ちょっと!!勉強の邪魔しないでよ!!   作:狂骨

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新たなクラス?に入った気分

 

 

【ハイツアライアンス】

それは雄英に導入された全寮制により、建設された学生寮である。校舎から徒歩5分の場所に建設され、一つの棟に1クラスかつ1人一部屋と割り当てられている。

間取りとしては1Kだが、それでも広い上に机やエアコン、ベランダ、何もかもが揃っている上に水道光熱費等は全て学校持ちであるために完全なる贅沢空間である。

 

そして1階には広大なリビングがあり、その中心にはミーティング用に設置されたのか、巨大なソファーや机が置かれていた。

 

「…という訳でだ。各自それぞれ荷物はもう届いてる。今日は荷解きでもしてこい。明日から普通に授業だからな」

 

説明を終えた相澤の言葉に皆は頷くと、それぞれ割り振られた部屋へと向かっていった。

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

その後、荷解きを終えた皆は一階のリビングに集まっていた。だが、爆豪はその雰囲気を好まないのか、すぐに寝てしまったようだ。

 

そんな中であった。

 

「ねぇねぇ!部屋の見せ合いっこしようよ!!」

 

透明な個性を持ち、服だけが宙に浮いている少女『葉隠 透』の発言に皆は賛成し、部屋の見せ合いっこが始まるのであった。

 

【緑谷の場合】

 

その部屋の中はオールマイトのグッズで満たされていた。所謂オタク部屋である。だが、緑谷のオールマイトへの情熱は周知の事実であるため、皆はあまり驚かなかったようだ。

 

【常闇の部屋】

 

部屋の中は暗く、周辺にはアクセサリーやチェーンが置かれていたが、雰囲気としては厨二病くささが残るだろう。

 

それから麗日や梅雨、そして切島や轟といった、A組の皆は次々と一人一人の部屋を見ていき、八百万の部屋を締めに解散することとなった。

 

「いやぁ〜!やっぱり優勝は佐糖くんの部屋だね!」

 

「うんうん!スイーツ最高!!」

 

「あ…部屋関係ないのね」

佐糖の部屋でケーキをご馳走になった女子チームはウキウキとしていたが、それについて本人は複雑そうだ。

 

 

 

そんな中であった。

 

 

____よいしょぉおおお!!!!

 

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

突如として砂藤の隣の部屋から声が聞こえ、皆はその場所へと目を向ける。

 

「ね…ねぇ…確か部屋紹介って砂藤くんの部屋で最後だよね…!?」

 

「お…おぅ…」

 

その誰もいないはずの部屋から鳴り響いた音に驚き、震える緑谷に砂藤も頷く。

 

「も…もももしかして…幽霊!?」

 

「そそそ…!そんなもの!迷信ですわ!!いる訳…」

 

葉隠の言葉に八百万も取り乱し始めたその時であった。

 

 

ガチャ

 

「邪魔するぜ…」

 

「「「「「おい!?」」」」」

 

相変わらずポーカーフェイスの轟はその音を出す人物が気になるのか、皆が震える中、何の恐れもなくその扉を開けた。

 

 

そこには______

 

 

「……ん?どうしました?」

 

A組にはいない筈の生徒である拳太郎の姿があり、片手の親指一本で逆立ち指立て伏せをしていた。

 

「「「「「ええええええええ!?」」」」」

 

「あ、体育祭で俺の骨折ったヤツ…」

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

それからしばらくして、落ち着いた皆は拳太郎と共にリビングへと降りて彼になぜここにいるのか事情を聞いていた。

 

「何で君がここに!?普通科の生徒ではなかったのかい!?」

 

「そうだぜ!?」

 

「いやいやいや〜」

飯田と上鳴の質問に拳太郎は茶を啜りながら答える。

 

「案内表を見たらここになってましてね。校長に話したら、今の僕は敵に狙われる可能性があるから動ける教師の監視下に置かれていた方がいいと言われたので」

 

「それでかい!?普通科は普通科の皆と同じ寮にいるべきではないのかい!?」

 

「最初はそう思ったんですよ。話してみたら、普通科の寮にも変更できると言われたんですがねぇ、まぁ体育祭のあんな態度とった連中と一緒にいるのもあれなので、これを機会に別の学科の人達と交流した方がいいかなぁと思って、ここにしました。まぁ心くんと離れたのが少し寂しいですが」

 

「神堂さんが敵連合に…?どういうことですの…?」

 

すると

 

「神堂も俺達と同じ、敵連合と接触したからだ」

 

「「「「「!?」」」」」

八百万の質問に答えるかのように背後から相澤が顔を出した。

 

「相澤先生!それマジすか!?」

 

「マジだ。前のショッピングモールで緑谷、麗日と同じ場所でな。普通科だと他の生徒達も目をつけられる可能性があるから、場数を踏んでるウチの寮に住むことになった」

 

切島の質問に答えながら相澤は神堂へと目を向ける。

 

「神堂、最初は知らせもせずにすまなかったな」

 

「いえいえ。僕としてもヒーロー科の方達と同じ空間にいれてラッキーですのでお気になさらず。こちらこそ気を使わせてしまいまして申し訳ないです」

 

「いや…謝るのは寧ろこっちの方だ。俺達の事情にお前を付き合わせてしまったからな。敵連合が大人しくなれば、お前も普通科の寮に戻れる筈だ」

 

「そうなると、長くなりそうですね」

 

それから拳太郎は立ち上がると部屋へと戻っていった。

 

「じゃあ、失礼しますね。今後ともどうぞよろしく」

 

「いやいやいや!自己紹介は!?してこうよ!せっかく同じ寮になったんだから!」

 

「ごめんなさい。部屋に戻ってダウンしたいのでまたの機会に」

 

葉隠の呼び止める声に耳を向けることなく拳太郎は自身の部屋へと帰っていった

 

 

 

ちなみに翌日、爆豪も初耳であったのか、それを知るや否や拳太郎の部屋へと殴り込みに向かったが、アッサリと返り討ちにあったらしい。

 

 

それから、時間が次々と過ぎていき、普通科の拳太郎は前に受け損なった資格試験、そしてヒーロー科はインターンが始まるのであった。

 

 

 

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