サクラワンコオー   作:ze-ta

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ハントレス(DBD)で遊んでたのと腕を怪我したので遅れました。


変わらないもの 

ー日常ー

 

彼女と日々を過ごしていくうち、もうすぐ卒業というところまできていた。

 

あの旅行から数日後………………。

もう彼女は重賞レースに出ることはない。

しかし、彼女は走っていた。

 

なぜ走っているのか…………………

それは目の前に広がっている光景を見ればわかることだった。

 

『「はああぁぁぁぁぁぁああああ!!!」』

 

’二人とも頑張ってください。’

 

”いけえええぇぇぇえ!!”

 

彼女は併走を楽しんでいた。

先ほども言った通り彼女はもう重賞レースに出ることはもうない。

 

しかし、ここで彼女の友情や対抗心を見ることができてそれはトレーナーとして

とても嬉しいことだ。

 

勝負に勝ったり、負けたりして嬉しがったり、悔しがったりする姿を見ていると

こちらも同じ気持ちになる。

感情がまるで共有されているようだ。

 

「はぁ……………はぁ……………。ヤエノさん!今回は私の勝ちです!!」

 

『はぁ……………。負けてしまいましたか。しかし!次は私が勝たせていただきます。』

 

「トレーナーさん!!どうですか!私勝ちましたよ!!」

 

”ああ、おめでとう!チヨ!”

 

どうやら、ヤエノムテキとの併走に勝ったようだ。

この時に見せる笑顔を見るとG1で勝った時の思い出が昨日のように蘇る。

 

天気の良い快晴、風が吹き桜が舞った”日本ダービー”、”宝塚記念”、”天皇賞(秋)”

 

彼女は俺の中では……………

いや、全員が彼女の目標を認めるに違いない。

 

彼女はマルゼンスキーのライバルになれたかーーーーーー

 

答えはYESだ。

 

彼女はこの競技人生に舞った。

だが、競技人生とは桜と一緒ですぐに散ってしまう。

 

もうすぐその終わりが見えてきたーーーーーーーーーーー。

 

 

 

ーその日の夜ー

 

「ふぅ〜。今日も疲れました〜。」

 

彼女が腰を伸ばす。

 

”お疲れ様。”

 

お茶をおごってあげると彼女は遠慮しがちにしながら、嬉しそうに受け取った。

 

「そういえば!!私からトレーナーさんに渡したいものがあります!」

 

”……………何かな?”

 

チヨはポケットをごそごそ漁りだした。

そしておもむろにこちらに向き直した。

 

「はい!どうぞ!」

 

そうして差し出されたのは白い小さい矩形の箱だった。

 

”これ、開けてもいいのか?”

 

「もちろんです!!」

 

はっきりとした返事が帰ってくると同時に、少しづつ箱を開けた。

 

”……………!!これは…………!”

 

「今日は、トレーナーさんの誕生日なので…………どうですか?」

 

”ありがとう。嬉しいよ!”

 

チヨからもらったプレゼントは前のクリスマスの時にあげた

ネックレスと一緒のものだった。

 

「お揃い……………ですね…………。」

 

なんともいえぬ空間が広がる。

それは幸せで二人だけの空間が広がっているようだった。

 

「トレーナーさん!つけましょうか?そのネックレス…………。」

 

”それなら頼もうかな。”

 

そうしてネックレスが首にかけられる。

金属特有の冷たさを感じつつも少し暖かくも感じた。

 

ネックレスを見るため少し掲げてみる。

 

キラキラ輝くネックレス越しに見えるまだ朱色に輝く空には薄く三日月が登っていた。

 

”ありがとう、チヨ。一生大切にするね。”

 

そうしてどちらともなく歩いていく。いつも通りの談笑をしながら進んでいく。

 

「こちらこそいつもありがとうございます!…………あの〜最後にいいですか?」

 

そう言われた時気づけば周りは暗くなり、彼女の寮前まで来ていた。

 

”どうしたの?”

 

「トレーナーさん。久々に抱きついてもいいですか?」

 

”いいよ。”

 

最近はこういう時はなかった。

彼女は彼女のライバルとの併走で忙しく俺もやることが昨日か一昨日にたくさんできた。

 

実は彼女は将来なりたいものがないらしい。それもそうだと思う。

あれだけレースに集中していたのだ。

他にうつつを抜かす暇はなかったのだろう。

 

だからこそ最近は将来の職業紹介という名目の本を読み漁っていた。

 

彼女に紹介もしてみるが今だにピンと来たものはない。

 

……………今はそんなことを考える(いとま)は無い。

 

手を広げ頭に?が浮かんでいそうな彼女を抱きしめる。

そうしたら幸せそうな顔を見せるチヨ。

 

俺はこの顔は好きだ。

レースに勝った時の嬉しそうな顔とは違う嬉しそうな顔。

まるで共感性共感のように誰もを幸せにできそうな顔。

 

この顔で俺も元気をもらうことができている。

これがあればなんでもできそうな気さえもするほどに俺はこの顔が見れるこの瞬間を大切にしたい。

 

「トレーナーさん…………そんなに顔を見られると恥ずかしいというか………………

なんというか……………。」

 

”…………!すまん。”

 

俺はすぐ顔をそらし、チヨは顔を埋めてしまう。

最近の俺たちは忙しい以外にもこういうことができてない理由があった。

 

それは、どちらも空気感が違うということだ。

 

気まずい……………。

 

あの例の旅行から二人になると気まずくなるのだ。

 

お互い、じれったくていつもの空気感に戻そうと談笑をしてみるも空回り。

絶妙な距離感になっていた。

 

「そういえば、夢ではないんですけど…。新しい目標を決めました。」

 

”どんな目標なんだ?”

 

「トレーナーさんみたいな大人になることです!!」

 

”俺みたいな大人?そんなことクリスマスに言っていた気がするな…………。”

 

確かチヨと最初に時の話をした時のクリスマスに言っていたことだ。

 

”いっそ。トレーナーでも目指してみるか?”

 

これは冗談。チヨがトレーナーをするなんてちょっといいなと思ったけど冗談だ。

そうしていると………

 

「………………トレーナーさん。」

 

”……………どうした?”

 

「それいいですね!」

 

”……………本当に?”

「本当です!!」

 

「トレーナーさんがグループを受け持って、私がサブトレーナーをするんです!

どうですか?」

 

確かにいい。いいのだが…………

 

”仕事きついけど大丈夫か?”

 

「そのくらい大丈夫です。私とトレーナーさんなら…………!」

 

自信満々に語る彼女。

このトレセン学園で育ったウマ娘がトレーナーをすることは珍しくはなかった。

 

自分がトレーニングをしたからこそわかることがあるのだろう。

 

”それなら来年から勉強しないとな!”

 

「……………!はい!!」

 

少しの間抱き合った時声が響いた。

 

『アンタ達は寮前の門限の時間まで何抱き合ってんだ?』

 

「ヒシアマゾンさん!すみません。今戻ります!!

トレーナーさんまた明日会いましょう!」

 

”お、おう。”

 

この日を境にチヨの夢はトレーナーになることになった。

 

 

 

 

ー卒業式後 夜 ー

 

俺たちは卒業チヨの卒業をお祝いするパーティーをした。

 

「トレーナーさん今日卒業したんですよ?」

 

”これまで長かったな……………。ありがとうな。そしてこれからもよろしく。”

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

その後、少しの間無言が広がった。

その部屋にいたのは期待するウマ娘、恥ずかしがる人。

 

”チヨ、場所を移さないか?”

 

 

 

ーとある場所ー

 

いつからだったのだろう。

気づけば彼女にこの気持ちを抱いていた。

この感情は嘘でも冗談でもなく、確かに存在していた。

きっと彼女も同じだろう。

 

”ここは月が綺麗に見えるだろ?”

 

「そうですね…………。」

 

自分の中で決心をつける。

 

”チヨ!”

 

「はい!」

 

”俺は……チヨのことが好きだ!!”

 

「私もトレーナーさんのこと、大好きです!!」

 

俺たちはその場所で抱きついた。

少し力が強かったが、それがちょうど良い気がした。

 

「トレーナーさん?………キス、しないんですか?」

 

”……………!”

 

キス待ち顔で固まる彼女。

キスなんて誰ともしたことがなかったので初キスだ。それは彼女もだろう。

 

そのあと俺たちはぎこちないキスをした。

 

甘い。

 

”初めてのキスはレモンの味だなんていうけどしなかったね。”

 

「そうですね…………。というか初めてだったんですか?」

 

”ああ、彼女なんてできたことないからな。”

 

「そうだったんですね…………。そうだったんですか………。

スキありです!!」

 

彼女に不意を突かれてキスをした。

 

彼女が妖艶に微笑む。そこに少しドキッとしてしまった俺は彼女にかかってしまったのかもしれない。元からかかってた気もするけど。

 

彼女は夜景を背景に輝かしいほどの笑みを向けて言った。

 

「これからもよろしくお願いしますね。トレーナーさん!!」

 

空には上弦の月が輝いていた。

 

 

 

 

 

ー1年ぐらい後ー

 

「トレーナーさん。行ってきますね…………。」

 

”頑張れ、チヨ!!”

 

「ふふっ。レースに出る時みたいですね………。はい!頑張ってきます!!」

 

彼女はトレーナー試験にこれから行く。

 

彼女は現役時代の時のように絶え間ない努力をしてテストに挑んでいた。

 

鍋とおたまでもスイーツは作れる

 

これはチヨが言った格言だ。今なら意味はなんとなくわかる。

それに意味がわかった今だからこそチヨの格言は好きだ。

 

「……………?トレーナーさん?行ってきますのキスはしないんですか?」

 

”だって俺たち一緒に会場まで行くでしょ?”

 

「むぅ〜。キスしてくださいよ。キス〜。」

 

彼女の願望が混じってそうな甘えを受け入れキスをする。

 

「んっ………。えへへ。トレーナーさん今日も頑張りましょう!」

 

”今日頑張るのはチヨだけどな。”

 

「いや。私を送り出すことを頑張ってください!!」

 

”わかったよ。”

 

これからも輝く彼女の隣にいれることが純粋に嬉しかった。

 

俺たちは鍋とおたまなのだから……………。




ウマ娘スマホ版でも始めたんですけどチヨが出なくて泣きました。
なぜかオルフェ完凸しましたけど。
スピード9因子が4人できました。

アンケートは絶対(できたら)投票しといてください。よろしくお願いします。
別のジャンル欲しかったり書いて欲しいキャラがいたら書きますのでリクエストしてもらっても構いません。
モチベだけはあるので。
要望があれば書きます。続きを。
一応終わった判定です。この小説。

次回小説

  • この話の続きまだ書け!!
  • 考えて書いてくれたらなんでもいい
  • 同じジャンル(恋愛)
  • 私が好きなジャンル(束縛系)
  • 曇らせ
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