ひと区切りつけたいのでひどく短文です。(ごめん)
モンスターペアレンツでもいい。息子の夢のためにと断固として否を貫く引子さんの主張は、確かにその通りだった。筋が通っている。ましてや私は…ねこくんのすぐ近くに居たというのにどうすることも出来なかった!――だというのに、何を言えようか。
雄英でなくとも…ヒーロー科はたくさんあるという。確かにそうだ。しかし私に憧れ、私を追って来た
歯噛みしてドアの外に出ていく出久くんを引子さんが連れ戻そうとして――で、
「いいよ」
と言うんだった。
「いいよ――
「――てが、み…?」
「うん。合宿の時助けた子から、………ヒーローどころか、『個性』すら嫌ってた子がありがとうってくれたんだ。」
(――ああ、そっか。君はもう…)
「――どこだって…いいよ!
(
「引子さん。いえ、御母堂――順序が間違っていたこと、まことに申し訳ございません。」
(師ならば――彼の往く道を、歩むその道程を支えなければ…!!!)
「――ちゃんと生きて、なんて久しく言われたな…」
「オールマイト?」
「ああいや、なんでもないさ。いいお母さんを持ったね、君たちは…」
「たち。あ…ねこ、ねこは…!」
「私たちが、何としてでも見つけるさ。」
「――――はいっ!」
ねこくんのこともある。
「そろそろ後期も始まる頃だろう?もう始まっているのかな…教育に専念するものと思っていたが……」
ここまでが、過去。それで、ここからは…
「僕に何を求める?」
「けじめをつけるだけさ――オール・フォー・ワン」
1年A組が丁度仮免試験を受ける頃――…死柄木弔、死柄木ねこが死穢八斎會に訪れたような頃――…オールマイトはオール・フォー・ワンへの面会に来ていた。理由は単純、
「ここは窮屈だよオールマイト、そうだな。例えば…背中が痒くなり背もたれに身体を擦る。すると途端にそこかしこの銃口がこちらを向く…バイタルサインのみならず
「地下深くに――幾層ものセキュリティに覆われ、徹底的にイレギュラーを排したここを…人はタルタロスと呼んだ。奈落を表す神の名だ、さすがの僕も神への反逆となると…一苦労だろうよ」
「――――いいや、出られないんだよ。」
「
「よく喋るな」
「察してくれよ!久々に会話が成り立つんだぜ?」
「…死柄木は今どこに居る?」
「
「緑谷寝子の居場所もだ。」
「緑谷寝子?誰かなあ――…どちらにせよ、知らないさ。
「……………………………………………」
「貴様は何がしたい。」
「何が――。…何を、成そうとした。」
…
……
………『オールマイト、あと三分程で…』
……
…
「――と思うんだが、教えてくれないか。どんな気分なんだ?」
『オールマイト、離れてください』
「心を言い当てられると人ってのはよく怒る!…残念だなァ、手ばかり先に出て対話をしようともしない怠惰なヒーローもここじゃ僕を殴れない。」
「貴様だけが全て分かっていると思うな、私も貴様の考えはよく分かっている…お師匠の血縁である死柄木に私…、あるいは私と少年を殺させる。それが筋書きだな」
「で?」
「――私は死なないぞ。死柄木に私は殺させない…………私は、殺されない!そして貴様の思い描く未来にもならない!」
「ケジメをつけに来たって…それを言うためだけに?」
「それに緑谷少女だ!貴様は彼女と一体――」
『時間です。退出を』
「…貴様の未来は……私が砕く…!何度でもな。貴様こそここで指をくわえ…余生を過ごせ」
「フフ、…フフフ……………余生、ね………」