常日頃から、可愛いモモンガ様が不足している皆様のために今回は、かわモモをたくさん詰め込んだ最高の一品に仕上げました!
ということで、ほらよ!第七話どうぞ!!
Side:フレア
それはなんの前触れもなくやってきた。
"コンコン"そう自室のドアが叩かれ、部屋に通すと来客はモモンガさんだった。
…なんの用だろう?緊急?いや違う、それなら
そんなことを考えているとモモンガさんが、
「フレアさん、一緒に冒険とかしませんか!」
「…え、冒険ですか?別にいいですけど、ナザリックはどうする気ですか?」
「…え、そ、そうですね…どうしましょうか?」
「え!?珍しいですねモモンガさん、何も考えずに提案しに来ると言うのは。」
ほんとに珍しい、だいたいモモンガさん自体、慎重派で念には念を入れるタイプなのだ。まぁ、どういうことかと言うと、石橋を叩き割ってから自分で橋を作ってそこに強化魔法をかけてから渡るような、人によってはやりすぎだろ、と思うようなことをして初めて行動に移す人なのだ。そんな人が、ただの勢いで来るとは…
かなり精神が参っているのかもしれないな…
そんなことを思い心配しているとその心を知ってか知らずか「す、すみません!何も考えてなくて…ただ、フレアさんと二人で冒険がしたいなって思って…」と後半に行くほど萎んだ声でそう言ってきた。
…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!(クソデカボイス)
なんやこの人!可愛いかよ!
「ごめんなさい、モモンガさんも疲れてるんですよね。ちょっとここで待っててください。モモンガさんを休める身体にする準備してきますんで!私のベット使ってていいですから!」
そう自分の部屋にモモンガを残して9階層の一番端にある"ゴミ部屋"と呼ばれていたイベントで手に入れた使えないアイテムを入れる貯蔵庫となっている部屋に人化の指輪を探しに行った。
…あ!やっと見つけた!早くモモンガさんに渡さなくっちゃ!
やっとゴミの中からお目当てのアイテムを見てつけて、興奮しながらもできるだけ急いでモモンガの待っている部屋に戻った。
すると、突然人が来たことに驚いたのかその大きな肩を震わせてこちらを向いた。
「…?どうかしましたか、モモンガさん?」
「い、いえ!どうもしてませんよ、フレアさん!…それでアイテムは見つかりましたか?」と聞いてきたのでドヤ顔で「見つけましたよ!」と言ってやった。
「この人化の指輪です!あ、一応忘れたかもしれないんで言っておきますけど、これ付けてると、30Lvまで落ちますから気を付けてくださいね。」と忠告も含めてモモンガさんに渡した。
その指輪を受けてモモンガさんは、私に感謝をした後に目の前で指輪をつけた。
すると、突然骸骨だった身体が肉体を持ち始めた。身体は筋肉質で背も自分と同じくらいの高さ、そして…顔もかっこよかった///
キリッとした眉に似合う鋭い、しかし何処か優しさを感じさせる目、黒いダイヤのような見ていて吸い込まれる綺麗な瞳、女の子と同じぐらい長いまつ毛、なだらかな曲線を描く高い鼻、オーバーロードの時と変わらない純白の歯、プリっとしていて見てて触りたくなる綺麗な唇…
…あぁ、あげればキリがない。
モモンガさんを見てると変な気持ちになるからこの話はよしておこう。
「…モモンガさん、貴方めちゃくちゃイケメンじゃないですか!?」
「え、Σ(*oωo艸;)エェ!?何この顔!?リアルの顔が美化されたような顔になってる!」
「…アイテムの仕様ですかね?モモンガさん?どうかしましたか?」なぜ、顔が美化されたのかを考えているとモモンガさんの様子がおかしい気がしたのに気がついた。
「!? い、いえどうもしてませんとも!ただ、肉体があるのが懐かしく感じちゃって…」と誤魔化すように言ってきた。
…まぁ、モモンガさんが言いたくないなら無理やり聞くことでもないかな…
そう思っていると、モモンガが突然、自分のベットに倒れ伏したのが見えた。
「!? モモンガさん!大丈夫です…か…」と慌てて駆け寄るとモモンガが寝息を立てているのが聞こえてきた。
…やっぱり疲れてたんだな、モモンガさん…ゆっくり休んでくださいね…
その間に私は仕事でもしますか!
Side:モモンガ
久方ぶりの夢を見た。
楽しい夢だった。
前にちっちゃな子供がいてとても可愛かったそして、横には暖かい存在がいて周りには笑っている守護者達がいて…
その子がなにかする度に皆が心配しつつも幸せそうな顔をして、隣の人も笑って、その顔が愛しくって触りたくなって、手を伸ばそうとして目が覚めた…
なんだったのだろう…
妙に生々しい夢だったな、
…というか俺はここで何をしているんだ?
確か、フレアさんに人化の指輪を貰って、付けたらなんだか急に眠たくなって、それで…
そうか!ここはフレアさんの部屋なのか!
…ってことは俺が今まで寝ていたこのベットは…フレアさんのベットってことか!?
確かになんかすごくいい匂いがするな、とは思っていたがまさかフレアさんのベットだったとは…
なんかフレアさんのベットだと意識するとなんだか下の方がムズムズする気が…
…………は!?
まさか、俺のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲が復活したのか!?
…というか、善意で貸してくれたフレアさんのベットに付いた匂いで自分の息子の存在に気づくなんて…最低だ、俺って…
と、とりあえずこの部屋から出よう…
自分か間違えを犯す前に…
そうして、自制心をフルで使い何とか出ても大丈夫な状態にしてから部屋を出るとそこにはセバスが立っていた。
「…おはようございます、モモンガ様」と声を掛けられたので「あぁ、おはようセバス。」と返した。…ってか、今の俺って人間の状態だよな?なんですぐに俺だって気づいたんだ?
そんなのを考えていると、セバスにこれからの予定を聞かれた。一応、部屋のベットを占領してしまったことを謝るのと、寝れる身体に変えてもらったことについての御礼も兼ねてフレアさんに会いたいとセバスに言うと、セバスに執務室まで案内された。
……もしかして、俺が休んでる間ずっと仕事してたりするのかな?なんて、不安になりながらも開けてもらった扉をくぐり、目の前で書類を眺めていたフレアさんと目が合った。
「よく眠れましたか、モモンガさん?」
「えぇ、おかげですっかり元気ですよ!私の身体を人間にしてくれてありがとうございました、フレアさん!」と本心を口にしたところフレアさんから、「ふふ、モモンガさんが休めたようで安心しましたよ。やっぱり精神を休める為には睡眠という行為が一番効果的でしたね!」と嬉しそうにそう言われた。
「…あ!そうだった、今ちょうど私のお腹がすいてるんで一緒にご飯食べに行きませんか?」と食事のお誘いが来た。
もちろん断る理由もないため、モモンガはフレアの誘いを受け一緒に食堂に行くことにした。
「モモンガさん、心は休まりましたか?」と不意にフレアさんが聞いてきた。
「ええ、もちろん。フレアさんが人化の指輪を持ってきてくれたおかげでまた、人間のような生活ができて安心しましたよ!」
「…あ、そういえば、私ってどれぐらい寝てたんですかね?」と気になっていたことをフレアに聞いた。すると、フレアは「そうですね…だいたい一日ですかね。」といい、モモンガは予想外の答えが返ってきたことでとても動揺した。
「え!?じゃあフレアさんは一体どこで寝てたんですか!?」と至極真っ当な質問をした。
「私ですね…お恥ずかしながらモモンガさん、貴方の隣で寝させて貰いました。」と予想の斜め上を行く答えが返ってきた。
「ええ!?それなら私を起こしてくれても良かったのに!そうしたら、私だって自分の部屋に言ったのに!!」と、フレアさんと隣り合わせで寝ていた事実にドキドキしながらも、邪魔なら起こしてくれたら帰ったのにアピールをした。
すると、フレアから「いや、別に邪魔だったなんて思ってませんよ!ベットも、私たち二人で寝ても全然平気なぐらいの大きさだった訳ですし……それにモモンガさんの寝顔も見れたし…」とモモンガは、後半小さくなっていった言葉が少し気になりながらも邪魔じゃないと断言してくれたフレアの言葉に自分の中にあった人のベットで寝てしまった罪悪感が薄れていくのを感じた。
…でも、「それでも、ベットを一日中占領してしまってすみませんでした。」と謝ると
「もう!別に謝って欲しくてモモンガさんを寝かした訳じゃないんですからね!」と怒られてしまった。…そうだな、こういう時は…
「フレアさん、"ありがとうございます"」そう口にすると、「( ⸝⸝⸝⌄⸝⸝⸝)別にいいですよ…」と顔をほんのり赤くさせてそっぽを向いた。
…全く、この人には敵わないな…
〜食堂〜
私たちが入ってくると突然、騒がしかった食堂が静まり返った。
…ええ…なんか静かになった…こわ…
いや、でもこれはせっかくの仕事の休憩中に上司が来た時の緊張感だな…少しだけ申し訳ないな…ご飯を食べる時ぐらい休んで欲しいもんだ…
うん?休む…あれ?一体メイドたちや守護者たちはいつ休んでいるんだ?…仮に休みがないんだとしたら結構まずいな…俺らがやられていたことをこの子達にしていたのだとするなら、それは大至急解決すべきことだな、とモモンガは、心のメモ帳にこの内容を書き留めておいた。
それはそれとして…お腹が空いた!!
先程まではそうでも無かったのだが、今までお預けを食らっていたのと、この食堂に漂っている美味しそうな匂いに今まで眠っていた食欲が爆発したのだ。
空いている席に座ると、猪顔の料理長が走ってやってきた。
「如何なさいましたでしょうか御方々!」
その問いにフレアさんが答えてくれた。
「いや、モモンガさんが見ての通り人の身体を一時的に取り戻したから食事でも取らせてやりたくてね。」
「なるほど!であれば、わたくしが腕によりをかけて必ずや満足のいく料理を作りましょうぞ!」と暑苦しく語ってきた。
すると、五分もしないうちに料理が運ばれてきた。
すると、持ってきたメイドが料理の説明をしようとしたので、フレアさんが此方を気遣って止めてくれた。「静かに食べたいでしょ?モモンガさん。」「…ありがとうございます、フレアさん」と出来ればフレアさんの方を見ながら話したいのだが、目の前で美味しそうに煙を立てている料理から目が離せない。
「…いただきます。」そう無意識のうちに発していた。…日本人の性だな。
震えた手つきで料理を口に運んだ。
一口目…口の中でとろける芳醇なチーズと、自分には分からないなにかの味に感動した。
二口目…一口目とは違い、レタスのシャキシャキした食感に心が踊った。
三口目…ここからはもう何も言えない。食べた瞬間に次の料理が口に運ばれたから…
どんどん早くなるスプーンと置かれ続ける料理、視界の端で微笑ましそうな顔をしたフレアさんが見えた。…ちょっと恥ずかしい…
気づいた頃には、全ての料理が消えていた…
ああ、フレアさんが初めて食べてた時みたいなことしちゃったなぁ〜
…でも、大満足!!
「ふふ、美味しかったですか?」
「ええ!!とても美味しかったです!」
「そうですか!それは良かった、今料理長を呼んできますね。」そういいキッチンの方へ行き、料理長を呼んできた。
「い、いかがだったでしょうかモモンガ様。」
「ああ、とっても美味しかったよ料理長。今までで一番だったと言えるほどにな…」
その言葉を聞くと料理長は、その怖い顔を歪めながら「ウオオオ!!モモンガ様!その言葉だけで私はわだじは…」と泣きながら大声で言ってきた。
執務室に戻るとモモンガはフレアに
「フレアさん、本当にありがとうございました。貴女のお陰で私はモモンガではなく、人間としての私を忘れずにすみました。」
「そうだったんですね…出来ればもっと早く気づいてあげれれば良かったのに…」
「い、いえ!フレアさんのおかげでこうしてまた、人間に戻れたんですから…」と自己嫌悪に走るフレアを止めた。
「いいですか!フレアさん、"貴女のおかげで"こうして私の心は人間に戻ったんですよ!」
「わ、私のおかげで…」
「そうです!"貴女のおかげ"ですからね!」
「そ、そうですか…私のおかげでモモンガさんは…えへへ///」と少し気まずくなった。
少しだけ二人で見つめあった時間が過ぎて、突然、フレアは思い出したかのようにモモンガに「そういえば、昨日言っていた冒険の話ですが、守護者達と話し合った結果、何かあった場合を考慮しても最低一人は守護者クラスがいないとまずいって言われました。」
「そうですか…私はフレアさんと気楽に冒険がしたかったんですけどね…」
「そうですね…あ!それなら連絡用にシャドウデーモンとあまりそうしたくはないですけど盾役として、プレアデス一人を交渉に使いませんか?」とフレアに守護者の意見の妥協案としてそう提案してきた。
…たしかに、守護者たちよりもプレアデスの方が少しは気が楽かもしれないな。
「たしかに、それはありですね!!」とフレアの考えに賛同した。そして、そのあとも守護者達が食い下がってきた時の案を考えながら夜は明けていった。
後日、激闘の末、まさかのをシャドウデーモンと守護者クラスの
…やったぞ!これでフレアさんと二人で(厳密には二人では無いが)気楽にお出かけができるぞ!とウキウキしながら冒険の準備をするモモンガであった。
話が進まなくてごめんなさい!
…でも、皆さん可愛いモモンガ様を見れて実は満足なんじゃないんですか?(* ᐕ)
ということで、次回こそモモンガとフレアの冒険が始まります!
あ、あと、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、誠に勝手ながらタイトルを変更させていただきました。
すみませんでしたm(_ _)m
これからも皆様に『死の王と脳筋聖女』を見ていただけるように頑張ります!