GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです 作:のぞむ
宇宙からの侵略者
スカイとプリズムが新たな力を手にし、5日程の時間が流れた…
「う~ん…!」
「力んじゃダメだ。静かに精神を落ち着かせるんだ」
「う、うん!」
虹ヶ丘家の庭でクウとましろが座り込んで何かをしており、それをソラが見ていた。
ちなみにエルはただいまお昼寝中だ。
「…出来た!出来たよクウちゃん!」
ましろの両手にエネルギーが浮かび上がる。
ましろはこの5日間、クウから気のコントロールの指導を受けているのだ。
「やったなましろ!この5日で
「ねぇ、これで私も空を飛べるかな?」
「それはまだ早ぇな。もっと気をコントロールできるようにならねぇと」
「そっか…まだまだ先は長いね…」
ましろは少し落ち込んでしまう。
「ましろさん、大丈夫です!私も気のコントロールが出来るようになるまで時間がかかりましたから。少しずつ頑張っていけば必ず飛べるようになります!千里の道も一歩からです!」
「…そうだね!クウちゃん!これからもご指導のほど、よろしくお願いします!」
「おう!…」
するとクウのお腹の音が大きく鳴り響く。
「オラ、腹減っちまったぁ~…何か食わねぇか?」
「もう、クウってば!さっきお昼ご飯食べたばかりでしょ?」
「そんな事言ったって~…」
「そうだ!クウちゃん、ソラちゃん、一緒にプリティホリックのカフェに行かない?」
「プリティホリック?」
「確か…ましろさんがこの手帳をプレゼントしてくれたお店ですよね?」
「うん。そこの2階にカフェがあるの。どうかな?」
「私、行ってみたいです!」
「オラも!食いもんがあればどこでもいいぞ!」
「決まりだね!」
クウ達は家を出て街まで出かけていった。
同時刻、ソラシド市付近にある農園では…
「よ~し!今年も豊作だべ!」
農家の男性が野菜の収穫をしていた。
次の瞬間、ドシーン!と大きな地響きが起きる。
「な、何だぁ!?」
気になった農家は護身用のライフル銃を持って地響きが起きた場所まで向かう。
「な、なんだこりゃ…!?」
そこには大きな穴が4つ出来ており、4つの穴にはそれぞれ同じ球体が落ちていた。
すると球体が開き、4人の人間が出てくる。
逆立った髪の男、釣り目の女におかっぱ頭の巨漢と無表情の巨漢。
4人は同じような恰好をしており、何より全員
「あわ…あわわ…!」
「ここが地球か…悪くねぇ星じゃねぇか」
「でもこれと言って、特別なもんはなさそうだね」
おかっぱの巨漢と女が辺りを見回し、農家を見つける。
「ナ、ナニモンだ!?オメェら!」
逆立った髪の男が左耳に付けている機械で農家をサーチする。
「戦闘力たったの5か…ゴミめ」
男はガッカリするようにそう口にし、農家に近づいてくる。
「ち、近づくんじゃねぇ!う、撃つぞ!」
農家の言葉を無視して男はどんどん近づいてきていた。
「う、うわぁぁぁーー!!」
農家は男に向けてライフル銃を発砲する。
しかし男はその弾丸を素手で掴み、それを農家に向ける。
「ヒ、ヒィィィーーーッ!!」
農家が悲鳴を上げながら逃げていくが男は弾丸を農家に向けて弾き飛ばした。
弾丸が当たった農家は地面に倒れ、動かなくなる。
「フン!脆い民族だな」
「それで、これからどうすんだい?」
女が逆立った髪の男にどうするか聞く。
「決まってるだろ?この星の奴らを絶滅させるんだよ。あの程度の奴らしかいないんなら1日で制圧できるはずだ」
「へっ!さっさと片付けて美味いメシをたらふく食おうぜ!」
「よし、行くぞお前ら」
4人はこの場から飛び去っていった。
「あ~!食った食った~!」
プリティホリックにあるカフェでスイーツを食べ終えたクウ達は店を出る。
「あのスイーツはとても絶品でした!また食べたいです!」
「喜んでくれて何よりだよ」
満足気な2人を見たましろは嬉しそうに微笑む。
しかし、この平穏は聞こえてきた爆発音で消え去ってしまう…
「なんだなんだ!?」
「どうなってんだ!?」
通行人達が騒ぎながら爆発音が聞こえてきた方向を見る。
街の南西辺りから煙が見えていた。
「もしかして、ランボーグ!?」
「…ランボーグじゃなさそうだ」
「え…?」
「えぇ…あそこから感じた事もない、強くて邪悪な気を感じます…!」
「邪悪な気…?」
「行ってみましょう!」
「ああ!」
「うん!」
クウ達は危険を承知で爆発が起こった場所まで向かっていった。
「え…!?」
そこでクウ達は悲惨な光景を目の当たりにする…
壊された建物、瓦礫の山、倒れて動かない人々…
こんな光景を見た事がないソラとましろは絶句してしまっていた。
「酷い…」
ましろは口に手を添え、そう呟く。
「!…危ねえ!」
咄嗟にクウがましろを押し倒すとどこからともなく気弾が飛んでくる。
もしましろに当たっていればタダでは済まなかっただろう…
「今の攻撃に気づくとはやるじゃないか」
真上から声が聞こえ、クウ達が上空を見上げると例の4人組が宙に浮かんでいた。
4人は地面に下りてくる。
「あなた達がこんな事を…!」
ソラが4人を睨みながら問いただす。
「ああそうだ」
「悪いな嬢ちゃん達。これがあたしらの仕事なんだよ」
「仕事?…そんな事で街を…この人達を…!」
ソラは怒りで身体を震わせながら4人に向かっていこうとするがクウがそれを手で遮る。
「ソラ、オメェの気持ちはよくわかる。けんど今は堪えてくれ」
「クウ…」
ソラの目に映るクウの顔は静かな、そして激しい怒りを纏ったような顔であった。
「その尻尾…オメェらサイヤ人だな?」
「サイヤ人…?」
「おいおい、何でテメェが俺達サイヤ人を知ってんだ?」
「オメェ達の事はよく知ってるつもりだ。オメェ達が星に住む人達を絶滅させて、それを異星人に高く売ってる事もな」
「そこまで知ってるのか…」
「ク、クウちゃん。今の話、本当なの?」
「ああ。こいつらはそれを生業にしてるらしいんだ」
「ひ、酷すぎます!人をなんだと思ってるんですか!?」
「うるさい嬢ちゃん達だね…」
女サイヤ人は機械でましろの戦闘力を計る。
「フン、戦闘力8じゃないか」
「ヘッ、そんなカスみてぇな戦闘力で俺達に勝てるわけ…!」
おかっぱのサイヤ人がクウとソラの戦闘力を見て驚愕してしまう。
「おい、どうした?」
「いや、あの青髪の2人の戦闘力を計ったんだけどよ、髪を結んでる女の戦闘力が2000。そんで髪が短い女の戦闘力が…5000なんだよ」
「なに?」
「な、何言ってんだい!こんな辺境の星に戦闘力5000と2000の奴がいるわけないだろ!?」
「そ、そうだよな!きっとスカウターの故障…」
「オメェら、そのスカウターの数値をあんまし気にしねぇ方が良いんじゃねぇか?」
「な、なんだとこのアマ!」
「落ち着けよ。スカウターの数値が正しいかはこれからわかる事だ」
逆立った髪のサイヤ人はクウを見る。
「お前、なんて名前だ?」
「オラはクウ。クウ・ハレワタールだ!」
「クウか…俺の名はトーマだ」
サイヤ人、トーマは仲間のサイヤ人を見る
「こいつの相手は俺がする。お前らは手を出すなよ」
「ちっ、まぁいい。じゃあセリパ、トテッポ、俺達は残った2人を始末しようぜ」
「そうだねパンブーキン」
「…!」
残ったサイヤ人、セリパ、パンブーキン、トテッポがソラとましろを見る。
「…行くよ、ソラちゃん!」
「…はい!」
ソラとましろはミラージュペンを取り出す。
「「ヒーローの出番です(だよ)!」」
2人は光に包まれ、プリキュアに変身する。
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」
「「レディ・ゴォー!」」
「「ひろがるスカイ!プリキュア!」」
名乗りを終えた2人は3人のサイヤ人を睨む。
「へぇ、変身できるのか…」
パンブーキンがスカイの戦闘力を、セリパがプリズムの戦闘力を計る。
「こいつは驚いたぜ!あの女の戦闘力が5000まで跳ね上がってやがる!」
「こっちの嬢ちゃんは戦闘力2100まで上がってるよ」
スカイとプリズムの戦闘力の変化に驚きはしているもののサイヤ人達はまだまだ余裕の態度を見せていた。
「行きます!」
「うん!」
2人は3人のサイヤ人に向かっていく。
「行くぞ小娘!」
「来い!」
そして、クウとトーマの戦いも始まろうとしていた…
次回も楽しみに待っていてください!