猫の命も9つまで!    作:継木

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 今回めちゃくちゃ捏造してます。脳無とマスターピースと改造手術についてめちゃくちゃ頭悩ませながら書いているので矛盾点や気になるところが会ったら容赦なくつついてくださると考える暇ができるので助かります




 

 

「――じゃ、ちょっとねこ達は行ってくる。」

「は?おい、ンなボロボロの死柄木連れて。どこに――…」

 

 

 

 

 

()()()()()

 

 

 その名前はスピナーも知っていた。ねこ達が強化中だったこの3ヶ月間、トランペットほかと心求党について…色々話しているうちに何度も出てきたとこだ。

 異能――…『個性』の解放を求める心求党はかねてより対『個性』最高警備特殊拘置所ことタルタロス…実質的な終身刑の犯罪者を収容する刑務所として扱われているそこを、まあつまり厄ネタの封印施設だ。…を人権侵害だとことある事に話されたのをよく覚えている。それに死柄木の…死柄木弔の『先生(AFO)』が収容されたということも。

 

 ぐるぐる思考が回る。その一言によるスピナーへの、伊口秀一への衝撃はとてつもなく大きい――…だって出られないからこそタルタロス(冥府)と。そう言われているんだから。

 数時間を掛けてようやくヒーロー達の追尾を振り切ったというのに、ねこは…死柄木(ふたり)は、死に体を推して「()()を迎えに行く」と宣って。ハッと現実に戻ってきた時にはもう姿が見えなくなっていたんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タルタロスは本土から5km離れた沖に建造されている。長い長い橋は切り離され海中に降下することのできる仕組で、その両端には通行門を配置するほどの徹底ぶりで…。

 夜になってようやく、ねこ達はタルタロスに着いた。正門に配置されてたヒーローふたりに幾つもの迎撃機構はねこ達が手を出さずとも脳無が潰してくれるので…『転送』の範囲内に入った()()()のとこまで行きたかったけれど、弔たちに止められた。

 ――こいつらの身体はまだ中途で、だからこそ今はこっちを助けてほしいと。あっちは心配しなくてもいいと…いや、心配じゃなくて。単に僕は会いたかっただけなんだけれど…でも、今はてんやわんやだから弔の方を――と途中から起きてきた弔も。口を揃えて言うものだからマアしょうがにゃいなぁ…と妥協して。

 もう暫くもすれば出てくるらしいあいつを…ねこはただ待った。けど…

 

 

 

 

 

「ねこ、」

「どうせやるなら迅速に。だから――

 

 

 『転送』を行使してここに呼んだ。

 

 周りの建物とかは倒壊しているのが幾つもあるし、雨だってのにもうもうと黒煙は立ち昇ってる。囚人たちもチラホラ出てきてるぐらいだし……なんなら出口がないと喚くのも居るので。端的に終わらせる方がいいだろうし。

 黒い液体から噎せこみながら出てきた()()()にねこは思いきり抱きついて、それで力加減をちょっとミスった事に気付いて…ユラユラ尻尾をしゃなりと下げた。

 

 

 

 

 

「…ぅ、元気だったか。おまえの言うとおり、僕は待ったよ…すっごく!」

 

「ゲホ、ねこは随分と成長したね。僕も()が高いよ」

「鼻潰れちゃってるけどにゃ」

「ははは!――じゃあ、そろそろ周りも静かにさせようか。僕?」

「ああ、――…………友よ。出たければ僕に従ってくれ。そして、傍で見ていて欲しい――………」

 

 

 ねこはゆっくり、後ろからギュッとテディベアみたいに抱きしめて…記憶よりぬるい体温を、ねこよりはうんと暖かい体温に微睡んだ。ねこの身体は改造の結果、代謝は極限まで下がって…おおよそ33度ほどが常となっていたから……

 

「フフ…。これから始まる――空位時代に。より完璧な魔王が生まれる…。そんな、僕が最高の魔王になるまでの物語を。」

 

 

 

 ねこを背中に引っ付けて、あまり決まりはしなかったけれど…黒煙と怒号、鳴り止まないアラートに打ち付ける風雨の中。

 

 

 

「見ていてくれ…。これは、僕の物語だということを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間にも渡る逃走劇に、慣れない『個性』の行使。エネルギー補給こそ多少あったけれども、数度の『超再生』の分でほぼ帳消し。ぐっすり(しがみついたまま)寝たねこを、(AFO)は起こさないよう担ぎあげて…乗せて?ほか刑務所すべてを6時間かけて襲撃しに回った。ついでに駒の選定も。その間ねこはずっと寝ていて、なんなら肩に染み(よだれ)なんか作っ(垂らし)ていた。

 

 

 

 

 ようやくコトを為済(しす)ませて、合流したのは朝の5時ころ。ねこはこの頃になると流石に瞼をピクピクさせて、喉をゴロゴロ寝言なんてこぼし始めていたけど。スピナーは…ねこがまだ寝ているのをなにか勘違いでもしたのか揺り起こして、それで寝起きのねこは雨に打たれてパッチリ目が覚めた。

 

 

 

トカゲか。おはよう……………………ふぁ、…あ」

「寝てただけかよ……!!心配かけやがって…!」

「お腹すいた。メシないか、メシ」

「あ、ははははっ…この状況だと流石に無いかなあ。それに…いやあ、弔もいい仲間をもった」

 

 

 身体を震わせくつくつ笑うので、まだ上に乗って(?)いたねこも一緒に揺れる。スペペペー(スケプティック)だっけ、にゃんかそんな日本人形っぽい見た目の奴と荼毘。それに脳無少しとあいつら(死柄木ら)が居るんだけれど…弔かどうかが分かりにくいのでとりあえず保留。

 肩からおもむろに跳び上がり空中一回転半捻りを加えて綺麗に着地したねこはご飯探しに行こうとしたけどまあ止められるんだった。え?ちょっと真面目な話?…ウーン分かった。

 

 

 

 

 

 

「今、刑務所にいた脱獄囚ら(ダツゴク)が暴れ回ってくれているだろうね。僕への追及もいい感じに撹乱してくれるだろう…………で、だ。君たちには悪いが…僕が休む間、守っていて欲しいんだよ。」

「………意外と、」

「ん?」

「意外と話合うんだよ…ゲームとかさ…………。なあ………」

「誰だよ………俺がついていくのは()()()()()()…」

大丈夫さ!僕は弔の()()を何より尊重してる―――これから、身体を休ませ完成させるんだ」

「それが完成したとき――…()らの想いは成就する」

「……ねこ、…」

「僕に弔程の想い()はにゃあから…弔が最適なんだよ

「なにに、」

 

 

「「「器に」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マスターピース(最高傑作)アーキタイプ(原型)の話をしよう。

 

 

 改造手術のステップは第一段階、『個性』の受容…超克(ちょうこく)

 

 第二段階ではソレ(『個性』)と肉体との融合。

 …弔の場合だと、もとからの『崩壊』と『AFO』に内包された膨大な『個性』との融合で全身は崩壊しながらも無数の『個性』のうちどれかに修復・治されて…それを繰り返すことで脳への負荷に慣れさせ。()()()()()()、『個性』による負荷許容上限と脳の処理上限を超えるぐらいを繰り返すことで()()()()()鹿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことが目的なんだった。

 あくまで弔の場合だけれども、身体の許容上限を超えたことによって制御しきれなくなった『崩壊』による身体の崩壊と『AFO』の中にある『個性』同士の融合支配拒絶反応に少しづつ慣れさせて――つまり酷使することで心身『個性』ともに強靭に、底上げを狙うとともに()()()()/()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ここでミソ(大切)なのが()()()()()()()()()()()で改造手術を終えられるようになるには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という点だ。というのも、仮死状態で受けるけれども…いや。だからこそリミッターを壊さなくてはいけないのだ。

 いくら酷使したあとの超回復で強靭になるとてしも限界はある。『個性』と肉体の相性に…それこそ許容上限…、あと荼毘のように強くともすぐ焦げるような身体ではいけない。

 そもそも、本質的には『個性』は未だ後付けのファクター(因子)だ。人間の身体はまだそれに適応――進化できていない。オール・フォー・ワンですらそれは目の上のたんこぶだった。

 

 

 そこで――人為的に進化を促す改造手術

 これが、他のただ能力を詰め込めるように改造しただけの死体(脳無)と違う点だ。種としての()()超え(超克す)るのだから、現時点でのリミッターを壊すどころか限界の更に向こうへいか(プルスウルトラし)なくてはいけなかったのだ。

 

 

 で、第三段階。仮死状態にしていよいよ本命だ。

 

 第一、第二段階は単に埋め込むだけで。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 この第三段階の改造手術は本格的に次の次元(ネクストステージ)に進ませるというもので、仮死状態にしてもなお負担は大きいが2人(ドクターとAFO)がめざしたもの――――究極の力と完全なる自我を持ったマスターピース(完璧な人)になるにあたって受けなくてはいけない洗礼だった。

 

 

 素の力…『個性』なしでも増強系の数倍は軽くいくような力、尽きないスタミナに『個性』の並列処理に耐えることのできる脳!オールマイトの半歩後ろぐらいが悪影響を及ぼさない最高ラインのその手術が終わったら次は()()()()―――第四段階だ。

 

 ここからは培養槽の中に移され、長期間(数ヶ月)にわたって溶液を慎重に調整したりだとかが重要なフェイズだ。埋め込まれた『個性』の、そして第三段階(改造手術)得た力肉体本格的な定着段階。ほぼ全身を『個性』の影響をなるたけ抑え込んでくれる個性制御装置(スーツ?)で包まれて死柄木ねこと弔はぷかぷか浮いていたのだ。

 ―――――ひとえにそのヒトならざる(すら超えた)肉体と『個性』の溶融を、融合をひたすら待って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ――それは、その夢はあの全面戦争。昨日一昨日で邪魔されることになった。

 弔は80%、ねこは99%の状態ではあったけれど…仮死状態のまま放り出されてねこなんか一度は死んだ。

 

 

 

 

 それぞれ()()()()()()()()()()()()()と呼ばれている…ふたりの性能は、今のところねこの方が(肉体面のみで言うと)高い。ねこがアーキタイプと呼ばれる所以もそこにあり、()()()()()をしても。そう…

 

 

 

 

 ()()()()というのは、種としてのヒトを超えた存在

 

 

 その所持する『個性』に合わせて身体の形状はいとも容易く成長(進化)する。本来何万年とかけて積み重ねる進化のサイクルを異常なまでに早めたような肉体を――かつ『AFO』も、完全なる自我も持ち合わせた()()()()()()()()()()()

 『AFO』こそ無いけれど、その目を見張るほどの定着速度と成長性と自己を持つ()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 成長性というのは、つまり『個性』や環境での適応速度と()()()だ。培養液で浮かんでいる最中、弔の定着率が60%の時にはねこはもう99%になっていて、でも目覚めを待つようにずっと寝ていたねこにドクターは色々試した。例えば、鋭いものを突き刺したりだとか。

 1度目こそ僅かに出血してすぐ止まり…じゃあ2度目はというと()()()()()()()()()()。肉もだ。

 ねこの体は四肢の末端が脳無のように黒く染まって堅く硬質化していたし、そんな風に瞬時に進化し、変わり続けて。しかしもとのかたちこそ見失わなかったのでドクターの知的好奇心を十分に満たしてくれた。

 

 

 つまり、だ。ねこはもうヒトですらなくなってしまいました。ヒトの頭に人でなしの中身(獅子の胴体)。人を喰らうばけもの(マンティコア)に――…生きながらの脳無に弔と成って。

 悼まれることもないままに。(ねこ)はねこになりました。

 

 

 

 

 

 どれだけ変わり果てても必ず元に戻れる、かたちを。自己を持つ――あの、『個性』移植による個性に宿った意識との侵食、混濁を乗り越えての…いまのねこ(アーキタイプ)だった。








全然頭働いてないので矛盾点あったらお願いします 解釈バトルをしましょう(再三)
たくさんの感想とかおきにいりとかなんかいっぱいありがとうございます………!頑張ります……………!!!!!!!!!!!!!
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