日本ダービー終了後…
なんかいろいろない?
マルゼンスキーとの併走
安田記念
宝塚記念
タイトル通りの甘え
よく考えたら現実の方は出てない天皇賞・秋が最初でしたね。
あと5ヶ月後ですか。(1988年)
出てないG1レースたくさんありますね。
気分転換でダンスしていましたね。
なのでタイトル通りの甘えとダンスで気分転換の話にします。
ー天皇賞・秋の前ー
ある日、天皇賞・秋のだいたい5ヶ月前
日本ダービーで激しい死闘を繰り広げたサクラチヨノオー は天皇賞・秋まで歩を進めていた。
あのチヨがもうこんなところまで行っているなんて…。
やはり、彼女には才能があった。
ちなみに俺は、レースの最終調整とついでに天皇賞・秋のコースを確認にきていた。
いわゆる出張というやつだ。
天皇賞・秋は日本ダービーと違い芝の2000メートルのコースだ。
チヨの得意なコースは芝の中距離(1800メートル〜2200メートル)なのでチヨがすごく得意なコースだ。
きっと彼女ならまた、
この舞台で、大きな夢を見せてくれると思う。
”(思ったより早く終わってしまった。)”
出張が早く終わって、何もすることがなかった俺は、一足先にトレセン学園に帰って仕事に戻ることにした…。
ートレーナー室ー
トレーナー室に戻ってみると、かすかに声が聞こえた。
チヨがいるらしい。
ガチャッ。
トレーナー室に入る。ーー
「………ワン、ツースリー、ワン、ツースリー…。」
「ううぅん…なんか違うなぁ。」
「って、ああぁ!トレーナーさん!?」
彼女はダンスの練習をしていた。
それよりも、服装が違った。
綺麗な淡いピンク色と淡い水色のドレスで着飾った綺麗…いや、美しい彼女がいた。
”……”
「えっと、その…見られるつもりはなかったというか…。」
「…。今が踏ん張りどきだって、わかっているんですけど…。」
「もしこのピークが終わってしまったらと思うと…。」
ピークとは多分、日本ダービーで勝ったことだろう。
「でもっ!」
「悩んでてもしょうがないですし!レースだって控えてますし!」
「そこで思い出したのがテイオーさんに言葉だったんです。」
”トウカイテイオーの言葉…?”
「はい!…リニュ・ドロワットは、前へと踏み出す区切りの場なんだって。」
「普段と違うことをして、気持ちを切り替えて、そしたら前に進めるってーー。」
リニュ・ドロワットとはトレセン学園で行われるダンスパーティーである。
「要するに!『お団子屋さんは時々編み物をすべし』ってことだと思うんです!」
”な、なるほど?”
格言に関してはさておき……
要するに気晴らしが欲しいということなのだろう。
「それで、とりあえず着替えて、踊ってみていたところだったんです!」
そういえば、この可愛いドレスで着飾ったチヨへの感想を言っていなかった。
”そのドレス似合ってるよ!”
「……へ?」
「…ちょっと、トレーナーさん!そんな恥ずかしい…。」
「(トレーナーさん、似合ってるだなんてそんな…嬉しいです。
嬉しいですけど、恥ずかしいです。
穴があったら入りたい気分です。)
顔を赤らめて手で顔を隠す彼女。
さっきは当たり前だったから言わなかったことだが、チヨは可愛い。
俺がトレーナーで先輩トレーナーからもらった鋼の意思がなかったら危なかったところだな。
「…っこほん。それで一人で踊るのも違うと思って!
そしたら踊ってもあまり気分が晴れなくて…。」
「なので!」
”⁉︎”
「よかったらトレーナーさん、一緒に踊ってくれませんか⁉︎」
気晴らしとかの精神面のこともトレーナーの仕事なので、断る理由がなかった俺は、
二つ返事で了承しておいた。
ー屋上ー
「よし、ここなら誰もいませんし、広さも十分…!」
「さぁ、踊りましょうトレーナーさん!」
と言って手を差し出してくるチヨを見ながら考える。
承諾したは良いものの……
ダンスにはあまり詳しくない。
”ダンスはあまりわからなくて…。”
「そうだったんですね!」
俺の腕をとりながら彼女はいった。
「それなら、今コンテンポラリーダンス、というか
自由に踊るのはどうでしょうか?」
”じ、自由に?”
「はい!リズムに乗って、心のままに体を揺らしたり、回ったり…。」
彼女の耳が動いた。
「『見ているだけより、ゲートイン』です。
とりあえず、やって見ましょうか!」
よくわからないまま始まった。
正直なところ自由が一番難しいのではと思う俺を横目に、
やがてゆったりとした音楽が流れ始めた。
彼女に知らないうちに両手を繋がれ、そのまま二人で草のようにゆらゆら揺れた。
「ふふっ…。ここら辺でサビでしょうか?」
チヨは緩やかにターンをした。
彼女に合わせて動かしてフォローをする。
「……!あははっ!」
一つ気づいたことがある。それは、
彼女の動きをフォローすればうまく踊ることができる、ということだ。
そう気づいた後、俺は迷いなくダンスをすることができた。
気づいたら一曲をおどり終えていた。
「お相手ありがとうございました!」
「びっくりしちゃいました。私の動きが読めているみたいで!」
「息ピッタリっていうか!」
”そりゃもう1年間ずっと一緒にいたからな。”
「そうでしたね。……ずっと一緒にいるんですもんね。息もあっちゃいますよね。えへへ。」
嬉しそうに微笑む彼女。
俺も担当バと息がぴったりと言われて悪い気はしなかった。
「よかったらもう一曲どうですか?」
”ああ、俺でよければ。”
「ふふっ、トレーナーさんがいいんですよ!」
二人でのダンスは思ったより楽しくーー
気づけば夕日が傾く頃まで夢中になって踊り続けていた。
「今日は、ありがとうございました、トレーナーさん。」
”こちらこそだよ。ありがとうダンスに誘ってくれて…。”
「それは、まあ…私のトレーナーさんなので!」
そこでチヨを寮まで送って帰った。
二人は幸せな時間を共有できたのだった。
出張を早く終わらせるっていうものもいいものだということがわかった…。
リニュ・ドロワットの時期が違う?
その通りだ。
5月27日以降は春じゃない?
すみませんでした!
書いた後気づいたんですよ(泣)
許してください。