今回は、ちょいシリアスありです!
それでは、5話どうぞ!!
Side:フレア
……いやな夢を見た……
内容は…あまり…思い出せない。
だが、確かに悲しい夢だった。
途中までは、暖かかったのに、急に、冷たくなった。暖かかった手は、冷たくなり、誰かに連れていかれ、何も感じなくなった。
フレアは、親という存在を知っているが、覚えていない。
私が小さい頃、働きすぎたことによる疲労と、防護マスクの不全による肺の汚染が合わさり肺炎で死んだ。よくあることだ。
疲労困憊やマスクの不備、それに肺炎だって。
あの世界には、死が蔓延っていた。
過労死、肺炎、被爆、殺人、餓死、
自殺……
あの生活に、希望なんてなかった。だが、ユグドラシル……ゲームをしていた、あの時だけは絶望を忘れられる。あそこでは、
だが、ある時、一人のギルメンが、リアルが忙しくもうゲームをすることができないと、ギルドを抜けた。そのときはもう、一緒に遊べなくなって残念だと軽く捉えていた。だが、事態は想像以上に深刻だった。
それからも少しずつ、ギルメンが少なくなって、ついに最悪の事態が起きた。
たっち・みーが、引退すると言ったのだ。嘘だと思っていた。あの、たっちさんが引退するとは思ってなかったからだ。
だが、あの人には、リアルで家族がいるのだ。一人な私とは違い……
だが、仕方がないのだ。
私の大事な物が、あの人にとっては家族だっただけだ。
それにまだ……モモンガさんが、いるから……
……それからかな?モモンガさんとリアルの愚痴を言ったりし始めたのは。
あるとき、久しぶりに残業が長くて、約束の時間に、間に合わなくて、一人で資金集めをさせちゃったことがあって、次の日にそのことを謝ったら優しげに「良かったです! 事故にでもあわれてるんじゃないかと心配してたんですよ!」と、言ってくれた。
(今、思い出すと、顔が赤くなってしまいそうだ……)
それを聞いた自分は、モモンガさんならこの、寂しい感情を受け止めてくれるんじゃないかと思い、リアルの話をしてしまった。
その話を受けたモモンガさんは、ただ一言「よく、頑張りましたね。」と自分を労わってくれた。その言葉に思わず涙が零れてしまい、止まらなくなった思いにリアルの愚痴なども全て吐き出してしまったりもした。
(いや、ほんとにモモンガさん、まじ神!
ゴット! オーバーロード!)
なんて、冷え切った心を温めながら、モモンガさんに会いに行くと、
「……ずっとやってたんですか?」
「……はい」
「休んみましたか?」
「……いえ」
何やってんじゃー!この骸骨!!
身体は休まなくても良かったとしても、心は、休みを必要としてるだろうが!
そうやって怒りながら、傍付きであるセバスに「セバス!必ず毎日、モモンガさんを私と同じ時間に休ませなさい!これは"命令"ですよ!」と言った。
……ふぅ とりあえずこれで、モモンガさんも休んでくれるかな? いや、寝れないんじゃ意味が無い。……人化の指輪を探そう。
と新たな、決意をしているとセバスから、「フレア様、お食事はまだだと伺っております。ですので、軽くではありますが、朝食をご用意させていただきました。」と、ちっとも軽くない量の朝ごはんが出てきた。
リアルでは、まずお目にかかれない料理を一口食べた。
(う、美味い!! )気づけば、目の前にあった料理は、全て消えていた。
「ふふ、美味しかったですか?」そう、モモンガが、嬉しそうに聞いてきた。
「はい、とっても! ぜひ、モモンガさんにも……あっ」と、自分の至らなさに憤りを覚えた。
「いえ、フレアさんが、美味しそうに食べてるのを見て、もうお腹いっぱいですよ。」と言ってくれた。
(……やっぱり、早めに人化の指輪を見つけなくっちゃ!)と思うフレアであった。
「そういえばモモンガさんは、寝ないで何やってたんですか?」
「えっと、
「私もやってみてもいいですか?」
「ええ、どうぞ!!」
(なんか、ゲームやってるみたいな感じだな〜ってことは、こうして…こう!)と、画面をズームするみたいに動かすと、鏡の映っていた景色が変わった。
「おおー!」
「流石は、フレア様」とモモンガさんとセバスが言った。
ちょっとだけ、誇らしげにしていたが、鏡に映っていた景色に目を見張った。
鏡には、襲われている人々が映っていた。
燃えている家々に、襲われている人々。逃げ惑う村人と追いかける騎士たち。
それを見て、実際に起こっていることだと思ったら、いてもたってもいられなくなり、モモンガに、「モモンガさん!何してるんですか!早く助けに行きましょう!」と言ったら、驚いたような顔をして、
「…え?」といった。
その言葉に思わず、「え?助けに行かないんですか?」と返してしまった。
「はい、行きません。メリットもないし、この騎士たちが、全員200レベルの可能性もあるんですよ?」と冷静に返された。
その言葉に初めてモモンガが、理解できなくなり、少し悲しい気分になりながら、
「そ、それでも!目の前で助けられるかもしれない人を見捨てるなんてできませんよ!!」と言いながら、ゲートを出した。
「ち、ちょっと!フレアさん!」と後ろで聞こえたが、無視してゲートに入った。
〜カルネ村にて〜
エンリの朝は早い
寝ぼけたお父さんを起こして、ネムの顔を洗って、お母さんの作ったご飯を机に並べた。
決して、裕福な生活ではないが、それでもエンリは、この生活に満足していた。
大好きな家族と、ずっと過ごしていけると本気で思っていた。
そんな生活は、唐突に自分よりも強い存在によって、呆気なく壊された。
まず、美しかった母の顔が潰された。私とネムを守るために、騎士たちの前に立ちはだかったのだ。それを楽しそうに殴りつけて、見るも耐えない顔に変えたのだ。
次に、父が背中を刺され死んだ。私たちが逃げる時間稼ぎをしたのだ。"逃げろ"と叫んでいた父の声が、まだ頭の中で聞こえてくる。
逃がさなくては、ネムだけでも……
後ろでは、先程の騎士が追ってきている。ネムが転んだ。当たり前だ、まだ、子供であるネムを連れて、こんな森の中を騎士たちを振り切って逃げ切れるわけが無い。
あぁ、神様 せめてネムだけでも……
そう思いながら、騎士が振りかぶった剣が、自身に当たることを予期しながら、ネムを抱きしめていた。
しかし、その剣が、私に当たることはなかった。騎士たちが、私たちの前を見て、怖がっていた。前を向いて見ると、全てを呑み込む漆黒のなかから、美しい女神が現れた。
Side:フレア
ゲートをくぐり抜けると、剣を振りかぶった騎士が女の子を殺そうとしているのが見えた。
その様子が、昔の自分と重なって見えた。
「……お前らは、何をしているんだ?」と、この世界にきて初めて、『威圧』というモンクのスキルを使った。このスキルは、相手の抵抗力にもよるが、理論上、200レベルにさえも、デバフをかけられるという、PvPではよく重宝したスキルである。
さらに、保険として、魔法の『
……さて、騎士たちはどうなっているかな……え!錯乱している!
ってことは、こいつらレベルは50以下なの!?
い、いや!こいつらだけかもしれない!我が師ぷにっと萌えさんも、「油断、怠慢、即ち怠惰!」と言っていた……気がする。
ってかこの世界での錯乱ってこんな感じなんだ。やっぱり、ユグドラシルとは違うんだな。
うぇ…なんか垂れ流してる。
最悪だな……
仕方ない、『
……ったく、なんでこいつらに……
!そういえば、さっきの子たちは!?
……あ、後ろにいたわ。
とりあえず、「
よし!転んだときにできた傷も治ったね。よかったよかったε-(´∀`;)ホッ
あとは、『
ったく、雑魚が私から逃げ切れるわけないでしょ。
そして、少女達に向き直り、「大丈夫だった?」と聞く、すると「あ、ありがとうございます!女神様!」と言われた。
(め、女神って……いや、私のコンセプトは、"神々しい感じの聖女" だったからなぁ〜)と考えていた。……ちなみにちょっと嬉しかった!
そうして、事後処理をしていると、
近くにゲートが現れた。
中から、骸骨と黒い鎧が出てきた。
(……え!? ちょっと待って!モモンガさん!その格好で出たら……)
:( ; ´꒳` ;):ガタガタガタガタ
ほら、言わんこっちゃない。
いや、言ってないけどさ……
「ちょっとモモンガさん! こっちに来てくれるかなぁ!」と、モモンガを掴まえてとりあえず、見つけた『嫉妬マスク八周年』を付けさせた。
ちなみに、私もモモンガさんも全種類持っている……なんだよ、クリ〇マスはゲームするだろ!?
「ちょ、何するんですか、フレアさん!?」
「モモンガさん、貴方の今の格好覚えておいででしょうかね……」「あ、」「分かってくれて嬉しいです。」
とりあえず、あの子達には、適当に嘘つくか…胸が痛むな……
なんとか、魔法の事故であのような姿になってしまったと思ってくれたようだ。元人間だと分かると、小さな女の子-ネムが、モモンガさんに色々質問してて、なんだかホッコリした。
すると、さっきまでの状態を思い出したのか、姉の方のエンリが、「助けていただいた上に厚かましいお願いだとは承知の上で、親を、いえ、村を救ってはいただけないでしょうか!」と言ってきた。まぁ、『困っている人がいたら、助けるのは当たり前!』そう言っていた仲間を思い出し、乗りかかった船だと、了承した。
モモンガも、乗り気になったようで色々と、魔法を施して、エンリ達を守らせた。また、ゴミアイテムの『ゴブリン将軍の角笛』もあげていた。
(モモンガさんって、一度身内判定にすると、めちゃくちゃ優しいからなぁ)と思いながら、自分もこの子達を守るための天使を召喚した。
『
Wow…まさかの召喚主が置いていかれた。そんな事ある?普通、守りながら戦わない?
なんて思いながら、モモンガに「モモンガさん、村、守りに行きませんか?」と言うと、「まぁ、そうですね。この世界の足掛かりになりますからね。行きましょうか。」と言ってくれた。
ところで、アルベド、殺気を抑えようか?
このままじゃ、どっちが、助けに来た人だって分からないと思うよ……
村に着いた時には、既に騎士たちの戦意はなかった。(あのー、私また、なにかやっちゃいましたかねぇ?)
尋問してみたところ、バハルス帝国に偽装して、スレイン法国からリ・エスティーゼ王国に攻撃を仕掛けに来たらしい。
(ってことは、結構面倒なことに首を突っ込んじゃったみたいだね。やっべ…)
こういう国同士の争いは、犬でも喰らわないってぷにっと萌えさんが……
……え?その後ろにいる天使はなんなんだって?
……えぇ!?これって、この世界で言うところの神様なの!?……やったわ、盛大にやらかしたわ。
クソが、こんなことになるなら、
……いや、弱すぎて使う気にもなれないけどさ
やばい、みんなの見る目が、人から神になってきた。おい、そこ!崇め始めるな!
……あれ、モモンガさんは?え、村長と話してるって?私も行きたかったなぁ……
やることも無いし、みんなー!怪我した人は治してあげるからこっち来て〜
ホイ、
なんか今、聖女様してるみたい!!
なんか楽しいな!
おっと、なんかみんなが土下座し始めた!
おい!なにしれっと、襲ってたお前らも祈ってるんだよ!?「神の再臨だ!」誰だ神とか言ったやつ!私は聖女だぞ!
「おい!お前、どこの教会の者だ?」そう声をかけてくるマヌケそうな騎士
「?いえ、私はどこにも所属してないですよ」(強いて言うなら、アインズ・ウール・ゴウンかな?)
「ほう、であれば俺が娶ってやろう」空気が凍った。それに、ちらほらと殺気がこもり始めた。oh......たった一言で、こんなことをやらかせるなんて……
だが、気にせず男は喋りだす「…ふ、嬉しすぎて言葉もでないか……まぁ、それもそうだろう。俺の女として……」そこまで言って、喋っていた男は、突然投げられた、ハルバードによって殺された。
「こっ、この虫けら風情がァァァ!!!」
「わ、私が愛してる!超愛してる御方にィイ!!」「め、娶るだとォオ!!」「ゴミである身の程を知れェエエ!!!」と、ガチギレしていた。……ちょっと怖い。
私の為に、あんなに怒ってくれて嬉しいけど……「アルベド、落ち着きなさい。」
「で、ですがフレア様!!」
「貴女の気持ちは分かりました。私の為に怒ってくれてありがとう。」「でも、さっきの男はもう死んでいますよ。」と諭した。
そうして、アルベドを落ち着かせていると、リーダー格の男が、頭を地面に擦り付けながら、「わ、我が隊長が申し訳ごさいませんでした!!」「あの男は、我が軍のお飾りの隊長であり、け、決して私たちの総意という訳ではございません!」と言ってきた。
……リアルでも、無能な上司の後始末を私もよくつけてたから分かるな。これは、この部下達の本心なのだろう。
「…まぁ、今回は貴方達の隊長が、暴走した、ということにしてあげましょう。」「ですが、次はありませんよ。」と一応、釘をさしておいた。
そうすると、キラキラした目でこっちを見てきて、「あ、貴女様の宗教は、なんというのでしょうか?」と、聞かれた。
(うーん、強いて言うなら……)
「……アインズ・ウール・ゴウン…」
「あ、アインズ・ウール・ゴウン教!!」
「…え、いや、ちが…」
「「「アインズ・ウール・ゴウン教!!万歳!」」」
:( ´ω` ) : オッフゥ…えらいこっちゃ……
そう、主の命令を待って浮いている
いやー、隊長生き残ると思いましたか?(笑)
生かそうか迷って、結局殺しました。いやだって、あいつ絶対に共存とかしたがらなそうだったし……
まぁ、ロンデス生かしたし〜
生かす、人材はこれでいいかなって(笑)
それと、光輝赤の体(ボディー・オブ・イファルジェントヘリオドール)は、斬撃系の攻撃を完全無効化する魔法です。光輝緑の体(ボディー・オブ・イファルジェントベリル)の類似魔法です。
次の回で、カルネ村は、終わらせるつもりです!