ちょっと!!勉強の邪魔しないでよ!!   作:狂骨

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遅くなってしまい大変申し訳ありません。どうぞご覧くだされ。
また、感想についても返信していきまする


超絶怒涛の怒りは世界を揺らす

 

 

その日 世界中の野生生物がある一点へと目を向けた。草木を食べる草食動物も、狩りを行う肉食動物も、空を飛ぶ鳥類も。全ての生物は食事や排泄などの行為を一旦取りやめ、あるいは行いながら、ある方角へと目を向けた。まるで、自身らの命を脅かす存在の気配を本能で感じとったかのように。ただ地平線の彼方へと。

 

 

そして、同時に拳太郎によって生涯、歩くことさえできなくなってしまった世界中の敵や、彼の逆鱗に触れた同級生、上級生達全ては、“泣き喚いていた”

 

 

巨大監獄『タルタロス』

 

「うわぁぁぁあ!!!!だせぇ!!ここから出してくれぇえ!!!1人にしないでくれぇええ!!!」

 

数ヶ月前に収監された男『ウォルフラム』

彼は数ヶ月前にI•アイランドにて猛威を振るったが、その際に拳太郎を激怒させてしまった事で全身の骨を粉々に粉砕され、2度と歩くことも何かを掴むこともできない身体となり、タルタロスへと収監されたのだ。

 

その男は何かを思い出したかの様に必死にドアを叩いていた。

 

「アイツが…アイツの顔が頭に浮かび上がってくんだよ!!!アイツの______

 

 

 

 

 

_____鬼の貌が!!!」

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

突如としてその場に砂煙が巻き上がると共に巨大な殺気がその場を覆った事で、ニアハイエンドとも戦闘を繰り広げていた緑谷達は動きを止めてその場へと目を向けていた。

 

 

そして、ゆっくりと煙が晴れるとそこには、AFOと対峙する拳太郎の姿があった。

 

「神堂くん!?何でここ………え?」

 

いるはずのない拳太郎の姿があることに緑谷は驚きの声を上げるが、ある一点をみた事でその驚きは一瞬にして消え去り、それに変わるようにして背筋が凍り付くような感覚に見舞われ硬直してしまった。

 

「なんだ…あの背中…」

 

その目の先にはコチラに向けられる拳太郎の背中があったのだが、その形が明らかに異常だったのだ。

 

それは緑谷だけでなく、轟親子も同じであった。

 

「あの筋肉の形は…」

 

「顔…?」

 

コチラへと背を向ける拳太郎のその背中にはなんと、鋭い目を持つ『鬼の貌』が浮かび上がっていたのだ。

 

 

○◇○◇○◇

 

その一方で、拳太郎と対峙していたAFOもその変化に驚きを隠せず、言葉を失っていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ねじれを抱き抱えながら立っていた拳太郎の全身からはドス黒いオーラが溢れ出ており、長い髪が揺らめいでおり、前回の神野で遭遇したよりも明らかに雰囲気が異なっていた。

 

いや、注目している点はそれだけではない。

 

「なんだ…あれは…」

 

目の前に見えている背中の筋肉が発達し『鬼の貌』を作り出していたのだ。

 

確かに拳による肉弾戦を得意としている格闘家などは背中が逞しく戦闘用の筋肉として発達している者が多い。

 

だが、その発達の仕方が明らかに“異常”だった。

 

「(まさか筋肉が発達し、あの形になったとでもいうのか…!?いや…呑気に鑑賞している場合じゃない…!!)」

 

初めて見るその筋肉にAFOは思考が逸れてしまうも、すぐさま持ち直し現状を整理する。

 

 

 

 

いや、そんな時間などなかった。

 

「……テメェ…よくもやりやがったな…」

 

ねじれを抱き抱えながら身を震わせていた拳太郎は咄嗟に振り向く。

 

 

 

その瞬間

 

 

「死ぬ覚悟はできてんだろうなぁッ!!!!死柄木弔ぁああ!!!!!!」

 

 

その場に怒りに満ちた巨大な咆哮が響き渡った。

 

「ヴァアア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!!!!!」

 

「ぐぅ!?」

 

その咆哮は周囲一帯の空気を振動させながら拳太郎の目線上の空気をまるで突風の如く吹き荒れさせ、AFOのみならず彼の立ち位置の背後にいる緑谷達へと向かっていった。

 

「ぐぁああ!!!!」

 

「なんだこの風!?」

 

吹き荒れるその突風にAFOは勿論だが、背後にいた緑谷や轟達も驚くと共に迫り来る強風に顔を腕で覆う。

 

「声だけでここまでの風を…!?」

 

迫り来るその突風を腕で防ぐ中、AFOはその咆哮を放つ拳太郎の姿を見た途端に完全に余裕が消え去るとともに、選択肢が『逃走』しかなくなってしまった。

 

「(まずい…すぐに離脱しなければ…!!!)」

 

そして、

突風が未だ吹き荒れる中、AFOはすぐさまその場から逃げ出そうとする。

 

 

だが既に遅かった。いや、逃げ出そうとした時でももう遅い。

 

「ヴァアァアアアッ!!!!!」

 

突風が止むと同時に拳太郎がまるで猪のように前のめりになりながら突進し、向かってきたのだ。

 

それを見たAFOはすぐさま叫ぶ。

 

 

「ニア・ハイエンド!!!奴と後ろの青髪の女を殺せ!!!」

 

 

「ゴルル…!!!」

 

「ギィイ…!!!」

 

その言葉に緑谷達と交戦していたニア・ハイエンド達が狙いを拳太郎へと変更すると飛び出し襲い掛かった。

いくら拳太郎といえども、普通の脳無よりも格段に強化されたニア・ハイエンド10体を相手にするのは流石に数分は掛かるだろう。

ましてや地面に倒れているねじれを守りながら戦わなければならないのだから困難を極めるはずである。

 

 

そしてニア・ハイエンドが向かっていくとAFOはすぐさま離脱すべく、後方へと駆け出そうとした。

 

 

 

その時であった。

 

 

___ヴォアアアアアアア!!!!!!!

 

「!?」

 

再び聞こえてきた獣のような咆哮にAFOは振り向く。

 

「なに!?」

 

見れば拳太郎が拳を放ち、向かってくるニア・ハイエンド全てを木っ端微塵に粉砕しながら向かってきたのだ。

 

 

 

そしてその姿は遂に目の前まで迫った。

 

「ゴルル…!!!」

 

「く!?」

 

獣の様な唸り声を上げながら拳を放とうとするその姿に、咄嗟にAFOは反射的に個性を発動させるがために腕を拳太郎へと伸ばしてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那____。

 

 

 

「…ッ!!!!」

 

拳太郎の拳がAFOの腕もろとも突き破りながら顔面へと突き刺さった。

 

「ぐ…あ…!!!」

 

深々と突き刺さるその拳は巨大な痛みを与えながら奥へ奥へと突き刺さっていき、遂にはAFOを____

 

 

 

 

 

 

 

______地平線の彼方へと吹き飛ばした。

 

 

 

「え…ぇえええええええ!!!!!!」

 

その場に緑谷の驚きの声が響き渡る。それもそうだ。彼の目からすれば拳太郎が近づいた瞬間にAFOが虚空へと消えたのだから。

 

「嘘!?えぇ!?何が!何が起こったの!?」

 

「俺にも分からねぇ…」

 

その光景に緑谷はアタフタしながら轟へと尋ねるも、彼自身も何が起きたのか分からず唖然としていた。

 

すると、隣に立っていたエンデヴァーが声を上げる。

 

「あれは…!!」

 

「え!?」

 

エンデヴァーの声に緑谷は彼が見ている方向へと目を向ける。それは吹き飛んだ方向とは全く真逆の方向であった。

 

 

見ればそこには、先程までなかった“黒い影”が此方へと迫ってきていた。

 

 

「……え…?」

 

その黒い塊を見た緑谷は声を震わせる。

 

「ま…まさかあれって…」

 

それを見た緑谷は信じられないかのように目の前の現実を否定しようとするが、否定させないかのように、その黒い物体の正体が露わとなる。

 

 

なんとそれは、先程吹き飛ばされたAFOだったのだ。

 

「ええええええ!!!戻ってきてるううううう!?」

 

「嘘…だろ…!?」

 

緑谷と轟は叫ぶ。吹き飛ばされて反対方向から飛んでくるということは、超高速で地球を一周して来たということだ。

 

 

「ねじれを頼みます」

 

「え!?」

 

緑谷と轟の叫び声が響く中、拳太郎は緑谷達にねじれを預けて振り返ると、向かってくるAFOに目掛けて空中へと飛び出し拳を握り締める。

 

 

 

 

そして

 

 

「オラァッ!!!」

 

「がはぁ!?」

 

拳を放ち、地盤を木っ端微塵に粉砕する威力でAFOを殴りつけたのであった。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「これが…神堂の力…確かに馬鹿げている…神野の後のオールマイトが言っていた事は本当だったのか…」

 

周囲に煙が漂う中、目の前に出来上がったその巨大なクレーターを見つめながらエンデヴァーは疑っていた拳太郎の力を目の当たりにした事で驚きの声をあげると共に、神野の事件後にオールマイトから聞いた話を思い出しようやく彼がAFOを殴り飛ばし戦闘不能にさせたのだと理解した。

 

 

そんな中であった。

 

____ぐぁああああ!!!!!

 

「「「「!?」」」」

 

AFOではなく、死柄木の叫び声が聞こえ、その声に反応したエンデヴァーと緑谷、轟、そして爆豪を介抱していたジーニストはすぐさまクレーターの中心へと目を向ける。

 

 

見ればそこには死柄木を片手で掴み上げながら拳を放とうとする拳太郎の姿があった。

 

○◇○◇○◇

 

煙が晴れ、出来上がった半径数百メートルもの巨大なクレーターの中心にて、意識が戻ったAFO いや、死柄木は全身を巡る痛みに悶えていた。瞬間的に身体が崩壊する程の一撃をその身に受けた事で、AFOの意識が掻き消され、強引に死柄木の意識が呼び覚まされたのだ。

 

だがその顔は鼻や数本の歯がへし折れ、更に口内から大量の血液が流れ出ていた。

 

 

すると

 

「ふんッ!!!」

 

空中から拳太郎が飛来し、倒れ臥す死柄木の腹を踏み潰した。

 

「ぐぁああああ!!!!!」

 

「はっ。まだ元気じゃねぇか」

 

骨が砕け散り、死柄木の叫び声が響く中、その腹を踏みつけた拳太郎は死柄木の腹から脚をどけると、その頭を掴み上げた。

 

「大体の組織は頭が潰されれば脆くなる。ボスのアンタが倒されたと聞いたら、信者はどうなるんだろうな」

 

「く…離し…やが…れッ!!!!」

 

頭を掴まれる中、何とか離れるべく死柄木は拳太郎の腹へ目掛けて拳を放つ。

 

だが、

 

「な…硬ぇ…ぐぁあああ!!!!」

拳太郎へダメージを与える事は叶わず、それどころか殴りつけた拳の骨がへし折れダメージを受ける事となった。更に頭を締め付ける握力が強まった。

 

「なんだ?まだ全然元気じゃねぇか」

 

「ぐ…!!」

 

死柄木は拳太郎の腕を引き剥がすべく何度も何度も力を振り絞る。だが、まだ馴染んでいない個性や改造手術の影響による不安定さや、拳太郎から受けたダメージによって、もはや意識を保つだけで精一杯であり、拘束から逃れる程の力は残っていなかった。

 

「クソがぁあああ!!!何なんだよテメェは!!!何度も何度も邪魔しやがって!!」

 

「は?決まってるだろ」

 

死柄木の感情を爆発させたその叫び声に拳太郎は答えた。

 

「僕の邪魔をしたからだよ。テメェらの部下にも言ったが、ヒーローになるなんざ望んじゃいない。なのにテメェらの部下が勧誘して勝手に仲間にされて、ブチギレて、そっからヒーローやる羽目になって……全部テメェらの所為だろうが」

 

そう言うと拳太郎は死柄木の腹へと再び拳を放つ。

 

「ガハァ!?」

 

「ブチギレてぇのはコッチなんだよ。被害者ヅラしてんじゃねぇぞタンカスが」

 

拳を打ち終えた拳太郎はそのままもう一度、拳を握り締める。だが、先程とは異なり、握り締めたと同時にその拳からは黒いオーラが溢れ始めた。

 

「今からテメェを本気で殴る。身体の損傷が激しく2度と起き上がれない植物人間になるぐらいにな」

 

「な…ふざけんな…!!!」

 

「ふざけてねぇよ。当然の報いだ」

 

そう言い拳太郎は拳を構える。

 

 

すると、それを見ていた緑谷がすぐさま声をあげる。

 

「待って神堂くん!!それ以上はやり過ぎだよ!!」

 

「うるせぇ。コイツはねじれを痛めつけたんだ。最低でも50年は病院生活するぐれぇ痛めつけねぇと気が済まねぇ」

 

止めようと声を掛けながら向かってくる緑谷を一蹴した拳太郎は拳を向ける。

 

「さぁお開きだ。恨むんなら僕の“女”に手を出した自分を恨むんだな…ッ!!」

 

「ぐ…!!!」

 

そして、怒りの感情を露わにさせながら拳太郎は渾身の一撃を死柄木目掛けて放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

 

______ヴォオオオオオ!!!

 

「ん?」

 

突如として巨大な破壊音と共に巨大な雄叫びがその場に響き渡った。その声を耳にした事で拳太郎は拳を止め、背後へと目を向けた。

 

同じくその方向へと目を向けた死柄木は声を上げる。

 

 

「マキア…!!!」

 

そこには凄まじい足音と共に巨大な両腕を土竜のような鋭く鋭利な爪へ変化させ振り回しながら突き進んでくるギガントマキアの姿があった。

 

「まずい!焦凍!!ジーニスト!奴を止めるぞ!」

 

「「「「…!!」」」」

 

それを見たエンデヴァーが咄嗟に動ける者達へと声をあげ、その指示に皆は頷く。

 

だが

 

「邪魔だぁあ!!!」

 

迫り来るマキアはモグラの様な鋭い爪の生えた巨大な腕を振り回し、止めようとしたエンデヴァー達を蹴散らし、拳太郎へと接近していった。

 

「神堂!」

 

「おおっと。通行止めだぜエンデヴァー」

 

「ぐ!?」

 

突破されたエンデヴァーはすぐさま拳太郎の元へと向かおうとするが、マキアの背中から飛び降りた荼毘の炎によってその行手を遮られてしまう。

 

 

その一方で、緑谷達を突破したマキアはそのままクレーターの中心へと突き進んでいくと、死柄木を掴み上げる拳太郎へ目掛けて土竜のごとく長く鋭い爪が生えた極太い腕を振り下ろした。

 

「主よ!!いま助けます!!!」

 

その言葉と共に、拳太郎の頭目掛けて鋭利な爪がゆっくりと振り下ろされていく。

 

その巨大な爪が迫り来る中、死柄木を掴み上げていた拳太郎は拳を止めると、マキアへと目を向けた。

 

 

「ったく……どいつもコイツも…悉く僕の邪魔をしやがって…」

 

すると、拳太郎の額からは数本の青筋が湧き上がると共に、振り下ろされたその爪を_________

 

 

 

_________片方の腕のみで受け止め、体長25メートル体重数百トンにも及ぶギガントマキアの身体を垂直に持ち上げた。

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

巨大なギガントマキアの身体が浮かび上がるその光景に、皆は戦いの手を止めその光景へと目を向けてしまう。

 

 

その一方で、

 

ギガントマキアを掴みあげた拳太郎はその巨体を_____

 

 

「いい加減にしろよこのゴミ野郎共がぁあああああ!!!!!!」

 

「ヴォオ!?」

 

 

_______まるで鞭のごとく振り回し地面へと叩きつけたのであった。

 

 

「オラオラオラオラオラぁ!!!このクソがぁあ!!!!」

 

「ぐぎげぐぶべらがぎぐ!?」

 

巨大な地響きを鳴り響かせながら叩きつけられていく。しかもその速度は振り回す度に増していき、それによってギガントマキアの身体が肉と骨が叩きつけられる音と共に歪み始めていった。

 

その光景を皆は唖然としながら見つめていた。

 

 

 

そんな中であった。

 

ピチョン

 

「あ?」

 

振り回す中、片方の手に掴まれている死柄木の掌がマキアの腕に当たった。

 

「やべ!?」

 

それを目にした死柄木は目を大きく開くが、もう遅い。マキアの身体が死柄木の腕が触れた箇所から粉々に崩壊してしまうのであった。

 

「あれ?崩れた」

 

「ま…マキア!」

 

それから数十秒後。マキアの身体は完全に崩れ去るのであった。

 




拳太郎の肉体の強さ

巻き戻しや崩壊など身体作用の個性が全く通じない

ハリーポッターで言えば
アバダゲダブラや磔の呪文などが通じない

トリコで言えば
ネオ吸収アカシアの全力パンチをギリ耐え切る
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