極めて善良かつ中立的な私から見た後に英雄とか言われる奴らに関して 作:kohet(旧名コヘヘ)
コズミック・イラ70年5月25日、第一次カサブランカ沖海戦で勝利したザフトはジブラルタル基地の建設を開始した。ジブラルタル基地から北アフリカへ南下していく。
地球連合軍の対潜戦力ではドンエスカルゴが脅威であった。代表が無意識に書いて兵器開発部が勝手に作った無茶苦茶なMAはこの時期では破格の対潜能力を保持していた。
ザフトも被害状況からドンエスカルゴに唯一警戒していたが正確ではなかった。
テロリスト判定されたザフト兵がザナドゥMSにやられた分も含まれている。
NJの通信妨害作用も合わさりザナドゥの水中用MS、水泳部の存在を隠す結果になっていた。ザナドゥは支援物資を運ぶ為にゴッグを量産し確殺していた。
国連軍CB部隊はザナドゥではなく国連軍としているので非公式も含めてザナドゥの初めてのMS部隊は水泳部だった。
ザナドゥ水泳部はコーディネイターやハーフコーディネイターが主体でナチュラルはいない。
訓練中のナチュラルパイロットはいたがただでさえ困難なOSで水中戦を熟すのは更に至難であった。
ザナドゥのナチュラル用OSは医療技術フレームの膨大な利用データを下にしているので地上戦は可能であるが水中戦は現段階ではほぼできないに等しかった。
フレーム自体は水陸共に使用可能なので利用者にプール割引券等を配布したりしていたりする。だが、地球全土でNJ被害が起こっているのでプール利用どころではない。
クシーは風呂でどうにかならないかなと構想していた。昼休憩ついでに適当に書き始めたが正攻法ではしばらくは無理であるので温水プールやスーパー銭湯等の企画を立て始めていた。
クシーはこうなればエロ方面で人を集めようなどと迷走していた。何か最近女性陣と関わる機会が多いので参考にし始めた。
最終的にその姿をザナドゥシンパのユリカ少佐に目撃されて変な暴走は止まった。
エロ妄想を姉に目撃されたような恥ずかしさでクシーは死んだ。同時刻、義姉は唐突にキレた。
話も迷走したがザナドゥのナチュラルOSは地上と空中は可能だが、水中や宇宙への対応はまだ遅れていた。
クシーもまだ知らないが宇宙戦に関してはグレイブヤードでMSやフレーム技術を玩具にしていた。
このような理由により宇宙戦用のナチュラルOSも解決するがザナドゥ芸術部のアカネは事前に報告しろと叱られた。
研究した蓄積やデータも無駄ではないが、宇宙戦用MSのOS作成という功績がなければ今度こそ責任追及されたのは確実だった。クシーは芸術部門に大分甘かった。
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ザナドゥ水泳部の活躍は表に出さない事で対策されないように徹底されていた。ザナドゥが海運が使えないと更に数億人が死亡した可能性が高かった。被災者も人間なので食べるし飲むは当たり前で物資を消費する。
支援物資の輸送した結果死んでは意味が無いと徹底的な訓練と規律の下で活動しているザナドゥ水泳部々は精鋭揃いとなっていた。
現状のザフト最新鋭水中用MSグーンの機動性の高さから逃がす可能性はあっても負ける事はないと自負している。
ザナドゥ水泳部の活躍とザナドゥ代表クシーの隠蔽工作も相まってザフトはジンワスプやジンフェムウスが全てドンエスカルゴにやられたと誤認していた。
地球連合軍はNJ被害の混乱でザフトの戦争犯罪を把握しきれないので気づかなかった。クシーも隠蔽工作するまでもないと思う程に混乱していた。
同時にクシー側も地球連合の末端の違法研究等の捜索が困難でもあった。
責任者も把握できていないし制御もできていない疑惑がクシーの中ではあった。そうだとすれば本当に酷すぎるが無いとも言い切れない。
クシーはザナドゥを運営するうえであり得ないようなヒューマンエラーの数々を現在進行形で学んでいた。
そして、先の戦いではイギリス等の大西洋連邦空軍がユーラシア連邦海軍への助力をボイコットしていた。
空戦用MSディンを展開する余裕を与えた結果、ドンエスカルゴが狩りつくされた。
ユーラシア連邦海軍を削るにしても酷すぎた。潜水艦は多少抵抗したものの、後はどうやっても負けるしかなかった。
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コズミック・イラ70年5月27日、カサブランカ沖の戦いで勝利したザフトはジブラルタル基地を建造していた。戦いこそ勝ったがザフト側も予定よりも物資が不足していた。
従って、現地調達を現場判断で行う事にした。場所はジブラルタルの向かい側であるモロッコだ。
プラント議会からすれば寝耳に水だった。そもそも万が一物資が不足した際の資金は出していた。
……現場のザフト兵がその分を横領しようと画策していた。やや遠出してバレないように調達し、基地周辺で購入した事にしようという小賢しい事を目論んでいた。
媚びを売り協力する現地人もいるのだから救えない。何より、このザフト兵達はザラ派にも喧嘩を売っていた。ナチュラルを殺すなら理解されても味方にも害だった。
「ザフトが勝つのは明らかだ。なのに協力はおろか必要物資を寄こさない。……実に怠慢である」
ザフト兵のホールはもっともらしく口上を述べた。ジンの機銃でナチュラル共をぶっ殺した。
未来への害虫を駆除するのにホールは病みつきになっていた。この未来への害虫とは幼い子供達を指す。ホールはザラ派の仲間が使命感でナチュラル達を虐殺しているのを理解出来なかったがこの快感を真面目な顔で取り繕っていたのかと納得していた。
……連絡が遅いのが少し気になる。NJにより通信手段が限られていた。相手の安否もすぐにはわからないのはどうかと思ったホールは帰ったらザフトにその対策を含めて報告する事に決めた。
ホールは不正をするのにも勤勉なコーディネイターであった。このままであればNJ下での通信問題の一部を解決してしまえる程に才能があった。ザナドゥが存在しない世界では戦後も悠々自適に生きていた。
だが、それはなくなった。
「ホール様!それを辞めないと貴方も死にます。あのイカれ野郎、事務総長の私兵が帰ってきた。……本気で死ぬから辞めて!」
現地の協力者がホールへ近距離通信で切羽詰まって捲し立てた。ホールが知る限り、この男はここまで錯乱はしたことはなかった。
「何を……」
ホールはナチュラル風情がと思いつつも冷静に対応しようとした。
その瞬間、鞭にジンの機銃が絡めとられ、瞬く間に切り刻まれた。
金属鞭の先には漆黒のMSが自分を見つめていた。
「国連軍CB部隊アズ・グレイヴァレー中尉だ。これ以上の民間人虐殺は戦争犯罪として……っああもう!」
アズ国連軍CB部隊は目の前のジンに警告した。一応、ジンに他の武装もあるが詰みである。
だが、勝手に身内がとびかかっていた。またである。先ほどの殺戮犯はマヌエラが警告前に殺していた。
虐殺している現場だったのもあり仕方がない。……今回は間に合わないが警告は可能だった。
「こいつはしばいた方が良いですぜ、隊長。……ちょっと人より出来るからって思いあがるな凡夫」
枯れ中年は斬機刀でジンを八つ裂きにしてマウントでボコボコにしていた。中年はジンの構造や強度を全て脳内に入れていた。人体がどの程度なら死なないかは経験で学んでいた。
更にコーディネイターならば問題ない。かなりムカつくので死なない程度に痛めつけていた。
「や、やめろぉ……えぇ、うぉ、ぁぁああ!」
ホールは一方的に巨大な鉄の塊に殴られ声にならない叫びを奏でていた。死の恐怖を味わい段々涙がぐしゃぐしゃになっていく。ホールは何で自分がこんな目に逢うのかと嘆いた。
「ずるい。私が先に殺す予定だったのに」
マヌエラはおじさんに抗議した。落とし前は死である。マヌエラはコペルニクスの悲劇で死亡した父から学んでいた。
マヌエラは父から引きついだ南アフリカ統一機構・ダルエスサラーム支部長として恥じぬように殺すつもりだった。後、クシーに子ども扱いはさせない。
「いや、殺すなって言ってんだよ。だからクシーにボコして帰らせろとか言われんだぜ」
枯れ中年はマヌエラに呆れて言った。何か面倒臭い気配がする。おじさんはそこら辺は関わりたくないと思った。
だけど自分も甥っ子がやんちゃするなら警告くらいはするので理解はしていた。
「あなた達!今度は殺しちゃ駄目よ!ちゃんと報告しないといけないんだから」
アズ国連軍CB部隊長はオープンチャンネルで叫んだ。なお、二人の会話は聞こえていない。
これから命令無視のお説教だとアズは思った。
紅龍が捕まえたザフト兵の現地協力者とともに捕虜として扱うつもりだが早速面倒な事案だとため息を吐いた。
アズの脳内で亡くなった国連事務総長が虐殺犯のザフト兵を指さして満面の笑みを浮かべていた。……ザフト兵はボコボコにされ涙と鼻水と失禁でぐしゃぐしゃである。
そういうところだぞお前ら二人は、とアズは頭を抱えた。