挿絵(?)も描きました。
今日は朝っぱらから雨でねこも兄もみちみち電車のなかみちみちになっていた。
(狭い…)
「今日多くないか」「雨だから仕方ないよね………」「お兄さんら…」
「雨も嫌だ。特に…」「濡れるのが」「そう!分かってる。」「ねえ!」
「ヒーロー科の緑谷くん達!?」
「え!?」「…?」
「体育祭よかったぜ!惜しかったなァ!」
「誰おまえ」「どっちがどっちだー?」「ベスト4と8だっけ!かっこよかったぜ」「ええ〜…」「えっマジ?」「昔を思い出したね僕は」「にゃおう…」「緑谷ねこくん?よう頑張ったねぇ!」「あっ出久です…ってねこどこー!!?!?」
ピロン♩と鳴った通知を見ると『めんどい』『頼んだ』『任せたベスト8!』あーもうねこってば!!緑のモサ毛に向けられた純粋な声援
「風邪ひくぞ」
「…………」
「ごめんって」
「…………」
「でもねこあーいうの苦手だから兄がいて良かったにゃ〜…」
「………………」
ねこが兄側に寄せてた傘のもっと内側に入る。2人揃ってベスト4とベスト8の双子の兄妹だ!そりゃあ物珍しいだろうけどさ…ねこも出久に似てるところ
「めっっちゃくちゃ疲れる……………」
「目立つカカシありがとう…」「ほんとにね」
「ねこ、今日くらいは
ねこはおもむろに
「調子は」「完璧!」
散髪に行く前でよかった。尻尾はズボンの中足に巻き付けて耳は伏せる。鏡の前を意識して――
「あ、シャツのボタン」「忘れてた!」
最後にボタンを外してこのとおり、ほとんど完璧に
鏡の前の自分がそこにいる。声なんかも元から似ているので少し寄せればバレたことはまだ無かった。
「ねこ、もっとこっち寄って」
「濡れるのはいやだ。兄は別にいいだろ」
「――ほら信号変わっちゃいそうだよ!」
「めんどくさいにゃあ」「いいからいいから!」
学校へ向かう時も、飯田くんと話した時でもやっぱり誰にもバレた様子は無かった。途中
教室内は
「緑谷はどうだった?何せベスト8と4の双子だろ?」
「雨なのもあって満員電車でもみくちゃにされちゃったよ!ねこなんか早々に端っこの方に行って身を潜めてたから…その分まで。」
キーンコーンカーンと本鈴が鳴った瞬間に入ってくるの、は本人の言うとおり合理的だけど未だに慣れない。
「おはよう」「「おはようございます!」」
「先生包帯とれたんですね」
「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。んなもんより今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ」
「――――『コードネーム』の考案だ」
「「胸膨らむヤツきたああああ!!!」」
「というのも先日話した――あー、緑谷妹が
「期待してるよ!みたいな感じか」
「無論卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてこともよくある。」
「大人は身勝手だ…」「そのまま自身への期待値みたいな所なんですね!」
「そ。…で、その指名の集計結果がこうだ。」
「――例年はもっとバラけるんだが、二人に偏ったな。」
ヒーローネームの考案にワっ!と一気に盛り上がった教室内はしかし担任の『個性』で沈静化された。ウラウラ…?は机ちょっと浮かしちゃってたし電気ピリピリ漏れてたりスタンディングオベーションしてたりする生徒がいたぐらいはしゃいでたからだ、
「緑谷…お前無いな!怖かったんだよやっぱ」
「んんー…」
「お前らにはこれを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる
「なるほど、それで」「ヒーロー名…」
「俄然楽しみになってきた!」
「まー、一応仮だが適当なもんは…」
「付けたら地獄を見ちゃうよ!!この時の名前が認知されて、そのままプロ名になってる人が殆どだからね!!」
「――ま、そういうことだ。俺は無理だがミッドナイトさんなら査定できる、ちゃんと考えろよ。」
「…将来自分がどうなるのか?名前によってイメージが固まりそこに近付いてく。
――――――それが『名が体を表す』ってことだ。『
「……
「――――あっ。うーん、
「どうしようかな――」
前に向きなおった出久とふたりしてひとつの机で向き合ってフリップを机いっぱいに並べウンウン悩む。
「あれっ、緑谷たちはふたりで決めんの?」
「「……?うん。」」
「そうかもしれにゃあし」「違うかも。」
「別に相談は禁止してねぇ。自由にやれ」
僕らがオールマイトと出会う前、っぽい名前を適当なノートに書いていたのを
「ねこはどう?僕はマイティとか、
「さっっすがにそれはやめといた方がいいんじゃな………にゃあのって思うが」
「ねこはどうする?キャットガールとか?」
「キャットガールは今から19年くらい前に没してるし猫系の現役だとそれこそ」
「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!」
「そう!」
「ねこの個性は『猫』だけど…さ、猫の種類って特にわからないよね」
「え?あ――、うん。でもそんなに猫らしいこと…猫らしいこと………????」
あーっ!もうすごい悩む!実際すごく悩む。なんせふたりして『猫』に『
「…そうだ、どうせなら双子ヒーローとして」
「やめといたら!?第一、僕たちの
「……………………………なし。」
「ねこも結構ヒーローオタクなんだな」
「アハハ…」「瀬呂くんはどう?決まった?」
「俺?俺はもうストレートに…『セロファン』!」
「ピッタリだと思う」「まああってる」
「まあってなんだよまあって!お前らは全然決まらないみたいだな」
「特にねこ」「違いない。」
「やっぱり双子ヒーローとかどうだ?すげえそっくりだしさ、入れ替わってもバレなそう」
「「
「わわわわっ、交互に言うなよちょっとビビる。なー爆豪ー!
「ずっとそうだわ!ピーピーピーピークソうるせぇんだよデク共が!話しかけんな死ね!」
「へそ曲げちゃった」
「あらら〜」
肩を竦めて帰ってった瀬呂のヒーロー名は素直に良かった。僕はねこと顔を合わせて…やっぱりこいつのセンスは合わないって思った。
「やっぱりスーパー
「……………うん!」
こそこそと耳うちされたとおりにマッキーでフリップに書く。アルコールの匂いがツンと鼻をついて、キュキュッと滑る音は
「僕にしちゃ良いじゃん。」
「ねこは――ねこ?」
「
「似てないよ」
「思ったよりずっとスムーズ!残ってるのは再考の爆豪くんと…飯田くん、緑谷ツインズね。」
「じゃあ飯田――――」
「「はい!!」」
「2人同時!いいわこっちよ〜」
壇上に上がって交換したフリップをトン、と立てる。
「
「ねこ」「デク」「「です」」
「逆じゃね?!」
「つかそれでいいのか!?」
「ううん合ってるよ――――」
「だって――」
「
伏せてた耳をピンと立て、タイを解いて笑ったのは
「
髪を混ぜ、ジャケットのボタンを締め直したのは
「入れ替わってたのか?」「うん」出久が頷く。
「朝から!?」「もちろん」寝子が頷く。
「ケロ。何のためにしたのかしら」
「「特に!」」
「すげーな緑谷!全然気付かなかった」「なあ爆豪分かってた?」「こうしてみるとマジでそっくりだな」
「あーー…それなら緑谷
「よくない」「
「ん〜ふたりともそのままね!いいと思うわ!」
「………はい!」
「ねこはねこだ。」
「…自分の席戻れよ」
「「はーい」」
その後も(若干一名を除いて)恙無くヒーロー名はほぼ決まり、さあ職場体験の職場選び!ということになる。ねこが相澤先生から渡されたリストの中にはいくつかの事務所と…
「え?バトルヒーロー『ガンヘッド』の!?」
「ゴリッゴリの武闘派じゃにゃあの。ねこもねこも」
「わ!ねこちゃんお揃いだね!」
イエーイ!とハイタッチはしたもののねこはまだ事務所を決めていなかった。兄も40ある候補の内からまだ絞り込めていなかったし、体育祭で何かあったのか、セルフトレーニングを目立たないかたちを自主的にやっている。マゾなのか?
放課後になっても、未だ決まらず。それから、兄に指名が来たと言われても…まだ決まってなかった。
そしていざ帰らんと教室を出たねこ達の前に独特な前傾姿勢でオールマイトが現れた。
「その姿勢なんなんだおまえ」
「わわ私が独特の姿勢で来た!!」
「ちょっと緑谷くん…ねこくんもいいか。ふたりともおいで」
「――君に指名が来ている!その方の名はグラントリノ!」
………これが先週の話。で、今日は職場体験当日。ねこは兄に忘れ物ないか?と十数秒おきに聞かれ五分ごとにリュックの中身を確認されている。
「大丈夫?あれ持ったよね忘れてない?ほんとに大丈夫?忘れ物無いって言える?」
「うるさいうるさいうるさーーーい!!!!!」
「過保護か!」
「どんだけ心配なんだよー」
良くも悪くも心配なんだ。兄は。
「酔い止めの薬は足りてる?戦闘服持った?靴紐結び直そうエチケット袋もしっかり出しやすい位置に入れ替えておい
ただ、ねこはベタベタされるのも好みではないので。ねこパンチにてこの話も終わり。
「ねこが心配だからといってもしつこい!」
「だって………!こんな長く離れることなかったから心配で…………」
「うるせー!はよ乗ってこーい!!」
新幹線に乗り渋る兄の尻を蹴飛ばしてねこも自身の職場体験先――――ワイルドワイルドプッシーキャッツの事務所へと向かったんだった。
10巻までしか持ってなかったのですが遂に先日11〜39巻まで買っちゃいました(内容はアニメを見てましたが…)
面 白 す ぎ る !!!それとA F O ナ イ ス ミ ド ル
ところで若かりしころの姿がf/g/oの若プ/ト/レ/マ/イ/オ/スにちょっと似てるような………………あ、似てない?気のせい?白髪だから?アッハイ