ユグドラルにアリティアの元剣闘士をブチ込んだ話   作:塩焼きそば啜郎

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マイコプラズマぁ⁠^⁠〜(気さくな感染)
まぁ二週間とちょっとは怠慢なんですけどね、初見さん


終章 永遠なる聖戦士
集いし聖戦士


マディノ城からオーガヒル島にかけられた跳ね橋。そこに立つのは十一の聖戦士が率いる軍勢。一方でオーガヒル島中央の小高い丘の上には、巨大なドルーア城が佇んでいた。そしてそこから出撃し、迎撃態勢を整えるドルーア軍の姿もよく見える。

 

「遂にここまで来たか……」

「俺たちゃ神々の血なんて引いてないからな。シグルド様についていけるのは城外までだ。ま、お前は歩兵だからもしかしたら行けるかも知れんがな」

「もしかしたら、な」

 

隣にいたアレクに答える。俺がロプトウスやメディウスに敵うとは毛頭考えてない。一瞬で返り討ちにされるだろうな。そんな事を考えていたら、マルスが先頭に立った。

 

「みんな、これが最後の戦いになるだろう。今ここには、ユグドラル全土の勇敢な戦士が集まっている。きっと勝てる筈だ。……全軍!ドルーア城へ進軍するぞ!」

 

始まった。連合軍はマルスの宣言と共に雄叫びを上げながらオーガヒル島へとなだれ込む。そして同時におびただしい数のドルーア軍も迎撃に入った。

 

「我らグリューンリッターの力を見せるぞ!!」

 

俺達はシグルドを先頭にドルーア軍に突撃していく。剣が、槍が、斧が、弓矢が、魔導が。静寂に包まれていたオーガヒル島は一瞬にして怒号と悲鳴に包まれた戦場と化した。

 

「はあぁッ!!」

 

盾で斧の一撃を受け止め、無防備な鎧に剣を叩きつける。そして次の敵へと狙いを付ける。畜生、いくら繰り返してもきりが無いな。どうやら東西に別の砦があるらしい。そこから援軍が来ているのだろう。

 

「シグルド公子!先に砦を制圧せねばきりが無いぞ!」

「分かった!アレク、ノイッシュ!砦を叩くぞ!」

 

シグルドが二人を連れて、敵陣の中を突っ切って行く。慌ててブリギッドとミデェールが支援をして道を開けた。

 

「まさか敵陣の中に深く入り込むなんて……」

 

ミデェールが困惑している。まぁシグルドの剣術は卓越してるし……。神器であるティルフィングもあるなら尚更強い。現に魔導士と渡り合ってるし。ボルガノン喰らってかすり傷な騎士とか始めて見たぞ?(恐怖)

 

「っと……もうすぐシグルド公子が砦に着くな」

「なら一気に挟み撃ちと行くか!」

 

隣にいるアーダンが意気込む。……お前いつの間にジェネラルに昇格してたんだ?ついげきリング凄いな。

様々な武器を使いこなし敵を撃破するアーダンに続き、俺も剣を振るう。やがて敵部隊の隊長らしきパラディンを見つけた。

 

「俺が相手だ!」

「なんの、鈍いジェネラルなど!」

 

銀の槍が突き出されたが、大盾で難なく防御。逆にナイトキラーで一撃必殺を叩き込んだ。ほんとに強ぇなお前。周りにいた部下達も巻き込み、シグルド達を追う。

……おっ、粗方制圧し終わったらしいな。

 

「砦は片付けた!反転して東に向かうぞ!」

 

シグルドがこちらに向かおうとしたその時。

 

「おいおい、久々の登場だな!」

 

アーダンが叫ぶ。上空にはドルーア城から出撃した竜人達がこちらを見ていた。

 

「くっ、この大軍に向かって火球を撃ち込まれたら……」

「かなり不味いな……」

 

だが、その内の一体が手槍によって貫かれた。空を見れば、トラバント率いるトラキア竜騎士団がいる。……ん?トラバントのあれ、神器っぽくね?

 

「なぁ、アーダン。あれってまさか……」

「ん?あぁ、お前は知らなかったな。ありゃ天槍グングニルだ」

「神器多すぎないか!?一体何人の神々が絡んでるんだこの大陸!」

「十二人だな。あ、暗黒神ロプトウスも含めれば十三人か」

「ほんとに多いなぁ……しかし、今は頼もしい限りか」

 

グングニルを持ったトラバントは恐ろしいまでに強かった。全体的に能力が底上げされているのもあるが、元々のポテンシャルが尋常じゃ無いからな。火球相手にあの無双っぷり、マケドニアで戦ったミシェイルを思い出す。アホほど硬かったからなあいつ。へそくり貯めて買ったドラゴンキラーが通用しないんだもん。

 

「フン、所詮は人為的に造られた雑魚!竜騎士ダインの血を継ぐこのトラバントの敵では無い!!」

 

その猛攻に、竜人達は成されるがままだった。トラバントの支援により、無事に合流した俺達グリューンリッターは東に向かう。増援が出る第二の砦にして、ドルーア城が立つ丘へと通じる唯一の道。やがて連合軍は、その道を一塊となって突き進んで行った。

 

 

 

「……あの時より一回り大きくなっておるな、サムソン殿」

「やはりそう思いますか、ロレンス将軍」

 

遠目で見ても分かるが、近くで見るとやはりデカい。バーハラ城といい勝負をしそうだ。城内に突入するのは聖戦士達と、その一部の部下達。ノイッシュがシグルドに聞いた。

 

「シグルド様、如何なさいますか?」

「うむ……他もそうだがグリューンリッターは騎兵中心。歩兵は意外と少ないな……アーダン、サムソン、付いて来てくれるか?」

「えぇ、シグルド様の命なら」

「私も同感だ」

 

やっぱ俺だよなぁ……だって正規のシアルフィ公国軍で歩兵ってアーダンくらいしか見なかったもん。さて他は……エルトシャンはラケシスを、キュアンはエスリンを、レヴィンはシルヴィアを、アイラはホリンを、ブリギッドはエーディンを、レプトールはティルテュを、ランゴバルトはダナン、レックスを、アルヴィスはアゼルを。クロード様とトラバントは単身だと。まぁ二匹も飛竜に入られるとね……そして、忘れてはいけない御方が一人。

 

「行こう、ディアドラ。……きっとこれが、最後の聖戦になる」

「はい……シグルド様。貴方となら、どこまででも」

 

 

舞台は蘇ったドルーア城。ユグドラルの命運を賭けた、最後の聖戦が始まった。




これ本当に年内に終わるのか……?
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