ちょっと!!勉強の邪魔しないでよ!!   作:狂骨

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ヒーローとしての気構えは難しい

 

 

それから日が経っていき、拳太郎は着々とヒーローとしての気構えや救助方法について身につけていった。そしてそれはあっという間にヒーロー科の生徒と大差ないものへと変わっていったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

______敵の逮捕を除いて。

 

 

「信号無視な上に轢き逃げなんてシャレになりませんよ」

 

ガシャァァァン

 

信号無視して人を轢き、あろうことか逃げようとしたフェラーリを片手で掴み、その場に叩きつけた。それによって、車体は完全に大破し、搭乗していた犯人である男性は全治5ヶ月の重傷。

 

 

「大の大人が小さい子を人質にするなんて、何考えてんですか?」

 

子供を人質にした強盗2人組へと、銃弾を掴みながら一瞬で迫るとその足へと強烈な蹴りを放つ。それによって、犯人2名は脚の骨が粉々に破壊されて車椅子生活へ。

 

 

「真昼間からブーブーブーブーうるさい」

 

道路を大音量で爆走するのみならず、信号無視し、渡ろうとした女児を轢きかけた暴走族、約30名全員を殴り飛ばし、バイクを大破させ全治10ヶ月の重傷へ。

 

 

「邪魔…ッ!!!」

 

突如として殺意を持って襲ってきた指名手配犯である超凶悪な敵達を一撃でノックアウト。だが、敵達は懲りることなく再び襲いかかるも、今度は強めに殴られた事によって全身の骨が砕け散り、二度と歩けない身体へ。

 

因みに敵の個性は

瞬間移動やビームを放つ『光』

身体をダイヤモンドへと変化させて硬質化できる『ダイヤモンド』

 

1人目は瞬間移動で逃げようとするも、移動先を見切られ、パンチによって地面に叩きつけられ全身の骨が木っ端微塵に

 

2人目は全身をダイヤモンドに変化させるものの、拳太郎の一撃によってそのダイヤモンドを粉々に砕かれ、その衝撃によって骨も粉々に。

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「やりすぎッ!!!」

 

「申し訳ないです…」

 

当然ながら拳太郎はリューキュウのお叱りを受けていた。それもそうだ。拳太郎のした事は完全なる暴行罪にあたるため、警察から監督不行届としてリューキュウも注意を受けたのだから。

 

それでも、その徹底的な姿勢から一般人からの人気は高く、逮捕された者の親以外からの苦情は一切なかった。

 

まぁ、それとこれとは話が別だろう。

 

「いい!?たとえ敵でも捕縛には限度っていうものがあるの!私達はヒーロー!ただ敵を倒すだけが目的じゃないのよ!」

 

そう言いリューキュウはパンパンと、今朝の新聞の一面を指差す。そこには

『自業自得か?子供を人質にした強盗がインターン生の怒りの一撃で下半身付随へ』

『今までの報いか?国際指名手配犯の敵2名、インターン生により全身の骨を砕かれ再起不能へ』

という文面と共に全身に包帯を巻かれながら病院のベッドで横たわる敵の姿の写真が掲載されていた。

 

 

いや、それだけではない。

 

横にはなんと、リューキュウの写真も載せられており、犯罪者をコテンパンに叩きのめす問題児を飼育する猛獣使いとして紹介されていた。

 

「は…反省します…」

 

「いや…そこまでシュンとされると逆に叱りづらくなっちゃうんだけど…」

 

すると

 

「そうだよ拳ちゃん!今回は流石に拳ちゃんが悪いよ!」

 

「ねじれ…!」

腰に手を当てたねじれが指を向けながら指摘をする。それを見たリューキュウは驚いた。

 

「ヒーローっていうのは敵を倒すんじゃなくて市民の人を守ること!いくらなんでも度がすぎるよ!」

 

「はぃ!!す…すいませんでした!!!」

 

突然と見せたねじれの気迫に拳太郎は身体を固まらせる。

 

 

「(お前が叱る姿を見るのは初めてだが流石だな!ちゃんとした身構えを心得ているじゃないか!)」

 

普段の雰囲気から一変し、まるで悪さした子供を叱る母親のようなねじれの姿にリューキュウは改めて彼女のヒーローとしての気構えに感心した。

 

「前から言ってるでしょ!?拳ちゃんは力が強すぎるんだから下手したら周りの人も巻き込んじゃうって!」

 

「うんうん…!」

 

ねじれの言葉に共感するかの様にリューキュウは頷く。

 

「拳ちゃんは力加減ができてるんだからもっと冷静になって!」

 

「うんうん!」

 

「考えれば分かるでしょ!?」

 

「うんうん!!」

 

「周りに被害が出なければいいんだから!」

 

「うんう………ん?」

 

「それさえ気をつければこっちのものなんだから!」

 

「あの、ねじれ…?」

 

「その範囲だったら敵を徹底的にボコボコにして____」

 

「ねじれぇええええ!!!!」

 

 

その一方で、その新聞を目にしていたお茶子と蛙吹は目を点にしていた。

 

「し…神堂くん凄い…バケモンやないかい」

 

「指名手配犯が泣いて助けを求めてきた時は流石にあせったわよね」

 

 

◇○◇○◇○◇○

 

それから拳太郎は行動を改めて、ヒーローとしての気構えや身振りなどをインターンを倒しながら身につけていった。

 

それによって、世間も今まで雄英優勝者としてしか見ていなかった拳太郎という存在を深く認知し始めていく。

 

拳太郎達が街を歩けば、人々の注目はねじれやリューキュウのみならず、拳太郎にも向けられていったのだ。

 

だが、それと同時に前のインターン活動での野糞した事“など”も広まる事となってしまった。

 

 

___おいおい!見ろよ!いま話題の体育祭で優勝して脱糞した雄英生だぜ!?

 

_____まじかよ!?すげぇな!色んな意味で!

 

___あれ?あの身長であの体格…どっかで…

 

 

 

そして、その話はエンデヴァーや彼の元でインターン活動を行っていた緑谷達や、他のヒーローの元で活動していたヒーロー科の皆の元へも届いていたという。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

それからしばらくして。インターンも幕を閉じ、冬休みも空けて3学期へと入ったある日のことであった。

 

「神堂くん。僕と1回、戦ってくれないかな…」

 

「へ?」

 

拳太郎は緑谷に呼び出された。

 

 

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