密猟者の朝は早い   作:密猟者

4 / 5
ユニコーンと例のあの人

ドラゴンの世話は金がかかる。

体重数トンにも上るドラゴンは、その分異常なまでの量の食料を必要とする。

 

それも、成体のドラゴン4匹と幼体1匹。

 

一応トランクの中で生態系はある程度確立されているとはいえ、餌となる大型魔法動物の補充等、非常に飼育コストがかかる。

 

 

つまり、何が言いたいかというと

 

早急に金が要るということだ。

 

 

 

 

 

 

 

ユニコーンと聞いて、ピンとこない魔法族はいないだろう。それは、マグルにさえ当てはまる。

 

しかし、只でさえ希少な上、市場に出回る機会は殆どない。

 

 

理由は、ユニコーンという生物の俊敏さ、そして警戒心に由来する。

 

 

並みの魔法使いならば、ユニコーンを視認するのすら難しい。それほどに警戒心が強く、またその逃げ足も舌を巻くほどだ。

 

そしてもちろん、その立派な一本角を用いた突進にも注意が必要だ。

繁殖期の牡など、その狂暴性はアクロマンチュラを彷彿とさせるほど。

 

要するに、非常に捕獲、狩猟が難しい。

 

 

 

だからこそ、高価なのだ。

得意先の店で得た情報によると、ホグワーツの禁じられた森での目撃情報があるらしい。

 

 

ダンブルドアのお膝元とはいえ、あくまで本拠地はホグワーツ。校内に侵入さえしなければ害はあるまい。

 

 

 

彼はそう結論付け、意気揚々と禁じられた森の奥地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今

彼はまたもや己の短慮を悔いていた。

 

 

ヒッポグリフにケンタウロスはまだしも、アクロマンチュラまで生息しているとは、正直想定外

 

はっきり言って異常だ。

 

流石にこんな化け物共と、こいつらの本拠地で戦う気はない。

己一人ならまだしも、ポケットの中でドラゴンの幼体がすやすや眠っているのだ。

 

危険を冒すわけにはいかない。

 

 

 

 

まぁ、ここまではまだいい。

目眩まし呪文を使えば、彼の力量なら見つからずに探索することは可能だ。

 

 

実際にユニコーンを発見することはできた。

 

 

 

だが、そのユニコーンが問題だったのだ。

 

 

彼が見つけたのは、既に事切れたユニコーンと、ユニコーンの血を啜る人の形をしたナニか。

 

 

 

 

彼は己の不運を呪った

 

ホグワーツ敷地内に侵入するというリスクを冒しながら得たリターンがこれだ。全く割に合わない。

 

 

 

…仕方ない、退散だ。

彼の決断は早かった。

 

あんな化け物、何をしてくるか分からない。それに、狩猟できたとして、売れるかどうかすら分からない。

 

全く旨味がないのだ。

 

 

 

 

音もなくため息をつき、彼が姿現しをしようと杖を振った、その時だった

 

 

「アバダケダブラ」 

 

 

低い、おぞましい声が響いた。

 

 

 

彼は目眩まし呪文を見破られたことへの驚きを押し殺し、反射的に杖を振った。

瞬間、出現した大岩を緑の閃光が砕き、弾ける。

 

 

 

背中に冷や汗を這わせながら、杖を構え、化け物と相対する。

化け物…いや、信じられないが魔法使いだったようだ。

後頭部に顔面が張り付いたその男は、立ち上がり、彼を値踏みするかのような視線を向ける。

 

 

「中々腕が立つようだな、男」

 

 

 

 

 

 

「…アバダケダブラ」

 

彼は呪文で応答した。

 




たかのすけさん、Reikuさん、筋肉馬鹿さん、ふじはらさん、しやーないんさん、紀彗さん、お気に入り登録、ありがとうございます!

Reikuさん、筋肉馬鹿さん、ふじはらさん、評価ありがとうございます!

Reikuさん、感想、ありがとうございます!
本当に励みになります。

よかったら是非、アドバイスや感想、よろしくお願いします!



お気に入り登録、評価、感想、是非是非よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。