理由はあとがきにでも書いておくので見たかったら見てください。
今回の作品もノリ違うって言ったら違いますけどね。
本編へどうぞ。
ー天皇賞・秋の3ヶ月前ー
天皇賞・秋まであと3ヶ月。
今は7月で暑い日が続いていた。
俺は彼女のため図書館で領域の文献を読み漁っていた。
しかし、文献の量は少ない上に、有力な情報はとても少なかった。
書いてあった有力な情報
・領域とはウマ娘の精神の集中の極限である。
・領域に入ったウマ娘は爆発的な力を出すことができる。
・練度によっては意識的に領域を制御することができる。
という情報しか得られなかった。
そして、ウマ娘の感覚的ものだからか曖昧な表現がよく使われていた。
しかし、わかったことはある。
要は集中力を高めることができればいいわけだ。
そう理解した俺は、集中力をあげられるトレーニングの文献を漁った。
でも、今更集中力をあげようと言っても何を言っているんだこいつはみたいに思われないだろうか。
今考えても仕方がないか。
1つの不安を抱えながら、明日を迎えるトレーナーなのであった。
ー次の日ー
”今日からこのトレーニングにしようと思う。”
そういってノートを見せる。
「はい!わかりました!」
反応はすぐに帰ってきた。
”いいのか?”
「もちろん大丈夫です!…何か不安なところがあるんですか?」
”いや、今更集中力なんて…ぐらいは言われると思っていたから…。”
「私はこのトレノートはトレーナーさんの努力の結晶だと思っています。
そしてトレーナーさんは私のことを考えてトレーニングを考えているんですよね?」
”それはもちろん!だって俺の担当バだからな。”
「だからこそ!信頼しているんです…このトレノートとトレーナーさんを…。」
”とりあえず夏合宿まで続けるか。”
「はい!
俺の昨日の不安は杞憂だった。」
ーそのちょっと後ー
俺と彼女は散歩をしていた。
そう不安に思っていたトレーニングは散歩だった。
なぜ散歩なのか。それは文献に書いてあったことから連想されたからだ。
文献にはこう書かれていた。
「集中力を上げるには五感をとぎすませることが大事です。」
「落ち着いて時を過ごすことが大事です。」
どちらもとれるものを考えた時一番最初に浮かんだものが散歩だった。
”それじゃあ散歩しようか。”
「それなら…。そうだ!堤防沿いを散歩しましょう!」
”わかった。”
しばらく歩いた後
「トレーナーさん…その、手を握ってくれませんか。
ほら、あれじゃないですか。そうです!五感の触覚ですよ?」
確かにそうだった。
なぜか早口で恥ずかしそうに頰を染めながらそういう彼女だったが言っていることは間違っていない。
散歩だけじゃ触覚はどうしようもなかった。
”はいどうぞ。”
と手を差し伸べる。
嬉しそうに手を取る彼女は可愛かった。
しばらく散歩をした後、
散歩を終えて彼女を走らせてみると…
タイムがあがっていた。
本人も「とても集中することができました。集中ってすごいですね!」
と言っていた。
その後抱き合った時チヨは俺の匂い嗅いでいた。
流石に汗気さくないかと思ったが彼女が自主的にやっていることなので口を挟まないことにした。
ーその日のとある場所ー
「……ということがありました。そしてその時トレーナーさんが手を握って……。そして匂いを…。」
『なるほど…!そこでそうすると…。勉強になりますね。』
そこにはメモを取る水色の髪のウマ娘と惚気話をする鹿毛のウマ娘がいた。
ー夏合宿初日ー
夏合宿の初日からサクラチヨノオー は燃えていた。
「トレーナーさん、私絶対にマルゼンさんのライバルになってみせますから。
私はまだあの人の輝きに及ばなくても。あの人を燃え上がらせることができなくても。
私では無理だと諦めてしまったら
何もできないまま終わってしまいますから。
つまり『手を伸ばさなきゃ蛇口すら捻れない』ということです!!」
「トレーナーさんよろしくお願いします!」
こうしてサクラチヨノオー との夏合宿が始まった…。
結局まだ続けている散歩を終わらせた後、彼女に全力で砂浜を駆けてもらっていた。
「はっ、はっ………はぁ…。」
砂浜に芝があるわけないので芝ではないが、彼女の気分転換になるならいいと思った。
気分転換とは言ってもちゃんとやってもらうが。
”次はもっと脚の回転数を増やして!”
「はいっ……!」
ーその時別の場所ー
〜………チヨちゃん、張り切ってるなぁ。〜
’マルゼンスキー、君は休憩中かな?’
〜あらルドルフ……ええ、波風に吹かれてバカンス中なの。〜
〜ここはいい眺めだから。〜
’……そうだな。’
’菊花賞の本命と言われているヤエノムテキと虎視眈々と構えるスーパークリーク’
’だが何よりも世間はあの2人を放っておかないようだ。
’タマモクロスとオグリキャップ’
’努力で定義を覆す白い稲妻と地方の夢を背負った怪物…。
特にオグリキャップは世の中の流れを変えつつある。
そして、サクラチヨノオー は日本ダービーで勝つなどして有名だ。
すまん君は知っていたな。
っこほん、だからこそ彼女たちが出走する天皇賞(秋)は一世一代のお祭り騒ぎだろうな。’
〜………そんな子達が今のトゥインクル・シリーズを輝かせているのね。〜
’ああ、万物験富のレースブームだ。
後輩の娘たちが開いた道だよ。
そして私たちには私たちの道が開かれている。’
〜………。〜
’マルゼンスキー、君はその招待状、ドリームトロフィーへの誘いに対し、答えを返していないそうだね。
URA側は君に是非、とのことらしい。
競技性よりもスター性を重要視するレースだ。
……君にとっても悪い話ではないだろう。
トゥインクル・シリーズには戻れなくなるが今のまま出走をためらうなら、
ここを区切りとして、次のスッテプへとーー’
〜……わかっているのよ、ルドルフ。
だから秘密にしていた宝物も全部、あの子に譲ろうと思っていたの。
あたしが手に入れられなかったものへの期待も全部よ。たっくさんの気持ちを込めて。
できなくなることが増える前にあたしにできることを全て、渡したかったの。
あたしになりたいと言ってくれたあの子に預けることができれば、
そのまま終わってもいいからって……。
なのに……どうして、でしょうね。
あの子も……あたしも……。〜
「ぜぇ……はぁー……。まだ、やれます……。トレーナーさん。」
「今の私ではまだまだ足りません、から…、
もっと、もっと……お願いします…!」
チヨの瞳の奥は夏の太陽よりもギラギラと燃えていた。
あの時、マルゼンスキーとの2回目の時より筋肉のつき方や違っていた。
今の彼女ならもっと過酷なトレーニングでも大丈夫だろう。
”じゃあ、ビーチランニングを続けよう。”
「わかりました。限界まで張り切ってーーーー」
[うおぉぉぉぉおおおおっ!!そのラン、ご一緒してもよろしいでしょうかっ⁉︎]
「わわっ、バンブーさん?尋常じゃない勢いですね!?」
[はいっ、チヨノオーとは是非一度競ってみたかったんッス!
何卒、この通りッス!!]
”わかった、やろう!”
「ええっ⁉︎トレーナーさん⁉︎」
[あざーーーーッス!
おなしゃーーーーッス!!]
”チヨは負けないようにね。”
「……む。負けませんよ。
見ていてくださいね、私のランを!!」
こうしてチヨはバンブーメモリーに負けじと砂浜を駆け出したのだった。
ー夏合宿最終日ー
クタクタになった彼女を送り届けた後…。
”(あそこにいるのは……)”
〜……あたしの使ったことのないエンジンに火を入れるかぁ。〜
【いい宣言じゃない。あたしはあの子のこと見直したよ。】
〜もう、シービーちゃんったら…もしかしてあなた?
うちのかわゆいかわゆいチヨちゃんに悪魔の囁きをしたのは。〜
悪魔の囁き…あの時のか…。
【あの人は君のライバルになってくれない。1人キミを置き去りにする】
のところの話だな。
その後ライバルになることを目標したのがいまのチヨだからな。
あの時…
「マルゼンさんは私に負けたくないと思ってませんよね…。」
〜チヨちゃん?〜
「マルゼンさんは負けたくないって思ったことがないんですよね…。
ライバルがいるのはすごいんですよ!いたからこそここまで強くなれたんです。」
「マルゼンさんにとって私はなんですか?」
〜それは可愛い後輩で…〜
「私はあなたのライバルになりたいんです!」
と言っていたやつだ。
【うーん。今日は月が綺麗だね。】
〜ま!誤魔化すのがへたっぴね〜
【でも…許してくれるんでしょ?
世界が移り変わる瞬間があるならそれは月や星がいつもと違う方向に動いた時だよ。
君が有マ記念をもし走ってくれたら、最高の刺激がもらえるって思ったんだ。】
〜わがままな子ね。〜
【まあ、あたしは神話のように天を駆けるウマ娘じゃないからね。
自分が見たいものを望み、だれかがいなくなると寂しがる…子供のような子がいてもいいでしょう?】
〜………〜
〜…ずるい子達。
でもあなたもチヨちゃんもわかってるの?〜
〜あたしにドリームトロフィーの誘いが来たってことは…
はたから見たらもうあたしの走りは…。もう、てっぺんをすぎちゃってるのよ…。〜
そして夜は更けていく。
夏合宿の先へ、ウマ娘が賑わい立つ秋に季節へと…。
本当はもっと早く出す予定だったのがラグくて消えました。書いてたの。
まあ、それは置いて置いて新キャラきましたね。スティルインラブはヤンデレ系と言われていますがどう思いますか?
そうだったら私も好きですね。
今回なんかサクラチヨノオー というかマルゼンスキーの話ですね。
次回に軌道修正します。