推しの子の世界に転生したけどVtuberしてる   作:文才パワーがない人

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2話目です。

本当は一話の中に全部詰め込んで纏めようかと思いましたが、長過ぎたので別ける事にしました。

3話は明日辺りに上げようと思います


白魂コンコンというVtuber

「ねぇママ、何見てるの?」

 

「動画…?」

 

アクアとルビーは、スマホを見てクスクスと笑うアイに不思議そうに首を傾げて問いかける

 

「ん〜?白魂(しらたま)コンコンって言うぶいちゅーばー…?って人だよ」

 

そう言って見せたスマホに映る画面には

 

『ぎゃぁぁぁ!!幼馴染ちゃん!?包丁持って迫らないで!!おいしーおいしー病みぃ…じゃない!!来るなっ!来るなっ!俺の側に近寄るなぁぁ!!あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!』

 

包丁を片手に迫る幼馴染に追いかけ回され、超速で横揺れする絵と、7割を締めるゲーム画面に映るゲームオーバーという文字。

 

そしてコメント欄には

 

コメント:これが追っかけエンドですか

コメント:おいしーおいしー病みぃ草

コメント:ディア◯ロで草

コメント:これがお前の運命だ…

コメント:これが絶望の未来くんですか?

コメント:運命は変わらない…必ず病みエンドへ収束する…!

コメント:ヒロインの好感度を上げ、病み度も上げる配信者の鏡

コメント:初プレイの人が自然と好感度と病み度を両方上げられる訳ないだろ……上げてやがる!?

コメント:主はヤンデレ製造機だった…?

 

「わぁ…リアクション芸人…?」

 

「ふふ、この人ゲーム実況して、悩み相談コーナーとかやってるんだよ」

 

『…よーし死んだしゲーム実況終わり!今日はやる事があるのでお悩み相談は次回の雑談配信で!』

 

コメント:珍しい

コメント:毎配信欠かさずやってたお悩み相談タイムがない!?

コメント:次回は雑談配信か

コメント:初の雑談配信キタ━(゚∀゚)━!

コメント:ゲーム実況や悩み相談やる割に自分の事あんまり話さないから次回の配信に質問たくさん投げてやる!

コメント:一瞬だけ目線がどっか見てたけどなんだろう?

コメント:時計見てたんじゃね?

 

『質問コーナーかぁ、やってもいいかな?それじゃみなさままた次回〜!』

 

ふりふりと手を振る、白髪に狐耳、尻尾を一本生やした中性的な見た目の立ち絵を最後に配信は終わった。

 

「この人、ゲーム実況も面白いし、悩み相談コーナーもやってて、真摯に答えてくれるんだ、分からない時は視聴者さんと一緒に考えたりして、良い人なんだよ」

 

「へー…」

 

「ふーん…」

 

【コンコンちゃんねる!】と書かれたチャンネル名の横にある登録者数は900人。

規模で言えば多いとは全く言えない。大手事務所所属や売れているVtuberと比べれば月とミジンコくらいは差がある。

 

「ママはなんでこの人の配信見てるの?」

 

「うーん、この人の配信を見ると元気になれるからかな?」

 

「ふーん…」

 

過去の動画を見れば、ホラー演出で絶叫したり、ブチギレて敵を殲滅したり、不意打ちされてポカンとした顔を晒す等、キャラがブレにブレまくっている。

 

そのまま遡ると、一番最初に投稿された動画に辿り着いた。

 

「あ、最初はこんな風だったんだ」

 

そこには、最近のものと変わらない立ち絵と、背景には自己紹介の文字。

 

『初めまして、僕は白魂(しらたま)こんこんと申します。主にゲーム実況をメインに活動し、同時に開設しているお悩みボックスから皆さまからの悩みを募集し、自分で答えれるものは自分なりに答え、自分の手に余るものは視聴者と共に考える…というゲーム実況+お悩み相談室のようなチャンネルを目指しています。

 

そして、小さな変化ですが、登録者が千人に達すると僕の尻尾が一本増えます。そちらも楽しみにして頂ければ幸いです

 

それでは、みなさまよろしくお願いします』

 

「凄く硬い…」

 

「…真面目な人なんだなぁ」

 

アクアは真顔でそう言い、ルビーはそのギャップに目を丸くする。

 

「あはは、私も初めて見たけど、ちょっとびっくり…」

 

そんな時

 

ピンポーン

 

玄関チャイムの音がした。

 

「ん?配達の人かな…?」

 

アイはスマホを置き、玄関を開ける

 

「アイ…ドーム公演おめでとう…二人の子供は元気?」

 

玄関先に居たフードの男が、花束から何かを引き抜く

 

「ガッ!?」

 

しかし、フードの男は、横から飛んで来たパンチを受けて倒れる

 

「「!?」」

 

フードの男も、アイも驚いてそちらを見れば、少し整えられた腰まで伸びた長髪と、キツネのような鋭い目に濃いクマがある男が、手を痛そうに振っていた。

 

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