最近になって、
それで今は、放置された工事現場、綿のでたソファで死柄木はごろごろ。荼毘を除いたほか面子も思い思いにぐだ〜っとしていて、ねこは弔の上を横断するように寝て…その体勢で頭をコンプレスに撫でられている。という感じだ。ぐだりきってしまうのも無理は無い、なんせ
出向先のヤクザが全員捕まった日、オバホが両腕無くした(らしい)日、そして黒霧が捕まった日から1ヶ月。あいつ、力を手に入れて参りましょうとか言ってそのまま捕まったんだった。
「――結局失敗しやがった。おかげで
「ドクター?」
「先生…あの人の主治医。用心深くてアジトのパソコンでしか連絡とれなかったんだ」
「お守りの黒霧さんが居なくなって寂しいねェ弔くん!」
「いくら用心深いつったって――アピールしてくれてもいいのにな」
「寂しいのは否定しねェんだな!」
「仕え先の愛弟子が絶賛放浪中なんだぜ!?」
「弔くんは寂しいのです」
「ねこちゃんはマイペースだなあ」
「耳の後ろもうちょっと〜…、ああそうそういい感じだ」
「――なんだ全員お揃いかよ。律儀にお仲間集め勤しんでンのは俺だけか、」
「おめーは焼き殺し回ってるだけじゃねェか、一人でも連れてきたことあったか?」
「ゴミしか居ねぇんだ――
「…………なァ、俺たち一体どこに向かってるんだ?」
「お、」
「どうしたトカゲ、厨二病か?…あっ元からだったにゃあすまん」
「
「あっ、こらねこちゃん!ごめんなさいしなさい」
「…なんかごめんなトカゲ。」
「ねこはいい、悪意が無いのは分かる。――俺さ、夕方の報道番組でステインの最後を見るまでは世の中が窮屈だって知らなかったんだよ!彼がたった一人で世界を変えようとするその姿に、いてもたってもいられなくて…でここに居る!」
「…空っぽのコスプレ野郎か」
「そうだよ俺ァスッカラカンなのさ!」
「みゃお〜…」
トカゲが弔の胸ぐらを掴んだのでねこはそのまま床に転がって机の下で丸まった。スピナーは先行き不安みたいでメンヘラになってしまっている、なんてことだ…。ねこはあいつに言われたから居るだけだけど、トカゲはどうやら何かを期待してたらしい。といってもそんなの、…これからを真面目に考えてるのなんてやっぱりトカゲくらいだ。
「――答えてくれ死柄木!俺たちはどこに―」
「…じゃあ、――――――、ッ!」
「
遠くからぐらり。はじめは地震かな?なんてねこは思ってたけど一定周期かつ、段々と酷くなるのでこれ
「…知り合い?」
「知らん。………………………ははは、これが力かァ…?黒霧!」
「「どういうことだよ(ですか)」」
「黒霧さんこんなの求めて旅立ってたのか!?」
「―――先生が残してくれた戦力らしい。」
「お前がオール・フォー・ワンを継ぐものか…」
「でっっか!なんか提げてるし!」
「俺はオール・フォー・ワンに全てを捧げる…。――さァ後継、その価値おまえにあるのか示してくれ」
「「は?」」
レイド戦ってこと?それとも消耗耐久戦…ダメチャレ系かも。
示すっていうのがどういった形か分からない以上、その見上げるほどの巨躯から繰り出される攻撃を躱すだけでねこ達はひと苦労だ。歩けば地響き拳振るえばねこ達跳ねる、あまりに堅い表皮はトガのボロくなり始めた注射器を弾いてまず1乙。岩のように…つか殴ったり引っ掻いた感触はほぼ岩石!で荼毘の火もねこの爪も通じずいちどきに3乙。コンプレスの『圧縮』も痛手にならにゃあしトカゲもみんなも以下同文。
「嘘だ――――――…」
「もうやめませんか……?ラウンド2いこか!」
「なぜだオール・フォー・ワン、あんまりだ…!小さすぎる…!」
その手に持ったコンプレスが放り投げられて…ねこはそれを慌てて受け止めに向かう。帽子は尻尾に引っ掛けた!そいつは何故か知らんが滂沱の様相で
「コンプレス、平気か?」
「ギリ骨は」
「なぜ…あんまりだ――…。主よ!何故だァアアアア!!?」
「彼は!!弱すぎる!!!!!」
価値を示せだのンだの言ったと思いきやこっちをボコボコにしといて次は悲嘆にくれ涙を流す。ミニマム怪獣かガキかなんだかだったそいつが初めの方に投げたラジオからノイズと…それから少し経って直ぐに周波数を合わせられたのか声が聞こえてくる。先程弔の言っていたドクターだそうだ。
「ドクター!?探してたっつうドクターか!?」
『お友達も揃っとるようじゃな――元気かね?』
「ああ、ただ…」「あわや屠殺寸前だけどな!でっかいの来るぞ!」
「「ウオアアアッ!!」」
高く振り下ろした拳は地を割りねこ達全員吹っ飛んだ。ギャグへの路線変更には遅すぎにゃあか?!ぽぽーんと舞い上がったけれど、落ちゆく不安定な足場でそれぞれ体勢を立て直す。
「受け入れたいのに――だめだオール・フォー・ワン、俺にはこいつ…受け入れられない。」
「なんだってンだよ……!!!」
『そいつはギガントマキア。かつて身辺警護としてオール・フォー・ワンを支えた男じゃ………。彼が最も信頼する人間の一人――尋常ならざる耐久力を持ち、
「バケモンじゃにゃあか!」
『オールマイトに勢力を削がれ、敗北を予感したオール・フォー・ワンはそいつを隠した――――実に周到!おまえを拾って数年後の話よ。』
『自身がどうなろうとも――夢を、意志を。終わらせぬためじゃ』
「そんな優しープレゼントには…見えねえンだが気のせいか?」
『いい目じゃ荼毘よ。そのとおり!ギガントマキアは忠誠心が強すぎるあまり、かつての主と死柄木の落差に絶望しておる!』
「――気に入ってもらえるよう頑張れって?」
『まさか!それは無理じゃよ…今はな。どれ……』
「硬ぇ!火も刃も効かないなんて…!」
『マキア…』
あいつの声だ!多分録音だろうそれを聴いた
「――――――ズルっ!え!?ねことキャラ被りしてるじゃにゃあの!????!!!!!」
『
「ず、ずるいぜマキア…!!許せねえ…!ムギギギギ」
「ねこお前そんなキャラだったか?――まあいい、俺は
『要らん!?この期に及んでまだ望めば手に入るとでも思っておるのか?…目を覚ませ、そんな甘ったれた考えではいかん』
「冷たいな、ドクター?」
『フム、少し待っとれ…………』
ねこは若干危機感を覚え始めた。だって多分あのデカブツ犬属性!それに明確なキャラ被り!ねこにライバルは要らない。早急にギガントマキアを消す方法を考えなければ…!ねこのニューロンに、ねこのイマジナリ・
「もう、何が、なにやら――」
『さてと、少し話そうか。』
ねこ達が転送されたのは薄暗い…紫に仄光る培養層で埋め尽くされた室内。ズラリと並ぶソレの中には脳無が静かに、ひとつひとつ浮かべられている。天井は高くくらく、足元は培養層から繋がるパイプ・配線が大小ひしめき合ってまともな足の踏み場もなかった。奥の方に目をやればモニターと椅子と、それから……コンプレスが一歩踏み出すや否や壁に開いた空洞の中へギュン!と消えてった曰くドクター。
ちなみにこの浮いてる脳無も特別製らしい。なんでも
「――何も為していない、
「俺は、先生とあんたに会う以前のことを
「よく知っとるよ。」
「――なのにだ。
「誰も、救けてくれなかった。――考えてたんだ、ずっと、あの日から、…。
弔は何か思い出していたのかゆっくりと瞬きをして…続きを話す。連合の面子はねこにはよく分からないような
「
「――――全然スッキリしないんだ。」
「ヒーロー社会を
「弔くん、私の好きなものまで消しちゃうの?」
「仲間の望みは別腹さ、好きに生きてろ」
「やったー!」
「かなりトんだなお前は!成長が見られて満足じゃ」
「は――ふっかけたな」
「おまえの為に――いや、
「だから――
「欲しければこの手で…」
「ああ。―――まったく長いチュートリアルだったぜ」
「勝手にやっててくれ。俺はほかに時間を使いたい。」
「拗ねてるのです。炎も効かなかったし」
「喋るなイカレやろう。リーダーの心中なんてのも知ったこっちゃねえ、俺は俺の為に動く。…良い仲間ができそうなんだよ」
「紹介が楽しみだ」
「ならば荼毘にはハイエンドのテストに――!!」
これからの方針もなんとなく決まり。やる気が出てきたらしい弔たち…とねことか
はず。だけど、…
「
「ねこちゃんはあとでゆっくり話でも聞かせてくれ。ああ、そこら辺にあるものは大抵食べてしまって良いから」
「やったー」
「ンなチョロくていいのか……」
ふたりだけ残して皆行ってしまった。積もらない話もあるらしいのでねこは大人しく待ってるうちに…寝て。それでジョンちゃんにスニーカーの先を揺らされて起きたんだった。
「じゃあ
めちゃくちゃどうでもいい話をするのですが今日死ぬ気で挿絵書いてたので更新が遅れました。ごめんなさい。描き終わってないです。でも描いててたのしいです。