悪、いなくてもいいんだけどね!( *¯ ꒳¯*)フフン
でも良かった…これでモモンガさんが寂しくなくなるなら…
途中でンフィーレア君のお婆さんにあって一緒に行くことになった。
「それで、ンフィーレア君は、エンリちゃんのことが好きそうだって気付いて、仕掛けるよう言ったのに『む、ムリですよ!』って言って諦めモードって感じで!ぜったい、成功するはずなのに〜!」
「ホホホ、確かに孫は少々意気地がないところがあるからの〜」
「…リイジーさん、フリアさん、そろそろ着きますよ」とモモンさんが教えてくれた。
「はいはーい」
「…リイジーさん、貴方の家ではいつも
私も釣られて見てみると、確かに魔法が家全体にかかっており、さらに認識阻害の魔法まで掛けられていた。
「い、いやそんなことは…ッ!ンフィーレア!」と言って急いで家に入ろうとする。
「…ッ!待ってください!」とリイジーを止める、と言っても力を込めすぎると腕が引きちぎれてしまうので、かーなーり優しくね!
「離しとくれ!中にッ!中に孫がッ! 」
「落ち着いて!私たちが中を見てきますから!」と宥める。
「そうです…たとえ、貴方がここに入ったとして、なにもできないでしょう?それに感情的に行動して死なれては元も子もない…」とモモンさんが冷静に言い聞かせる。
「…分かった、すまなかったな、ではワシの代わりに見てきてくれんか?」
「えぇ、もちろん」とだけいいモモンさんと一緒に家に入る。
しかし、扉が閉まっており、蹴破ることになった。
警戒しつつ中に入ると、ほんとに人間か疑いたくなるほどの痩せて骨が浮き出た男と猫を彷彿させる目の女が漆黒の剣の皆にトドメを刺そうとしていた。
「…クソッ!おぬしがモタモタとしたせいで!」と男がこちらを見て喚く。
「…はぁ、いいでしょ〜?アイツらもやっちゃえばさ!」と言ってスティレットを構えて高速でこっちに向かって来た。
一応アタッカーを任せられてる身としては、速いとはいえ私からすれば遅く、迎撃しようと思っていたがそんな私の前に黒い影が出てきて、女を弾き飛ばした。
「…いたた〜」
「何をしておる!」
「あはは、めっちゃ強いんですけど〜」
武技…『要塞』か?
「…くっ!ここでは分が悪い…引くぞ!」
「ほいほ〜い」といい、2人は家の内側に入る扉に入りそのまま逃げていった。
追いかけようとも思ったが何か罠があるかもと、思いとどまる。
振り返り漆黒の皆の様子を見る。
「…」
一足先に容態をみていたモモンさんが首を横に振る。
「…ッ!」
駆け寄り私も確かめるがルクルットとダインは息を引き取っていた。
「…アさ、ん」
そんな声が後ろから聞こえた。
「…ッ!ペテルさん!」といい駆け寄る。
「…ハァ、ハァ…す、みません…フリアさん、ンフィーレアさんが…二ニャと、扉の奥に…」
「喋らないでください!今治しますから!」といい
「…す、みません」
「いいですよ、後は私たちに任せてください…」といい、私の腕の中でペテルは意識を失った。
「モモンさん!」
「わかってます!」とモモンは扉の向こうへ消えていった。
その後、遺体を綺麗にして整えていると、ぐちゃぐちゃになった二ニャをかかえたモモンさんが来た。
私はその姿を見て泣いてしまった。
「…う、うぅ…ご、ごめんなさい二ニャさん!」と感情が抑えきれず溢れ出す。
…私が楽しくおしゃべりしている間、あなたはこんなことをされて!
「…ひっく、うぅ…」
泣いていても仕方がない、分かっていても罪悪感からこの気持ちに蓋をすることができずにいると、モモンさんが頭を撫でてくれた。
…ナデナデ
「…ッ…ぅ…」
…ナデナデナデナデ
「……」
…ナデナデナデナデナデナデ
「…ありがとうございます、モモンさん、おかげで落ち着きました。」
…ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
「…あ、あの?」
止まらないナデナデに少しばかりビビりつつフレアは顔を上げる。
すると、その動作に呼応するようにモモンは立ち上がり、自身のマントをフレアに羽織らせた。
フレアは条件反射でそのマントを掴んでしまい、その体勢のまま動けなくなった。
「…あ、」
「…ちょっと行ってきます」
そう言い残しモモンは家から出ていった。
Side:モモンガ
…クソがッ!
殺す、殺してやる…
モモンガは家から出る際に、会ったリイジーを無視して街を歩いていた。
その行為に意味はなく、どこかに向かっているのではなく、ただひたすらに歩いていた。この怒りをぶつける相手を見つけるべく…
俺を…いや、フレアさんを悲しませた落とし前はきっちりつけてもらうからな!
泣いているフレアさんの顔が頭から離れない…よくも…よくも、俺の大切な人を…
モモンガは人目もはばからずに、こめかみに手を当て
『…アルベド』
『はい、モモンガ様、いかがいたし『…現在、動ける守護者に告げよ…ナザリックが威を示せ』…は、承知いたしました。』
…とは言ったものの、奴らの行った方向が分からない…どうしたものか…スクロールを使ってもいいが人目が多すぎる。
「…失礼します、モモンガ様」と俺の影からシャドウデーモンがちらりと出てきた。
「…なんだ、シャドウデーモン」
「…モモンガ様が探しておられる愚か者どもを見つけたため、ご報告にまいりました。」
「…よくやった、場所を教えよ」
「…はい、場所は…」
今日も変わらず、何も無いな…
墓番をしていた守衛の一人はボーッとそう考えていた。
ここに配属されて三年、この中では一番、若い…つまり先輩しかいないってこった。
毎晩、同じようなことをしては時間が過ぎるのを待つ仕事だ。
…なんか面白いこと起きないかなぁ…
カチカチカチカチ…
ふと、耳にそんな音が入り込んできた。
上で見張りをしていた、先輩の守衛が大声を出して、俺らに呼びかけた。
「ス、スケルトンだ〜!!スケルトンの数、多数!応援を読んでこい!」
行動の早い、先輩守衛は直ぐさま、馬に乗り応援を呼びに行った。
しかし、俺はそこで疑問に思った。スケルトンごときなら俺らで対処出来るはずだ…リッチでもいるのだろうか…
そう思い、門の上に登り相手を見て、俺はそんな舐めた考えを捨てた。
「…な、なんなんだあれは…なんなんだよ!」
スケルトンが塊となり、巨大なモンスターとなって門を超えてこようとする。
…無理だ!こんなの…人間が太刀打ちできるようなものじゃない!
俺の恐怖に吸い込まれるように巨大なモンスターは俺目掛けて腕を振り上げた。
死ぬ!振り下ろされる手を見てそう思っていたが、後ろから飛んできた何かがそのモンスターの頭部に刺さった。
「…門を開けろ」と暗闇から漆黒の鎧をまとった男がヘルムの中から見える目が赤く光って見えた。
「…ひぇ」
男はそれでも歩いてくる。
「…チッ」
男は歩みを止めず、門を飛び越えて行った。
門の奥からは硬いもの同士がぶつかり合う音がしばらく聞こえ、そして途端に聞こえなくなった。
恐る恐る門を上がり、覗き込む。
「…ぜ、全滅してるだって…」
あの人は…あの方は…「漆黒の英雄…」
そう誰かがつぶやく。
…もしかしたら俺は、伝説の瞬間を目にしたのかもしれないな…
しばらく墓地をスケルトンを蹴散らしながら目的地へと進んでいると、突然パタリとモンスターが出なくなった。
前には、膝をついて俺を待つプレアデス達がいた。
「モモンガ様、お待ちしておりました。ここより先の護衛はお任せ下さい。」と代表としてユリがそう言った。
「…ああ、いや、お前たちにはここら一帯のアンデッド共の殲滅を任せる。」と有無を言わさぬ姿勢で命令を下す。
モモンガにしては珍しく、速戦即決で指示を出す。
…今は、一人で行きたい…そういった思いもあってだったのだが…
プレアデスに指示を出し、目的地に向かって歩く。
「…」
モモンガは、冷静に怒っていた。
…首謀者はアイツらだけか?いやどうでもいい…しかし、裏に黒幕の可能性も…フレアさんを泣かせたヤツらだぞ?ナザリックの全軍をもってして、潰すだけだ…
頭の中で二つの声が相反して聞こえてくる。
…俺は…いや、初めから決定は下していたはずだ…
煮えたぎる怒りを胸に霊廟のようなところに辿り着く。
「…カジット様、奴が来ました…」と信徒と見られるやつの一人がそこでブツブツ言っている男?にそう言っているのが聞こえた。
「やあ…カジット、さっきぶりだな」
「…チッ、まぁいい…どうしてここだと分かった?」
「知るか、これ以上くだらない質問で俺を不快にさせるな」
「…愚かな、そんなもののために、ここまで一人で乗り込んでくるとは…」
「…なんだと?」
「…ハッ!不快だと言ったな?そのような一時の怒りで自ら死地に乗り込んでくるとは、これを愚かと言わずしてどうするというのだ?」
「…愚か…愚かか…ふ、ふふふ、フハハハハハ!!」
「ハハハ、は、はぁ…全く、ここまで来るともはや笑うしかないな…」
「な、なんだ?」
「もういい、とりあえずお前たちを始末させてもらう…はぁ、後で慰めてもらうか(ボソッ)」
「いでよ、守護者達よ!」
広々と手を上げ、そう告げる。
すると、モモンガの背後から巨大なワープゲートが開き、中からオーラを垂れ流した守護者達が出てきた。
「モモンガ様…ヴィクティム、ガルガンチュアまた、防衛面でデミウルゴス、コキュートスを抜いた全階層守護者、御身の前に。」とアルベドがカジット達を睨め付けながらもそう答える。
「ああ、ここに招集された理由は知っているな?」
「はい、愚かにもフレア様の玩具を殺し、フレア様の気を害した、ゴミ共を始末するためと聞かされております。」
「…その通りだ、だが、今から私は真逆の命令を下す。『絶対に殺すな』」
「「「御心のままに」」」
コソコソ…
「アウラ、マーレ!そこの女を逃がすな!」
「「はい!」」
素早くマーレが魔法で捕縛する。
「…クソッ!離せッ!離せよ!」
「ちょっと、暴れないでよね…」といい、アウラが睨みつける。
すると、女は一瞬身体を震わせ、そして動かなくなった。
「あ、ありえん…こんなこと、あって良いはずがない!」
カジットは、自身の人生をかけて作り上げたものが崩れていく感覚に陥った。
「クソッ!死の宝珠よ!スケリトルドラゴンを召喚せよ!」
すると、宝珠は紫の光をだし、命令通りスケリトルドラゴンを召喚した。
「ガアアァッ!」
「うるっせぇぞ、このクソトカゲが!」と飛び出したシャルティアが一発でスケリトルドラゴンを壊した。
「な、いっ…一発だとッ!?」
「…バケモノどもがッ!儂の、人生をかけた計画がこんな…こんな形で…」
「お前は、踏まなくていい虎の尾を踏んだ愚か者なのよ。そのミジンコ以下の頭じゃ分からないかしら?至高の御方を悲しませた大罪はお前のそのゴミクズ以下の魂で償ってもらうからな。」とアルベドはカジットに汚物でも見るような目でそう宣告をする。
…というか、守護者達、なんか俺よりも怒ってないか?
いや、当たり前か…あのフレアさんを泣かせたんだ。これぐらい怒っていても不思議では無い…だが、守護者たちの後ろに見えるあの絶望のオーラはなんなんだ?
ふぅ…落ち着け、とにかく指輪を外そう…
\\ピカ〜//
…最悪の気分だが、落ち着いた…
「待て、守護者たちよ」
その声に全員がこちらを向く
「感情で動くのはよせ…怒りはわかるが軽率な行為は控えるのだ。」
「「「「も、申し訳ございません、アインズ様!!」」」」
(俺も感情で動いてましたごめんなさい!)心の中でそう謝りながらモモンガは守護者に指示を出す。
「とにかく、私モモンが、今回の事件を解決したことにする。そのために必要な証拠を残せ。いいな?」
「「「「は!」」」」
「それでは、守護者たちよ、行動を開始せよ!」
Side:フレア
「ごめん…ごめんなさい…」
フレアは倒れている4人にそう謝り続ける。
4人は既に魔法によって息を吹き返しており、綺麗な状態で横たわっていた。
「うぅ…グスッ…」
バンッ!!
扉が壊れたかと思う勢いで蹴り破られて全身鎧の男が裸の男を抱え店に入ってきた。
その男は、裸の男をリージーに渡してズンズンとこちらに歩いてきた。
「…フリアさん」
「…うぅ、私のせいで…」
「フリアさん…」
「ごめんなさい…ごめんなさい… 」
「こっちを見て、フレアさん!」
そんな大声に、フレアは驚く
モモンはへルムを外し、綺麗な顔をあらわにする。
「あ、モモンさッ…!?」
「んじゅるっ…んァ…ちょ、ちょっと!モモンさん!」
フレアは強引なキスに動揺しつつも力で押してくるモモンガを引き剥がす。
「…ハァ、ハァ…」
「…どうです、落ち着きましたか?」
そう言ってへルムを付け直した。
「…お、落ち着きました…」
モモンの顔を見るたびに何度も先程のキスが反芻される。
そしてその事実にフレアは赤面する。
もはや先程まで泣きじゃくっていた理由が思い出せないほど、フレアは混乱していた。
…きす、キスされた!…モモンガさんに…ゆ、夢?もしかして夢なのかな???
…あ、そっか!フリアと夫婦だったもんね!だからなりきってるんだ!フレアじゃなくてフリアにモモンガじゃなくてモモンなんだ…だから、だから…
チクッ…
…?なんだろ、今の…
胸の辺りに針で刺されたような痛みを感じ、フレアはジッとモモンガを見た。
「…フレアさん?」
「な、なんですか!?モモンさ…ん」
「…いえ、そのただ、キスしたの怒ってるかなって思って…」
「平気ですよ、モモンさん"夫婦"として別におかしい事じゃないですし。」
「そう…ですね」
「…殿!殿!何処にいるでござるか!」
外からハムスケの声が聞こえてきた。
「あれ、モモンさん、ハムスケ置いてきちゃったんですか?」
「ええ、まぁ…貴女が心配だったので(ゴニョゴニョ)」
「…え、なんて?」
「いえ、とにかくアイツを回収しに行きましょうか。」
「はい!あ〜早くあのもふもふに触れたいなぁ〜」
機嫌がすっかり良くなったフレアを見てモモンガは人知れず微笑む
「…良かった。本当に…」
「…シャドウデーモン」
「…は、」
「…彼らを守れ。お前の命に変えても。」
「…は!」
「…必ず守ってみせます、フレアさん。ひとつずつ、ひとつずつ…もう貴女から何も失わせはしませんから…」
へルムの奥で、妖しく光った闇を誰も見ることはなかった…
オーバーロード映画化おめでとう!(遅い)
前回の投稿から約三ヶ月…長い、長かったよ…ちょっとずつ書いた甲斐あってやっと投稿出来ました。
次回の投稿日は期待しないでね、絶対遅くなるから…
あとは、見てくださった方々、ありがとうごさいます。お気に入りや感想などがいつもモチベーションにつながります!