ちょっと!!勉強の邪魔しないでよ!!   作:狂骨

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他の組と仲良くなると、何故か不思議な感覚になる

 

それから拳太郎の新しい日常が始まった。1-Aの皆と生活を共にするが、それでも拳太郎の日常は変わらず、朝は顔を洗って皆よりも早くジョギングし、登校である。そして彼の後にA組の皆が起き始め登校していくのだ。

 

そのためか、拳太郎は皆と夜しか会わない事になる。

 

だが、それでも拳太郎は着々と皆と友好を深めており、既に皆と混じって団欒する程にまで打ち解けていった。

 

「皆さん!今度一緒にジョギングでもしませんか!?良いルートを見つけたので!」

 

「いいね!やろうよ!」

 

「うんうん!朝に運動なんていい汗かける!」

 

「おぅ!最高じゃねぇか!気合い入れるには丁度いいぜ!」

 

「運動か……目覚ましにいいかもな」

 

拳太郎の提案に緑谷や麗日は勿論、切島や轟、皆も賛成の声をあげていった(爆豪は除く)

 

「それでそれで!時刻とコースはどのようなものですの!?6時でしたら登校前でも丁度良い時刻かと!」

 

「それについても決まってますよ。毎日私がやってるスケジュールで」

 

八百万が尋ねると拳太郎は答えた。

 

「朝3時に街50周です」

 

「「「「「「早すぎるし多すぎるわ!!!」」」」」」」

 

 

そんなこんなで一般の者と感覚がずれていながらも、皆とわいわいと過ごしていたのだ。

 

だが、登校の他に会えない理由はもう一つあった。それは『インターン』だ。ヒーロー科の生徒達の中でもプロの目に止まった生徒達がそれぞれ事務所へと赴き、実際に業務を体験するのだ。

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

そんなドタバタとしたある日の夜であった。

 

「「「「はぁ…」」」」

 

何やら数名の生徒達の様子がおかしかった。見るからに疲れている。

 

「どうしたんですか?あの人たち」

 

「多分インターンで疲れたんじゃないかな」

 

「インターン?あぁ〜」

その光景を見ていた拳太郎の質問に緑谷が答えると彼は頷いた。

 

「なるほど。確かこの季節でしたよね。緑谷くんはどこに行ってるんですか?」

 

「僕はサー・ナイトアイっていう人の事務所だよ。オールマイトのサイドキックもやってたんだって」

 

「なるほど。インターンといい職場体験といい、緑谷くんは何故かオールマイトと不思議な縁があるようですね」

 

「あ!い…いやそれは…」

 

「まぁそれは憧れが強いってことでしょうね。まぁ、この街でインターンなら見かける事もありそうですけど、いつもみたいにパトロールですか?」

 

「そうだよ!今日は……今日は…」

 

「あり?」

 

拳太郎がインターンの活動について掘り下げると、話そうとしていた緑谷の口が止まり、少し表情を曇らせた。

 

「どうしました?」

 

「…いや、何でもないよ」

 

そう言い緑谷は拳太郎の質問には答えられず、そのまま部屋へと戻っていったのであった。

 

 

それから、更に日が過ぎていき、神野の悪夢の直後であるにも関わらず、再び事件が起きた。それによって、他の生徒達のインターン活動が中止となり、『特定のヒーロー』の元へとインターンに向かった生徒のみが集められる事となったのであった。

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

次の日の明朝。

 

「…」

 

緑谷は起き上がり、部屋を出た。緑谷だけではない。切島、麗日、蛙水の4名が皆がまだ寝ている中、部屋を出て寮を後にした。

 

1年生だけではない。他の3年生からも3名の生徒が同じく明朝に寮を後にし、彼らを引率するかのように相澤も教職の寮を後にした。

 

 

 

因みにそれよりもっと早く拳太郎が起きてジョギングに向かったのはまた別の話である。

 

ーーーーーーー

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ーーー

 

【死穢八斎會】

 

今はあまり聞かない、周囲の地域で有名な極道である。ヒーロー社会の発展により、旧世代の暴力団やチンピラなどは次々と果てていったが、上記の極道は数少ない残り物である。

 

そしてこの日、緑谷、切島、蛙水、麗日と通形、ねじれ、天喰の六名に加えて彼らが所属する事務所と数名の実力者そして相澤といった一部の雄英教師並びに警備隊の超大多数のチームによるガサ入れと記した大捜索が行われることとなったのだ。

 

事の始まりは緑谷達がインターンに入る前よりも計画されており、緑谷と通形がインターンの中で死穢八斎會の若頭とその連れ子と接触し、更に調査が進んだ事で決行される事になったのだ。

 

 

「相手は今日まで生き残ってきた極道者…くれぐれも油断せず…各員の仕事を全うしてほしい…

 

 

出動だ」

 

司令塔となった頭脳明晰なヒーロー『サー・ナイトアイ』の言葉に皆は息を飲み、標的となる事務所へと向かったのであった。

 

 

ーーーーーーー

 

そして、向かう先にある屋敷の一室にて。

 

「お頭」

 

「…分かってる」

1人のマスクをつけた男が部屋へと入り、ソファーに座っている男を呼び掛ける。

 

「随分と早いご到着だな…何十人だ…?それでその中には死柄木の警戒していたチビはいるのか?」

 

それに対してその男は分かっていたかのように、マスクの男と同じマスクを口へと装着して立ち上がる。

 

 

だが、報告のために入ってきた男は何故か焦っていた。

 

「そ…それが…」

 

「ん?」

 

「ひ………ひと…りでし……て…」

 

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