挿絵は都合上、ほとんどの文字が抜けてます!本文書き上がる前だったから仕方なかったんや…
「オハヨウ…。早速だが…ヒーロー志望の爆豪勝己くん、俺の仲間にならないか?ああ、
ぴるぴると耳を動かすことで示す。が、後ろから人間の耳がある辺りと…尻尾を突然触られてねこはめちゃくちゃ目を見開いた。尻尾もボワボワ、ビックリしたー…!
隣には
「寝言は寝て死ね…!」
「出久くんに似てるねカアイイね…!ボロボロになったらもっとカアイイと思う!」
「………」
「お前も何か喋れよ」
「知ら
「もう自己紹介はしてるだろ。つまり知らない人じゃない。OK?」
「あっ確かに!」
「それでいいのか!?別にいいだろ!」
…おもむろに弔がピッ―と点けたモニターからは雄英の謝罪会見が流れている。ヒーロー科の担任と、校長先生が揃ってスーツで…
「不思議なもんだよなぁ…、何故
「奴らは少ーし対応がズレてただけだ!
守るのが仕事だから?誰にだってミスの一つや二つや三つ四つある!
お前らは完璧で居ろって!?
現代ヒーローってのは堅っ苦しいなァ…爆豪くんよ!」
「…守るという行為に対価が発生した時点で、ヒーローは英雄でなくなった。これがステインのご教示!」
「…そう、人の命を金や自己顕示に変換する
俺たちの戦いは問い。ヒーローとは、正義とは何か?この社会が本当に正しいのか今一度ひとりひとりに考えてもらう!」
「俺は勝つつもりだ。――君も、勝つのは好きだろ」
スカウトだ。対等にいこうと言う死柄木の指示で、爆豪の拘束を何だかんだでトゥワイスが、ねこのは女のコが。
ちょっとだけチウチウしてもいい?チウチウ?そう!真っ赤な血をチウチウするの!今はや〜。なんだか気の抜ける会話にトゥワイスもほっこり、ねこもぽんやり。
「――――――――……――。」
「――――――――」
「――君なら、それを」
ゆらゆらと此方に近付く
「――俺は、
「…お父さん……」
今もまだモニターからは謝罪会見が流れ続けている。ねこは拘束が解けてもぼんやりまだそれを観てたけど――爆豪の声で引き戻される。
「言っとくが俺
「は!?誰がバカ猫だ脳ミソ爆発野郎!ねこはねこだが!?ちなみに今は何の話だ!?」
「…いや話聞いとけよ…」
「自分の立場よく分かってるわね…!賢しい子!」
「刺しましょう!二人とも!」
「飛び火してら」
「その気がなねえなら懐柔されたフリでもしときゃいいものを…てかコッチは何の用で?」
「したくねーモンは嘘でもしねんだよ俺ァ…こんな辛気くせーとこ長居する気もねえからな。」
「…………」
「…ッいけません死柄木弔!」
「?」
「…いい、お前らは手を出すな…」
出来れば少し耳を傾けて欲しかったな…なんてぽつり呟く
モニターはノイズがかかり、Sound Onryと表示されていたのだけれども。そこから聴こえてくる音…声、は……。
「先生…?」
『………良い――判断だよ死柄木弔。』
「ッ今の声って…!」
「おいおい暴れるなよ、どうした緑谷ァ…」
「てめぇがボスじゃねぇのかよ…!白けんな…!」
「はー…黒霧、コンプレス。
ねこがモニターを掴んで、その鋭く伸びるようになった爪で少し壊しかけてマグネに手をそっと抑えられる。と同時にドアからノック。
「どーもォ、ピザーラ神野店です――」
SMASSH!突如として壁が壊されて出てきたのは――オールマイト!死柄木が黒モヤに何かを指示し―動く前にほかヒーローが突入してきて捕縛、炎の個性を持つらしいダビは真っ先に意識をオトされていた。
「もう逃げられんぞ敵連合…
――――我々が来た!」
「オールマイト!…おまえ!」
「緑谷少女!爆豪少年!怖かったろうに…よく耐えた!もう大丈夫だ!」
ねこも解放されて、でもオールマイトに背を向けたままなのはさっきのあの声…
……あいつだ。間違えようもない、あの…
「――
「オールマイト…、これがステインの求めた…ヒーロー…」
「終わりだと…?ふざけるな…始まったばかりだ…」
「正義だの…平和だの…あやふやなもんでフタされたこの掃き溜めを――――……」
「――きみ、緑谷くん!大丈夫かっ?」
何やらブツクサ言っていても、やっぱりねこはオールマイト達に背を向けたまま、ウンともスンとも言わなくなったモニターの方をずっと見ていた。
「ウン…ねこは…」
「…………………………………………………………………………………………………………………」
「お前が出久の妹か?ソックリだなァ、後で話聞かせてくれや」
「ふざけるな…。こんな…こんなァ…」
「寝子くん!そっちの方に何かあるのかな、それとも…」
「こんな…あっけなく…」
「寝子くん!?」
「ふざけるな…」
「失せろ…」
「吐きそう。…」
「失せろ……………消えろ…………………」
「
「お前が!!嫌いだ!!!!」
――水音がする。どこから?ねこの、喉からせりあがってくる。…吐瀉物ではないもの。グプリ、ゴボゴボと込み上げてきて…
「おえっ…」
湧きでてきたのは、黒いインクみたいな…
「…ぁ?」
「ねこくん!!!」
「っだこれ体が…飲まっれ…」
「爆豪少年!!NO!!」
「NO!!」
黒いインクのような液体が敵連合、そして生徒2人を呑み込み…同時に中空から湧き出てきた方からは脳無と思しき怪物が内外問わず出てくる。咄嗟にオールマイトは爆豪が消えないように…あるいは同行できるように抱擁をしたがあえなく…消えてしまった。
「対象のみを転送する系の『個性』か!やられたな!」
一方、ほんの…ほんの数分前のことだ。近くでも似たような大捕物があった…。八百万百の個性によって突き止められたアジトのうち一つに張るため変装した切島、出久、飯田、八百万、轟は、粛々と進む
「すまない虎。前々からいい『個性』だと……、
毒虫が知らず知らずに耳から入ってきたような、柔らかでよく通る…なのになぜか胸騒ぎが止まらないような、心臓がバイオリンの弦になったみたいな…嫌なゾワゾワが止まらなくて仕方なかった。
おそるおそる後方を仰いでしまったけれど…ヒーロー達がきっとやってくれるだろう。きっと。だから僕たちは待ってるだけで…
――――なんて思ったのを出久は、出久達は後悔した。
「折角弔が自身で考え――
…振り向くことすら!仰いで、振り向くなんてことすら出来ない――一瞬一秒にも満たないその出来事!色濃い恐怖、
何が起きたのか分からない。それでもその男の気迫は、僕らに明確な死を錯覚させた。
(弔…って、死柄木の事だ!なんだよ…ウソだろオールマイト!)
まさかじゃあ、あれが………
あれが、オール・フォー・ワン………!!
ねこは、なにがなんだかわからなかった。
急にせりあがってきた液体がねこを覆い、それでよく知らん場所に移動してたことも。十数年振りに聞く、耳に馴染んだ…だけどちょっぴり聞き馴染みのない声が聞こえてきたことも。
「――おや、君も居たのか。」
「ェ゛ッホ!!くっせぇぇ……」
「ゔぇ…にゃん、だ…こ………れ。…って、おま、――…おまえッ!」
(ねこ!?)
「
「声だけじゃ分からなかったけれど…今ならハッキリとわかる。なあ、ねこだろ?」
「そう!もうちょっと撫でてくれ」
懐かしいなあ。ゴロゴロスリスリ男の手に頭を擦り付けるねこは気持ちよさそうに目を細めていて、熟れた林檎と同じくらい充ち足りた…主人公に瓜二つの、けれどその場にどう考えてもそぐわない
――そんな、ポッカリと洞のような口を開けた
「なあ!久しぶりだ!本当に!すこし変わったな!」
「随分と久しぶりだよなあ!――およそ
「どういうことだァ…寝子!!!」
「…………。……?」
「気にする事はないさ、ねこも…弔も。またやり直せばいい。」
「先、生……」
「なんかシレッと話進んでるけどアイツなんなんだ」「知らん」
「いくらでもやり直せ。その為に僕がいるんだよ、」
「すべては君の為にある。…」
「…ねえ。」
「やっぱり来ているね…」
チョイチョイ、と肩車をされているねこははるか遠くを指さす。つられて男も空を仰ぎ――やってきたオールマイトの拳へ(ねこの首を引っ掴んで)盾
「なんて卑劣…!全て返してもらうぞ!!オール・フォー・ワン!」
「また僕を殺すか、オールマイト?」
「にゃあ〜っ」「おっと危ない、大事な生徒が怪我するところだったよ。」
「緑谷少女を離せ外道め…!」
「はははは。ヒーローは守るものが多くて大変だなぁ、随分と遅かったじゃないか!」
「抜かせ!」
再びの衝突。しかし今度も明確に威力が減衰していたオールマイトの拳は当然のようにはじかれる。転送されたほかの…
それほどまでに、凄まじい。背負っているねこの事を全く気にもかけず遠慮なしに吹っ飛ばすオール・フォー・ワンは
そして彼はおもむろにジャケットを脱いで…頭上に渡す。
「羽織っていなさい。細かなキズ程度ならば防げる」
「なん――ッのつもりだオール・フォー・ワン!早く緑谷少女を解放しろ!」
「おっと、当たってしまうよいいのかい?僕ならともかくねこに当たれば無事では済まないだろうなあ!」
「戯言を……!!」
「――バーからここまで5kmあまり、僕が脳無を送ってからゆうに30秒は経過している。…衰えたねオールマイト。」
「貴様こそなんだその工業地帯のようなマスクは!大分無理してるんじゃあないのかッ!?」
「
「ははは、心配する事はないぜ?でも危ないからしがみついていてくれよ」
「?――…。、五年前と同じ過ちは犯さんぞ」
息を整えたオールマイトはその鍛え上げられた全身をバネみたいに、風をまきあげながら…拐われた生徒2人を取り返し
単純な軌道のそれはしかし、オールマイトの超パワーもあってその質量と共に隕石が如く突っ込んでいくというシンプルながらも小細工の通用しない攻撃になる。
「――…それは、やることが多いね。…お互いに!」
指揮でもするみたいに持ち上げた仇敵の左腕部が一瞬だけ大きく膨れあがり…こちらに掌が向けられたかと思えばとてつもない圧迫感。しかし仮にも
ねこは言われた通りに全力で――男の頭を抱き締め引っ付いて、それでも渡された大きなジャケット越しにビシバシ細かな砂利が背後へ流されるのをひしひしと感じとっていた。もちろん周りも無事でなくて、
「『空気を押し出す』+『圧縮』『筋骨発条化』『瞬発力』×4『膂力増強』×3。この組み合わせは楽しいな…増強系をもう少し足すか…」
「凄いなー!吹っ飛んで行ったぞ!おまえ強かったんだな」
「オールマイトォ!!!」
「心配しなくてもあの程度じゃ奴は死なないさ。…だからここは逃げろ弔、その子も連れて。」
男の指先に赤い亀裂が入り、そこから黒い…まるで爪のように伸びる鋭利なソレが気を失っている黒霧の体を貫いた。さすがに苦言を呈したマグネだが、
本人が気を失っているにも関わらず『個性』を強制発動させ(!)ワープゲートを開いたオール・フォー・ワンは死柄木弔のすぐ隣にねこを降ろして……ねこの頭を優しく撫ぜた。
「――――――ッぐ、ゔ…あっ…!」
「…こいつ、…………。」
「――――行け。常に考えろ弔、君はまだまだ成長出来るんだ」
「行こう死柄木!あのパイプ仮面がオールマイトをくい止めている間に!コマも連れてよ!」
「………ああ。コイツは放っておいていいらしいから、そっちの
「合点」
「爆豪少年……!今行くぞ!」
「させないさ。その為に僕がいる――し、ほら見ろよ。お前の大切な生徒がもがき苦しんでいるね?」
「緑谷少女――――っガ…ッ」
6、7mほど離れた場所。未だ誰にも気付かれていない五人はヒソヒソと作戦会議を始めた。今すぐ逃走を選ぶべきという飯田に出久は戦闘行為にならず、かっちゃんを助け出せて逃走もできる!じゃあねこくんはどうする、そっちの方に曲がるよう道を形成して――――
急拵えの突貫工事。しかし火事場にしては上出来だろうその策を実行し――爆豪が合流した!追い掛けた敵をMt.レディが文字通りその身を呈して阻み、出久たちは急旋回。ねこを拾って、離脱するのだ。
よろめいて、頭痛がしているのか頭を抑えている
「ねこ!手を!君も――助けに来た!!」
「…」
「ここは危ない!はやく逃げないと、だから――」
「うるさいな」
「「!?」」
「
しかして伸ばした手は跳ね除けられた。他でもない…
「え…」
「だからどういうことか聞かせろやゴラ!!」
「二人とも!追撃が来るぞ!早く逃げなければ!」
「頭に響いて止まないんだ。――うるさい、ねこはねこででも猫じゃなくて…ヴ…、黙れ黙れねこ以外じゃ………」
「逃げよう!」
「―…要らないっ」
「嫌だ!!」
「気持ッち悪いなァ……!!!」
5%のフルカウルで強引に掴もうとした腕の代償はすぐに分かる。出久は、寝子に顔を引っかかれたのだ。痛みが走って、次いで熱。鮮烈な赤が出久の視界を遮ったけれど…それでも、尚手を伸ばす。
更に、向こうへと!
「緑谷くん!もう、……!」
「ねこ!手を!!」
おおよそ1m程の距離は、充分なくらいにねこの顔が見えて……。僕にそっくりな、でも確かに違うとわかる双眸を泣きそうに歪めて…――――それから、笑った。
見たことの無い顔で。初めて見る顔で。泣きながら笑って、大声をあげて笑って。涙を流しながら――ひどく白けて、つまらなそうに目を眇めて…僕たちはオールマイト達の戦闘の余波で吹き飛ばされた。
最後に少し見えた口元は歪に持ち上げられているのがなぜか目に焼き付いて仕方がない。
これ以上の長居は邪魔になる。けれど――
「加速するぞ!」
とってもらえなかった
戦場にはグラントリノが参戦し、また目標が逃げてしまったことで綺麗に形成は逆転。強制発動された『磁力』によってトガヒミコの…ワープゲートの方へ敵連合はまとめて吸い込まれていく。追撃せんとした老いぼれを貫き、無事弔も吸い込まれていく。
ひとり、一人と吸い込まれていく事にそのワープゲートは目に見えて小さくなり…ついには人ひとり分ぐらいの等身大の大きさ。
「きみは弔についていけ」
「――おまえは?」
「さっきも言ったろう、「再会の時は今じゃない…。」」
風で吹き飛びそうな大きいジャケットを片手で抑えて、ねこもまたこの先へ向かう。
「緑谷少女ッ!!!」
しかして、呼ばれた声に振り向こうとして――…
ねこを信じる気持ち。希望、期待、未来!重ねてみている
「…名前をあげようか!」
「名前?」
「うん。誕生日おめでとう、今日からきみは…死柄木ねこだ。」
「すみませんグラントリノっ!」
「
「私の名字」
「…ありがとう、
「今まで通りで構わないぜ!」
「待って、待ってくれ緑谷少女ッ、そこは、その先は――」
いってこい。
そこが君の、――ヴィランアカデミアだ!
ルビ芸で遊んでる時2回くらいデータ消えてガチ凹みましたがここでひと区切りです
こっからは敵サイドから描写していくことがメインになり、すっごい楽しみワクワクです、更新ペースはなるたけ落としません。主人公のオリジンが多い点に関しては、はい、その………ねこだから。ということで…
……スゲェ……ありがとうございます…!!!!!!!感想、評価ほかもしっかり見させていただいてます!ここすき!とかも見返してめちゃくちゃわ〜!ってなってます!ありがとう
高評価とかあったら嬉しくなるのは人の性。でも文字数もテンションも微〜クールダウンして、(それとひと区切り着いたので自我マシマシで、)なんかまだ拙いんですけど、というか曇らせの定義が分からなくなってきたんですけれど。完結までぜひ見届けてやってください!
追記: 投稿頻度関係のアンケート設置しましたので、ぜひポチー!お願いします
:アンケート投票ありがとうございました!
投稿頻度と文字数についてです(クオリティは変わらず頑張ります)
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今まで通り。毎日更新
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2日に1話。文字数が倍
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挿絵増加で数日に1話(1話分は1、2枚)